「夏己はともかく、弾もここまで筋がいいとは驚きだな。」
「うかうかしてたら追い抜かれそうだよ!」
「何言ってるんだよ!夏己や克己さんの教えがいいからだろ!」
弾がアクセルの力を手に入れて数ヶ月が立った。弾は学校帰りに毎日夏己たちのマンションに行き、特訓を重ねてアクセルの力を物にしていた。今は弾が特訓を頑張ってるという事で克己の奢りで外で食事を取ろうという事になっていた。
「そうだ克己さん!この服ありがとうございます!」
弾は今自分が着てるNEVERのジャケットを見ながら克己にお礼を言った。
「俺や夏己だけじゃ寂しいからな。まあ喜んでくれてなによりだ。」
「ズボンにブーツ、ネックレスにウォレットチェーンまでプレゼントしてくれるなんて本当に感謝です!一生ついていきます!」
「大げさな奴だ。着いたな。何を食う?」
話している間に克己たちは大型デパートに着いた。
「やっぱりガッツリ食べたいから揚げ物はどうかな?」
「俺は定食だ!何せ実家がそうなんだから!」
夏己と弾は入口付近の案内図と一緒に貼ってあるレストランコーナーの店を見ながら話していた。
「決めるのは上に着いてからでも遅くない。行くぞ。」
克己たちはデパートに入った。三人はエレベーターで行かず、あえてエスカレーターで行った。途中の階のコーナーに必要な物があり買いたかったから。
「……。」
途中、夏己はとある店のショーウィンドーを見て動きを止めた。
「夏己?」
克己と弾もそれに気づき、ショーウィンドウを見ると、そこには二機の打鉄が置かれていた。
「夏己。お前は俺の弟、大道夏己だろ?」
「!!」
夏己は克己の言葉を聞いて、ハッとした。そうだ。自分はもう織斑一夏じゃない!織斑千冬の付属品でもない!自分は大道克己の弟、大道夏己だ!
「ありがとう。兄さん。」
「気にするな。ほら早く行くぞ。」
三人はレストランコーナーに行くために上の階に向かった。
「男なんて…」
「そうよ…男なんて…」
克己たちが行った後、打鉄が陳列されてる店に二人の女が来たが、女たちは様子がおかしかった。
「全員…消えろッ!」
女たちはガラスを割り、打鉄に触れた。
ガシャーン!!
「何の音だ?」
何かが割れる音に気づいた克己たちはすぐに下の階に向かった。
「なあ!?」
音がした階に着くと、打鉄を纏った女たちがその階に居た人たちを一か所に集めていた。
「てめえらッ!死にたくなかったらそこに座れッ!」
「そこに居る貴様らもだッ!」
女はブレードを克己たちに向けて言い放ち、克己はやれやれという顔をしながら両手を上げ大人しく座った。
「I Sを使って堂々と犯罪するとか、バカなのか?」
「兄さん!」
「ちょ!何言ってるんですか!?この状況はまずいですよ!」
夏己と弾は慌てて克己に言うが。
「お前らな、もう忘れたのか?二人はI Sより強い力を持ってる事を?」
「あ!」
「そういえばそうでしたね。」
夏己と弾は克己にエターナルとアクセルの事を言われ、思い出すような顔をした。
「けど、ここで変身したら…」
だが、夏己たちは迷っていた。ここで変身すれば大騒ぎになってしまい、見せ物にされる可能性があったから。
「あの女たちは完全にイカれてる。このままじゃ死人が出るぞ。それでもいいのか?」
克己は前を見ると一番前には小さい子供が泣いており、その子供を水色髪の女の子が必死であやしていた。
「……!!」
夏己はそれを見て、拳を握りしめた。自分には守る力がある。このまま見てるだけでいいのか考えてしまう。
「チ!うるせえガキだなッ!てめえから殺してやるよッ!」
女の一人が泣いていた子供にイラつき、殺す気でブレードを振り下ろした。
「やめろッ!」
夏己は声を荒げながら叫び立ち上がった。
「何だッ!」
「あんたたちに何があったかは知らないけど、関係ない人たちを巻き込むなッ!」
「黙れッ!男なんか…男なんか…!」
女たちは夏己の言葉に聞く耳を持たず、夏己はもう無理だと感じ、前に進み出した。
「弾。」
夏己が歩いていると、弾も付いて来た。
「言っただろ?俺は戦う覚悟があるって!さっさと終わらせようぜ!」
「ああ!兄さん。俺、やっぱり黙って見てる事は出来ない。だから、変身するね!」
「構わねえよ。後の事は俺に任せて、二人は好きなだけ暴れろ。それとしっかりとその女たちに地獄を味合わせてやりな!」
「当たり前だッ!」
二人は女たちの元に着いた。
「なあ!まさかI Sに挑む気か!?」
「そのまさかだッ!」
夏己と弾はロストドライバー、アクセルドライバーを着けてエターナルメモリ、アクセルメモリを出して起動させた。
「エターナル!」
「アクセル!」
「「変身ッ!」」
二人はドライバーにメモリを挿入させた。
「エターナル!」
「アクセル!」
二人は仮面ライダーエターナル、アクセルに変身し、エッジ、ブレードを構えて決め台詞を言った。
「さあ、地獄を楽しみな!」
「さあ、振り切るぜッ!」