「あなたは?」
エターナルは突如現れたチェイサーに聞いた。
「質問は後で受け付ける。今はドーパントを倒すぞ。」
チェイサーはシンゴウアックスを構えた。
「信号機?」
エターナルはチェイサーが持ってるシンゴウアックスに唖然としていた。
「再び出会うとはな。いいだろう、相手になってやる!」
ユニコーンも槍を構えて、チェイサーとユニコーンは戦い始めた。
「…楯無さん!!」
エターナルは楯無の事を思い出し、すぐに楯無の元に向かった。
「楯無さん!大丈夫ですか!?」
「ゲホ!ゲホ!」
エターナルは楯無に呼びかけると、楯無は水を吐いた。
「よかった。」
エターナルは楯無が生きていて安心していた。
「何なの…あいつ…?水をあんな風に操るなんて…」
楯無はウェザーを見ていた。
「奴は気象を操る怪物です。先生たちはみんな奴が操る自然現象で殺されたんですよ。」
「普通ならありえないわよ…。けど…今は信じるせざる負えないわね…。」
楯無はエターナルの言葉を素直に信じた。
「人の心配より自分の心配をした方がいいのでは?」
ウェザーはエターナルにゆっくりと近づいた。
「許さねえ…学園を攻めにきた挙句に…先生たちや楯無さんを…!」
エターナルはローブを脱ぎ捨てた。
「ウェザー・ドーパント!今ここで倒すッ!」
エターナルはゾーンメモリを起動させた。
「ゾーン・マキシマムドライブ!」
エターナルは26個のメモリのマキシマムを発動させてエターナルウェーブを纏った。
「それが君の本気ですか?」
「当たり前だッ!」
エターナルはエッジに緑色の長大な刃を纏わせた。
「何か…」
「軽い感じの人だね…。」
アクセルたちはマッハの決め台詞と決めポーズにドン引きしていた。
「これが俺流だ。ほらマッハで片付けるぞ!」
マッハはゼンリンシューターをケルベロスたちに撃った。
「お前は…?」
千冬は車から降りてきた青年に聞いた。
「話は後だ。…クリム。俺に力を貸してもらうぞ。」
「まさか、君と共に戦う日が来るとは…しかも私を殺した張本人と。」
青年は着けているベルトに向かって話していた。
「過去の話を持ってくるか。…仕方ないよな。けど、人間とロイミュードの戦いは泊進ノ介たち人間が勝った。そして俺は人間として生まれ変わった。なら俺が今やるべき事は、泊進ノ介たちの誇り、あいつらが守ってきた存在を守る事だ!」
「君がそんな台詞を言うとは。進ノ介が居たらどれだけ喜んだ事か。…ああ!ハート!行くぞ!」
ハートはシフトブレスにシフトハートロンをセットした。
「スタート!ユア・エンジン!」
「変身!」
「ファイヤー!オールエンジン!」
ハートは変身した。かつてロイミュードだった時の姿に似ている仮面ライダー、仮面ライダーハートに。
「何だ貴様はッ!」
フェニックスはハートを見てさらに炎の火力を上げた。
「何て炎だ。まるでデッドヒートやかつての君。いや、君たち以上だ!」
「負の感情の炎。だが、そんな炎では泊進ノ介や俺を止める事は出来ないッ!」
ハートは走り出してフェニックスにパンチを放った。
「!?」
フェニックスはその一撃で後退りをしてしまう。
「…怒りや憎しみは友達を辛い目に遭わすだけだ。何故そんなものを使う?」
ハートはフェニックスから強い怒りや憎しみを感じており、何故そんな感情を使って戦うのかフェニックスに聞いた。
「黙れッ!お前に俺の何が分かる…何が分かるんだッーーーー!!」
フェニックスは体に熱を溜め始めた。
「爆発させる気か!?あれ程のエネルギーではこの学園全てが吹き飛ぶ!」
クリムはフェニックスを分析し、フェニックスが自分もろとも学園を吹き飛ばそうとしている事に気づいた。
「やめたまえ。君はまだ若い、命を無駄にしない方がいい。」
「!?」
誰かの声が聞こえた瞬間、突然、時間の流れが変わった。
「何だこれ!?」
異変はI S学園全てに起きており、それはエターナルたちも感じていた。
「重加速。やはり。」
「001は近くに居るな。」
「001?」
「何ですかそれ?」
マッハの言葉にシャルロットは質問した。
「加頭!!」
アリーナにユートピア・ドーパントが現れ、ウェザーたちを止めた。
「土方さん、ここまでですよ。これ以上やれば真影さんからお叱りを喰らってしまいますよ。」
「真影さんが来てるって事ですよね?」
「加頭さん。そちらは?」
「8割方終わりました。だからこちらにきたのですよ。1か月ぶりですね。大道夏己君。」
「まさか、てめえまで来るとは、いや都合がいい。ここで倒すッ!」
エターナルはブラッディヘルブレイドをユートピアに放つが。
「無駄ですよ。」
ユートピアは理想郷の杖を振っただけでブラッディヘルブレイドの方向を変え、ブラッディヘルブレイドは観客席に当たった。
「!?」
「今の、重力を操ったのか?」
「私はこの学園に来るまでの間I S部隊の人間たちの希望を奪ってきたのですよ。奪った数だけユートピアは強くなる。今の君では私には勝てません。」
「加頭…!」
エターナルは再びブラッディヘルブレイドを放とうとしたが。
「私は戦いにきたのではありません。君と大道克己に見せたい物があるから来たのです。」
「見せたい物…?」
「太平洋のど真ん中に地図にも乗ってない島があります。その島ではある事が行われています。ここに島までの行き方が載ってます。」
ユートピアはエターナルに向かってUSBメモリを投げて、エターナルはそれをキャッチした。
「行くか行かないかは自由です。けど面白い物が見れる保証はします。では、私たちはこれで。」
ユートピアは理想郷の杖で地面を割り、地面は地割れを起こした。
「逃げたか。」
チェイサーは変身を解いた。
「ありがとうございます。助けてくれて。」
エターナルも変身を解いて、チェイスにお礼を言った。
「お前や俺の仲間はまだ戦っている。俺はそっちに行く。お前は彼女を頼む。」
「はい。」
チェイスは剛の元に向かい、夏己は楯無を安全な所まで運んだ。
「テラー・ドーパント。てめえが来るとはなッ!」
アクセルたちの元にはテラーが居た。
「充分暴れただろ。これでこの学園の人間たちは恐怖に飲まれる。これ以上やれば報酬が減るぞ。」
「そいつは勘弁だ。帰りますか。」
ケルベロスたちはテラーの言葉に素直に従って暴れるのをやめた。
「次会う時はこの世界がどうなってるか楽しみだな。」
テラーはテラーフィールドを発生させて、ケルベロスたちと一緒に消えていった。
「引いたみたいだな。」
マッハは変身を解いた。
「助かりました。本当にありがとうございます。」
アクセルたちも剛にお礼を言った。
「いいって事よ。じゃあ早速君たちから話を聞こうか。」
「はい?」
二人は剛の話の流れが分からなかった。
「本当に居たのか、001。」
ハートたちの元にはロイミュード001が現れていたが。
「まさか、既に進化態までに…。」
001は既にフリーズ・ロイミュードに進化しており、クリムは絶句していた。
「この世界では嫌でも屈辱を味わう。だからすぐにここまでなれたのだよ。」
さらに001は超進化態にまで姿を変えてしまった。
「超進化。そこまで。」
ハートは構えた。
「今は戦う気はない。君も君だ。不死鳥のドーパントといえど、それを使ったら命はない。少し頭を冷やしなさい。」
001はフェニックスに触れると、フェニックスの姿ではなくなった。
「子供…だと…?」
「子供にまで怪人の力を!」
フェニックスは中学生の藤堂に戻っており、ハートとクリムはフェニックスに変身していたのが子供だと知り絶句してしまう。
「はあ…はあ…邪魔をするなッ!」
「君の力は織斑千冬なんてちっぽけな存在を殺すための力じゃないんだ。それにもうすぐI Sの時代は終わる。これからは君の時代なんだ。その力はこれからのために使うんだ。」
「……。」
「けど、まさか王にふさわしいと思っていた君が人間の味方をするなんてね。」
001はハートの方に振り向いた。
「俺はもうロイミュードではない。人間、そして仮面ライダーだッ!」
ハートは構えながら答えた。自分は人間で仮面ライダーだと。
「001、お前の目的は何だ?この世界で何をしようとするのだ?」
クリムは001に目的を聞いた。
「加頭という男が作る理想郷に行くためだ。ただそれだけだ。」
001は吹雪を放ち、辺りは瞬く間に凍った。
「逃げたか…。」
ハートも変身を解いた。
「おい、生きているか?」
ハートは千冬の方に振り向き聞いた。
「何とか、あなたは一体?」
「…それよりお前と一緒に居た黒ずくめの女はどこに行った?」
「え…!?」
千冬はハートに言われて周りを見るとシュラウドはいなくなっていた。
「まあいい。とりあえずは…」
「織斑先生!」
そこに真耶や夏己たちが来たが。
「ハート!?」
「ハート、お前も。それにクリムまで。」
「久しぶりだな。剛、チェイス。またこうやって共に戦う日が来るとは。」
夏己たちと一緒に剛とチェイスも一緒におり、剛とチェイスはハートとクリムまでいる事に驚いていたが。
「二人の知り合いですか、…それよりベルトが喋るんですか!?」
夏己たちはベルトが喋っている事に驚いていた。
「これまでの経緯を全て話す。どこか空いている部屋を貸してくれないか?」
ハートは千冬に部屋を貸してくれと頼んだ。
「無事な教室はある。好きな場所を使え。私は上層部に今回の襲撃の事を報告してくる。」
「上の連中が素直に信じればいいけどな。それに激しい混乱に見舞われるぜ。世界で唯一の学園が怪物に襲撃されて壊滅状態に陥った。これからどうなるか。」
剛は嫌味っぽく言うと。
「ここまで派手に破壊されたんだ。嫌でも信じさせるさ。」
千冬は上層部の報告のためにその場を後にした。
「ハート、聞かせてもらおうか。」
「ああ。」
「適当な教室は俺たちが案内します。」
「頼むぜ。」
夏己たちは剛たちを連れて適当な教室に案内した。
「以上が今回の襲撃の報告です。教員のI S部隊は全滅。生き残りはいません。」
千冬は無事だった教員を集めて緊急会議を開き、襲撃の事を報告していた。
「ありえないわ…I Sが敵わないなんて…」
何人かの教員は千冬の報告が信じられなかった。
「これを見れば嫌でも信じるさ。」
千冬はスクリーンを出して映像を映した。映像にはウェザー・ドーパントに挑んでる教員のI S部隊が映っていたが、ウェザーの落雷や吹雪、竜巻でI Sを破壊され、教員たちが雨で溺死、落雷での感電死、高熱による脱水死、冷気による凍死で殺される映像だった。
「何よ…これ…」
「こいつは気象を操っている。どんな兵器も自然現象には勝てないって事だ。…他にも重力や恐怖を操る怪物もいるという報告を聞いている。I Sでどうにか出来る存在じゃない。」
「じゃあどうして抑えこめたんですか!?」
「それは彼らのおかげだ。」
千冬は映像を変えると、映像はエターナル、アクセル、マッハ、チェイサー、ハートがドーパントたちと戦ってる映像になった。
「彼らが居たから生徒たちの被害はほとんどなかった。」
「彼ら…まさか男!?」
「そうだ。それに彼らのはI Sではない。奴らと戦えるシステムを兼ね備えた存在だ。奴らに関しては彼らに任せるしかない。それで学園長、頼みたい事があるのですが。」
「何でしょうか?」
「彼らに学園の設備を提供させてください。そして、彼らにこの学園を拠点として提供する事を願います。」
千冬は学園長に剛たちのために学園を拠点として使わせ、設備も提供させたいと頼み込んだ。
「織斑先生!正気ですか!?」
教員たちは千冬の言葉を疑ってしまう。
「彼らがいなかったらここにいる全員奴らに殺されていた。命の恩人に恩を返さないでどうする。」
「しかし!」
「学園長。責任は全て私が取ります。そして、彼らのリーダー的存在である人を推薦したいのです。」
「ある人。」
「彼の名は大道克己。大道夏己の兄で、襲撃してきた怪物に詳しい人物です。彼ならいい采配をしてくれます。」
さらに千冬は克己を対策部隊のリーダーとして学園長に推薦した。
「あなたがそこまで言う程のお方。いいでしょう。学園を拠点、及び整備の提供。そして、大道克己をこの怪物たちの対策部隊のリーダーとして任命します。」
「ありがとうございます。」
千冬は学園長に頭を下げてお礼を言った。
「納得が行かないわ!男に頭を下げろって言うのッ!」
やはり納得の行かない教員はおり、教員は冗談じゃないという顔をしていた。
「なら、大道さんと戦えばいい。けどその時は貴様があの人に必死になって命乞いをしてる姿が目に見えるがな…!」
千冬は教員を今にも殺しそうな目で睨んでいた。
「だが、文句等があるなら私に直接言え。あの人たちはいなくてはならない存在だからな。」
千冬は会議室から出た。
「あの女性が言ってた事は本当かもな。束、お前は道を踏み外したのか?」
千冬はようやくシュラウドが言っていた言葉に現実味を覚えていた。
「どうやら全てを敵に回す覚悟も出来てきたみたいね。次で最後かもね。」
シュラウドは物陰から千冬を見ており、千冬が全てを敵に回す覚悟が出来たと確信した。