デート・ア・ライブ イレギュラーブルー(凍結) 作:蒼京 龍騎
蒼京龍騎です!!\( 'ω')/
、、、、、本格的に受験が近づいてきましたw
なのでこれを投稿したら、しばらく投稿が遅くなると思いますが、気長に待っていただけると幸いです。
、、、、、え?こんなん書いてないで受験勉強しろや?
、、、、、ヤダ(即答)
デート・ア・ライブ イレギュラーブルー
第十章 罪悪感
「、、、、目覚めたか?」
「、、、、ん、、、?」
蒼は、耳に響いたその声で目を覚ます。
起き上がり、重く閉じていた目を開くと、そこは何度も来たことがある白い空間だった。
そして、蒼の隣には宙に浮いているロンギヌスが居た。
その顔は、なにかあったのかと聞きたくなるほど口角が上がっていた。
「、、、、ははっ、まさか貴様が、ただの依代風情の貴様が、<ドゥーム>を使ったか。
、、、、、これだから人は面白い。本当に面白い」
そう言うと、宙でロンギヌスが笑い転げる。
「、、、、なんだ?あれお前のなのか?、、、、って!?ノ夜は!?あと金剛寺、、、じゃない椿!!!」
<ドゥーム>といえば、という感じで蒼はここに来る前のことを思い出す。
椿は本当に自身の幼なじみであること。
その椿が魔術師になっていたこと。
その後、その椿に腹を貫かれたこと。
、、、、そして、なにか理由があって<ドゥーム>を使い、椿を撃退したはずだが、その理由が思い出せない。
故に、二人の現状が分からない。
「、、、、なんだ。<ナハト>とあの魔術師のことを気にしているのか。まぁ安心しろ。その二人は『生きている』ということだけ伝えておこう」
その言葉を聞いた蒼はほっ、とため息をつくが、すぐにその言い方に違和感を覚えた。
「、、、、、ん?なんか言い方に違和感を感じたんだが、、、、なんか遠回しに言ってねぇか?
────お前、さてはなにか隠してるだろ?」
「、、、、見たければ自分の目で見てこい」
「あっおい!!!」
そう叫ぶと、体に浮遊感を感じるのと同時に、意識が戻る。
「、、、、、ッ!?」
蒼は、再び目覚める。
そこは、もう既に二、三度お世話になっている<ラタトスク>の空中艦、<フラクシナス>の
医務室だった。
「、、、、どうやら、ソウはまた無理をしたようだ。霊力が枯渇寸前まで使われていたよ」
閉じたカーテンの奥から、声が響く。
それは、<フラクシナス>の解析官である村雨令音の声だった。
『、、、、そう。やっぱりアレが原因?』
さらに、モニター越しなのかスピーカーから響いているような声が響く。
それは、<ラタトスク>司令官兼親友である五河士道の妹、五河琴里の声だった。
「、、、、ああ。あのいきなり現れたCRーユニット。名称はどうやら<ドゥーム>と言うらしいが、あれはもうCRーユニットの域を超えている。全スペックが精霊並。最早精霊じゃないとすぐ魔力切れになって扱えない代物だ。本部に送って顕現装置解析班やCRーユニット開発部に見せたが、向こうも理解不能な技術が多くあったようだ。しかもそれが、数年前に建てられたビルの下から出てきたとなると、、、、、」
『、、、、、精霊の仕業、ね』
「、、、、、ああ。恐らく、だが」
深刻そうな声で、二人の会話が聞こえてくる。
『、、、、それで、二人の様子はどう?』
「、、、、ソウの方は霊力が枯渇しただけで他に目立った外傷は無し。今はもう既に霊力は全快している。ノ夜の方も既に外傷は癒えている。霊力の方はまだ少ししか回復していないようだが」
その言葉を聞いて蒼はひとまずほっ、と安堵のため息をする。
『、、、、、それじゃあ、引き続き頼むわよ令音』
「、、、、ああ」
そう令音が返すと、通信が切れたのか二人の会話が終了する。
「、、、、、起きているんだろう?ソウ」
いきなりそう声をかけられ、一瞬驚いた蒼だったがすぐにベッドから起き上がり、カーテンを開ける。
「、、、、ああ。ちょっと前に起きた。だいたい<ドゥーム>についての話をしているところから」
モニター前に座っている令音の姿が蒼の目に入る。
相変わらず目の下のクマが酷かった。
「、、、、それならちょうどいい。ソウ、あれは一体なんなんだ?まるでCRーユニットと霊装が合体して、一つの霊装のようになっていたように見えたのだが、、、、」
やっぱりその事か、と蒼はため息をついてから口を開く。
「、、、、、知らん。ってか昨日初めてあれを使ったから知るわけがねぇ。そもそもどんな感じで使ったかさえも覚えてねぇ」
そう答えると、令音は首を傾げる。
「、、、、それはおかしい。あれは完全に使い方を知っている感じだった」
そこで、蒼は令音の言葉に疑問を抱いた。
「、、、、、?なんで俺が使ってた時のこと知ってんだ?映像でも残ってんのか?」
そう聞くと、令音は「ああ」と首肯した。
「、、、、使っていた時の映像を見たのだが、あれは一言で言って鬼神だよ。一切の慈悲なしに敵を殺す。そんな殺気が溢れ出ていた」
令音の見せた表情から、自身がどれだけ暴れていたかよく分かった。
「映像を見せてくれねぇか?」
「、、、、駄目だ」
「、、、、なんでだ?」
「、、、、細かい理由は言えないが、駄目だ」
<ドゥーム>の映像を見せまいという、断固たる決意のようなものの片鱗を令音の顔から読み取った蒼は、そこで<ドゥーム>について追求するのをやめた。
「じゃあ、ノ夜は今どこに居る?」
「、、、、君の隣だが?」
「────ファッ?」
蒼はチラリと右を見る。
右隣のベッドから、人のような影がベッドと共にカーテンに映し出されていた。
耳を澄ますと、すぅすぅと寝息の音が聞こえた。
「、、、、、寝てるっぽいな。こりゃ無理に起こさない方が「、、、、意外と、蒼のキスでばっと起きたりするんじゃないか?」、、、、あんたそういうこと言う人だっけ?」
自身の言葉を遮り、出てきた令音の言葉に蒼はそうツッコんだ。
「、、、、まぁ、たまにはそーゆーロマンチックなことやってみてもいいかもな、、、、」
いい加減愛を受けっぱなしではなく、こちらからも伝えて行かねば、と考えた蒼は令音の言ったことを実行しようと口に出す。
「、、、、となると私は邪魔になるな。少し席を外すよ」
「サンキュー、終わったら呼ぶわ」
「、、、、ああ」
そう言い残して、令音が医務室から出ていく。
「、、、、、さーて、眠り姫の様子はーっと」
蒼は目の前のカーテンを開く。
「、、、、、ッ」
一瞬、そこで蒼は息を呑んだ。
、、、、ノ夜の寝ている姿も凄まじく美しく、可愛かったからだ。
紺色の長い髪が、艶かしい光を放つ。
可愛らしい寝息が、より聞こえる。
「、、、やっべ死ぬほど緊張してきた、、、、だが俺は男、やると言ったらやるぜ、、、」
呟きながら、激しく鼓動する心臓を沈めるために一度深呼吸をしてからノ夜の顔に顔を近づける。
(、、、、めっちゃいい匂いする、、、、、頭がクラクラしてきた、、、、、)
可愛らしいすぅすぅという寝息が、耳を澄まさなくとも聞こえてくる距離まで顔が近づく。
「、、、、、よし、やるぜ、、、、、」
そうして、ノ夜の唇に自身の唇を近づける。
段々と二人の距離が縮まってゆき、触れ合うまであと数ミリという所まで近づいた所で。
「、、、、、ああああああやっぱ無理だァァァァァ!!!!!」
全体が赤くなった顔をバッとあげて蒼はそう叫ぶ。
しかし、神はそれを許さなかったらしい。
ズルッ、とベッドに置いて体を支えていた手が滑る。
「へ?」
その弾みで、勢いよくノ夜の顔と自身の顔が近づく。
「ドワッッフゥゥゥゥ!?!?」
謎の悲鳴を上げながら、蒼は首と背に思い切り力を入れて急制動をかける。
だが、間に合わなかった。
なんとか緩やかになるほどスピードは減速できたが、そのまま蒼の唇がノ夜の唇に優しく触れる。
「、、、、、ッッッッ!?!?///」
大慌てでベッドから遠ざかり、壁際まで下がる。
「、、、、、ッ?」
そこで、違和感に気付く。
、、、、、体に、なにか生暖かいものが流れてくる感覚がした。
『報告。<ナハト>の
その声が聞こえたと同時、先程感じた感覚が左手に集まるかのようにして熱くなる。
「、、、、っ、、、ぁ、、、、」
その熱さによってかは不明だが、左腕に激しい痛みが走る。
蒼はその苦痛に顔を歪める。
瞬間。
左腕に、『濃い紺色』の光る線が複数本現れるを見た。
それは左腕の付け根まで伸び、規則的なのか不規則なのかどっちつかずな所々曲がった直線で、それが手の平まで伸びていた。
「、、、うーん、、、あ、蒼。おはよ、、、って!?どうしたの!?」
隣から、ノ夜の声が響く。
「、、、、とりあえず令音さん呼んでくる!!!待ってて!!」
そのような焦った叫びが聞こえたが、蒼は腕に走る苦痛によって返答することもままならなかった。
だが、ノ夜が出ていってすぐに腕の痛みが段々収まっていく。
そして、謎の光る直線も消えた所で痛みも消えた。
「、、、、、ん?」
そこで、自身が左手で何かを握っていることに気付く。
それを顔まで持ってきて、よく見てみる。
それは、角が丸くなっている四角形の箱だった。
それはまるでノ夜の髪の色のように、、、というかほぼ同じ色をしていた。
上に謎の細長いボタンのような物が付いていたので、それを押してみる。
『Lailah barrel』
その箱から、そのような音声が鳴った。
何度も押してみるが、先程の音声の他に、『abyssnight skill』という音声以外は一切鳴らなかった。
「、、、、なんじゃこれ?」
痛みが消え、冷静になった蒼は呟いた。
「蒼!!令音さん連れてきたよ!!」
「、、、、ソウ、無事か?」
後ろから二人の声が聞こえる。
「、、、、あー心配かけてすまん。もう治ったわ」
振り返ると、医務室の扉からノ夜と令音が入ってきたのが見えた。
「ホントに!?嘘じゃないよね!?我慢とかしてたりしてないよね!?」
ノ夜が蒼に向かって駆け出し、その肩に手を乗せて蒼を揺さぶりながら聞く。
「ちょっ、、、、やめてくれ、、、、俺なら大丈夫だから、、、、」
「本当に!?本当に大丈夫なの!?」
顔をズイッと寄せて、ノ夜が叫ぶ。
「、、、、、ガチで大丈夫だ。安心しろ」
そう返すと、ノ夜が蒼に抱きついた。
よく見ると、涙を少し流しているのが見えた。
「、、、、、良かったっ、、、、」
「、、、、悪いな、心配かけて、、、、」
蒼はノ夜の頭に手を置いて、ぽんぽんとノ夜を優しくなだめる。
「、、、、、やはり、か」
そこで、令音からそのような呟きが聞こえた。
「、、、、令音さん。色々と説明してもらおうか。まず椿のこと。そして俺のさっきのあれ。やはり、ってことは何か知ってんだろ?」
「、、、、、ああ、知っている。君の現状について言わせてもらおう」
「、、、、、じゃあじっくりと聞かせてもらおうか。洗いざらい、な」
蒼は令音を見ながら、強い意志を込めた言葉を放つ。
そしてその後、泣き終えて落ち着いたノ夜に自身のことについての非常に大切な話をしてくると伝えた。
すると、
「、、、、、そっか。じゃあ私先に帰ってるね。私が居たら話しずらい話もあるだろうし」
と、蒼を気遣ってノ夜は先に家に帰った。
その時に時刻を見て、今は夜中の1時ということを蒼は知り絶句していたがそれは置いておこう。
そして、今。蒼は<フラクシナス>の医務室のモニター前に座っている。
「、、、、まずソウ、君のさっきのあれについて話そう。、、、、これを見てくれ」
モニターの隣に立つ令音が言うと、画面に映る映像が切り替わる。
「、、、、、俺の、、、、状態?、、、、霊力、、、封印、、、?」
そこには、蒼の名前が載ったグラフのようなものが現れた。
そのグラフは、どうやら自身の霊力量や霊装の性能、天使の強さなどを表しているようだった。
「、、、、、単刀直入に言う。君に『シンと同じ力』が見つかった。精霊の力を封印して、普通の人間にできる力が」
「、、、、、、へ?」
「、、、、だが、厳密に言えば少し違った。シンの場合はその体に精霊の力を取り込み、封印するが、ソウの場合は一度その体に力を取り込んでから、先程ソウが握っていた箱に変えるらしい、、、、今のところその箱が何かは分かっていないのだが、、、、、」
蒼は、口を開けてその場に固まった。
、、、、、自身に、士道にしかないと思われていた力が存在した。
、、、、、先程の現象。恐らくあの時に封印が完了したのだろう。
士道という前例があるおかげで、蒼は冷静に現状を呑み込めた。
そこで、一つ疑問が浮かぶ。
「、、、、あれ?でも霊力の封印って好感度が一定以上じゃないと封印できねぇんじゃ、、、、」
自身がノ夜にキスをした時、ノ夜は寝ていた。
、、、、寝ているのに封印はできるのか?という疑問が思い浮かぶ。
「、、、、ああ、その事か。実はノ夜のソウに対する好感度は、、、『常に最高潮』だ。寝ていようが寝ぼけていようが、ね。故に封印が行えた、という訳だ」
「────えー聞き違いか?耳がイカれてなければ好感度が常にMAXって聞こえたんだが、、、、ってか言うの恥ずかしんだが、俺既に二回ほどノ夜にキスしてんだが、、、?」
口をぽかんと開けて、しばし唖然となった後に蒼はそう言葉を出す。
「、、、、、そこが不思議なんだ。シンは精霊をデレさせれば一度でほぼ封印できるのだが、ソウの場合は一度目でほんの少し、二度目もそれほどだったのだが、今になって完全に封印するに至った。そこが分からないんだ」
令音が、この現象について理解できないと言うように顔をしかめる。
「、、、、、要するに、封印ができることはわかったが、それができるようになるまでの経過がどうなるのかが分からんってことだな?キスを、、、、えー3回ほど、、、その、、」
蒼は、そこで自身がどれほどノ夜にキスをしていたかを思い出し、その場面まで思い出してしまった為顔が赤く染まった。
「、、、、、、まぁ、俺にその力が見つかったってことは、、、、当然俺も、だよな?」
「、、、、ああ。話が早くて助かる。これからはソウにも精霊の封印を手伝ってもらいたい」
やっぱそう来たか、と思いながら蒼は首をガクッと縦に振る。
そして、大きなため息をついてから言葉を続ける。
「、、、、すまねぇが、正直精霊の封印に協力したくない。精霊をデレさせろ、つってももう俺にはノ夜がいる。俺は一夫一妻みたいな感じじゃないとその人を見れない。
────単刀直入に言おう。俺は<ラタトスク>の『今までの』やり方はいいと思う。だが精霊を封印する役割に俺を入れないでくれ」
蒼が自身の胸の内を吐露する。
「、、、、士道の負担が増えることは分かってる。だが、これはあいつだけが適任だ。俺じゃ駄目だ」
────まだこの世に精霊はいる。それはよく理解していた。
だが、それでも。
蒼はノ夜以外に対しての封印がうまくやれない気がしていた。
────自分は、最早ノ夜に心を奪われている。
そんな状態で。中途半端な気持ちで相手をデレさせたくなどない。
それで、相手を傷つけたくない。
それが、蒼が精霊の封印に協力できない理由だった。
「、、、、そうか。なら琴里にはそう伝えておこう。それなら恐らく琴里も納得してくれる。あと時刻も時刻だ。金剛寺椿のことは明日きっちりと話そう」
令音が席から立ち上がって医務室から出るための扉に向かう。
だが、その足は医務室を出る直前で止まった。
「────ソウ、これだけは忘れないで欲しい。────シンも、君と同じような状況で精霊を封印していることを」
そう言い残して、令音が医務室を去った。
「、、、、、」
令音の言葉が、蒼の頭で何度も再生される。
それによって、蒼の頭で思考のフル回転が始まる。
────精霊は、過ぎた力を持って困っている。
だから、封印して普通の人間に戻す。
────だが。その力は今、士道と自身にしかない。
だから、士道の負担を減らすために自身も参加する必要がある。
────だが。自分が万が一封印したとしても、その精霊をきちんと責任をとって見れると思えない。
だから、封印には協力できない。
無責任なことは、死んでもやりたくない。
「、、、、俺は、、、、クソッ」
蒼は自身の情けなさに対して悪態をつくと、とぼとぼと重い足取りで転移装置まで歩く。
翌日。キーンコーンカーンコーンという聞き慣れた音が学校に響く。
昨日のことを思い悩んでいたことにより、寝不足気味だった蒼は目をこすって時計を見ると、時計の針は八時三十分を示していた。
朝のホームルームが始まる時刻。
辺りで何気なさそうな会話をしていたクラスメート達がバラバラに席へ着いてゆく。
「、、、、ありゃ?────居ねぇ?」
そこで、蒼は薄々と感じていた違和感に気付いた。
椿と狂三の姿が、教室を見回しても一切見つからなかったのである。
ノ夜もそのことに気付いたのか、チラリと蒼の方を見て何か言いたげだった。
「ねぇ蒼、もうホームルーム始まるのに金剛寺さんと時崎さんの姿が一切見えないんだけど、、、、」
「、、、、俺もそう思った。いくらなんでも転校二日目から遅れるなんてことはないだろと思いたいんだが、、、、、」
そこで、蒼の耳に何やら意味深な言葉が響いた。
「、、、、時崎狂三は、もう、学校に来ない」
蒼がその声が誰の声かは分かっていた。
────鳶一折紙。
AST。陸上自衛隊にある、精霊を殺すための部隊に所属している短い白髪で無表情な少女。
その折紙が、狂三がもう来ないと言ったことは、、、、、
「、、、、ッ!?テンメ、、、」
思わず怒りをぶちまけそうになったところで、ガラガラと教室の扉が開いた音がしたことにより我に返って口を手で塞ぐ。
空いた扉から、いつも通り出席簿を両手で抱えてタマちゃん教諭が入ってきた。
すぐさま学級委員が、起立と礼の号令をかける。
蒼はその号令に合わせて立ち上がってから皆に合わせて礼をして着席した。
「はい、皆さんおはよぉございます。じゃあ出席取りますね」
言ってタマちゃんが出席簿を開いて、生徒の名前を順に読んでいく。
「時崎さーん」
そしてタマちゃんが、狂三の苗字を呼ぶが返事はない。
「あれ、時崎さんお休みですか?もうっ、欠席する時はちゃんと連絡を入れてくださいって言っておいたのに」
タマちゃんが、ぷんすか!!という擬音が聞こえてきそうなほど頬を膨らませながら、出席簿にペンで狂三の欠席を書き入れようとする。
と、その瞬間。
「────はい」
「────すいませんです、、、、ぜぇっ、、、、、遅れましたです、、、、」
教室の後ろから、透き通るような声と死にかけの病人のような声が響いた。
「、、、、おっ、来たか、、、、ッ!?、、、どうしたんだ椿、、、、、」
後ろを向き、教室後部の扉から現れた人物の一人を見て、蒼はそう呟いた。
そこに立っていたのは、穏やかな笑みを浮かべて小さく手を挙げている狂三と、ゼェハァと大きく肩を揺らしながら荒い呼吸を繰り返している椿だった。
何故か、椿は体のそこかしこに絆創膏を貼っていて痛々しい見た目をしていたが。
「もう、二人とも遅刻ですよ」
「申し訳ありませんわ。登校中に少し気分が悪くなってしまいましたの」
「すいませんです、、、、はぁっ、、、、家から出てすぐにすっ転んであちこち擦りむいてしまって、絆創膏を貼りに帰ったらこんな時刻になってましたです、、、、」
「え?だ、大丈夫ですか?保健室行きます、、、、?」
「いえ、今はもう大丈夫ですわ。ご心配おかけしてすみません」
「ボクも大丈夫です、、、、こんなのは絆創膏貼っておけば大丈夫です、、、、義手が壊れなかっただけマシです、、、、」
二人がそう言って頭を下げると、狂三は軽やかな足取りで席へ戻るが、椿はというと、、、
「、、、、ぜぇっ、、、はぁっ、、、」
息を荒くしながら、言い方は悪いがカタツムリの如き遅さで自分の席へ向かっていた。
、、、、いつぶっ倒れてもおかしくないような状態だった。
「、、、ほ、本当に大丈夫ですか、、、?」
流石に心配になったのか、タマちゃんが椿にそう聞く。
「あっ」
だが、噂をすればなんとやらと言えばいいのか、、、、、
椿がそう呟いたかと思えば、蒼の席の目の前を通ろうとしたところで盛大にバランスを崩し、前に倒れた。
蒼が慌てて席から立ち上がって椿へ駆け寄るが、そこから起き上がる様子が微塵も感じられなかった。
「おい!?大丈夫か『椿』!?」
「、、、、ああ、そーちゃん、、、大丈夫です、、、って!?今なんと!?」
「おおう!?」
名前を呼んだだけなのに、先程まで倒れていたのが嘘のように椿が顔をがばっ、と上げて蒼の肩に掴みかかる。
それに驚いた蒼が顔を後ろに思い切り下げる。
「今なんと言いましたです!?今ボクのことを椿と呼んだですよね!?思い出したのです!?」
そう叫びながら、椿が蒼を激しく揺らす。
「イデデデッ!?!?ちょっ痛い痛い!?一旦落ち着けェ!!!思い出したから!!もう思い出してるっつーの!!」
椿の右手の義手が、機械特有の怪力のフルパワーで蒼の左肩に掴みかかってくるので、蒼は苦痛の声を発しながら椿をなだめようとする。
しばらく揺さぶられた後、椿がその腕を止めて口を開く。
「、、、、ホントです?」
、、、、まだ疑心暗鬼なようだった。
「ああ、ホントだよ。────昨日はあんな塩対応しちまって悪かったな」
そう返すと、椿は一瞬顔を下に向けた。
「、、、、、ちゃん」
「、、、、ん?」
「そーちゃん!!」
「うおっ!?」
椿が、涙で潤んだ目を蒼へ向けながら蒼に飛び込んで、腕をその背に回して抱きつく。
「、、、本当に、久しぶりです、、、、、」
「、、、、ああ、久しぶりだな」
蒼は、抱きついていた椿の頭を、優しく撫でた。
、、、、周囲の人(タマちゃん含む)は、とりあえず介入してはいけないことは察していたので誰も言葉を発さなかった。
、、、、だが、これで蒼の男子達からのヘイトが二倍────どころではなく二乗されることは、蒼本人は知る由もない。
「、、、、へぇー、そんなことがあったのかです!!なんとロマンチックな、、、、」
「そうなんだよなぁ、、、、思い返せばロマンチックの塊だったんだよなぁ、、、
思い返せば出会ってすぐのクールなノ夜も可愛かったなぁ、、、、、、」
「、、、、それを言ったら蒼はずっとイケメンだよ、、、」
「、、、、、///」
「、、、、、///」
「、、、、惚気けてますです、、、、」
昼休み。昼食を摂ろうとしていた蒼は、椿に話しかけられて、別れた後はどうしていたのか、どうやってノ夜と出逢ったのかについて話していた。
流石に、ノ夜についての本当の話を学校でするわけにもいかないので大分嘘をついてしまったが。
、、、、だが、蒼は薄々と違和感に気付く。
今日はノ夜に対して、椿が昨日見せた嫌悪感のようなものを一切見せていないのである。
あれだけ敵対視していれば、自身から話しかけることなどないだろうと思っていたのに。
そう、まるで昨日の記憶が無いかのように。
そう考えながら、椿の方をチラリと見る。
話を聞いている椿の顔は、楽しそうにクスリと口角をあげて笑っていた。
「────それで、どっちが先に告白したのです?やっぱりそーちゃんです?」
「ノ夜からだ」
そう言いながら、蒼はノ夜に顔を向ける。
ノ夜は恥ずかしそうに赤く染った顔を逸らしていたが。
「ほうほう、、、、夜叉真さん、告白の際はなんと行ってきたのです?」
「ああ、それは、、、」
そこで、話を遮るように蒼の右から声が響く。
「蒼、話している所悪いけど一緒に物理準備室に来てくれ」
「、、、、?なんだよいきなり。急ぎの用か?」
その声の方に振り向くと、士道がいたので蒼はそう返した。
「ああ。できるだけ早く来てほしいって言ってたから早めに頼む」
「、、、、へいへい、わかりましたよーっと。悪ぃな、ちょっと用事できたから席外すわ」
「分かった!!」
「了解です!!」
二人から元気な返事が返って来たので、蒼はフッ、と頬を少し緩めると席から立ち上がって士道と共に物理準備室に向かう。
「────遅い」
士道に言われて、校舎の中をしばらく歩いて辿り着いた物理準備室の扉が、士道の手により開かれた瞬間にそう言われた。
「、、、、、ウェ!?琴里ちゃん!?なんでここにいんだよ!?」
蒼はその声の主、琴里に向かってそう叫ぶ。
そう、琴里はまだ中学生。易々とこんな真昼間に高校へ入れるはずがないのだ。
────
「嘘だろ。弁当も食わねぇで来たんだぞ」
「いいから、早く入りなさい。時間が惜しいわ」
琴里はそう話すと、あごをしゃくれさせながら士道と蒼を部屋へ入るよう促す。
と、士道がなにか気づいたのか琴里の方をじっくりと見る。
「なんだ、今日は黙って入ってきたのか」
よく見ると、琴里は来賓許可証を身につけていないし、足も学校などで履きそうな上履きをつけていた。
(ああ、黙って入ってきたのか、、、、ってそれはそれでアウトだろ!?)
何故琴里がそうなっているのか理解した蒼は、そう一人心の中でボケツッコミを行った。
「そりゃあね。放課後ならまだしも、こんな時間に中学生が高校にいちゃいけないでしょ」
「ああ、そうか」
士道と琴里が短く会話をしている途中、蒼は部屋の最奥にある回転椅子にもう一人、人がいることに気が付いた。
「、、、、ん、来たね、シン、ソウ」
いつもと変わらない呼び名(もういちいち訂正するのメンドイ)で士道と蒼を呼んだのは、令音だった。
令音はこちらの方へ体を向けると、隣に置いてある二つの席を指さした。
おそらく、そこに座れという意味だろうと解釈した蒼は、遠慮の欠片無しにドカッと椅子に座る。士道も同じように(蒼とは違ってゆっくりと)椅子へ座る。
そこで、蒼は士道の顔を一瞥する。
なにかこの配置にトラウマでもあるのだろうか。少しばかり顔をしかめていた。
「、、、、それで、見せたいものって?」
士道が聞くと、琴里が机の上に置かれたディスプレイを示した。
それに合わせて令音が手元のマウスを操作すると、画面に光が灯る。
そこには、カラフルな色の髪をした美少女たちが順々に現れて、画面上部に『恋してマイ・リトル・シドー2 ~愛、恐れていますか~』というタイトルらしき文字が表示された。
「続編、、、、ッ!?」
「なんだこのどっかの超時空要塞みたいなサブタイトルゥ!?」
「、、、、ああ、間違えた。こっちだ」
士道が戦慄に身を震わせ、蒼はどこかのマク○スっぽいサブタイトルに大声でツッコミを入れると、令音が再びマウスを操作した。パッと画面が暗転する。
「ちょっ、ちょっと待ってください!何ですか今のは!?」
「、、、今のなんなんだ、、、マブ○ヴ系のゲームか、、、、?」
「細かいことを気にしているとハゲるわよ、士道、蒼」
はふぅ、と面倒そうに息を吐いたのは琴里だった。
「細かくねぇ!!もうギャルゲー訓練はたくさんだからな!?大体──」
「、、、一体何があったんだよ、、、おいしど──」
と、そこで二人は声を止めた。画面に、別の映像が映し出されていた。
──狭い路地裏に、なぜか狂三と、ポニーテールの少女と、長い髪の少女が向かい合って立っていた。
「ん?これって、、、、真那?」
「、、、、、椿か?」
その映像に映っていた少女は、狂三と椿、あとポニーテールの人の方は士道曰く真那というらしい。
おそらく、その真那と士道は何かしら関係があるのだろう、と感じた蒼は後でそのことを聞くと決めてから再び映像を注視する。
「ええ。昨日の映像よ。────周りをよく見て」
「な、、、、っ」
「、、、オイオイマジかよ、、、、」
蒼と士道は眉をひそめた。狂三と真那と椿から少し離れた所で、機械の鎧を纏った人が複数人、その三人を取り囲むように空に浮いているのが見えた。
「AS、、、T?」
「、、、、だよな」
蒼と士道の口から、そう呟きが漏れる。
画面の端には、蒼のクラスメイトの折紙の姿も確認できた。
そして、その場にいるAST隊員が皆、全身に大量の武器を装着していた。
「ええ。────なぜか昨日、急にASTの反応が町中に現れたらしいの。クルーの一人が念のためカメラを飛ばしてみたらしいんだけど────確認してみて驚いたわ」
琴里が、足を組み替えながら頷く。
「な、なんでASTが、、、、」
「そりゃあ、精霊が居るからでしょうよ」
「、、、、装備ガチガチに固めて殺意マシマシじゃねぇか、、、、」
当たり前かのように口に出す琴里に、蒼は少し冷や汗をかいた。
「って言ったって、、、、空間震は起こってないぞ?周りの住民も避難してないじゃないか。もし精霊が暴れたら────」
「、、、、まぁ、暴れる前に仕留める自信があったんだろう」
「、、、、椿なら、暴れる前に殺れるだろうな」
「、、、、、っ」
蒼と令音の言葉に、士道が息を詰まらせる。
「、、、、、実際に昨日俺、椿に一回殺されたからな。まぁチートパワーでなんとか復活できたから結果オーライ。終わりよければすべてよし、ってやつだ」
「、、、、なっ、、!?」
蒼がそう発すると、士道が初耳といった様子で口を開けて絶句する。
「────ああ悪い、今のなし。忘れろ」
マズイ話が逸れる、と思った蒼がそう言うと、士道がため息混じりに口から声を出した。
「、、、、、とりあえず、金剛寺については分かった。でもなんで真那が、、、、」
そう士道が言いかけた所で、画面に映る椿と真那の体が淡く光ったと思ったら、次の瞬間にはすでにその二人の体に白い機械の鎧が纏わされていた。
「な、、、、っ」
「、、、、、薄々思ってたんだが、やっぱりか、、、、」
他のAST隊員とは少し形は違うが、それは間違いなくワイヤリングスーツだった。
そして、狂三がそれに応じるように手をバッと広げると、足元の影が狂三の身体に纏わりつくかのように這い上がり、ドレスとしての形を成していった。
頭部を覆うメイドのようなヘッドドレス。胴部をきつく締め上げるコルセットに、装飾過多なフリルとレースで飾られたスカート。
それら全てが、深い闇のような黒と、血のように赤い色で染め上げられていた。
そして、最後に狂三の髪が左右非対称に括られた。
まるで──時計の短針と長針のように。
「霊、装、、、、」
「、、これが、狂三の霊装、、、、」
蒼と士道は、呆然としながら声を出す。
霊装。精霊がその身に纏う圧倒的な防御力を誇る城であり、精霊を守る神の衣。
狂三が、右手を頭上に掲げる。すると影が再び狂三の身体を這い上がって右手に集う。
が。
「え────?」
「────は?」
狂三の身体が、何の前触れもなく宙に舞った。
蒼と士道は状況を理解できず、間の抜けた声を出す。
だが、すぐにその理由は判明した。
真那が、両肩のユニットから光線を放ち、椿がライフルから弾丸を発射して、狂三の腹と腕をそれぞれ撃ち抜いたのだ、と。
────狂三が、空中で身を震わせる。
でも、何故だろう。その震えは、死の恐怖から来るものでは無く。──何かを嘲笑っているかのように見えた。
その後は、数秒で決着が付いた。
狂三は反撃しようと体を動かそうとするが、それを予測していたかのように、真那と椿の攻撃が狂三の身体を貫く。
その度、それほど広くない路地に、真っ赤な血が撒かれた。
そして────地面の上に仰向けになり、ピクリとも動かなくなった狂三の首に、真那がレーザーブレードを突き刺し、椿が狂三の額に銃弾を一発撃ち込んだ。
二人に抵抗することすら許されず。
狂三の命が、摘み取られた。
「ぐ、、、、、ッ」
「う、、、、、、、ッ」
蒼と士道は、顔を押さえて、顔を逸らす。
あまりにも現実的ではないその光景ゆえか、実感が伴うのが遅れたのが遅れたせいかは分からないが、二人が狂三を解体し終えた頃に、蒼と士道は喉の奥から胃の内容物がせり上がってくる感覚に顔を歪める。
寒くもないのに歯がガチガチと音を鳴らし、身体が震える。
人が────厳密には人ではないが、見た目は人と全く変わらない存在が、殺される。
映像とはいえ、そんな光景を目にしてしまったのだ。二人の反応を咎める人など居はしない。
────画面の中の椿と真那が、一仕事を終えたというような様子で首を回す。すると、二人が身に纏っていたCRーユニットが消え去り、戦闘前の服装に戻る。
その光景を見た二人は眉をひそめた。
──酷い違和感を覚える。
ただ映像のみを映し出す画面越しでこの有体だったというのに、狂三を殺した張本人である二人の反応は。
────何も、示していなかった。
罪悪感も。
焦燥感も。
絶望感も。
それどころか──達成感さえも。
まるで流れ作業をやっているように────慣れているように感じた。
「こ、れって、、、、、」
「、、、、、嘘、だろ、、、?」
一分ほどして、ようやく吐き気を押さえ込んだ二人がそう声を出す。
「、、、、見ての通りだ。昨日、時崎狂三はAST・崇宮真那と金剛寺椿に殺害された。重症とか、瀕死とかではなく、完全に、完璧に、一分の疑いを抱く余地もなく、その存在を消し潰された」
「そん、な────」
「マジ、かよ────」
蒼と士道は、その後の言葉を言うことは出来なかった。
今さっき狂三が殺される場面を見せられたのだ。どうあっても助からないような────
そこで、二人はハッと肩を揺らして目を見開く。
あまりも非現実的な映像のせいで忘れていた。この映像は今日見た光景と矛盾している。
「でも狂三は今日、学校に、、、、」
「普通に来てたよな、、、、、」
言うと、令音と琴里はまったく同じタイミングで腕を組む。
「、、、、、そう。我々もそこがわからないんだ」
「士道が狂三と話してるって聞いた時は、とうとう幻覚でも見え始めたのかと思ったわ」
琴里が、冗談を言うようにフッと鼻で笑いながら肩をすくめる。
だが二人には、それに反応できるだけの余裕は無かった。必死に考えを巡らせて、口を開く。
「あの状態から、、、、蘇生したってことか?」
「、、、、、生き返れる状態だとは思えねぇんだが、、、、」
チラリと、映像に目を向ける。ちょうどAST隊員らが、自身の血に染まった狂三の死体と血痕を処理しようとしているところだった。
その中に折紙の姿を見て、今日の朝言ったことが本当になる『はず』だったことを知った。
「どうでしょうね。────現段階では何とも言えないわね」
「そう、、、、、か」
「、、、、、っ」
まだ先程の映像が脳裏にちらつくものの、どうにか呼吸と心拍は落ち着いてきた。
二人は膝の上に乗せていた拳を開きながら、言葉を絞り出す。
すると、それに合わせるように琴里が足を組み替えた。
「────でもまぁ、何にせよ」
言いながら腕を解いて、琴里が士道に向かってビシッと指を突きつける。
「狂三が生きている以上、作戦は続行よ。確か明日って士道の学校、開校記念日で休みだったわよね?今日中に、狂三をデートに誘いなさい。かなりグイグイ来てるし、運が良ければこの一回で力を封印できるかもしれないわ」
「、、、、、は?」
琴里の言葉に、士道は目を点にして声を出していた。
「い、いや、こんなことが起こったのにそんな────」
「いや今日は流石に急ぎすぎじゃ────」
「シャラップ」
二人の抗議の声は、途中で琴里に遮られた。
「こんなことが起こったから、よ。さっき言った通り、狂三の能力は解明されていないわ。
もしこれが、なんらかの条件が関わる蘇生や、あのとき限りの奇跡だった場合────次に殺されたらアウトっていう可能性も十分にある」
「う、、、、、っ」
「、、、、確かに」
琴里の言う通りだ。今回、狂三は無事(というのもおかしいかもしれないが)だったが、次に殺されればアウトという可能性もあった。
「だから、できるだけ早いうちに手を打たないといけないのよ。狂三の存命は鳶一折紙と金剛寺椿に知られているわ。もうASTにも伝わっているでしょう。────もちろん、崇宮真那にも」
「、、、、っ」
「、、、、本格的にヤバい状況になってきたな、、、」
その三人の名前を聞いて、士道は顔をしかめ蒼は頭を抱える。
先程の光景が、二人の脳裏に浮かび上がる。
久しぶりに再開した幼馴染が、自身の大切な幼馴染が、あんなにも無慈悲に、事務的に、狂三を殺すのは────たまらく、嫌だ。
「、、、、了解、やってみる」
「、、、、次は、殺させるか」
士道は。
次に狂三が殺される前に。
次に真那が殺す前に。
「────狂三を、デレさせる」
言葉にすると、やはり間抜けに感じてしまうが、そう決意を固め。
蒼は。
次に狂三が殺されそうになったら。
次に椿が殺そうとしたら。
「────狂三を、護る」
そう言葉に出して、二人はお互いの決意を固めた。
はい、いかかでしたか?
今回は結構書くのに思い悩んでて
マヂで無理~酸欠で死にそう~って感じでした(これで某怪文書を思い出した人は同士)
評価、感想等いただけると書く気力がムンムン湧いてくるッ!!!ので、出来ればお願いします!!!
それではしばらくの間、( ゚д゚)ノシ サラバジャー