エターナルメモリを受け継ぐ者 改   作:tatuo

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転校生

次の日、夏己たちのクラスではある発表があった。

 

「皆さん。今日このクラスに転校生が来ます。」

 

「転校生?」

 

真耶から転校生が来ると発表され、ドアが開き、一人の生徒が入ってきた。

 

「え…男…?」

 

入ってきたのは夏己と弾と同じ制服を着た男子生徒だった。

 

「初めまして。フランスから来たシャルル・デュノアです。」

 

生徒は自己紹介をし、教室はしばらく沈黙が続いたが。

 

「きゃあああぁーーーー!!三人目の男子…今年は本当についてるーーーー!」

 

クラスは大騒ぎして、夏己と弾はしばらく耳を塞いでいた。

 

「皆さん、静かに!ではデュノア君。大道君の隣の席に座ってください。」

 

「はい。」

 

シャルルは夏己の隣の席に向かい、席に着いた。

 

「よろしくね。」

 

「ああ。」

 

(何か怪しいな。兄さんに頼んで調べてもらうか。)

 

夏己はシャルルに違和感を感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏己たちは二組との合同授業でI S訓練の授業のためアリーナにおり、シャルルは男性専用のI Sスーツを着ていた。

 

「ねえ、二人はどうしてI Sスーツを着てないの?」

 

シャルルは夏己と弾が制服のままなのを聞いてきた。

 

「俺と弾は必要ないからな。」

 

「そうなんだ。」

 

 

「今日はタッグ形式の練習試合をしてもらう。デュノア以外の専用機持ちはI Sを展開しろ。」

 

「タッグ形式か。」

 

夏己と弾はロストドライバー、アクセルドライバーを着けた。

 

「エターナル!」

 

「アクセル!」

 

二人はエターナル、アクセルに変身し、セシリアと鈴もブルー・ティアーズ、甲龍を展開した。

 

「二人のI Sってフルスキンなんだ。」

 

シャルルもエターナルとアクセルをマジマジと見ていた。

 

「織斑先生。タッグ形式という事は夏己さんか弾さんとペアを組むのですか?」

 

「いや、大道は五反田と。オルコットは凰と組んで試合をしてもらう。」

 

「はあ!?」

 

「無理ですわ!夏己さんにはクラス代表決定戦の時には手も足も出ずに負けてしまい、弾さんは夏己さんと互角に戦っていたのですよ!」

 

「それにこの間の無人機だって、夏己一人で倒したのよ!」

 

セシリアと鈴は夏己と弾の強さを知ってるためあれこれ駄々をこねるが。

 

「安心しろ。お前たちの相手はもう決まってる。」

 

千冬は上を見て、エターナルたちも続くように見ると空から何かが落ちてきた。

 

「きゃあああぁぁーーーーー!どいてください!」

 

落ちてきたのはI Sを纏った真耶だった。真耶はパニックになってるのか、I Sの操縦が全く出来てなかった。

 

「あれでI S学園の教師がよく務まるな。」

 

エターナルは真耶を見て、やれやれと思いながらもサイクロンのメモリをマキシマムスロットに挿れた。

 

「サイクロン・マキシマムドライブ!」

 

エターナルは疾風を発生させ、I Sの落ちてくる勢いを止めて、真耶はゆっくり地面に着いた。

 

「あ、ありがとう。大道君。」

 

「しっかりしてくださいよ。先生がこんなんじゃ生徒に示しがつきませんよ。」

 

「はい…。」

 

「大道。山田先生はこれでも以前は日本の代表候補生だ。ナメてかかると痛い目に遭うぞ。」

 

「うわ、意外だ。」

 

アクセルは真耶の経歴に唖然とした。

 

「では早速試合をする。最初はオルコット、凰からだ。」

 

「鈴さん。足を引っ張らないでくださいね。」

 

「それはこっちの台詞よ!」

 

セシリアと鈴は譲らないという姿勢だった。

 

「おいおい、これタッグだぞ。」

 

「こりゃ勝てねえかもな。」

 

エターナルとアクセルはセシリアと鈴のやりとりを見て、負けると確信した。そして、その確信は見事に当たった。二人は全く連携が取れておらず、挙句に挟み撃ちを狙った攻撃を利用され、二人はぶつかってそこに真耶がグレネードランチャーを撃ち、二人は見事に負けた。

 

「これがI S学園の教師の実力だ。次は大道、五反田。前に出ろ。」

 

千冬に指示され、エターナルとアクセルは歩き始めた。

 

「夏己。どう動く?」

 

「この二つを使って、山田先生をびびらすか?」

 

エターナルはパペティアー、ウェザーのメモリをアクセルに見せた。

 

「ウェザーはマズいだろ?絶対にみんな混乱するだろうが。パペティアーもな。それに迂闊にメモリはたくさん使わない方がいいぞ。」

 

「じゃあユニコーンだけで我慢するか。」

 

エターナルはアクセルに言われ、ユニコーンだけで我慢すると言った。そして、試合は始まり、まずアクセルがエンジンのジェットを使って真耶を攻撃するが、真耶はそれを簡単に避けるも。

 

「さっきの試合と同じ感覚でやるのは大間違いですよ。」

 

エターナルもすかさずエッジからエネルギー刃を飛ばし、真耶は避けるので精一杯になって隙が出来てしまった。

 

「トリガー・マキシマムドライブ!」

 

エターナルはその隙を逃さず、トリガーのメモリを使ってエッジから光弾を撃ち、光弾は真耶のI Sのスラスターに当たり、真耶は地面に落ちていった。

 

「山田先生。相手が悪かったですね。」

 

「ナスカ・マキシマムドライブ!」

 

「トライアル!」

 

エターナルとアクセルは超高速を発動させ、真耶のI Sを破壊する勢いで攻撃していった。

 

「もう少し特訓を積む事をお勧めします。」

 

エターナルは超高速を解いて、ユニコーンメモリを挿れた。

 

「ユニコーン・マキシマムドライブ!」

 

「トライアル・マキシマムドライブ!」

 

真耶はアクセルの連続スピードキックを喰らった後、エターナルの一撃必殺のパンチを喰らって吹き飛ばされ壁に激突した。

 

「9.5秒。それが山田先生のある意味ゴールまでのタイムですね。」

 

アクセルは壁に激突して気絶した真耶にそう言い残した。

 

「なあ…」

 

「お二人の強さは身に染みて分かってはいましたが…」

 

「いや、ありえないでしょ!」

 

エターナル、アクセルの試合を見ていた千冬は真耶が負けた事に言葉を失い。セシリアと鈴も最早何を言ったらいいのか分からなかった。

 

「織斑先生。山田先生をお願いします。」

 

エターナルは運んできた真耶を千冬に任せて変身を解いた。

 

「それと目を覚ましたら言っておいてください。慣れない事はするものじゃないと。」

 

「…分かった。山田先生に伝えておく。」

 

千冬は夏己の伝言を真耶に伝えておくと言い、再び授業は再開された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「二人とも凄いね。先生に勝っちゃうんだから。」

 

更衣室で夏己、弾、シャルルは授業の話で盛り上がっていた。

 

「じゃあ俺たちは先に戻ってるからな。」

 

「うん。また後でね。」

 

夏己と弾は先に更衣室から出て、ある程度更衣室から離れるとそこで夏己は足を止めた。

 

「夏己。どうした?」

 

「弾。シャルルの事だけど、何かおかしくないか?」

 

夏己はシャルルから感じた違和感を弾に話し始めた。

 

「夏己も感じてたのか?いや、俺も何か変だなって思ってたんだ。」

 

違和感は弾も感じており、二人はシャルルに対して不審感を抱いていた。

 

「なら、早速兄さんに頼まないとな。」

 

夏己とスマホを出して克己に電話をかけた。

 

「夏己か。どうした?」

 

「兄さん、忙しいところごめん。ちょっと調べて欲しい事があるんだけど。」

 

「何だ?」

 

「今日、俺たちのクラスにシャルル・デュノアっていう転校生が来たんだ。男子だけど。」

 

「…妙だな。お前たちの事が発覚してから世界中ではI Sを動かせる男を探していたはず。手続きに時間がかかっただけならいいんだが。分かった。シャルル・デュノアの事を調べておく。」

 

「ありがとう。兄さん。」

 

「弟の頼みを聞くのは兄として当然だ。そうだ。転校生だが、ドイツからも来るみたいだ。」

 

「また来るの?」

 

夏己は克己からシャルル以外にも転校生が来ると聞かされ、また男子かと思ってしまうが。

 

「しかもそいつは織斑千冬が指導してた奴だ。織斑千冬のためなら何するか分からねえから気をつけろよ。」

 

「…大丈夫だよ。こっちは切札を持ってるんだから。」

 

「そうだったな。そろそろ授業が始まるはずだ。もう切るからな。」

 

「分かった。」

 

夏己は電話を切った。

 

「克己さん。何だって?」

 

「シャルルの事を調べてくれるし、それにドイツから転校生が来る事も教えてくれたよ。」

 

「流石は情報網が広い克己さんだ。やっぱ凄え人だ。」

 

「…ヤッベ!もう授業が始まる!」

 

「あ!」

 

二人は慌てて教室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ドイツの裏を調べてたら、まさか俺たちのような実験が行われていたとはな。」

 

克己は何枚かの書類に目を通しながら愚痴っていた。

 

「この世界にも科学や実験のバケモノが存在するとは。他人事には思えねえな。」

 

そして、克己は銀髪で眼帯を着けた少女の写真が貼ってある書類を見た。

 

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