サクラ大戦〜華撃団の新しい副隊長〜   作:ツムユウ

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前回の続きでーす。

ゲームとアニメの世界がゴチャゴチャになってる
あと主人公の話し方はフランクな感じにしていこうと思います。


ではどうぞ


さくら舞う帝都,第三幕

 

 

 

 

〜sideさくら〜

 

夢から目が覚めたさくらは静かにゆっくりと体を起こし、普段通りの服装に着替え荒鷹を手に持ち部屋を出た。

ただその間にさくらは一言も発さないで、どこか決意したような表情をしながらとある場所へと向かっていき、そして目的の人物の部屋に到着し中から気配がするのを感じ、扉の前に立ち静かにノックした。

 

 

 

さくら「朝早くにすみません、さくらです。 少しお話があるんですが、よろしいですか?」 

 

 

 

 

 

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まだほとんどの人が眠っているなか、珈琲をそばに置き山積みの資料が置かれた机に向かい合っている人物───神山は手元にある華撃団メンバーの資料を見ては、書かれている情報を解析し感じたことを述べていた。

 

 

・マリア・タチバナ、俺たちが着任する前は華撃団の隊長をいた。過去のトラウマなどから当初は心を閉ざし周囲と距離を置いて可能性アリ、改善の余地あり 

・アイリス、本名はイリス・シャトーブリアン。フランスの大富豪シャトーブリアン伯爵家出身で霊力が著しく高く、瞬間移動、念動力、テレパシー、ヒーリングなどの能力を持ち、物理攻撃も可能。天真爛漫な性格の一方、子供扱いを極端に嫌うことがある。霊力の制御が課題としてあげられる、か……。

この2人には後で会って話を聞いておこう、そうすれば何か思いつくはずだ。

「現在華撃団にいるこの2人以外にもさくら、すみれの2人がいるが、何かと厄介なのがこいつらかもな。 マリアは過去に何があったかは分からないが誰か大事な人を亡くしたか、因縁があるのかのどちらかだろう。  それにアイリスは幼いがゆえに周りに影響される事が多い、光武に乗るのなら尚更早めに手をうっておくべきかもしないな。」

 

そう資料を読み続けていると自分の部屋の前に気配を感じ、動かしていた手を止める。

 

 

扉がノックされ、扉の前の人物が声を出す。

さくら「朝早くにすみません、さくらです。 少しお話があるんですが、よろしいですか?」

 

 

「少しだけ待っててくれ───よし入ってきていいぞ。」机の上を整理してからさくらを部屋の中へと迎え入れる。

「おはようさくらさん、こんなに朝早くからどうしたんだ?」

 

 

さくら「神山さん以前お約束した手合わせなんですが、今からお願いできませんか?」こちらを見据えながら話す。

 

 

「急に何があったか分からないけど、是非こちらからもよろしく頼む。」

 

 

 

そのまま2人は地下の鍛錬室へと向かう。(ゲーム版では鍛錬室は器具が置いてあるだけだったんですが、この小説内では広い剣道場ということにします。)

 

 

 

 

 

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鍛錬室へと到着した2人は壁に掛けてある木刀をそれぞれ持ち、相対していた。

正眼の構えを保っていたさくらは強者特有の圧肌で感じ取り、歓喜と緊張が入り混じりながらも戦意を昂らせていく。

逆に総二郎は木刀を下段の構えに保ちさくらが仕掛けてくるのを待っていた。

 

 

さくら「いきますっ! はぁっ!」

 

さくらは大きな声を出し総二郎に向けて突貫する、それに反応した総二郎は下段から中段に構えさくらの攻撃を受け止める姿勢へと移した。

 

 

さくら「(何もしないつもり?─────それとも何か仕掛けが、どちらにしても────)たぁっ!」突貫した勢いの全てを委ねた一撃、それに対して総二郎は紙一重で避け、木刀を逸らしながらカウンターを決める。

 

 

さくら「────くっ、まだまだッ!」

さくらが連撃を放てば総二郎は的確に木刀を逸らし、同時にさくらの懐に目にも留まらぬ速度でカウンターを放つ。  

長い攻防が続くなか、さくらは突然背筋に悪寒を感じ自分がいた場所から跳躍し後ろへ下がる。 直後に自分がいた場所へ鋭い攻撃が放たれていた。

 

 

「今のは避けたか、だが安心するにはまだ早いぞ。」

 

 

そして息つく暇もなく自分へ何度も放たれる攻撃を防御の構えで受け止める。防御の傍ら隙を見て攻撃へ転じようと思ったが、一瞬の隙も与えずに即座に攻撃をしてくる。

まさしく防戦一方であった。

 

さくら「(ここまで───差があったと言うの!どうすればッ…… !)はあっはあっ もう一度…お願い、します!」

勝ち目が無いことは自分でもわかっている、だからといってここまで昂ってしまっては最後まで続けたい! 

そんな気持ちが疲労と歓喜が入り交じる中さくらの心には芽生えていた。

 

 

その後も激しい攻防が幾度となく続きいよいよ終わりを迎え始める。

 

 

 

 

「──────ここまでよく立ち続けた。これが並の兵達ならばとっくに潰れていただろう。」 

突然さくらへの追撃を止め、片手下段に木刀を下ろし話し始める。

 

 

「一体どんな風の吹き回しかわからないが、正に僥倖。

米田中将から相談相手になれと言われて機会を狙っていたがまさかそちらから来るとは思わなかった。さらに何か決心した目をしているしな。

これは相手をしなくては失礼にあたるというものだが手合わせして良かった。」

 

 

さくらは肩で息をしながらも雰囲気を変えた総二郎の動きを一つ一つ見逃さないように顔をあげ構えを保つ。

 

 

「ならばこちらも勿体振らずに全てを見せよう、我流剣法だが人はここまででいけるという事をな。さくらさんには当てないからそのままいて構わない、だが一度しか放たないからよく見ててくれ。」

木刀を自身の顔の横で構えその切っ先と目でさくらを射抜くように狙い腰を落とし精神を研ぎ澄ませる。

 

 

さくら(────たった一太刀を放つというのに全身にのしかかるほどの重圧、一体何をするというの?)

さくらは総二郎が何をするのかはわかっていない、だがソレを見ることで自分の心に大切な何かが生まれると信じている。 

だからこそ目を逸らしてはいけないと集中する。

 

 

 

「いくぞ─────────秘剣、燕返し──────。」

 

 

 

動きを見ていたさくらは総二郎が呟いた刹那、自分が斬られる姿が脳裏に浮かび体に力を入れる。

そして次に目に入ったのが円弧を描く3つの軌跡と、絶対的な剣技の素早さから放たれた不可避の剣

そして自分へと届く寸前で剣撃が止まった。

 

 

 

「だから言っただろ、当てないって。でも普通は少しくらいビビって動くんだけど全く動いてなかったな。さすが真宮寺家の一族だな。」

 

肩にヒビが所々にはいった木刀をのせながら自分に声をかける総二郎を見て力を入れていた体が緩む。 しかし急に力を抜いたせいか体がふらついて前に倒れてしまいそうになる。

 

 

「っと、あぶねぇ! 流石にずっとはキツかったか、疲れた顔してるぞ?」

 

さくら「ごめんなさい神山さん、わたしから手合わせをお願いしたのにこんな形で終わってしまって……。」

 

 

疲れた表情をしながら総二郎へと謝るさくら

 

「別に気にしちゃいないさ、そのくらい。それよりもこっちも久しぶりに楽しめたから礼を言いたいくらいだ。  なぁ、また暇なときあったら一緒に手合わせしてくれないか?さくらさんとやってたら楽しくて仕方ねぇんだよ。」

 

どこか子供のように聞いてくる総二郎の姿に思わず笑みがこぼれる。

 

 

さくら「ふふっ、それぐらいだったら良いですよ。 わたし、華撃団に入ったばかりで上手に光武も動かせていないし、舞台に上がっても周りに迷惑をかけてばかりだったんです。 だからわたしからもお願いしたいです、 神山さんの綺麗な剣技を見てわたし自分に自信を持つ事ができそうなんです。 (神山さんとだったらどこまでもがんばっていけそうですし///………。)」

 

「本当か!よかった〜断れるかと思ってたよ。 それなら今度はいつ手合わせできる?」

 

さくら「ごめんなさい神山さん、明日から新しい舞台のお稽古があるから難しいかもしれないです。それに神山さんも明日から支配人に新しいお仕事を言われるかもしれないのでどっちも都合が悪いかもしれないです。」

 

「新しい舞台の稽古があるんなら仕方ないな。それに明日からかモギリの仕事は、メンドくさくなきゃいいがな。」

 

さくら「神山さんならきっと大丈夫ですよ!それに大神さんもモギリをやるらしいですしすぐに慣れますよ。」

 

「さくらさんがそう言うなら大丈夫だな、安心してやれる。 それより疲れただろ、動けるか?」

 

さくら「ちょっと無理かもしれないです、少し休めば自分で戻れるので先に帰っいて大丈夫ですよ。」

 

自分の足をさすりながらさくらは大丈夫だと伝える。

 

「ここで休むより自分の部屋で休んだ方がいいだろ。よし俺がさくらさんの部屋まで運ぶよ、背負ってくから乗ってくれ。」

 

さくら「そんな!悪いですよ!」 

 

「まあいいからいいから。すぐに着くし。」

 

さくら「そこまで言うなら……お願いします……。」

 

「おうっ、そうしとけそうしとけ」

 

さくらをおぶった総二郎は鍛錬室でてさくらの自室へと向かう、その間にさくらはしっかりと総二郎の背中に身を預けていた。

 

さくらの部屋の前へと到着したので背中にいるさくらへと声をかける。

 

「さくらさん、部屋の前についたぞ動けるか?」

 

さくら「…………スゥ………スゥ……。」

 

「さくらさーん? 寝てるのか? どうしよ、部屋に入るわけにもいかないし……。勝手に入ったら失礼だろうしな……。」

 

そのままさくらのことをどうしようか悩みながら通路を右往左往していると思わぬ助けが目の前を通った。

 

すみれ「あら総二郎さん、こんな通路でなに,を……?」  

 

笑顔で通りかかった所まではいい、しかし背中にいるさくらを見た瞬間にすみれの顔から表情が消える

 

「ああすみれか丁度よかった、少し手を…貸して…くれない…か?」

 

すみれ「当然…説明して、いただけますわよね?こんな所で朝早くになにをしていらっしゃるのを。」

 

冷たい表情をしたまま詰め寄ってくるすみれに声をだす。

 

「待て待て待て! 何に怒ってるんだよ!  俺は何もしてないぞ⁉︎」

 

すみれ「そんなに声を荒げたら背中のさくらさんが起きてしまいますわよ?  一度さくらさんを部屋においてからにしましょう、ええそうしましょう。」

 

「さくらさんを部屋に寝かしとくだけでいいんだ、別にお前の部屋に行くような事ないだろ!」

 

すみれ「無自覚だから尚更頭にきますわね……。 いいから来なさい!」

 

「今回は絶対に行かないからな、お前の部屋は色々怖いんだよ!」

 

すみれの強引な物言いに総二郎は隙を見てその場から逃げる。

 

すみれ「またお逃げになるんですの! 今日という今日は逃がしませんわよ!」

 

 

──────────────────────────────────

 

 

 

米田「まぁたあのバカ夫婦のケンカか、今度はどっちが悪いんだぁ? まあいいそれより違う報告はあるかあやめくん………あやめくん?」

 

総二郎とすみれの大声が聞こえた方を見るあやめだったが、どこか様子がおかしい。

 

あやめ「………………………はい、どうしましたか司令?」

 

米田「(今、目が濁っているみたいだったが……気のせいか………)いや、何か違う報告はあるか?」

 

あやめ「いえ先程申し上げた報告で以上です。」

 

米田「そうか、なら今日はもう上がっていいぞ。 午後からは休みにする。」

 

あやめ「わかりました、それでは失礼します……。」

 

米田「おう、お疲れさん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




更新遅れてすいません。 
最近試験が近くて色々忙しい状態でゴチャゴチャしてるんです。
試験終わるまでは1作の更新遅れちゃうかもしれないです。本当にすいません。




最近試験勉強中に花咲く乙女と夢のつづきを聞いてひたすら泣いてます。



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