倉庫を消した後、克己と夏己は街の路地裏に居た。
「さてとこれから家を探しますか。」
「え!兄さんって、家ないの!?」
「ああ。けどアテがあるから大丈夫だ。」
そう言うと克己は目を閉じた。
「死神。早速頼みがある。」
「何でしょうか?」
克己は死神と交信し、頼みがあると言った。
「俺たちの家を用意してくれ。」
「分かりました。ではそちらにこれを送ります。」
克己は目を開けると、目の前にWのガイアメモリが現れた。
「ワープ?」
「それは移動用のガイアメモリです。行きたい場所を念じて起動させればその場所に行けます。」
メモリはワープメモリという移動するためだけのメモリだった。
「早速やるか。」
克己はワープメモリの起動ボタンを押した。
「ワープ・マキシマムドライブ!」
その瞬間、二人は光に包まれてそこから消えた。
「ここは?」
気がつくと克己たちはリビングに居た。
「ここ、高層マンションだよ!兄さん。」
夏己はリビングの窓から外の景色を見て、すぐに高層マンションだと分かった。
「随分いい場所を用意してくれたな。まあいい。早速中を見て回るか。俺は他の部屋を見てくる。夏己はキッチンの冷蔵庫の中を見てくれ。何もなかったら買い物に行かないといけないからな。」
「分かった。」
克己はリビングの方を夏己に任せて、克己は他の部屋を回り始めた。
「トイレと風呂は別。それ以外にも寝室や他の部屋、…ここは?」
克己はある部屋を見てドアを開けた。
「何だこの部屋?」
ドアを開けた克己だが、中は真っ白な広い空間だった。
「死神。この部屋は何だ?」
「この部屋はあなたたちのトレーニングルームです。」
「トレーニングルーム?」
「あなたの弟、大道夏己はエターナルに変身しました。けど、エターナルの力に全てのメモリの特性を知ってる訳ではありません。だからこの部屋を作ったんです。」
「確かにな。あの時も俺が教えてやったからな。なら早速トレーニングと行きますか。」
「では、あなたにT1エターナルメモリに五つのメモリとロストドライバーを渡しておきます。」
克己の目の前にエターナルメモリ、ジョーカー、ヒート、メタル、ルナ、トリガーのメモリにロストドライバーが現れ、克己はそれを手に取った。
「今の俺は永遠なんか求めてはいない。今の俺が求めるのはあいつを育ててやる事。それだけだ。」
克己はもう永遠を求める気はなく、夏己をしっかり育てる事だけだった。
「それと大道克己。あなたにもう一つやってもらいたい事があるのです。」
「やってもらいたい事?」
「はい。あなたには大企業の社長をなってもらいます。」
「はあ!俺が社長だと!何寝ぼけた事言ってるんだ。俺が元傭兵だという事を忘れたのか?」
克己は死神から大企業の社長になってもらうと言われ、すぐにかつての自分の事を話した。
「それは前の世界の話。今のあなたは新しく生まれ変わったのですよ。それにあなたの頭脳もそれに見合うようにやっておいたので大丈夫ですよ。」
「随分サービスがいいな。体もNEVERにしておいたみたいだしな。」
「転生者へのアフターケアだと思ってください。」
「…分かった。社長をやってやる。けど何か訳があるんだろ?」
克己は死神に自分が社長をやる理由を聞いた。
「エターナルの存在です。」
「エターナルの?」
「あなたも見ましたが、この世界はI Sという兵器があります。そして、エターナルの存在が世間に知られてしまえばあなたの弟はI S学園に入学されてしまいます。」
「I S学園?」
「I S操縦者を育成する学校です。高校進学の女の子たちはほとんどI S学園を希望するのです。中には代表候補生という国を背負って入学する子も居ます。」
「女子校に男が入学とか地獄だろ。俺は耐えられねえな。」
「彼がもしI S学園に入ってしまえばたくさんの企業が彼を自分の企業に所属させようとします。その時にあなたの企業に所属していれば大丈夫なのです。」
「メモリの秘密を守るためか。面白そうだな。」
克己はI S学園の事を聞いて、社長をやる決意を決めた。
「けど今はあいつを強くさせる事だ。」
克己はトレーニングルームから出た。
「あ!兄さん、冷蔵庫の中たくさん食材があったよ!」
克己がリビングに行くと、夏己はテーブルにパスタとサラダを並べていた。
「夏己。これ全部お前が?」
「うん。家事全般は出来るから、これくらいどうって事ないよ。」
「プロ並の腕だな。先に食うか。」
克己は夏己が作った手料理を食べ、食後の二人はトレーニングルームに居た。
「兄さん。この部屋は?」
「ここでお前にエターナルの力、他のメモリの力をものにするためのトレーニングルームだ。夏己、早速変身しろ。」
「分かった。」
夏己は克己に言われ、ロストドライバーを装着しエターナルメモリを起動させた。
「エターナル!」
「変身!」
夏己はメモリをロストドライバーに挿入させた。
「エターナル!」
夏己はエターナルに変身した。
「まずはメモリの説明だ。夏己。お前はエターナルメモリを入れて、計26個のメモリを持っている。メモリの力は実戦で覚えるしかないが、エターナルは今説明する。」
「うん。」
「エターナルは全てのメモリの頂点に立つメモリだ。エターナルの武器はナイフ型武器のエターナルエッジ、一本だけ。そして必殺技はエッジにエターナルメモリを差し込む事で発動するが、その技はかなりヤバい。」
「ヤバいって?」
「本来はメモリを永続に機能停止だけだが、オリジナルの力が組み込まれてメモリだけじゃなくI Sの機能まで永続に停止出来るようになったんだ。」
「え!?」
夏己は克己からエターナルの力がI Sの機能を永続に停止させられると聞かされ驚いてしまう。
「だから相当な事がない限りエターナルのマキシマムは使うな。それを使ったら世界は大混乱からの戦争になる。いきがってた女が豚のように扱われる明日が見えちまうからな。」
「分かった。エターナルの必殺技は使わないようにするよ。」
「よし。早速特訓だ。遠慮せずにかかってこい。」
克己はナイフを構えた。
「じゃあ、行くよ。兄さん。」
「ああ。かかって来い。」
エターナルは走り出し、克己と特訓を始めた。