″私は夢を見ているような気分だった。その日は私の好きなヒーローアニメのショーがあるからデパートに来ていた。でも楽しみのあまりに早く着いたから、ショーの時間までショッピングを楽しもうとしようとしたけど、突然二人の女性がI Sを纏って暴れて、私たちを一ヶ所に集めた。私はたまたま近くにいたから一番前に来てしまった。私の隣には小さい男の子が居た。私と同じショーを見に来た子だと思う。けど、男の子は恐怖のあまり泣いていて、私は必死に男の子をあやしていたけど、女性たちは男の子の泣き声が耳障りに感じたのか男の子にブレードを振り下ろそうとし、私は男の子を庇った。
「やめろッ!」
けど、男の人の声が聞こえた瞬間、女性はブレードを振るのをやめて、声の方を見た。私も釣られて見ると後ろに私と同い年ぐらいの男の人が立っていた。男の人はこっちに向かって歩き出すともう一人男の人が一緒に来ていた。そして二人は私たちの前に立つと、お腹の辺りに何かを持ってくるとそれはベルトになって、今度はUSBメモリのような物を出した。そして、二人はメモリをベルトに挿した。
「ヒーロー…?」
私はそれ以外言葉が出なかった。メモリを挿した二人は姿を変えたから。ピンチの時に駆けつけるヒーローの姿に。〝
「何で男がI Sを!?」
「これをI Sと一緒にされたら困る。弾、行くぞッ!」
「おうよ!」
「く、クソがッ!」
女たちはエターナルとアクセルに襲い掛かった。
「どうした、どうした?そんなものか?」
エターナルはエッジをクルクル回しながらブレードの攻撃を避け、パンチやキックを放っていた。
「ハア!」
エターナルはエッジでI Sを斬り、シールドエネルギーを一気にゼロ近くまで減らした。
「もう少しマシな攻撃は出来ないのか?」
「黙れッ!」
アクセルと戦ってる女はただブレードを叩きつけるだけの単調な攻撃しかしておらず、それは全てエンジンブレードでガードされていた。
「俺にダメージを負わせたいなら、もっと強い技を出せ!」
アクセルはエンジンメモリをブレードに装填させた。
「エンジン!」
エンジンメモリが起動し、アクセルはブレードのトリガーを引いた。
「スチーム!」
アクセルはエンジンブレードから高温の蒸気を放ち、女は怯んだ。
「エレキトリック!」
エンジンブレードに電撃が纏われ、アクセルはブレードでI Sを何度も斬る。
「な、何でよ…何で男に!?」
「お前らはその程度って事だ。終わりにさせてもらう。」
エターナルはジョーカーメモリを出した。
「ジョーカー!」
ジョーカーメモリを起動させ、マキシマムスロットに挿した。
「ジョーカー・マキシマムドライブ!」
「俺も行くか。」
アクセルもパワースロットルを回し、マキシマムドライブを発動させた。
「アクセル・マキシマムドライブ!」
「ライダーキック!」
「オラ!」
エターナルはライダーキック、アクセルはアクセルグランツァーをI Sに放った。
「地獄は楽しめたか?」
「絶望がお前たちのゴールだ。」
エターナルとアクセルは決め台詞をI Sが解除され倒れてる女たちに言った。
「あ…あ」
「どうして…」
女は自分たちが負けた事に納得いかないまま気を失った。
「…来やがったか。」
克己は後ろを振り向くと警官隊とI S部隊が突入してきた。
「え?何あれ、I S?」
I S部隊はエターナルとアクセルを見て、目を丸くしていた。
「やっぱりこうなるのか。」
「仕方ねえよ。」
エターナルとアクセルは何かを諦めたのか変身を解いた。
「え!?男がI Sを!?」
I S部隊は男がI Sを動かしていたと勘違いし大騒ぎしてしまう。
次の日、夏己と弾は克己の会社の社長室に居た。
「まさか、ここまでの騒ぎになるとは。」
「ホントだよ。これから俺たちどうなるんだ?」
夏己と弾は不安な顔をしていた。
「これからの事だが、二人にはI S学園に入学してもらう。」
「I S学園に入学って、どういう事!?」
「言葉通りだ。国からも通達が来たからな。」
克己は引き出しを開けて書類を出した。書類にはこう書かれていた。
「大道夏己及び五反田弾のI S学園入学の手続きについて。」
「二人の入学は確定。試験もパスだそうだ。」
「マジっすか?」
「マジだ。けど安心しろ。こっちも条件を叩きつけてやったからな。」
「条件?」
「まず、二人の所属はこのNEVER。そして二人の護衛に堂本剛三、芦原賢をつけさせる事。そして、どんな手を使ってでもお前たちを手に入れようとしている企業や組織の存在を知ったら疑いの時点で潰して構わねえ事。」
最後にサラッと怖い事を言ってる克己だが、二人はあえてスルーした。
「ああそれと二人は二輪の免許も取っていいようにしておいたぜ。」
「それマジっすか!」
「仮面ライダーって名乗ってるんだからバイクは必需品だろ?金は俺が出すから入学までの間に取ってこい。」
「克己さん!兄貴と呼ばせてもらいます!」
弾はあまりの嬉しさから克己の事を兄貴と呼ぶと言ってきた。
「ご自由に。夏己。I S学園には織斑千冬が居る。」
「……。」
夏己は織斑千冬という名前を聞いて顔色を変えた。
「普通はその顔になるよな。二度と会いたくねえ野郎と会うんだから。大丈夫だ。護衛の二人にしつこい奴が居たら病院送りにしろと言っておいたからな。」
「え!じゃあ女の子と一緒にいちゃダメなんですか!?」
「俺もそこまでバカじゃない。普通の盛り上がりなら問題ない。命を狙う程のしつこさの場合だ。堂本たちもそれくらいは分かる。」
「ホッ。」
弾は一安心した。
「織斑千冬は生身でも強いよ。」
「二人にはメタルとトリガーのメモリにそれ専用の武器を渡してある。I Sでもぶっ壊せねえ武器を。まあぶっ壊されたらエターナルで制圧しろ。」
「かなり本気ですね。」
弾は克己の織斑千冬対策がかなり本気だという事に少しびびっていた。
「最悪は俺がでしゃばる。まあ向こうから来る可能性もあるからな。」
克己はいざとなったら自分が出ると言って、夏己を安心させた。
「一夏…。」
″私は嬉しかった。弟が、一夏が生きていてくれた事に。あの時私は決勝戦後に一夏が誘拐された事を知り、すぐに監禁されている倉庫に向かったが、そこには何もなかった。倉庫も誘拐犯も、一夏も…。だけど生きていた。一夏、すぐに会える。待っててくれ。〝
テレビを見ていた千冬は一夏が生きていた事を知り、涙を流していたが。千冬はまだ知らなかった。過酷な現実が待っている事を。