エターナルメモリを受け継ぐ者 改   作:tatuo

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キメラ

触手が子供を引きずり込んだことで学園はパニックになっていた。

 

「何なのこの騒ぎ…?」

 

外に出た鈴たちは騒ぎに少し混乱していた。

 

「うわあぁー!!」

 

触手は逃げ惑う人間でも的確に少年ばかり狙って捕まえていた。

 

「私たちを一切無視して子供ばかり狙ってるの…」

 

「お姉ちゃん!夏己たちは!?」

 

「…恐らくあの触手の本体が罠に嵌めたのよ…。だからここに来れないのよ…」

 

夏己たちがいないことに簪は慌てているが、触手の本体が罠に嵌めたと楯無はすぐに分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここね!」

 

触手が出ている穴の場所に来た鈴たちはISを展開しようとした。

 

「子供が!?」

 

触手に引っ張られてる子供を見つけ、シャルロットはナスカを展開してブレードで触手を斬った。

 

「大丈夫!?」

 

子供を抱き抱えたシャルロットは隙を見せてしまう。

 

「シャルロットさん!?」

 

別の触手がシャルロットが攻撃しようとしたが、セシリアが二人を庇った。

 

「セシリア!?」

 

触手の一撃でブルー・ティアーズは解除され、セシリアは地面に転がってしまう。

 

「ク!ならあの穴ごと!」

 

ラウラは触手を消すためにレールカノンを穴に放とうとしたが。

 

「ラウラ!引きずりこまれた子たちがどこにいるのか分からないのよ!」

 

だが、鈴が止めに入り、ラウラは攻撃出来なかった。

 

「!?」

 

その隙を突かれ、ラウラと鈴も触手の攻撃を喰らい、ISは解除されてしまった。

 

「シャルロット!その子を連れて逃げて!」

 

助けた子だけでも逃がすために鈴はシャルロットに逃げてと言い放った。

 

「どこに逃げる気だ?てめえらは誰も助けられねえクズだろうが。」

 

地中から片腕は二本の触手、もう片方は鋏のような腕を持ち、昆虫を模したドーパント、キメラ・ドーパントが現れた。

 

「貴様が本体か…。」

 

「この学園の奴らは襲撃された時何してた?逃げてただけだろうが!今もそうじゃねえか!ガキどもを助けずに逃げてばかりじゃねえか!」

 

キメラは嘲笑いながら学園の現実を突きつけた。

 

「…もうあんな想いはしたくないのよ…」

 

「?」

 

「もうあたしの目の前で誰も死なせたくないのよ!!刺し違えてでもあんたを倒すわよ!!」

 

キメラを睨みながら鈴はそう言い放った。

 

「ごちゃごちゃうるせえガキだ。さっさとくたばりやがれ!!」

 

キメラは鋏を鈴に向かって刺そうとした。

 

「!?」

 

すると、キメラは何かに攻撃され怯んでしまった。

 

「よく吠えたな。凰。」

 

「教官…。」

 

「てめえは、織斑千冬だな。」

 

キメラたちの元に千冬が来て、さらに千冬の周りにウルフフォン、イーグルショット、シャークナイフが飛んで走っていた。先程キメラを攻撃したのはこの3機だった。

 

「私よりガキどもの方がよほど覚悟を持ってるな。礼を言う。まさに穴があったら入りたい気分だったからな。」

 

千冬はロストドライバーを着けた。

 

「貴様もISを憎んでる奴かもしれんが、ISがもう増えることはない。馬鹿げた考えを持つ輩も増えることはない。だが。」

 

「?」

 

「メモリの力に魅了されて人を捨てたのなら、私は容赦はしない!私自身の手がどれだけ血に染まっても!」

 

スカルメモリを取り出した千冬はメモリを起動させた。

 

「スカル!」

 

「変身!」

 

「スカル!」

 

千冬はスカルに変身し、左手に現れた白いソフト帽を被った。

 

「さあ、お前の罪を数えろ!」

 

その言葉を言い放ったスカルはスカルマグナムをキメラに撃った。

 

「てめえ!仮面ライダーか!?ライダーは全員ここに来れないようにしたはずだ!!」

 

「私がこの力を得たのはついさっきだ。加頭も知らなくて当然だ!!」

 

スカルはスカルブレードを手に取り、真空刃を飛ばした。

 

「!?」

 

キメラはまともに喰らって穴に落ちた。

 

「貴様が攫った子たちはどこだ?」

 

スカルも穴に入り、引きずりこまれた子供たちはどこに居るかを聞いた。

 

「さあ?どこだろうな!!」

 

キメラは地中に潜り、素早い動きで地中から何度もスカルを攻撃した。

 

「答える気はないようだな。」

 

「当たり前だ!!」

 

地中から出たキメラは鋏の先端をスカルの首に刺した。

 

「俺の能力はな!捕まえた獲物の体液や生気を吸えんだよ!いい女が気持ち悪りぃミイラになるな!!」

 

キメラの鋏は捕らえた動物の体液等を吸えることが出来る能力を兼ね備えておりスカルの体液を吸おうとした。

 

「教官!!」

 

ラウラたちはスカルが捕まったことに慌ててしまうが。

 

「はあ?何で何も吸えねんだ…?てか、こいつの体…何でこんなに冷てえんだ…?」

 

スカルからは何も吸えず、むしろスカルの体温が冷たいことにキメラは驚愕していた。

 

「スカルの意味は何だ?」

 

「はあ…?」

 

スカルの突然の問いにキメラは答えられなかった。

 

「スカルは骸骨。つまり骨だけ。そして、変身してる間は私は死んでるも同然。骨だけの死体から吸える物なんか何もないだけだ!!」

 

スカルは自身の特性をキメラに言い放ち、スカルメモリをマキシマムスロットに装填させた。

 

「スカル・マキシマムドライブ!」

 

スカルの胸部の肋骨部分が展開され、そこから紫色の骸骨のオーラが現れ、キメラはそれに怯んでしまい鋏がスカルから離れてしまった。

 

「!!」

 

スカルは高く跳んで骸骨をキメラに目掛けて蹴り飛ばした。

 

「ぎゃあぁぁぁぁッーー!!」

 

骸骨はキメラに命中して爆発し、男が転がってきた。

 

「あが…あ…」

 

「もう一度聞く。攫った子供たちはどこだ?」

 

スカルは倒れてるキメラに変身してた男の胸ぐらを掴んで無理矢理起こして再び攫った子供たちのことを聞いた。

 

「知らねえよ…地中に引きずりこんだら…後は勝手にどっかに行くんだよ…」

 

男は引きずり込んだ後の事は知らないと言うと、息絶えてしまう。

 

「ユートピアの力か。…人を捨てたことをあの世で後悔してろ。」

 

スカルは手を離すと、男の死体は塵となって消滅した。

 

「大道たちもそろそろ動けるはずだ。」

 

ジャンプして穴から出たスカルは変身を解いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「砂が!?」

 

キメラを倒したことで夏己たちの体を埋めていた砂は消えて、夏己たちは動けるようになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか、織斑千冬がメモリを手に入れていたとは想定外でしたね。」

 

「ですが、IS学園の人間はほぼ何も出来なかった。加頭さんの目的は果たせたのでは?」

 

千冬がスカルに変身してキメラを倒したことは流石に加頭にとっても想定外だったが目的は果たせていた。

 

「暮桜を手に入れたことでようやく完成しました。理想郷の前に私がこの世界の男性たちの最後の希望になりましょう。これを使って。」

 

そう言って、加頭はロストドライバーを着けて夏己たちが使ってる同じタイプのガイアメモリを起動させた。

 

「オメガ!」

 

 

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