タコゾネスですが何か?   作:深海提督

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続きを読んでみたいとの感想を頂いたので、再び書かせて頂きました。
夏休み中の暇潰しにでもなれば幸いです。


2 ヒーローから狙われるタコ

どうも、タコゾネスになっていた人です。

 

目が覚めたらタコゾネスになっていた挙句、行き当たりばったりでイカ達のチームの1人になってしまいました。

 

まぁ私がOK出したんですけど……

 

で、今は何をしているかと言うと……

 

「「「カンパーイ!!」」」

 

私の加入祝いに、アロワナモールのフードコートで歓迎会を行っていた。

 

目の前には、容器から20cmもはみ出てる山盛りポテトがあり、アメリカ人位しか頼まないだろと思う程の量だった。

 

「……くぅ〜!!やっぱりバトルの後のコーラは最高だな!」

 

「私はフルーツのジュースが好きですね…♪」

 

「烏龍茶……美味い…」

 

「ネクロの好きな飲み物…渋くない?」

 

私はガッツリお酒を飲める歳なのだが、彼らと同じくソフトドリンクを飲んでいた。

 

彼らインクリングは14歳でこのような姿になる。

 

つまり未成年なのでNGです……この世界に未成年飲酒の法律があるかは知らないけど。

 

すると、私のチームのリーダーであるローラーがポテトをつまみながら私に声を掛けてきた。

 

「ところで、まだ名前を聞いて無かったけど、名前はなんて言うんだ?」

 

「…ナ……マエ…?」

 

……しまった…ここの世界に来て、自分の名前の事を考えるのをすっかり忘れていた…

 

人間の頃の名前を答えるべきか…いや記憶飛んでしまったからないじゃん…

 

普通にタコにするか……いや、いくら享楽的で単細胞って呼ばれているからってタコって名乗った暁には変な奴扱いされてしまう…

 

一応タコマスクってガスマスクのギアがあるけど…

 

いや待てよ…なら英語に変えればいいんじゃないか…?

 

確かタコは英語で…Octopus(オクトパス)…なら最初の3文字で…

 

「…オクト……」

 

「オクトか……いい名前だな!」

 

良かった…セーフ判定貰えた…あのアイドル2人組みたいにイカの種類の名前にしなくても全然大丈夫みたい…

 

「これからよろしくな、オクト」

 

「……ヨロシク…」

 

ふぅ…これならバレる事は無いかな…

 

…今思えば、大ナワバリバトルから100年経っているんだ。

 

イカ達からタコの存在なんて覚えられてないんだから、他のイカから見たら変わった髪型をした人ぐらいの認識しかないのかな?

 

「あの、少しいいですか?」

 

と思った矢先、わかばから質問の声が挙がった。

 

「オクトさんの付けてるそのアタマのギア…初めて見たんですが…」

 

「未確認…」

 

しまった……このギア、タコゾネス以外では主人公しか付けてないんだった…

 

しかもスーパージャンプした時ハイカラシティチラッと見えたけど…イカスツリーにオオデンチナマズが居なかったんだよね…

 

「ちょっと見せてくれませんか…?」

 

あぁ…終わったかも……私の物語、早くもイカ達にやられて最終回迎えるかも…

 

深海提督先生の次回作をご期待下さいかもしれない…

 

いや…一応非売品だって言い訳すれば…

 

そう思いながら、私はタコゾネススコープを外した。

 

「……ハイ」

 

わかばに渡そうと手を伸ばすと、何故か3人が静まり、驚いた顔をしていた。

 

「……?ドウ…シタ…?」

 

声を掛けた瞬間、3人はハッとして顔で我に返り、3人が後ろを向きながらヒソヒソと話し始めた。

 

「なぁ、オクトの素顔…可愛くないか…?」

 

「激同…」

 

「なんというか…大人の魅力を感じる可愛さがあります…!」

 

ごめん…小声のつもりだろうけど…ガッツリ聞こえてるよ…君たち…

 

「……アノ…本当ニ…ドウ…シタノ…?」

 

すると、慌ただしく3人とも前に振り返った。

 

「なっ…何でもないです…!」

 

「あぁ…本当に何でもないからな」

 

「心配無用…」

 

「ソレナラ…イイ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、また明日な!」

 

「さようなら〜」

 

「さらば……」

 

歓迎会を終え、アロワナモールで別れると、夜中の22時になっていた。

 

これなら生きていけるなと思ったが、問題が1つ残っていた。

 

家をどうするかだ。

 

昼にしたナワバリバトルで貰えたお金は少しあるが、これではホテルに泊まる事すら出来ない。

 

一応、行く当てが無いことはないので、私はハイカラシティに向かって行った。

 

行先はと言うと、オクタリアンの住む地下の世界へ繋がるヤカンがあるタコツボバレーの事である。

 

あの老人イカが居るかも知れないが、そこにしか行く当てが無いので、渋々タコツボバレーに繋がるマンホールへ向かう事になっていた。

 

そしてハイカラシティにたどり着くと、店は閉まっていて、イカっ子一人居ないので、とても静まり返っていた。

 

どうやらイカ達はフェスの時以外は家で過ごしているみたいだ…

 

ただ1つ、気になる事があるとすれば……紫色と黄緑色のインクで所々塗られている事である。

 

そしておまけの1つに、私の頭に黄緑色のレーザーポインターが当たっている事でもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ、しまった…イカリングでオクトの友達登録するの忘れてた……」

 

「どうしますか?明日の集合場所で登録しますか?」

 

「いや、確かハイカラシティ側に向かったはずだから追い掛ける」

 

「了解…」

 

「気を付けて下さいね?最近不審者が出てるみたいですから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……危ナ……カッタ…」

 

何処からともなく、一直線に黄緑色のインクが勢いよくこちらに飛んできたのだ。

 

気を許す間もなく後ろの紫色のインクから1人のイカが全速力で向かってくる。

 

すると、紫色のインクから勢いよく飛び出し、ヒーローローラーを振り下ろそうとするイカが出てきた。

 

「これでも食らえー!!」

 

しかし私も紫色のインクなので、飛び出してきたイカが塗ったインクに潜り、飛び出してきたイカの後ろに回り込んだ。

 

「やばっ…!ぐえっ!!」

 

勢いよく飛び出したイカは、ローラーの重さでバランスを崩し、顔から地面にぶつかってしまった。

 

「イテテ……あっ、サングラスサングラス…」

 

「……動クナ…ユックリ…コッチヲ向ケ…」

 

「あっ……」

 

足をプルプルさせながらこちらを振り向くと、サングラスにニット帽を被ったガールだった。

 

Splatoon大好きっ子の皆さんならもう分かったでしょう、ローラー好きでサングラスとニット帽を被った人物は1人しか居ないですからね。

 

NEW!カラストンビ部隊隊員のいち…

 

「1号からシューターを下ろしな…オクタリアンの突撃兵…」

 

「……」

 

しまった……完全にやられた……

 

バトルドージョー前の高台からヒーローチャージャーで狙っていたのは、マスクとキャップを被ったガール、NEW!カラストンビ部隊隊員の2号だった。

 

「ゆっくり足元に置いて、妙な真似をしたら…撃つ…」

 

「………」

 

キューバンボムを置こうにも、起爆には時間が掛かるし、何より相手はかなりの腕前のチャージャー…頭を撃ち抜かれてお陀仏だ…

 

ここは素直に置いときますか…

 

「……置イタ…ゾ…」

 

「…1号、ブキを取ろうしたら、すぐさまローラー降って」

 

「了解っ…!」

 

高台から2号が降りてくると、2人はジリジリと私を端へと追い込んでいく。

 

直ぐに撃たない事を考えるに…これから尋問されるんだろうなぁ…まぁ…内容は何となく分かるけど…

 

「さて…なんでオクタリアンがハイカラシティをウロウロしているのか…気になるけど…まずは1つ聞かせてもらうよ…」

 

すると、ローラーを首元近くまで寄せられると、2人が私に問いただしてきた。

 

「「オオデンチナマズは何処に居る」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと…確かコッチだったような…」

 

街灯しか明かりがない中、昼間とは比べ物にならない程静かなハイカラシティにたどり着くと、何やら様子がおかしい。

 

様子のおかしさに物影に隠れながら進んで行くと、辺りが黄緑色と紫色のインクで塗られていて、その奥にはオクトの姿があった。

 

(やっぱりここだったか…)

 

「おーいっ……!?」

 

物陰から出て声を掛けようとした瞬間、どこからともなく黄緑色のインクがオクト目掛けて飛んできた。

 

しかしオクトは間一髪で回避すると、今度はローラーを振り下ろしてきたガールが現れ、オクトに襲いかかっていた。

 

すると、オクトを狙っているあのガールが、わかばの言っていた不審者じゃないかと思い始める。

 

そうと分かると、加勢しようとローラーを握り締め、突撃しようとするが、一瞬にしてオクトが不審者を追い詰めていた。

 

これなら大丈夫だなと思った矢先、何処からか別のガールの声が聞こえ、オクトの頭に射線が当てられていた。

 

「1号からシューターを下ろしな…オクタリアンの突撃兵…」

 

聞こえてくる声に従っていくと、オクトのシューターは手放され、追い詰めていたガールにローラーを近付けられていた。

 

そしてオクトは2人のイカに追い詰められていくと、何やら尋問されているようだった。

 

ここからどうするべきか、誰か助けを呼ぶか…どうにか助ける方法はないかと考えると、1人のガールの持つローラーが振り下ろされそうになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……サァ…ネ…」

 

「しらばっくれないで!あんた達のUFOがオオデンチナマズを連れ去ったのは知ってるんだから!」

 

ゲームの通りだったら、タコツボバレー上空を飛んでいるUFOにあるボスヤカンから行ける場所にあるんだけど…

 

そこまでゲームと同じという確信がないので、ここは知らないふりをするのが無難だと考えた。

 

「まぁ1号落ち着いて、答えなくても一応当てはあるんだし、ここで倒しちゃってもいいんだよ?」

 

「あっ…そっか、なら…この場で倒しちゃおっか!」

 

すると、1号が大きくヒーローローラーを振り上げてくる。

 

この後の私はどうなるんだろうか…またリスポーンする事が出来るだろうか…

 

それが分からない状態で死ぬのは、現実世界で死ぬのと同じ位の恐怖を感じた。

 

こんな時、ラブコメ漫画みたいに誰か助けに来てくれないだろうか…そんな淡い期待をしながら死を覚悟した。

 

その時だった。

 

「動くな!ブキを手放してオクトから離れろ!」

 

1号と2号の後ろに立っているのは、メガホンレーザーを構えたローラーだった。

 

「少しでも妙な動きをしてみろ…2人とも吹き飛ばす…!」

 

「…2号、どうする?撤退するべき…?」

 

「だね…1号のサブを変えて持ってきた緊急脱出用のビーコン、置いといて良かった…」

 

すると、2人はイカの状態になり、どこかへ飛んで行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チッ…逃げられたか……オクト!大丈夫か!?」

 

メガホンレーザーが消えると、急いでコッチに向かって来た。

 

「ナント…カ…助カッ…タ…」

 

「気にすんな、リーダーとして、チームのメンバーを助けるのは当然だろ?」

 

「ソッ…カ……」

 

ローラーが照れながら返事をすると、タコゾネススコープを外し始めた。

 

「…オクト…どうしたんだ?…っ!?」

 

何かお礼でもしようかと思い、スコープを外すと、ローラーの事を見つめながらお礼をした。

 

「アリガ…トウ…ローラー…」

 

「!?!?!!!!」

 

効果覿面…顔が茹でダコみたいに真っ赤になってる…

 

すると、混乱した様子で私に話始めた。

 

「オ…オクト…!良かったら家に来ないか!」

 

「エッ……イイノ…カシラ…?」

 

「あっ、あぁ!また狙われたら危ないからな!」

 

恐らくこれは正気じゃないな…けど…これはこれで都合がいいので…

 

「ソレジャア……オ願イ…スルワネ…」

 

「!!!!????」

 

すると、激しく動揺したのか、プシューッ!!と頭から蒸気を発しながら倒れてしまった。

 

「オヤオヤ……アリガト…ネ…ローラー…」

 

倒れたローラーをおぶり、ハイカラシティを離れると、オクトはローラーの家へと向かって行ったのだった。

 

 

 

続く……?




今回もご精読ありがとうございました。
やっぱり今頃のSplatoonの小説は受けないのかなと思っていると、1件の感想が届き、続きが気になるとの事だったので、書かせていただきました。
次回も人気が出たり、感想が貰えれば続きを書こうと思います。


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