エターナルメモリを受け継ぐ者 改   作:tatuo

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暴徒

「クソッ!」

 

フェニクッスはハートに苦戦し始めて圧されていた。

 

「君は破壊のために力を使っている。そんな想いでは俺を倒すことは出来ない!」

 

ハートはランスの切っ先から雷撃を放ち、フェニクッスはダメージを負った。

 

「うわあぁぁーーー!!」

 

フェニクッスは転がると、ドーパント化が解けてメモリが転がった。

 

「何故、君はガイアメモリに手を出したのだ?」

 

クリムは藤堂に聞いた。ガイアメモリに手を出した理由を。

 

「黙れ…ISのせいで…!」

 

藤堂は悔しそうに拳を握った。

 

「ISが憎いのですね。」

 

「君は?」

 

「確か、山田真耶君だったな。」

 

ハートたちの後ろから真耶が来て、真耶は藤堂に近づいた。

 

「え?山田先生、居たんですか?」

 

「ハートさんたちがこの公園に入ったのが見えて、それで。」

 

真耶は藤堂の元に来ると、膝を地面に着けた。

 

「ISが憎いなら、私を殺してもいいですよ。それで君の想いが晴れるなら。」

 

「!?」

 

「山田君!君は自分が何を言っているのか分かっているのか!?」

 

ハートとクリムは真耶の言葉に驚愕してしまう。

 

「だって、ISのせいでこんなメモリに手を出したんですよね?なら、私がこの子の憎しみを受け止めます。」

 

真耶はフェニクッスメモリを拾い、それを藤堂に差し出した。

 

「……。」

 

藤堂は真耶を睨んでいた。

 

「少年。全ての女性が酷い人間ではない。彼女たちもそうだ。彼女たちはハートのために危険を犯してまで装備を届けに来たんだ。」

 

クリムは装備を届けに来てくれた薫子たちの事を話した。

 

「そのメモリをこちらに渡すんだ。君はまだ戻れるからな。」

 

ハートも藤堂に近づき、ハートも膝を地面に着けた。

 

「…ハートさん。」

 

「このメモリは俺が…」

 

ハートは真耶からメモリを受け取ろうとしたら。

 

「彼はもう戻れないのだよ。」

 

「!?」

 

「この声は…001!?」

 

突如001の声が聞こえると、辺りはいきなり氷漬けの世界になった。

 

「何これ!?まだ夏よね!?」

 

「かんちゃん〜寒いよ〜!」

 

薫子たちは突然気象が変わった事に驚き、寒さに体を震わせていた。

 

「!?」

 

藤堂の後ろに001が現れてハートと真耶を吹き飛ばし、ガイアメモリもその衝撃で落としてしまった。

 

「001…。」

 

「彼は既に人の命を奪っている。それだけではない、彼はもう人ではないのだよ。」

 

001は緑色の液体のような物が入った銃型の注射器を出した。

 

「全く。勝手に動くのはまずいだろ。君はこれがないとダメな体になったのだから。」

 

001は注射器を藤堂の腕に刺すと、藤堂の体が一瞬だが緑色になった。

 

「001、彼に何をした!?」

 

「これについては大道克己に聞け。奴がよく知ってるのだから。」

 

001は藤堂を担いだ。

 

「IS学園の教員、貴様は邪魔な存在だ。記憶を書き換える。」

 

001は真耶にめがけて氷の針を飛ばした。

 

「!?」

 

針は真耶の首に刺さり、真耶は痛みで首を抑えた。

 

「しまった!」

 

ハートはすぐに真耶の元に向かった。

 

「この針で面白い事が起きる。まあその女をどうにかするか、向こうをどうするか、見ものだな。」

 

001は再び吹雪を放ち、姿を消した。

 

「おい!しっかりしろ!」

 

ハートは真耶に呼びかけると。

 

「痛た…今の何だったのですか?」

 

真耶には何事もなく、真耶は何が起きたのかハートに聞いた。

 

「…まさか?」

 

「彼女は001の記憶操作が効かない特異体質の人間か!?まさか精神耐性がある人間が居るとは。」

 

「ならガイアメモリの精神攻撃も効かない人間でもあるな。」

 

真耶は001の記憶操作が効かない特異体質の人間であり、同時にドーパントの精神攻撃が効かない人間だという事も分かった。

 

「あの、山田先生は何されたんですか?」

 

薫子たちがハートに近づき、状況を聞いた。

 

「彼女はとてつもない強さを持った人間だという事だ。」

 

ハートは変身を解いた。

 

「クリム、001が言っていた記憶操作で面白い事が起きるとは一体?」

 

「奴の事だ。何かとんでもない事を…」

 

「来るんじゃねえよッ!」

 

「!?」

 

突然、誰かの叫び声が聞こえ、ハートたちは辺りを見た。

 

「向こうか!」

 

ハートはすぐに声がした方に向かい、薫子たちも後を追った。

 

「え!待ってください!」

 

真耶も起き上がり、すぐに後を追った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オラッ!」

 

アクセルはエネルギー弾をタブーに撃ち、タブーは床に落ちた。

 

「ク…体が思うように動かない…。あの男、不良品を渡したのかしら…?」

 

タブーは思うように体を動かせず、加頭から貰ったメモリが不良品だと考え出した。

 

「どうした?襲撃してきた割には大した事ないな。」

 

アクセルはエンジンブレードをタブーに向けた。

 

「…これは準備運動よ。本番は…!」

 

「それ以上やっても、今のあなたは彼には勝てませんよ。」

 

「!?」

 

突然、加頭の声が聞こえるとタブーは吹き飛ばされ、壁に叩きつけられドーパント化が解けた。

 

「加頭!!」

 

スコールが入ってきた場所からユートピアが入ってきて、スコールを見た。

 

「あなたに渡したメモリには少し毒素を多く入れていたのですよ。」

 

「毒素…?」

 

「所謂、諸刃の剣ってやつですよ。強い力を得る代わりにあなたの体が蝕まれる。私が素直に普通のガイアメモリを渡すと思いですか?」

 

ユートピアはスコールの首を掴み、スコールは宙に浮かされた。

 

「最初からあなたには期待などしていません。本当なら目障りなあなたに仮面ライダーを潰してもらう予定でしたが、変更します。あなたにはまだ利用価値があるので。彼女を地球の巫女にするための。」

 

「Mを、マドカをどうするつもりなの…?」

 

「理想郷を作るための礎と言ったところでしょうね。」

 

ユートピアはスコールの腹部を殴り、スコールは気を失った。

 

「しかし、国が干渉出来ないIS学園がドーパントやロイミュードにこうも簡単に壊滅状態に追い込まれる。いい笑い者ですね。」

 

ユートピアはアクセルを見た。

 

「加頭…!!」

 

「私は君たちに手土産を持ってきたのです。手ぶらでは来れませんからね。」

 

ユートピアは理想郷の杖を上に上げてすぐに下げた。すると、アクセルの前に何かが落ちた。

 

「!?」

 

「そんな…」

 

アクセルはそれを見て言葉を失い。虚も顔を真っ青にしてしまった。落ちてきたのはチェイスの目の前でオクトパスに誘拐された子供の死体だったから。

 

「これは警告でもあるのですよ。あなた方が邪魔をするなら我々は子供の死体をこの学園に送り続けます。」

 

ユートピアは理想郷の杖で床を破壊して姿を消した。

 

「惨すぎる…。」

 

アクセルは変身を解き、子供の死体に近づいた。

 

「……。」

 

虚も子供の死体の元に向かい、子供に触れた。

 

「五反田さん…。この子が、この子が何をしたんですか…?」

 

虚は既に冷たくなっている子供の手を握りしめ、泣きながら聞いた。

 

「……。」

 

弾は何も答えられなかった。

 

「弾!」

 

そこに騒ぎを聞きつけたシャル、箒、千冬が来た。

 

「…その子供は…?」

 

千冬たちも子供を見て顔を真っ青にして聞いた。

 

「もう死んでる…。加頭の警告だとさ。自分たちの邪魔をする限り、子供の死体を送りつけるって。」

 

「何だと…」

 

「…私たちを徹底的に追い詰めるつもりか。」

 

「かもしれませんね。」

 

「…五反田さん。この子は私が一旦預かります。」

 

虚は子供を抱えて歩き出したが、その後ろ姿はまるで抜け殻のような感じだった。

 

「織斑先生。どうするんですか?このままだと毎日死体が送られてきます。このままじゃ学園の人間が誘拐して殺してるってレッテルを張られますよ。」

 

「…流石に私でもどうすればいいのか分からないな。」

 

千冬は目頭を抑えて壁に寄り掛かった。

 

「束…。殺しにお前が関わっているなら、私は…!」

 

千冬は拳を握りしめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タコ野郎!さっさと加頭たちの場所を言えッ!」

 

オクトパスと戦っているマッハとチェイサーはオクトパスを追い詰めていた。

 

「だから!俺は何も知らねえよ!」

 

オクトパスは脚でマッハを攻撃するが。

 

「お前の脚の動きは見切ってるんだよ!」

 

マッハはシグナルトマーレのシグナルバイクを装填させた。

 

「イマスグトマーレ!」

 

ゼンリンシューターからスタン効果を持った防御壁が撃たれ、オクトパスの動きが止まった。

 

「トドメだ。」

 

「ヒッサツー!フルスロットル!」

 

チェイサーは必殺技のキックをオクトパスに放った。

 

「ハアァァァーーー!」

 

「ギャアァァァーーー!」

 

キックはオクトパスに命中してオクトパスは爆発した。

 

「ク…クソ…」

 

爆炎の中からチンピラのような男が転がってきた。

 

「さあ、加頭たちの事を教えてもらおうか。」

 

マッハたちは男に近づき、加頭たちの事を聞こうとしたらメモリがブレイクされた。

 

「うぎゃあぁぁーーーー!!」

 

「!?」

 

メモリが破壊された瞬間、男に異変が起きた。

 

「おい!どうした!?」

 

男は胸を抑えながら苦しみ出し、男の体が黒い塵になり始めた。

 

「まさか!口封じか!?」

 

「ガイアメモリが破壊されたら死ぬ仕組みってか!」

 

マッハたちはオクトパスメモリが破壊された事で男が死ぬように仕組まれたと気づくも既に遅く、男は完全に塵となり服も残さずに消えた。

 

「…情報を外部に漏らさないためにここまでするのか…。」

 

「これじゃあ今ガイアメモリを使ってる奴を倒したら…。」

 

マッハは最悪な展開を考えた。学園を襲撃したドーパントたちを倒せば、変身してる人間は全て今みたいな事が起きると。

 

「触るなッ!このバケモンがッ!」

 

「今度は何だ?」

 

マッハたちも叫び声を聞き、変身を解いてすぐに叫び声の方に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だ…これは…?」

 

叫び声を聞いて駆けつけたハートたちは住宅街に来たが。

 

「みんな、どうしちゃったの…?」

 

ハートたちが見た光景は男性たちが暴徒化し、女性たちと揉めていた。

 

「あなた!一体どうしちゃったのよ!?」

 

「うるせえッ!てめえのせいで会社をクビになったんだッ!どうしてくれるんだッ!」

 

夫婦らしき男女の夫は一方的に妻を責めていた。

 

「おとうさん!やめてよ!」

 

夫婦の子供らしい男の子は父親を止めるが。

 

「黙れッ!」

 

父親は子供を突き飛ばし、子供は大泣きしてしまう。

 

「おい!やめろッ!」

 

ハートは父親を止めるために間に入り、真耶が子供の側に来た。

 

「子供の前で何をしてるんですか!」

 

「うるせえッ!」

 

父親は真耶の言葉に聞く耳を持たずただ叫んでいた。

 

「001が言ってたのはこの事か…。ハート!ここに居る男性たちは皆、001の針を打たれた人たちだ!」

 

「記憶操作で女性は怪物なり悪魔とか書き換えたのか…!」

 

ハートは男を抑えるが、男は抵抗した。

 

「ハート!」

 

そこに剛とチェイスも合流した。

 

「何だこれは…?」

 

「説明は後だ!彼らを止めるんだ!」

 

「これじゃあ、050がやってた絵と同じじゃねえか!」

 

剛はこの光景を見て050がやってた事を思い出しながらも男性たちを止めた。

 

「おとうさん…」

 

子供はただ泣くしかなかった。

 

「大丈夫よ。お父さんはすぐに元に戻るから。黛さんたちは子供たちを保護してください!」

 

「は、はい!」

 

薫子たちは真耶の指示に従って子供を保護し始めた。

 

「やめろッ!」

 

剛とチェイスも必死で男性たちを止めるが、男性たちは誰も聞く耳を持たなかった。

 

「皆さん、暴れるのはここまでですよ。」

 

「お前は…?」

 

「大道克己が言っていた加頭か。」

 

だが、この暴徒化した男性たちの前に加頭、テラー、ウェザーが現れた。

 

「あれが怪物…。カメラ持ってくればよかった。」

 

「夏己や弾はあんな怪物と…。」

 

薫子たちは初めて見るドーパントを見て顔色を変えてしまう。

 

「お前が加頭順だな。あいつらからは話は聞いてる。てめえと001の目的は何だ!!」

 

剛はゼンリンシューターを加頭に向けたが。

 

「…やりなさい。」

 

加頭がそう呟いた途端、男性たちの動きが止まった。

 

「何だ…?」

 

ハートたちは男性たちを警戒すると、男性たちは一斉にハートたちに襲い掛かった。

 

「おいおいマジかよ!?」

 

「剛!手は出すなッ!」

 

ハートたちは相手が普通の人間であるために抵抗出来ずに抑え込まれてしまう。

 

「彼らをこちらに渡してください。」

 

その間に加頭たちは真耶たちに近づき、男の子たちを渡すように言った。

 

「…この子たちをどうするつもりですか?」

 

「我々の理想郷に連れて行くのです。命が惜しいなら我々に渡してください。」

 

加頭は真耶に命が惜しいなら男の子たちを渡せと言うも。

 

「嫌です!この子たちは絶対に渡しませんッ!」

 

真耶は迷わずに言った。男の子たちは渡さないと。

 

「…死ぬのが怖くないのですか?」

 

加頭はユートピアメモリを出した。

 

「ユートピア!」

 

加頭はユートピア・ドーパントになり、理想郷の杖を真耶に向けた。

 

「何やってんだッ!?早く逃げろッ!」

 

剛は真耶に逃げろと言うが。

 

「私が逃げたら、この子たちは連れて行かれてしまいます。私は絶対に逃げませんッ!」

 

「…まさかIS学園の教師にもまともな部類が居たとは。いいでしょう。ここはあなたに免じて子供の方は連れて行きません。ですが。」

 

ユートピアはテラーを見ると、テラーはテラーフィールドを放った。

 

「!?」

 

テラーフィールドは男性たちの方に行き、ハートたちはテラーフィールドを浴びてしまうが、剛はともかく、ハートとチェイスも精神耐性があるのか、三人の体からは電流が少し流れた程度だったが、男性たちはテラーフィールドの中に消えていった。

 

「彼らの方は貰います。…あなたの選択がどんな結果になるか楽しみですね。」

 

ウェザーは強風を起こして、その風でハートたちは顔を覆い、再び見ると。

 

「…逃げられたか。」

 

ユートピアたちの姿はなく、その場にはハートたち以外に居たのはは泣き崩れている女性たちに子供だけだった。

 

「ハート。今はこの場を処理しなくては。」

 

「分かってる。」

 

ハートはクリムに言われ、事後処理をし始めた。

 

「…このままでは全ての男が加頭の手に収まってしまう…。」

 

「そうなったらマジでヤバイぜ。下手すれば人類が滅んじまう…。」

 

剛とチェイスはこの先で起きる事で人類が滅んでしまう考えを持ってしまう。

 

「大道克己。お前たちの方は大丈夫なのか?」

 

チェイスは島に向かった克己たちが気がかりだった。向こうでは何が起きているのか分からないために。

 

 

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