夏己と克己は食事をするために外に居た。
「夏己。何が食いたい?遠慮せずに言え。」
「何にしようかな?」
夏己は何を食べようか考えていると。
「一夏!」
「一夏さん!」
「?」
誰かに一夏の名前を呼ばれて二人は振り向くと、後ろに赤髪の兄妹が居た。
「弾、蘭ちゃん…。」
夏己は二人の顔を見て驚きの顔を見せていた。
「一夏、お前生きてたのか…よかった…本当によかったよ…」
「一夏さん、どうして連絡してくれなかったんですか!」
二人は泣きながら夏己の手を握った。
「おい、お前たちは夏己の親友か?」
半分、話についていけなかった克己が間に割って出た。
「え?あの、あなたは?それに夏己って?」
「ここじゃあなんだから家で話す。夏己、メシはまた今度だ。」
克己たちは弾と蘭を連れて自宅のマンションに向かった。
マンションに着いた克己たちは弾と蘭をリビングの椅子に座らせた。
「どこから話すべきか。いや、まずお前たちは何をどこまで知ってるんだ?」
克己は弾と蘭にどこまで知っているのかを聞いた。
「俺たちが知ってるのは一夏が誘拐されて死んだ事だけです。ニュースでもそれぐらいしかやっていなかったので。」
「普通はそうだな。次は俺の番だ。はっきり言う、俺の弟、夏己は織斑一夏だ。」
克己の言葉に弾と蘭は納得するが。
「だが、元”織斑一夏″だ。」
「それどういう意味ですか?」
蘭は克己の言葉の意味が分からず聞き返した。
「織斑一夏は誘拐されたが、俺が助けた。そして俺はこいつに力をやり、織斑一夏を殺した。」
「殺した!?でも今、目の前に!」
弾たちは克己の言葉に驚愕してしまう。
「口で説明するより見せた方が早いな。夏己。変身しろ。」
「分かった。」
夏己は克己に言われ、ロストドライバーを着けた。
「エターナル!」
「変身!」
「エターナル!」
夏己はエターナルに変身し、弾と蘭はエターナルを見て言葉を失ってしまう。
「これが夏己に与えた力だ。これで夏己は織斑一夏を殺した。まあ殺したと言っても監禁されていた倉庫を消しただけだ。」
「……。」
弾と蘭は真実を知り、何も言葉が出なかった。
「どうするんだ?真実を知り、それでも織斑一夏として連れ戻そうとするのか?」
「…いえ、そんな事はしません。俺は一夏が幸せならそれでいいんです。けど…」
「?」
「俺と友達だったって言うことは変わらないだろ、夏己!」
「当たり前だ!」
エターナルは変身を解き、夏己は弾と握手した。
「でも、本当に良かったです。名前を変えても生きていてくれて…。」
蘭も泣きながら二人を見ていた。
「今日は夏己が親友たちと久しぶりの再会を果たせた祝いでご馳走だな。」
「なら、俺が腕を奮って作るよ!」
夏己はキッチンに行き、料理を作り始めた。
「五反田弾。お前は夏己と一緒に戦う覚悟はあるか?」
「戦う覚悟?」
「一つ言っておく、夏己が変身したエターナルはI Sではない。」
「え!?夏己さんのあれってI Sじゃないんですか!?」
「エターナルをI Sというガラクタと一緒にされちゃ困る。けど、エターナルの存在が世間にバレたらあいつはI S学園にぶち込まれる。だから、弾、お前がそばにいてほしい。」
「でも、俺には…。」
「メモリとドライバーはこっちで用意する。後はお前の答え次第だ。明日、またここに来い。」
克己は弾のために力を用意すると言い、弾の答えを待った。
「お待たせ!…どうしたの?」
「何でもない。ほら、早く食うぞ。」
克己たちは夏己の料理を食べ始めた。