エターナルメモリを受け継ぐ者 改   作:tatuo

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蟻地獄

「何だ今の爆発!?」

 

外でユートピアと戦っていたエターナルとアクセルは学園から聞こえた爆発音に驚いていた。

 

「向こうは終わったようですね。余興はここまでです。」

 

理想郷の杖で地面を破壊したユートピアは地中の中に消えていった。

 

「加頭!!」

 

「夏己!地下に行くぞ!」

 

エターナルとアクセルはユートピアを追うために学園の地下へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな…誰だよあいつ!?」

 

ユートピアを追っていたエターナルとアクセルは途中で専用機持ちたちと出くわすがスカルの姿を見て驚いてしまう。

 

「夏己さん、弾さん。あのお方は織斑先生ですわ。」

 

「嘘だろ!?いつメモリとドライバーを!」

 

セシリアからスカルの正体が千冬だと聞かされエターナルたちは信じられない様子だったが、そんな中でスカルは変身を解いた。

 

「マジかよ…。」

 

変身を解いたスカルが千冬になり、二人は驚愕していた。

 

「大道、五反田。ここは私に任せて二人は加頭を追え。」

 

千冬は振り向かずにエターナルたちに指示を出した。

 

「分かりましたよ!けど、説明はしてもらいますから!」

 

エターナルはどこか納得がいかない声で指示を聞き、その場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これですか。織斑千冬をブリュンヒルデに導いた初期型でありながら最強とも呼べるIS「暮桜」。」

 

地下にたどり着いたユートピアは暮桜を見つけて周りを覆ってる装置を破壊して暮桜を強奪した。

 

「加頭!!」

 

そこにエターナルとアクセルが来て、二人は武器を構えた。

 

「一足遅かったようですね。では、私はこれで。」

 

ユートピアは重力を発生させて辺りにある破壊された装置をエターナルたちに向かって投げた。

 

「!?」

 

エターナルたちはそれに怯んでしまい、隙を作ってしまった。

 

「逃げたか…。」

 

エターナルたちが再び顔を上げるとそこにはユートピアはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん。頃合いですから引いてください。」

 

IS学園から逃げたユートピアは街で暴れてるユニコーンたちに通信機で伝えた。

 

 

「分かりました。決着はまだ先になりそうだな。」

 

ユニコーンはチェイサーにそう伝えると建物の屋上に跳んで逃げた。

 

「待てッ!!」

 

チェイサーは後を追うも、ユニコーンの姿は既に見えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「命拾いしたな!あばよ!!」

 

「!?」

 

ケルベロスは火球を放ち、辺りは煙で覆われた。

 

「逃げやがったか。」

 

変身を解いたマッハとハートは嘆いていた。

 

「奴らが来たってことは学園でも何か起きているはずだ。」

 

「だな。」

 

剛とハートは学園でも何か起きていると考え、学園に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、連絡を受けた克己も学園に来ており、学園の一室で千冬と話していた。

 

「まさか、あんたが仮面ライダーになるなんてな。」

 

「しかも、篠ノ之束を殺すとは。」

 

千冬がスカルに変身して束を殺したことを知った剛は少しばかり驚いていた。

 

「私は覚悟を決めて束を手にかけました。…それとこれは大道さんに預けた方がよろしいでしょうか?」

 

千冬は机にスカルメモリとロストドライバーを置いた。

 

「これはあんたが持つのがふさわしい。」

 

だが、克己はスカルメモリとロストドライバーは千冬が持っているのがふさわしいと伝えて受け取らなかった。

 

「それと加頭がばら撒いたメモリの被害者たちはどうなんだ?」

 

「子供だけは学園に運んだ。クリムに診てもらうために。」

 

意識を奪われるメモリの被害に遭った子供たちはハートたちによって学園に運ばれており現在はクリムが様子を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「クリムさん。何か分かりました?」

 

学園の一室で眠ってる子供たちを見ていたクリムはシフトカーの一台であるマッドドクターと共に原因を探っていた。

 

「ガイアメモリの力を使ってるなら私は専門外かもしれない。せめてそのメモリが手元にあれば…」

 

真耶に聞かれるも、ガイアメモリに関しては専門外のためクリムは困り果てていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「加頭さん。どういうつもりですか?何故子供を学園に黙って連れて行かせたんですか?」

 

暮桜を回収した加頭はハートたちが意識を失った子供たちを保護したことに対して問い詰めていた。

 

「学園の人間は無力。というのを世間に知らしめるためです。実はあるドーパントが学園のある場所に潜んでいるのです。」

 

「俺たちも知らねえ奴が居るのか?」

 

「はい。そのドーパントのことを知っているのは私以外には近藤さん、土方さん、真影さんだけです。このドーパントは特殊な存在でしてね。名はキメラ・ドーパント。」

 

加頭はそのドーパントの名を言うとリモコン式のスイッチを押した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ここ…どこ…?」

 

「!?」

 

意識を失っていた子供たちは目を覚まし、辺りを見渡していた。

 

「みんな、目が覚めたのね!」

 

「どういうことだ?」

 

子供たちが目を覚ましたことに真耶は喜んでいたが、クリムは疑問に感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これは?」

 

克己たちと話した後、部屋に戻った千冬は机にガラケー、カメラ、ナイフが置かれていたのに気づくが、一緒にメモリも置かれていた。

 

「シュラウドさんからの贈り物か。」

 

だが、それがシュラウドからの贈り物だとすぐに気づき千冬はメモリをそれぞれに装填させた。

 

「ウルフ!」

 

「イーグル!」

 

「シャーク!」

 

ガラケーは狼、カメラは鷲、ナイフは鮫の形をした自律型メカになり3機は千冬の周りを走ったり飛んだりしていた。

 

「これからの戦いには役に立ちそうだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな、外は危ないから出ちゃダメですよ!」

 

目を覚ました子供たちに真耶はそう伝えていたが、子供たちは言うことを聞かずに外に出ようとしていた。

 

「みんな、俺たちがこの学園を案内するよ!楯無さん、それくらいは大丈夫ですよね?」

 

「構わないわ。みんな、ここにはカッコいいメカがいっぱいあるわよ!ほら、お姉さんたちと一緒に見よう!」

 

夏己は楯無に子供たちを学園を見学させようと許可を取ると、楯無もそれに了承したが。

 

「女にしか使えない機械を見てもつまんないよ。遊びに行こうぜ!」

 

「こら!」

 

それでも何人かは勝手に出てしまい、楯無は子供を追いかけた。

 

「夏己。仮面ライダーを見せた方がよかったんじゃねえか?」

 

「けど、それでメモリに手は出してほしくないからな。」

 

弾はライダーを見せた方がよかったんじゃないかと夏己に言うも、夏己は複雑な顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当にどういう事なんだ?何故子供たちは?」

 

クリムは子供たちが目を覚ましたことに未だに疑問を持っていると。

 

「加頭が次の段階を仕掛けてきたのよ。」

 

「君は?」

 

クリムの後ろにいつの間にかシュラウドがおり、シュラウドは子供たちが目を覚ましたのは加頭の次の一手だとクリムに伝えた。

 

「今の話はどういう意味だね?」

 

「すぐに分かるわ。それと私がガイアメモリの開発者よ。それにあなたの車から装備を拝借した存在よ。新しい装備を作るために。」

 

「君がガイアメモリの…。なら薫子にハートの装備の設計図を渡したのは。」

 

「私よ。彼女の技術力はかなり高いからね。既に彼女は新しいメカの開発に取り掛かってるわ。」

 

「そういえば、フォーミュラーを貸してくれと頼まれたな。剛とチェイスの新しいシフトカーを作りたいと言われて。」

 

シュラウドは薫子の技術力を高く評価しており、剛とチェイスの新しいシフトカーの設計図を既に渡していたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが俺とチェイスの新しいシフトカーか?」

 

「はい。五反田君のトライアルメモリとクリムさんの一番速いシフトカーのデータを元に作ってます。ただ…」

 

「どうした?」

 

「暴走するデメリットはないですけど、スピードに特化した分攻撃力が落ちちゃうんです。だから敵を倒すには何百発も攻撃しないと倒せないんですよ。」

 

新しいシフトカーを開発してる薫子はそのシフトカーのデメリットを剛とチェイスに説明していた。

 

「暴走しなきゃ問題ねえよ。敵を倒すまで攻撃を入れるだけ。何の心配もねえ。」

 

剛は暴走しなければ何の問題もないと伝えて、薫子の不安を取り除いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろか。」

 

だが、この時学園のある場所に潜んでいたキメラ・ドーパントが動き出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…え?」

 

「何だこりゃあ!?」

 

突如、夏己と弾の足元が砂になり、二人は砂に下半身を引きずりこまれ動けなくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

「何だ!?」

 

異変は剛とチェイスが居る場所にも起きていた。

 

「何で砂が!?」

 

薫子も巻き込まれて三人も身動きが取れなくなってしまった。

 

 

 

 

「ドーパントか!」

 

「ハートさん!」

 

ハートも砂に引きずりこまれ、助けようとした真耶も砂に入ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こら、勝手に出ちゃダメ…」

 

子供たちを追っていた楯無は子供たちを見つけたが、子供たちは何かを見ていた。

 

「何これ?」

 

子供たちが見ていたのは木の枝にも見える物体だった。

 

「地面から突然生えてきたんだ。」

 

枝が出てくる瞬間を見ていた子供たちは楯無に説明したが、その時、揺れが起き始めた。

 

「みんな!離れて!」

 

楯無は子供たちに指示を出して、その場から離れさせると枝の周りの地面が崩れていき、枝が生えていた場所には大きな穴が出来た。

 

「うわああぁぁーー!!」

 

その時、穴から一本の触手が出てきて子供の足を縛り、引っ張って子供を地中に引きずりこもうとした。

 

「助けて!助けてッ!」

 

「!?」

 

楯無はすぐに子供の元に行き、子供の手を握った。

 

「守!」

 

引きずりこまれそうになってる子供の友達も来て、必死に引っ張った。

 

「大丈夫よ。お姉さんが必ず助けてあげるから!」

 

「頑張れ!」

 

楯無はもう片方の手で服を掴み、引っ張るも触手の力は強かった。そして、地中からもう一本の触手が出てきて楯無を叩いた。

 

「ああ!」

 

「ダメ!!」

 

その一撃で楯無は手を離してしまい、子供は地中へと引きずりこまれてしまった。

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