デート・ア・ライブ イレギュラーブルー(凍結)   作:蒼京 龍騎

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どうも、蒼京龍騎ですm(*_ _)mペコリ
最近どちゃくそヒマができたので早めの投稿です。
、、、、でも今回本編関連の話は一切出てきません、、、、完全オリジナル&戦闘のみと言っても過言じゃないです、、、、、お許しください!!!
次回はきっちりと本編に関連した話を書きますので、、、、、
、、、そんなんでも読んでいただけるとありがたいです、、、、、
では、(∩´。•ω•)⊃ドゾー


stain of time

デート・ア・ライブ イレギュラーブルー

第九章 stain of time

 

 

「、、、、この前の戦闘で発掘されたって言うけど、、、、、『これ』が発掘されるって、、、、、どうなってるんだ、、、、?」

一面真っ白な四角の空間。そこで一人の男がそう呟く。

ここはアスガルド・エレクトロニクス、天宮市支社。機密開発場(シークレット・ラボラトリー)

そこで、顕現装置研究開発部所長の神追錬斗はそうぼやきながら目の前にある『翼』を注視していた。

それは、土に埋もれていたせいで酷く汚れているが、所々赤色の部分がうっすらと見えており、その両端には手甲(ガントレット)のような拳の形をしたパーツ、さらに左には<バスタード>の、<バルムンク>に似た形状の大剣、右には<デストロイヤー>の<C・C・C・Ⅱ>に似た形状の細長い折り畳み式大型ライフルが付いていた。

ここだけ見ればただの投棄されたCRーユニットのように思えるが、問題は見つかった『場所』だった。

「、、、、、『数年前』に建てられたビルの真下って、、、、本当にどういうことだ、、、、?」

そう、これが見つかったのは蒼が四糸乃を救うために<ストライカー>を装着し、勢い余って突っ込み崩落したビルの真下の地中だった。

そのビルを修理する際に、偶然発見されたらしい。

普通、CRーユニットは国の機密中の機密の装備なので、軍や一部の会社が秘密裏に保持し、厳重に管理されている。

それが、至って普通のビルの真下から出現した。

オマケに、数年前に建てられたビル下。

、、、、どれだけずさんな管理をすればこうなるのか、と元の持ち主と所属している場所に対して錬斗は心の内で愚痴をこぼす。

「、、、、まぁ、いつまでも愚痴を言っても仕方ないから、とっとと仕事に入るか、、、、」

そう言って、錬斗は目の前のコンソールに目を向け、そこに置いてあるキーボードをカタカタと打ち始める。

「、、、、、うわーお、管理ずさんなくせにセキュリティガッチガチじゃないか、、、、まぁ、僕にかかれば、、、、ちょちょいのちょいっと」

そう言いながら、コンソールのエンターキーを勢いよくパチーンと打つ。

すると、コンソール上部の画面に、『DOOM』の文字が現れた。

「、、、、ドーム?いや、ドゥームか?、、、、、D(demons)O(out)O(option)M(murder)、、、、、随分と物騒な名前だな、、、、」

異常なまでに強固なセキュリティを解除し、錬斗はそう呟くとさらにそのCRーユニットのデータを収集するためにデータの深層へハッキングを仕掛ける。

「、、、、、この顕現装置、ウチのじゃないな。どこのだ、、、?」

さらにキーボードに文字を打ち込み続けると、『戦闘ログ』と書かれているデータファイルが目に入る。

錬斗は先に製造元の特定を急いでいたが、その文字を目にして、考えが変わった。

すぐさまそのファイルに手元のマウスを動かしてカーソルを合わせ、クリックする。

「─────は?」

そこから現れたデータに、錬斗はそう声を漏らした。

だって、そこには。

「、、、、今確認されている精霊『全て』と戦ったのか、、、、っ!?」

今現在確認されている、『全員の精霊』との交戦記録があったからだ。

「、、、、、、色々と調べなきゃならないな、、、、このCRーユニットは、、、、」

そう小さく呟くと、錬斗は再び手元のキーボードを打ち始める。

 

 

 

 

 

 

 

「、、、、、」

来禅高校、二年四組。

その教室で、飛来蒼は青い空をボーっと眺めていた。

教室にあるシンプルな時計の針は、午後三時を下回っていた。

現在進行形で帰りのホームルームが展開されており、タマちゃん先生が生徒に向かって連絡事項を話していたが、蒼の耳にその声は一切入らない。

なぜなら、今日は驚愕と困惑の連続で、気を緩められなかったからだ。

自身を『精霊』と名乗り、実際本当(ガチ)に精霊だった、転校生の時崎狂三。

狂三は名乗っていただけなので、当初はただの厨二病を拗らせた少女だと思い込んでいたが、昼休み辺りで本当にそうなのか気になり、顕現装置に聞いてみたところこの事実が発覚した。

そして、蒼の過去を知っているような口ぶりの転校生、金剛寺椿。

この学校のこのクラスに転校してきて、いきなり蒼に馴れ馴れしく接してきた少女。

蒼は、椿という人物が一番気になっていた。

まるで、自身は蒼の親友だ、と言わんばかりの言動。

さらに、蒼の名前が掘られた椿の髪飾り。

(、、、、、俺の過去を知れる、、、、か)

蒼は幼少期に列車事故に巻き込まれ、その頃の記憶の大半を失っていた。

最近はさほどそのことを気にしていなかったが、そんな中で椿という自身の幼少期を知る少女が現れた。

────好機(チャンス)だ。

そう考えていると、周囲からガタガタという椅子を動かす音が耳に入った。

「、、、、くーん!!飛来くーん!!起立してくださーい!!」

「、、、、、、げっ!!さーせーん!!!」

周囲を見ると皆既に起立の号令がかかったのかその場に立っており、自身が遅れていたことに気がついた。

飛ぶようにして席から立って、周囲に合わせて礼をする。

タマちゃん教諭が「はい、ではさようなら」と言って教室から出ていった。

周りから、ガタガタと席や机が動く音と共に、周囲の生徒たちの談話が聞こえてくる。

下校時刻。普段ならここで蒼は家に帰るのだが、蒼にはまだやるべき事が残っていた。

席を立って、士道の方へと向かう。

「、、、、、士道。時崎がガチで精霊なのは知っているか?」

「、、、、ああ、さっき琴里から聞いた。、、、、この後、時崎をデレさせにいく」

深刻そうに士道が言う。

「、、、、そうか。、、、こんなこと言ってもどうにもならんと思うが、、、頑張れよ」

「おう」

と、話していると。

「あら?士道さん、そちらの御方は?」

「「うおッ!?」」

後ろからいきなり響いた声に、蒼と士道が驚く。

後ろを見てみると、狂三が微笑みながらそこに立っていた。

「、、、、飛来蒼。士道のダチだ、以後お見知り置きを」

蒼は少し警戒しながら挨拶した。

「あら、丁寧にありがとうございます。あ、そうだ。良かったらこの後飛来さんも案内してくれませんこと?」

「、、、スマンが、俺この後少しばかり重大な用事があってだな、、、、明日なら多分大丈夫だと思うんだが、、、」

狂三の言葉に、蒼は少しながら驚いたがすぐさま言葉を返した。

「あら、そうでしたの。では明日は飛来さんに街の案内を頼んでもよろしくて?」

「、、、、まぁ、構わんが、、、、」

「では決まりですわね。それではまず士道さん、案内お願いします」

「お、おう」

そう言って、狂三と士道は教室から出ていく。

「、、、、、さぁて、俺も自分探しへと向かうか」

蒼も同じように、一足先に教室から出ていった椿との待ち合わせ場所へ向かうために教室から出ていった。

 

 

 

「────来たですか。そーちゃん」

「、、、、ああ」

蒼は市内にある小さな公園に訪れた。

そこで、自身に声をかけた少女の方を向く。

その少女の銅の髪が、艶めかしく思えるほどに陽の光を反射し光っている。

「、、、、単刀直入に聞く。お前は俺のことを知っている口ぶりだったが、お前は俺のなんだったんだ、金剛寺」

そう言うと、椿は顔をしかめて口を開く。

「、、、、、ボクはそーちゃんの友達です。それも、とっても仲のいい」

椿は腰に下げていた鞄から、ペンダントのようなものを取り出し、蒼に差し出す。

「、、、、これが証拠です。思い出してくださいです」

椿から差し出されたペンダントを手に取り、そこに写っている写真を見て。

「、、、、、ぁ」

そう小さく声を漏らした。

そこに写っていたのは、少し口角を上げてはにかんでいる蒼本人と、そして、満面の笑みを浮かべている椿と思わしき少女だった。

そして、その後ろにあったのは、、、、、

『蒼の義理の親』の家だった。

再び、記憶が蘇る。

 

 

「そーちゃん!!今日は写真を撮りますです!!なので今日は笑顔でお願いしますです!!」

そこは、うっすらと記憶に残っている懐かしい場所だった。

肌色の天井、木でできた床、ニュースが流れている大きなテレビ、その前にあるソファーの上で窓の外を見ている蒼。

そこは、蒼の最初の家だった。

そして、窓の向こう側からこちらを覗いているのは、小さい椿だった。

蒼の両親は長期出張が多く、ほとんど家に居ないためそこには居なかった。

「、、、、、笑顔は、悪魔に必要ない」

記憶の中の蒼がそう呟く。

「まーた自分のことを悪魔だ悪魔だって言っているんですか!?そーちゃんは人間です!!だから外へ出てきてくださいでーす!!」

外に居る椿が、近所迷惑など知った事ではないと言わんばかりに叫ぶ。

「、、、、、ほっといてくれよ、、、、」

「、、、、、だぁぁぁっ!!!もう面倒くさいです!!こうなったら引っ張り出しますです!!!」

そう叫ぶと、玄関の方からガチャリと音が鳴ると、蒼が居る居間まで走ってくる。

「ほら、行くよです!!来ーてーくーだーさーいーでーすー!!!」

「、、、、、離してくれ、痛い」

居間に入ってきた椿が叫びながら蒼の腕を引っ張る。だが、蒼はそこから離れまいとソファーを掴み抵抗する。

「離しませんです!!意地でも連れて行きますです!!」

「、、、、、、俺なんかと写真撮っても、いいことなんてないのに、、、、、」

「ボクはそーちゃんと一緒に撮るのは好きです!!だから良いことはありますです!!」

「、、、、、そう、なのか、、、?」

「はいです!!」

椿が笑顔で肯定すると、記憶の中の蒼は嬉しそうに少し口角を上げる。

「、、、、じゃあ、、、撮ろうかね、、、、」

そう呟くと、蒼は重い足取りで玄関まで向かい、そこで靴を履いて外へ出る。

「、、、、、眩しい、、、、」

日光が全身に当たり、夏の来訪を蒼に告げていた。

「はーい!!それじゃ早速撮りますです!!」

そう言うと、玄関前にあったカメラの方へ駆けてゆく。

おそらく 事前に用意していたのだろうと蒼は考えた。

「それじゃあ、そーちゃん!!はい、笑ってくださいです!!」

「、、、、こうか?」

そう言って蒼は口角を上げたが、正直言って上げているのかどうかさえ怪しいほど少ししか上げていなかった。

「違いますですそーちゃん!!もっとこう!!です!!」

椿が呆れ気味に蒼に駆け寄ったかと思えば、その頬を思い切り上に上げて蒼に笑みを作らせる。

「、、、、、あんまし笑ったことないから、、、、、わかんなかった」

「落ち込むことはないです!!たとえ笑えなくても、ボクはどんな表情でも蒼が大好きです!!」

「、、、、、あ、ありがとう、、、、///」

蒼が顔を赤らめて感謝の言葉を言う。

「礼には及ばないです!!それでは早速撮りますです!!」

そう言って、椿が再びカメラの方に向かって駆ける。

「それじゃあ、次こそ本当に撮りますです!!はい、そーちゃん笑ってくださいです!!」

そう言われた蒼が、先程より幾分かマシになった笑みを浮かべる。

そして、ピピッという電子音が鳴った瞬間に椿が蒼の方に向かい、その隣に立つ。

「はい、チーズ!!です!!」

直後に、パシャリというシャッター音が鳴り、記憶が終了する。

 

 

「──────ッ!?」

「っ!?大丈夫です!?そーちゃん!!」

急激に思い出された記憶に、脳が耐えれなかったのか蒼の体が少しふらつく。

「、、、ああ、悪ぃ。一応そこの場面だけは思い出せたんだが、、、、、」

「、、、、、、!!!じ、じゃあ」

「でもやっぱ、どうしてダチになったのかとか、俺がどうして自分を悪魔と呼んでいたかは分からねぇ、、、、、」

そう、本来ならこれだけ思い出せれば芋づる式に記憶が蘇るはずだが、記憶に関して謎のフィルターがかけられているのか、まったくその他のことを思い出せなかった。

そう呟くと、椿が落胆したかのように肩をガックリと下げる。

「、、、、、仕方ないです。こうなったら最終手段です」

椿からそのような呟きが聞こえた。

瞬間。

「ぐっ、、、、、!?」

頭に鈍い痛みが響く。

その痛みに耐えきれず、地面に膝を着く。

『警告。顕現装置の随意領域による脳への干渉を確認。』

「、、、は!?顕現装置ってどこのどいつだよ、、、、っ!?」

頭に響いた顕現装置の声に、頭痛を堪えながらそう返す。

『回答。現在飛来蒼の目前に存在している金剛寺椿によるものです。』

「、、、、、は、、、、っ?」

『報告。現在脳に受けている攻撃は、記憶改竄系の物と判断。即座に防衛行動に移ります。随意領域展開。対象の随意領域を無力化します。』

困惑する蒼を置き去りに、その音声が聞こえた直後、頭の鈍い痛みが嘘だったかのようにすうっと消える。

「、、、、、え?」

目の前にいる、先程蒼の脳に干渉していた、と聞いた椿が疑問の声を上げる。

「、、、、おい、金剛寺。お前ってもしや、、、、、、」

蒼は、その後の言葉を出すのを躊躇った。

────まだ、心のどこかでは『そう』であって欲しくないと思っていたからだ。

、、、、、、先程見た記憶や、その前に見た記憶から、とにかく仲の良かった友人だったというのは理解していた。

だからこそ、それを言うのを躊躇った。

だが、意を決して言葉を続ける。

「、、、、AST、なのか?」

「────ッ!?ど、どうしてそれを、、、、ッ」

その言葉を放った瞬間、椿が体を少し揺らし、しまったといった表情で口を手で塞ぐ。

だが、すぐさま顔を無表情に変え、蒼の方へ向き直る。

「、、、、それを知っているということは、そーちゃんも魔術師(ウィザード)なのですか?」

「、、、、俺は、、、、、せいれ、、いや、魔術師だ。お前と同じくな」

嘘をつき、少し良心が傷んだが仕方の無いことだと気持ちを切り替える。

「、、、、じゃあ、どうして夜叉真さんと、、、いえ、<ナハト>と付き合っているのですか?」

「、、、それは、、、、、」

言葉に詰まる。

そもそも魔術師とは、精霊を斃すための存在。

それが討伐対象と付き合っているとなれば、疑問に思うのは当然だろう。

そこを突かれて、蒼はどう返せばいいのか迷った。

「、、、、提案です。今すぐ夜叉真さんと別れてくださいです。もしくは不意打ちで殺してくださいです。そうすればボクが今の倍、いえ、数倍の地位を用意しますです」

「──────は?」

「、、、、どうですか?悪い条件ではないはずです。そーちゃんなら<ナハト>に好かれているようですし、殺すのは簡単だと思いますです。一応言っておきますが嘘ではないです。なにせボクはアデプタス2。今より良い環境へ昇格させることは簡単です」

蒼は、その言葉を聞いた瞬間、理解が追いつかずその場で固まっていた。

だが、しばらくして、言っていることを理解した時。

その、ノ夜を自分に殺させようとしているような口ぶりに。

、、、、、、久々に、キレた。

「、、、テメェ、もっぺん言ってみろ、、、俺にノ夜を殺せだと?ふざけんじゃねぇぞ。ノ夜は俺の大切な彼女(オンナ)だ。殺すわけねぇだろボケ」

湧き上がる怒りを混ぜた声で蒼が言うと、椿が先程とは違う表情で見た。

まるで、蒼を憐れむかのようなその表情に、蒼の怒りはさらに加速する。

「、、、、、ああ、やっぱり」

椿が、深刻そうに顔を歪める。

「、、、『洗脳』、されてるです。こんなのそーちゃんじゃありませんです。ああ、それも全部<ナハト>のせいです。つまり<ナハト>を殺せば全部解決するです、、、、そうですよね、<ナハト>?」

そう狂気じみた笑みを浮かべながら、椿が蒼の後ろに目を向ける。

蒼もその方向へ目を向けると。

、、、、ノ夜が居た。

一応どこへ行くかは伝えてはいたが、ここに来るとは想定していなかった。

「、、、、、ッ!?ノ夜、逃げろッ!!!」

声を荒らげてそう叫ぶ。

「一応言っておきますが、あなたを殺すまで逃がしませんです」

椿から殺意が籠りに篭った言葉が発せられると、後ろで眩い光が発せられる。

ばっ、と後ろを振り返ると、そこには、、、、、

 

『白』の機械的な鎧とスーツを纏い、手に二丁の長銃(ライフル)を携えた椿が居た。

 

全身を覆っているその鎧は、背から翼のような、ミサイルポッドのような角張った翼が生えており、鎧のあちこちに突起が見られた。

その姿は、まるで白い鳥を連想させるかのようなフォルムだった。

「、、、、、ボクのそーちゃんを返して貰うです。<ナハト>」

そう言いながら、金剛寺がノ夜に向けて長銃を構える。

「蒼、今回ばかりは手加減出来そうにないな。ちょっと本気を出させてもらうね」

後ろに居るノ夜が手に<神夜守護>(レリエル)を呼び出し、さらに霊装を纏う。

「、、、ッ!?おい二人ともよせ、、、!?」

そう言ったが、制止する間もなく気づけば二人は刃を交えていた。

その際に生じた衝撃波により、蒼は後ろにゴロゴロと転がる。

「、、、、クソっ、<要塞>(フェストゥング)、、、ッ」

すぐさま体勢を立て直し、二人を止めるため手に力を込めて自身の天使を呼び出そうとするが、途中で止めた。

、、、、これを、椿が知ったらどうなる?

その疑問が、不意に頭に思い浮かんだからだ。

だが、そう考えている間にも二人はお互いに攻撃を行っており、すぐさま止めないといけない状況下であることは理解していた。

「、、、、、だぁぁぁっ!!!!クソがッ!!!悩んでてもどーにもならねぇだろうが!?馬鹿じゃねぇのかクソッ!!!<要塞>!!!」

悩んでいてもどうにもならないと悟った蒼は、頭を掻きむしってから即座に天使を呼び出し、更に霊装を纏う。

「来い!!<バスタード>!!!!」

そう叫ぶと背に蒼専用CRーユニット、<バスタード>が召喚され不快感を伴いながら蒼に装着される。

すぐさま<バスタード>に装備されている兵装、巨大な片刃のレーザーブレード、<バルムンク>を取り外して両手に一本ずつ携える。

「ここで戦いはやめやがれェェェェェェ!!!!」

叫びながら、椿の方へと向かって空を駆ける。

そして椿が振りかぶっていた銃の刃に向かって、<バルムンク>で真っ向から切りかかる。

火花が散るようなバチィという音が鳴り、椿の剣撃が止まる。

「、、、、やっぱり来たですか、<ヴェンジェンス>。あなたも邪魔です。死んでくださいです」

「、、、悪いがこの場で殺り合うのを黙って見ている訳にはいかないんでな!!!ってな訳で止めさせてもらう!!!」

「止めれませんです。だってボク、強いからです」

椿が止められていない方の銃口を蒼に向ける。

だが、それより先に蒼が先手を打ち、その銃身の向かう先を<バルムンク>で妨害し、自身から射線を逸らす。

そのまま一秒ほど硬直状態になり、先に椿が後ろへと急加速してその場から離れる。

「さすがの<ヴェンジェンス>もこれを喰らえば無事には済まないはずです。そんなわけでくたばってくださいです」

そう言うと、椿が手に持つ銃を蒼に向けて乱射する。

「ちっ!!」

すぐさま横へ加速しその銃弾を避ける。

いくらか自身へ当たりそうな弾道の弾はあったが、それは<バルムンク>で切り落とした。

そこで、耳に付けたインカムから怒気混じりの大声が聞こえる。

『蒼!!!今すぐノ夜を連れて逃げなさい!!!そいつと戦うのは危険よ!!!』

耳に付けたインカムからいきなり、士道の妹兼<ラタトスク>の司令官である五河琴里の怒声が響く。

「ああ!?逃げろったって逃げれる訳ねぇだろ!?向こうと俺のスピード互角ぐらいだし、第一向こうが大人しく逃がすわけがねぇ!!」

弾を避けながら、蒼はそう返す。

『いいから!!今は逃げることを考えなさい!!!』

「、、、、クソッ、いきなりなんだよ!?ってかお前らさては金剛寺について何か知ってるな!?後でたっぷり聞かせてもらうぞ!!」

琴里は金剛寺について何か知っているような口振りだったのでそう言い放ってインカムからの通信を切る。

「蒼!!私が動きを止めるから、その間にお願い!!」

「、、、、悪ぃ!!任せた!!」

「任せて!!<神夜守護>!!【固定】(ロック)!!」

そう叫び、ノ夜が手に持つ天使を振ると、先程までありえない挙動をしていた椿の動きがピタリと止まる。

「、、、、<ナハト>の天使の力、ですか。しかし」

「うおぉぉぉぉぉぉっ!!!」

叫びながら、蒼は椿のCRーユニットへ向けて全力で加速しながら<バルムンク>を構える。

 

だが。それは間違いだった。

「『あなたの弱点』はもう既に知っているのですよ、<ナハト>」

その呟きが聞こえると、椿から激しい閃光が発せられる。

「うわっ!?」

「くっ、、、!?」

蒼とノ夜はその閃光の光から目を庇うように手で視界を塞ぐ。

その、瞬間。

蒼は口から何か熱いものが流れていることに気がつく。

「、、、、ぁ、、、、ぇ、、、、?」

微かに漏れた声の後に、手を退けて、自身の腹を見ると。

、、、、長銃が、腹を貫いていた。

「死ねです。<ヴェンジェンス>」

そのまま、刺さった銃に手をかけていた椿はもう片方の銃を、蒼の心臓めがけて突き刺す。

さらに、口から熱いものが流れるように溢れて来る。

ついにその場に立っていられなくなり、蒼は意識が朦朧としその場に伏せる。

『警告。体内に異物が存在するため、【亜人】(アリエノ)発動条件未達成。システム、仮死(ダイイング)モードへと移行します。』

顕現装置の声が響くが、蒼はそれを気にせず。

微かに残った意識の中、蒼はノ夜の方を見ていた。

 

 

「、、、、え、、、?」

その悲惨な光景を見たノ夜は、現状を理解出来ておらず、その場に呆然と立ち尽くしていた。

その隙を、椿が逃す訳がなかった。

蒼に刺していた銃を引き抜き、その銃口をナハトに向けて引き金を引く。

大量の弾丸が発射されるが、不思議なことに一発もノ夜には当たらず、まるでその場にノ夜が居ないかのようにすり抜ける。

「、、、、、やはり通常状態では無敵ですね、<ナハト>。ですけど」

再び、閃光が椿の体から発せられる。

そして、椿が再度引き金を引くとその弾丸は先程のように通り抜けず、ノ夜の体を穿つ。

「うぐっ、、、」

ノ夜から苦悶の声が漏れる。

「、、、、光には、弱いです」

そう。ノ夜の霊装と天使は、激しい光に当たると力を発揮しなくなる。

その弱点を発見した椿は、この光を放つだけの武装を以て、ノ夜を無力化した。

そして、ノ夜の背中を銃の刃で斜めに切り裂く。

再び、ノ夜から苦悶の声が漏れるが、椿はそれについて気にする様子を見せない。

そして、ノ夜を切り裂きながら声を発する。

「せめて、苦しんで死んでくださいです。ボクから蒼を奪って。洗脳して。ボクの心の拠り所を奪って。奪って奪って奪って。本当に憎たらしいです。死んでくださいです。死んで罪を詫びろです」

そう怨嗟を込めた声で呟きながら、椿はひたすらにノ夜を切る。

 

この行動が、余計に自身の大切な人を『人から離す』とも知らずに。

 

 

 

 

「、、、ノ、、、、夜、、、、」

微かに残った意識の中、蒼はそう微かな声で言う。

最早体は動かず、ただ朦朧とノ夜が切られる様を見ていることしか出来なかった。

唯一の復活手段でもある【亜人】は何故か発動せず、体から炎が現れる様子もなかった。

ノ夜が殺されそうになっているのに、自身は動けずただ見ているだけ。

猛烈な『怒り』が、蒼を支配し始める。

 

────力が足りない。

 

────もっと力を。

 

────もっと、、、、力を。

 

────あいつを止める、、、、力を。

 

────ノ夜を、、、、、助ける力を。

 

────もっと、俺に寄越しやがれ、、、、!!

 

────もっと、、、、力を!!!!!

 

最早声が出せないほどに弱っていた蒼だが、声にならない声でそう叫んだ。

その瞬間。

蒼の、左の紅の瞳が、淡く光る。

 

 

ビーッ!!ビーッ!!ビーッ!!

錬斗がそのアラームに気が付いたのは、ガラス越しに見えるCRーユニット、、、現在名前は仮だがドゥームという、、、、を調べている時だった。

「な、、、なんだ!?何が起こって、、、、、ッ!?」

大慌てで目前にあるキーボードを打ち、原因を探り当てようとするが、以外にもその原因は、錬斗の『目の前』にあった。

画面に表示されているドゥームの顕現装置の出力が、ギュィィィィというギターのような唸りを上げて急上昇する。

「────な、、、、っ!?馬鹿な!?こんな出力ありえない!!第一こんな出力を出していたら自壊するぞ!?これの製作者は馬鹿か!?それか超絶な、、、、は?」

錬斗は、そう叫んでいる時に見えた光景に、絶句した。

ドゥームが、ボシュッという音と赤い光を伴ってその場から『消えた』。

まるでどこかへ転移するかのように。

まるで錬斗が蒼のため制作した三種のCRーユニットのように。

「、、、、、って!?マズイマズイマズイ!?どこいったんだドゥームゥ!?」

ほんの一瞬の間、現状を受け止めきれず固まっていた錬斗だが、すぐ我に帰りどこかへ消えたドゥームの捜索を端末で行う。

 

 

 

「、、、、さて、もうお前を切り裂きまくるのは飽きてきたです。もう殺しちゃいますです」

椿は、目の前に居るノ夜を見下し、怨念の篭った声でそう言い放った。

既にノ夜は体のあちこちが切られており、もう死んでいてもおかしくないというほど出血していた。

「、、、、あ、、、、お、、、、、、」

「、、、はぁ、うるさいクソ女です。黙れです」

そう言うと、椿はノ夜の腹に銃を突き刺す。

そこで、視界に表示されているモニターに『顕現装置反応、急速接近中』という文字に気づく。

「、、、、急速接近中の顕現装置反応あり?一体どこの馬の骨ですか、、、、まぁ十中八九<ラタトスク>でしょうです。来た瞬間にボクがぶっ殺してやりますです、、、、?」

だんだんとその反応が近づき、顕現装置の視界をズームできる機能で目視できる範囲まで近づいた時、椿は『それ』の異様さに気づく。

「、、、、CRーユニットのみ?、、、、はぁ、<ラタトスク>には馬鹿しかいないのです?」

それは、たった一つだけのCRーユニット『だけ』だった。

だが、それが誰のために送られて来たのかは理解していた。

、、、<ヴェンジェンス>。

世界で初めて、CRーユニットを使うと分かった精霊。

それのために送られてきたものだと、椿は分かっていた。

「、、、でも残念ですね。せっかく送ってきたのにとっくに<ヴェンジェンス>が死んでいるとなれば、ただの無駄な努力で、、、、す、、、?」

そこで、椿は初めて気が付いた。否、気づいてしまった。

「、、、、<ヴェンジェンス>の霊力反応増大中?、、、、おかしいです。さっききっちりとトドメは刺したはずです、、、?、、、まぁいいです。どうせあれが何か関係してるのです。撃ち落としてしまえば、今度こそ終わりです」

そう言いながら、銃を飛来するCRーユニットに向けて引き金を引く。

弾丸が直進し、そのCRーユニットへ当たろうとしたところで。

「、、、、、は?」

先程まで飛行していたCRーユニットが、ボシュッという音と赤い光と共に、消えた。

「、、、ッ!?一体どこに行ったです!?」

辺りを見渡し、どこかへ行ったそれを探す。

「、、、、オイ、テメェ」

いきなり、後ろから怨嗟が篭った低い声が響いた。

その方向へ、椿が顔を向けると。

『CRーユニット、<ドゥーム>装着完了。【亜人】を起動。損傷部分修復。並びに

腕部、脚部、霊装排除。胴体とフェイスガード部、展開。コンバインオペレーション、

<ヴェンジェンス>of<ドゥーム>』

「、、、、ノ夜を、、、、傷つけやがって、、、、、」

先程飛来したCRーユニットを、背部に装着したと思わしき<ヴェンジェンス>が、謎の音声と共に立っていた。

それだけならまだいい。その後がおかしかった。

装着したCRーユニットから両腕と両足のような物が運ばれ、それぞれが<ヴェンジェンス>の消えていた霊装部分の両腕と両足に装着される。

また、<ヴェンジェンス>の胴体に付いていた図太い霊装が縦に二つに分離され、背部へ移動してCRーユニットと合体し、五枚の羽が付いた赤い翼のような形状をとっており、更にその翼から謎の紫の光を勢いよく吹き出していた。

顔のフェイスガードのような部分は後ろに展開した後に回転し、そうして丸出しになったフレーム部分に、横長の緑色に光るセンサー部分のような物が付き、二つの黄色の角が突き出た形状の仮面が新たに取り付けられた。

その、変化を終えたと思わしき<ヴェンジェンス>は、前のような機械のような角が目立つ見た目では無くなり、流線型が多くなりより人型に近づいた。

だが、それはとても精霊とは言い難い見た目に変わっていた。

そう、まるで、、、、、

「、、、、さすがに許せん。ブッコロス」

、、、赤い翼を持った、悪魔のような見た目だった。

 

 

蒼は、突如として来訪したこのCRーユニット、、、、<ドゥーム>に驚愕しながら、目前に居る椿を睨む。

今の蒼は、ブチ切れ状態だった。

最早、理性という名の楔は機能しておらず、怒りのままに動こうとしていた。

、、、、、ノ夜をいたぶり、傷つけた金剛寺椿という人物を、『殺す』ために。

「、、、、、ブッコロス」

そう呟いて、蒼はその場で足を思い切り踏み込み、前方へ超加速する。

そのスピードは、現在まで最高速度を出せた<ストライカー>を軽く凌駕するほどに早く、力強かった。

そのスピードのまま椿の前まで移動し、急停止してからその腹に掌を構える。

「、、、、ッ!?!?」

今現状を理解した、といった表情で椿が顔を驚愕の表情に染める。

『掌部魔力砲<パルマフィオキーナ>、起動。圧縮魔力解放』

そう顕現装置の声が響くと、先程構えた掌から濃密な魔力が溢れる。

その魔力が、椿に向かって至近距離から爆発音と共に放たれた。

「ぐあっ、、、、、!?」

口から血を吐きながら、体をくの字に折りながら椿が吹き飛ぶ。

次に、蒼は右の背に付いた大剣に手を向けて、勢いよく取り外す。

『対精霊用大型レーザーブレード<カリバーン>、起動』

いちいちその声に耳を傾けるのも煩わしくなった蒼はその声を無視し、<バスタード>の<バルムンク>によく似たその片刃のレーザーの大剣をブンと振り、牙突の構えをとる。

一度椿の方を一瞥すると、腹に付けていたCRーユニットの一部と思わしき装甲が砕け、その部分から血が滲み出ていた。

「、、、、まずはテメェの腕を切る。その後テメェの足を切って動けねぇようにしてやるよ。まぁ安心しろ。ノ夜は死んでないようだからお前も死なない程度に殺してやるから」

蒼の口から、蒼自身が発したことがないほど冷たく殺意が篭った声が出る。

「、、、、ッ、一旦逃げ、、、」

椿がそのような声を発し、逃げの体勢に入ろうとして空中に浮いた瞬間。

「おっと、逃げるのはナシだ」

蒼がそう呟いた瞬間には、もう既に。

「、、、、、え?」

椿の両腕と両足が宙に舞い、更に顕現装置が搭載されている部分を切られ浮く力を失った椿が地へと落下する。

「が、、、、っ」

地面へと勢いよく衝突した椿から、そのような苦悶の声が出る。

「、、、、どうした?さっきまで散々殺す殺す言ってたくせにどっちも殺せてねぇじゃねぇか?、、、、、今なら土下座すりゃ許してやる。ああ、そもそもお前土下座出来ねぇじゃねぇか。腕と足ねぇじゃん」

そう言いながら、蒼が嘲笑う。

「、、、、、、ッ!!」

椿が、悔しさに顔を歪め、蒼を睨む。

「おー怖い怖い。負け犬の睨みほど怖いものはないねぇ」

そう呆れたように言いながら、蒼は<カリバーン>を背中にしまい、代わりに左の背から別の武装を取り出した。

『高出力長射程魔力砲<ケラウノス>、出力項目のリミッターを全て解除し展開』

左の背から取り出された『それ』は、折りたたまれていたようでその銃身を展開すると、対物ライフル並に長く、細い銃へと変化を遂げた。

「、、、、、さて、言い残すことはあるか?」

展開された<ケラウノス>の銃口を椿に構えながら、冷たい声を椿にかける。

「、、、、じゃあ、この言葉を、、、、、そーちゃん、、、、飛来蒼へ伝えて欲しいです」

「、、、、へぇ?家族当てじゃなくていいのか?ってことはその飛来蒼ってのはお前の家族より大切な奴なのか。美少女にそう言われるなんて飛来蒼って奴は幸せもんだな。オマケにプライドまで捨て去って。改めてそいつは幸せもんだねぇ」

他人事、といった様子で蒼が笑みを浮かべながら言い放つ。

「、、、、そーちゃんは、、、ボクの大切な、、、、やっと会えた大切な人です、、、、だから、、、、伝えて欲しいです、、、、あの日いきなり居なくなって、ごめんです。約束を破ってしまったので、こう言っても聞き入れて貰えないかもしれないですが、、、、、、『大好き』」

「、、、、、、ッ、、、!?」

その、言葉を聞いた瞬間。

蒼の頭に激しい頭痛が起こる。

「、、、、、ガ、、、、、ア、、、、」

椿に記憶を改竄されそうになった時と同様に、激しい頭痛が蒼を襲い、痛みに耐えかねて頭を抱える。

断片的に、記憶が蘇る。

 

「ねぇ、キミ。名前はなんて言うのです?」

そう話しかけられ、困惑する蒼。

 

「飛来、、蒼、あお、そう、、、、そーちゃん!!この呼び名でいいです!?いいですよね!?」

名前を答えたら、呼び名を決められ、嬉しさ混じりに困惑する蒼。

 

「、、、えへへー、、、、そーちゃんはやっぱり可愛いです、、、、」

そう言われながら、顔を真っ赤にしながら椿に抱きしめられる蒼。

 

「、、、、そーちゃん、大丈夫です。ボクがそばにいるです。約束しますです。だから

、、、、泣かないでくださいです」

親が事故で死に、家で泣いている蒼を抱きしめている椿。

 

「そーちゃん!!そーちゃん!!」

「椿ッ!!!俺を置いていかないでくれッ!!!あの約束は嘘だったのか!?」

知らぬ男に連れて行かれそうになっている椿。

そして、泣いて椿を呼び戻そうとしている蒼。

 

「、、、、結局俺は、、、、一人かよ、、、、っ」

、、、、、自宅で、一人で泣いている蒼。

 

 

 

 

「────ッ!?、、、、お、まえ、は、、、、」

頭痛から解放され、椿に関しての記憶が蘇った蒼は、椿がいた方を見るが。

、、、、『居なかった』。

「、、、、どこ行った!?やっと記憶が戻ったってのに、、、、っ!!クソっ!!!!」

そう言い放ち、周囲をキョロキョロと見渡そうとしたところで。

「、、、、ぐっ、、、?」

強い眠気と疲労感が襲いかかってくる。

「、、、、な、、、なん、、、、」

なんだ、と言うことすら許されず、蒼の意識はそこで途切れた。

 




はい、いかがだったでしょうか?
途中、「あれ?街中で戦ってるけど民間人どうなってんねん」と思った人、、、、
、、、、、本編では説明はありませんがきっちりと椿が人払い済みです。
ガバってて申し訳ない、、、、、(´TωT`)
あと新しいCRーユニットはちょっと名前は伏せるんですけどある人に考えてもらいまして、、、、、、
いやけっこうかっこよく書けたんじゃないかと自賛しておりますw
次回も多分早めに出せると思うので、その時は読んでいただけるとありがたいです、、、、
それでは次回まで、( ゚д゚)ノシ サラバジャー

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