エターナルメモリを受け継ぐ者 改   作:tatuo

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臨海学校前日

「……」

 

夜、箒は誰かに電話をかけていた。

 

「もすもすー!ひでもすー!みんなのアイドル篠ノ之束さんだよ!」

 

電話に出たのは箒の姉であり、I Sの生みの親、篠ノ之束だった。

 

「……!!」

 

箒はイラつきを覚え、電話を切ろうとする。

 

「あー!待ってよ!切らないで!箒ちゃん!」

 

「…姉さん、相変わらずですね…!」

 

「分かってるよ箒ちゃん。君だけの専用機が欲しいんだよね?それで大道克己からいっ君を取り返す事も!」

 

「…専用機が欲しいのは事実です。けど、それとこれは別です。」

 

箒はあくまでも専用機が欲しいだけで、夏己を一夏として連れ戻す気はなかった。

 

「そうなんだ。まあ箒ちゃんの専用機はもう完成してるよ!世界に一機しかない第4世代型I S、その名も「紅椿」!」

 

束は箒のために第4世代型I S「紅椿」を完成させていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏己はシャルロットと一緒に買い物に行くためにモノレールに乗っていた。

 

「ねえ夏己。どうして僕を誘ってくれたの?」

 

シャルロットはドキドキしながら夏己に聞いた。

 

「シャルロット、女性用の水着を持ってないだろ。俺も新しいのが欲しかったからついでにって思って。」

 

「つ…ついでに…」

 

シャルロットはついでにという言葉を聞いてショックを受けた。

 

「…あれ?そういえば弾は?」

 

「弾なら妹の蘭と一緒に買い物を行くって約束してたから、今日は朝一で実家に帰ったんだ。」

 

弾は蘭の買い物に付き合うために朝一で実家に帰っていたのだった。

 

「弾って、家族想いなんだね。」

 

「まあ荷物持ちが役割だけどな。」

 

夏己とシャルロットは楽しそうに話していた。

 

 

 

 

夏己とシャルロットは駅に着き、ショピングモールに向かってる途中。

 

「シャルロット。考えたんだけど、これからはシャルって呼んでいいか?」

 

「え!」

 

シャルロットは夏己から自分の事をシャルと呼んでいいか聞かれて顔を真っ赤にする。

 

「ど、どうして?」

 

「こっちの方が親しみがあるからな。嫌ならいいけど。」

 

「嫌じゃないよ!僕もその方が嬉しいよ!」

 

シャルロットは必死に嫌じゃないと言い、むしろそう呼んでと思っていた。

 

「じゃあ、シャル。行こうか。」

 

「うん!」

 

夏己とシャルはショピングモールに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、あれってデートだよね?」

 

「そうですわね。」

 

物陰からセシリアと鈴が夏己とシャルの行動を見ていたが、二人の目はヤンデレ化していた。

 

「ようし…!ころ…」

 

「ムッキーーー!何なのよあの小娘!克己ちゃんだけじゃなく夏己ちゃんにまで手を出すなんて!」

 

「!?」

 

「おっさん誰!?」

 

セシリアと鈴の後ろに何故か京水までおり、京水はハンカチを噛みながら夏己たちを見ていた。

 

「こんな所に居たのかよ。勝手に動くな!」

 

さらに羽原、堂本、芦原も来て、羽原は京水に説教をかました。

 

「芦原さん、どうしてここに?」

 

「うげ!おっさんもいるの!」

 

「いい加減名前を覚えろ!俺は堂本剛三だ!」

 

堂本は片手で鈴の服の襟を掴み、持ち上げた。

 

「ちょっと!離しなさいよ!」

 

「これぞ人間UFOキャッチャーってやつか!」

 

「あたしは景品じゃないわよ!」

 

「あの芦原さん、夏己さんと弾さんの護衛は?」

 

「今日は私たち4人とも社長から休暇を取れって言われて休みになったの。二人もたまにはゆっくりしてくださいって彼らに言われたのよ。」

 

羽原たちは克己から休暇を言い渡され、仕事が休みのためショピングに来ていたのだった。

 

「もう夏よ!克己ちゃん好みのビキニを買わないと!」

 

「ドン引きするような事言うな!」

 

羽原は京水に肘打ちをかました。

 

「それより君たちのライバルの一人がグイグイ行ってるけど、いいの?」

 

「え?」

 

「あ!」

 

セシリアと鈴は前を見ると、ラウラが夏己たちの元に向かおうとしていた。

 

「早く行かねえと、取られちまうぞ。」

 

堂本は鈴を離し、セシリアと鈴はラウラの元に向かった。

 

「さてと、オッさん。変な物は買うなよ?」

 

「何言ってるの!私は克己ちゃんの好みのビキニを買いに来たのよ!克己ちゃん!待っててね!今行くからねェェェェェェーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

社長室で書類を処理していた克己は何かを感じ取った。

 

「何だこの寒気は?NEVERの時には感じなかったよな?死の感覚とも違う。…何なんだ?」

 

克己はある意味今まで感じた事がなかったものを感じてもそれが何なのかはよく分からなかった。

 

「克己。克己、聞こえますか?」

 

「…その声は死神か。どうした?お前から声をかけてくるとは珍しいな。」

 

「克己、まずい事になりました。」

 

「まずい事?」

 

「何者かがその世界にミュージアムが作っていたガイアメモリを持ち込みました。」

 

「ミュージアム。財団Xが投資してた組織か。」

 

死神は何者かがミュージアムが作っていたガイアメモリをI Sの世界に持ち込んだと克己に話した。

 

「それで、いくつ持ち込まれたんだ?」

 

「申し訳ありません。私にも数までは。…それだけではないのです。その世界にはあなたが行く前から別の敵勢力が入っていたのです。」

 

「どういう事だ?俺以外にも転生した奴がいたのか?」

 

さらに死神は克己がI Sの世界に来る前に別の存在が既に来ていた事も話した。

 

「今、その世界にはドーパント、ロイミュードと呼ばれる存在が隠れているのです。」

 

「ロイミュード?ドーパントとは別物か?」

 

「はい。大道克己。私はロイミュードに詳しい仮面ライダーをその世界に連れて行きます。彼ならきっと力になってくれるはずです。」

 

死神はロイミュードたちを倒すためにもロイミュードに詳しい仮面ライダーを連れて来ると克己に話した。

 

「アテがあるようだな。それと一つ聞くけど、I Sじゃドーパントやロイミュードってのは倒せねえよな?」

 

「はい。今の段階でドーパントたちを倒せるのはエターナル、アクセル、シャルロット・デュノアのI Sだけです。」

 

「シャルロットの?」

 

「忘れたのですか?シャルロット・デュノアのI SにはT2ナスカメモリが組み込まれているのを?そのおかげでシャルロット・デュノアもドーパントやロイミュードと戦えます。」

 

死神がロイミュードに詳しいライダーを連れて来るまでの間、ドーパント、ロイミュードに対抗出来るのは克己と夏己のエターナル、弾のアクセル、そして、シャルのナスカだけだった。

 

「まあ羽原たちもメモリは持ってるけど、あくまでも対I S用にしてるからな。まあ起きちまった事は仕方がない。しばらくは俺たちだけで何とかする。お前は早めにライダーを連れて来てくれ。」

 

「分かりました。」

 

死神は交信を切り、克己は書類を置いた。

 

「夏己たちはもうすぐ臨海学校。そこで何も起きなきゃいいが。」

 

克己は不安な気持ちになりながらスマホを出して、誰かに電話をかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございます。あなたが調べてくれたおかげで何とか克己に伝える事が出来ました。」

 

「ただでさえエターナルなんて厄介な存在が居るのに、また持って行かれるなんて。しかもドーパントとは別の存在まで行くなんて。…この世界は風都以上にまずい事になるわよ。」

 

死神が居る世界に千冬を見ていた女性がおり、女性は死神と話していた。

 

「それでそのメモリの適合者は見つかりましたか?」

 

死神は女性が持ってるメモリを見ながら聞いた。

 

「これは荘吉が使ってたメモリ。そんじょそこらの人には渡したくない。それにもう井坂みたいな過ちは繰り返したくないのよ。…私はもう復讐なんかしない。これを渡す人はちゃんと見定めるわ。自分の罪を背負える覚悟がある人に。」

 

女性はメモリを渡す人間は罪を背負える覚悟がある人間に渡すと決めていたのだった。

 

「園咲文音。あなたは随分織斑千冬を気にかけていますが。」

 

「今はシュラウドって呼んでちょうだい。…娘みたいな存在だからかしらね。私は一旦戻るわ。」

 

「はい。引き続き調査の方をお願いします。」

 

シュラウドはガイアメモリを持ち込んだ存在とロイミュードを追うために再びI Sの世界に戻った。

 

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