エターナルメモリを受け継ぐ者 改   作:tatuo

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クラス対抗戦

クラス対抗戦当日、夏己と弾はアリーナ席に座っていた。

 

「夏己。お前、本当に鈴に全部話すのか?」

 

「勝ったらな。けど、セシリアもマジだからな。ここで負けたら特訓してくれた芦原さんの顔に泥を塗るって言ってたからな。」

 

「確かに芦原さんのおかげでセシリアも接近戦もかなり強くなってきたからな。」

 

二人はアリーナを見ると、既にブルー・ティアーズ、鈴の専用機、第3世代I S「甲龍」が居た。

 

「悪いけど、勝たせてもらうわ!」

 

「それはこちらの台詞ですわ!」

 

セシリアと鈴は未だに睨みあっており、そして、試合開始のブザーが鳴った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はクラス対抗戦か。夏己の奴、どうするのか?」

 

社長室に居た克己は鈴の事を夏己から聞いていて、夏己はどうするのかと考えていた。

 

「まあ、あいつは自分がどうにかするって言ってたしな。…けど。」

 

克己はパソコンの画面を変えると、画面はレーダーになった。

 

「どこの誰かは知らねえが、I S学園に殴り込みとはいい度胸だな。…いや、この世界を地獄に変えたバカ兎ならやりかねえな。」

 

克己は表情を変えた。その顔はかつて風都を地獄に変えようとした時の。

 

「てめえがその気ならこっちも出しゃばらせてもらうからな…!篠ノ之束…!」

 

克己はI Sの生みの親、篠ノ之束の名前を言いながら、机にナイフを刺した。

 

「てめえもだからな。織斑千冬。」

 

ナイフは千冬の写真に刺さっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリアと鈴は一歩も引かない試合を繰り広げていた。

 

「あんた、中々やるじゃない!」

 

「そちらこそ、中国代表候補生は嘘ではありませんわね!」

 

 

「鈴の奴、やるな。」

 

「ああ、衝撃を撃つなんて。ガイアメモリにも無いよな?」

 

アリーナ席から試合を見ていた夏己と弾は鈴の実力に驚いていた。

 

「夏己。このままじゃヤバいんじゃねえか?」

 

「その時はその時だ。…?何だあれ?」

 

「どうした?」

 

「何か来るッ!」

 

夏己はふと、空を見ると何かがアリーナめがけて降ってきた。そして、何かはアリーナに張られているシールドバリアを破壊してアリーナに降り立った。

 

 

「ゲホ!ゲホ!何よいきなり!」

 

「ゲホ!何なんですの!」

 

アリーナは土煙に包まれて、アリーナ席の生徒たちも混乱していた。

 

「何だあのI S!?」

 

土煙が晴れると、アリーナにはI Sがあった。そして、I Sはセシリアと鈴に攻撃し始めた。

 

 

 

 

 

「山田先生。すぐに生徒たちを避難させます。ゲートを。」

 

管制室から試合を見ていた千冬と真耶だが、千冬は非常事態が発生したと考え、生徒たちを避難させるために真耶に指示を出すが。

 

「織斑先生!システムが何者かにハッキングされてゲートが開きません!」

 

「何だと!?」

 

システムが何者かにハッキングされてしまったため、アリーナ席の出入口は全て封鎖されてしまっていた。

 

「ク…大道!五反田!聞こえるか!システムをハッキングされて出入口が開かない!貴様たちのI Sで出入口を破壊しろ!私もすぐにそっちに行く!」

 

千冬はマイクを使って、夏己と弾に指示を出した。

 

 

 

「確かに状況はまずいからな。弾、扉を破壊する!変身だ!」

 

「けど、セシリアと鈴が!」

 

「あの二人は代表候補生だろ?そう簡単にやられるか!」

 

「…だよな!」

 

夏己と弾は謎のI Sを一旦セシリアと鈴に任せて、二人は生徒たちの避難のために変身した。

 

「エターナル!」

 

「アクセル!」

 

 

変身した二人は別れて避難を始めた。

 

 

「ユニコーン・マキシマムドライブ!」

 

「エンジン・マキシマムドライブ!」

 

エターナルとアクセルは出入口を殴る、斬るで破壊していき生徒たちを避難させていった。

 

「弾!そっちはどうだ!」

 

「こっちは全部破壊した!後は堂本さんたちに任せて大丈夫だ!」

 

「なら、アリーナに行くぞ!」

 

出入口を全て破壊したエターナルとアクセルはそれ以降の避難は堂本と芦原に任せて、アリーナに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「セシリア!鈴!」

 

「夏己さん!弾さん!」

 

「え…二人のI Sってフルスキン!?」

 

アリーナに着いたエターナルとアクセルだが、鈴はエターナルとアクセルの姿を見て驚いてしまう。

 

「今はそんな事どうでもいいだろうが。それより二人ともボロボロだな。」

 

アクセルはセシリアと鈴のI Sを見ると、二機のI Sはかなりダメージが酷かった。

 

「代表候補生をここまで追い詰めるとか、どんな奴が操縦してんだ?」

 

エターナルはエッジを構えながら謎のI Sを見た。

 

「このI Sは無人機よ。」

 

「無人機って、誰も乗ってないのか!?」

 

「はい。このI Sは人では出来ないような動きでした。それが気になって調べたら。」

 

「生体反応がなかったわけか。」

 

エターナルの言葉にセシリアと鈴は頷いた。

 

「なら、遠慮なく破壊出来るな。」

 

エターナルはローブを脱ぎ、セシリアに渡した。

 

「これは夏己さんの。」

 

「これをどうしろって言うの?」

 

「今からあの無人機に大技を放つ。けど、それは爆発も免れないからな。二人のI Sはもうかなりヤバい。恐らく爆発の威力には耐えきれない。でも、そのマントを被ってれば大丈夫だ。」

 

「こんな物で爆発の衝撃が防げるの?」

 

「防げるさ。セシリアの攻撃を全部無効化した代物なんだから。」

 

「このマントが!?」

 

鈴はエターナルローブがセシリアの攻撃を全て無効化したと聞いて驚き、セシリアの方を見ると、セシリアも静かに頷いた。

 

「みんな、下がってろ。」

 

エターナルはゾーンメモリを出した。

 

「ゾーン!」

 

ゾーンメモリを起動させ、エターナルは腰のマキシマムスロットにゾーンメモリを挿した。

 

「ゾーン・マキシマムドライブ!」

 

ゾーンのマキシマムドライブが発動した事によりエターナルの周りに24個のメモリが出現した。

 

「夏己さん、まだメモリを持ってらっしゃたのですか!?」

 

「ちょっと!何よこれ!?」

 

セシリアと鈴は突如現れたメモリに驚く中、24個のメモリはエターナルの胸、右腕、左脚のマキシマムスロットに挿されていき、マキシマムドライブを発動していった。

 

「仕上げだッ!」

 

そしてエターナルはエターナルメモリをエッジに挿した。

 

「エターナル・マキシマムドライブ!」

 

AからZ、計26個のメモリのマキシマムドライブが発動した事でエターナルはエターナルウェーブを体に纏った。

 

「終わりだッ!」

 

エターナルはエッジから緑色の刃の技「ブラッディヘルブレイド」を無人機に放ち、無人機は斬り裂かれ爆発した。セシリアと鈴はローブのおかげでダメージを負わず無事に済んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、あのI Sは無人機だったという訳か。」

 

「はい。ですが、誰が何の目的で送ったかは分かりません。」

 

無人機騒動の後、夏己と弾は負傷したセシリアと鈴の代わりに千冬に無人機の事を報告していた。

 

「話は分かった。お前たちも今日はもう休め。」

 

「分かりました。」

 

「…五反田。お前には話があるから残ってくれ。」

 

「…分かりました。」

 

弾は千冬に話があるから残ってくれと言われ、何を聞かれるかはすぐに分かった。

 

「弾、また後でな。」

 

夏己は部屋から出て、弾と千冬だけが残った。

 

「それで話とは?」

 

「教えてくれ…」

 

「はい?」

 

「あいつが何故一夏の名を捨てたのか!あの後どこかで何をしていたのか教えてくれ!」

 

千冬は弾に真実を教えてくれと頭を下げて頼み込んだ。

 

「…俺に質問をするな。」

 

「え…?」

 

千冬は弾の返ってきた言葉に耳を疑ってしまう。

 

「聞こえなかったのか?俺に質問をするなッ!真実を知りたいならコソコソしないで直接夏己や克己さんに聞けッ!」

 

「あいつにはもう聞いた!けど、何も答えてくれなかった…。」

 

「まだ克己さんがいるじゃねえかッ!俺はあいつがどんな地獄を見てきたかよく知ってる…!だからこそ、俺はあんたに協力する義理はねえんだよッ!」

 

弾は夏己が一夏だった時、どれだけ辛い想いをしたか分かっていた。だから、千冬に協力する気はこれっぽちもなかった。

 

「真実を知りたいなら、あんたも地獄を見ろよッ!」

 

「地獄なら既に見ている!」

 

「…笑わせんなよ。あいつとあんたじゃ違いすぎんだろうが。あんたがI Sでチヤホヤされてる時もあいつはずっと地獄を見てたんだ。あんたはあいつを苦しめていた悪魔なんだよッ!」

 

「私が…悪魔…。」

 

千冬は弾に悪魔と言われ、膝を着いてしまった。

 

「これ以上俺や夏己の周りをコソコソするなよ?そんな事したら、俺があんたを絶望に送ってやる。」

 

弾はこれ以上探れば容赦はしないという思いを込めた言葉を千冬に言い、教室から出た。

 

「私は…ただ一夏のために…」

 

一人残された千冬は泣くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「世の中はね、辛い現実程受け入れないといけないようになってるのよ。」

 

どこからか夏己と弾を見ていた謎の女性が携帯のような物で弾と千冬のやりとりを見ていた。

 

「荘吉に来人、そして彼も受け入れて戦ったのよ。そうじゃなきゃこれから何が起きるか分からない世界では生きていけないわよ。」

 

女性は千冬に辛い現実を受け入れてほしいという考えで千冬を見ていた。

 

「あの時の過ちを繰り返さないためにも今は誰にも渡さない方がいいわね。」

 

女性はスカルメモリとロストドライバーは過ちを繰り返さないためにも今は誰にも渡さないという考えだった。

 

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