「クラス対抗戦?」
「そう!クラス代表が他のクラス代表と試合するの!」
次の日、夏己たちはクラス対抗戦の事をクラスメイトから聞いていた。
「そう!それに勝てば食堂のスイーツ券が貰えるのよ!セシリア!頑張ってよ!」
クラスメイトたちはクラス対抗戦に勝てば、食堂のスイーツ券が手に入るため燃えていた。
「それに専用機を持ってるのはウチのクラスと四組だけだしね!」
「その情報古いわよ!二組も今日から専用機持ちがクラス代表になったのよ!あたしは凰鈴音。あたしがクラス代表になったからには負けないからね!」
「ゲッ!」
「マジかよ!?」
入口に小柄な生徒がカッコつけながら言ってきたが、夏己と弾はその生徒を見て、慌てて机の下に隠れてしまった。
「何で鈴が!」
「分かんねえよ!それにあいつ、お前が一夏の名前を捨てた事を!」
生徒の名前は凰鈴音。夏己が一夏だった時のセカンド幼なじみだったが、鈴は真実を知らなかった。そして、鈴は二人が隠れてる場所を見た。
「何隠れてるのよ!いt…え!?」
生徒は名前を言おうとした瞬間、宙に浮いた。
「誰よ!あんたたち!」
鈴の後ろには堂本と芦原がおり、鈴は堂本のロッドで浮かされていた。
「ナイス!堂本さん!」
夏己と弾はすぐに机の下から出て、鈴の元に行き、すぐに鈴を連れてどこかに行った。
「何だったんだ?」
「さあ…?」
箒とセシリアは四人の行動を唖然と見ていた。
鈴は屋上まで連れてこられて、そこでロッドから降ろされた。
「痛ったいッ!何よいきなり!」
「うるせえッ!ウリ坊チビッ!」
「チビ…チビって言ったわねッ!」
堂本と鈴は一触即発状態だった。
「ストップ!ストップ!堂本さん、ここからは俺と弾だけで話します。」
夏己が堂本たちを止めて間に入った。
「一夏!このおっさんたちは誰よ!何で二人以外に男性が居るのよ!」
「俺と夏己の護衛だ。」
「護衛?」
「俺たちは初の男子入学者。だから護衛がついたんだ。それと鈴、久しぶりって言いたいところだけど、俺はもう一夏じゃない。」
弾が堂本と芦原の事を凛に話し、夏己が続くように説明して、さらに自分は一夏じゃないと話した。
「はあ?何言ってんのよ!あんたは!」
「鈴。それ以上言わないでくれ。夏己のためにも。」
「弾!あんたまで何言ってるのよ!それに夏己って!」
「色々あった。それだけだ。もうすぐ授業が始まるから戻るぞ。」
夏己と弾は屋上から出ようとする。
「待ちなさいよッ!まだ話は!」
「さっさと教室に戻れ!」
堂本は再び鈴の制服の襟にロッドを入れて鈴を浮かした。
「こら!降ろしなさいよ!」
「後で果物やるからよ。芸はしなくていいからな。」
「あたしは猿じゃないわよッ!」
「…猿女。」
堂本と鈴はコントみたいなやり取りをし、芦原は一言だけ呟いた。
昼食時、夏己と弾は食堂に向かうと。
「待ってたわよ!」
そこには仁王立ちした鈴が待っていた。
「懲りない奴だな。」
夏己は困り顔をしながら注文した料理を取り、テーブル席に座った。
「さっきはあのおっさんたちに邪魔されたけど、今度はちゃんと話せるわね!」
鈴は別のテーブル席に座ってる堂本たちを睨んだ。
「聞かれても何も答える気はない。それは弾も同じだ。」
「はあ!弾も!?」
「ああ。俺も答える気はないからな。」
二人は昼食を食べながら、何を聞かれても答える気はないと返した。
「まあ、どうしても知りたいなら、今度行われるクラス対抗戦に勝ったら話してやってもいいぞ。」
「…言ったわね?上等よ!クラス対抗戦、楽しみにしてなさい!」
「一つ言っておくが、クラス代表は俺でも弾でもない。後ろに居るセシリアだ。」
夏己は後ろのテーブル席に座っていたセシリアの方を見た。
「あんたが。…首洗って待ってなさいよ!」
「随分と威勢がいいですわね。イギリス代表候補生であるわたくしに勝とうと言うのですか?首を洗って待ってるのはそちらですわ!」
セシリアと鈴は火花を散らしながら睨み合っていた。
「はあ〜やっと週末だよ!」
束の間の週末、夏己と弾はバイクを走らせていた。
「夏己!このまま高速にGoだ!」
「おう!」
二人は高速道路に入り、さらにスピードを上げた。
「やっぱ走るのはいいな。」
途中、二人は SAに寄り休憩していた。
「俺は赤のバイクだけど、夏己はエターナルの色に寄ってるな。」
弾のバイクは赤のスポーツバイクで、夏己も同じスポーツバイクだが、色はエターナルの白にブルーフレアのカラーが入ったバイクだった。
「じゃあ、もうひとっ走り行こうぜ!」
二人は休憩を終えてバイクに乗って再び走らせた。
「…ガイアメモリが本来なら無いはずの世界に来てしまった。この世界がどうなるのかは誰にも分からない。」
夏己と弾が走っていった後、二人の事を一人の女性が見ていた。だが、女性は全身が黒い服で、顔はサングラスと包帯で隠していた。
「けど、私が干渉出来るのは少しの事だけ。…何故これを作ったのかしらね?神様。」
そして、女性はアタッシュケースを持っていた。
「この世界に荘吉の覚悟と意思を継ぐ者でも現れるのかしら?」
女性はアタッシュケースを開くと、アタッシュケースの中にはロストドライバー、鳴海荘吉が使っていたメモリ、スカルメモリがあった。
今回は彼女を序盤で出しました。ただ、彼女が持ってる物が手に入るのはかなり先です。