明久side
異変解決を目指して行動する僕、魔理沙、霊夢はこの異変の黒幕が居ると思われる大きな館、ここに住んでいる人曰く『紅魔館』に来ていた
紅魔館の中に入るなり、地下へと転送された僕達は奥へと進んでいった
そこにあったのは大きな書斎と、一人の魔法使い、『パチュリー・ノーレッジ』だった
パチュリーさんと戦闘になるもなんとか勝った僕達は、先を急ぐ…
そして進んで見えてきたのは上の階に続く階段と、地下へと続く階段だった
魔理沙は下に、僕と霊夢は上の階に進むために、別れて行動するのだった…
「そいうえば、明久はどこに住んでるの?」
階段を昇りながら、霊夢がそうやって質問をしてきた
そういえば、ここ数ヵ月幻想郷で過ごしてわかったことだけど、妹紅はあまり他の人との交流をしようとしない。これは…妹紅のことを伏せて伝えることを決めた
「迷いの竹林に住んでるんだけど、わかる?」
「迷いの竹林!?あそこ…人間が住める場所じゃないでしょ…」
霊夢はそうやって驚愕する
…まぁ、普通の反応だよね
「あはは…いろいろあってね…」
詳しい事情はここで話すようなことじゃないだろうと思い、僕は苦笑いして誤魔化した
「っと、着いたみたいね」
そうやって話しているうちに、僕達はエントランスのような場所に出た
とても広い
「ここまでくるなんて、流石は博麗の巫女といったところかしら?」
そして、エントランスの上の方から、僕達へと声がかけられる
「っ!誰!?」
「私の名前は十六夜咲夜。ここ紅魔館でメイド長をしています---」
突然の声に霊夢は警戒する
「---そして、貴女達にはここで消えてもらいます」
「っ!!」
そして、先程の声の主は突然僕達の目の前に現れて、ナイフを投擲してくる
ぎりぎりで回避する僕と霊夢。一体どうなってるんだ?さっきまで誰もいなかったのに、突然目の前に現れるなんて…
「あら、外してしまったわ。意外とやるのね
興味ないけど、名前くらいは聞いておきましょうか」
目の前の人物、十六夜咲夜は銀のナイフを構えながら僕達に名前を問う
「博麗霊夢、知っての通り博麗の巫女よ!」
「…吉井明久」
僕と霊夢は小さな木刀とお札を構える
「そうですか。では、さようなら…幻在『クロックコープス』!」
咲夜さんはスペルカードを宣言すると、米粒弾をばらまいてくる
「その程度の弾幕、敵じゃ---
---ないわ…って、何よこれ!」
霊夢がそう言っていると、突然目の前に無数のナイフが出現する
僕と霊夢は迫りくるナイフを弾き、回避する
だが、そうしているうちにもナイフは増える
「っ…回避する場所が制限されて…って、うわっ!」
僕は回避に集中していると、背中に何かが当たる
「あんた、私の回避の邪魔しないの!」
どうやら霊夢だったようで、少し怒り気味の声が後ろから聞こえてくる
「っご、ごめん!霊夢!少しだけ時間を稼いでもらっていい?どう攻略すればいいか、頭で整理するから!」
一旦、考えを整理しておきたい。どうすればこれを打ち破れるか…
「仕方ないわね!少しの間よ!夢符『二重結界』!」
霊夢はスペルカードを宣言する。僕と霊夢を中心に一枚の結界ができて、そこから少し離れた場所にもう一枚の結界が張られる
霊夢は結界に向かってお札を投げて、お札が一枚目の結界に向かって投げると、一枚目の結界を通過したお札は二枚目の結界から出てきて、一枚目の結界に向かって飛ぶ
そして、二枚目の結界から一枚目の結界に向けて飛ぶお札が一枚目の結界を通過すると、今度は二枚目の結界から外に向かって飛んでいく。そして、そのお札は次々とナイフや米粒弾を打ち払う
…空間がゆがんでいるのだろうか?原理がわからない
…っと、こんなことを考えてる場合じゃない。せっかく霊夢が時間を稼いでくれているんだ。今のうちに対策を考えないと…
咲夜さんはとても速いのか、それとも瞬間移動をしているかがわからない。能力がわからないから何とも言えないけど…
そして、ふと正面を見ると、咲夜さんの姿が見える
…あれ、咲夜さんの服ってあんなに破れてたっけ?
最初はもっときれいな服装だったと思うけど、今はメイド服のスカート部分が少し破れてるような…
…ということは、咲夜さんは瞬間移動しているんじゃなくて高速で移動をしている…?
だったら…
「霊夢、敵の動きを封じるスペルカードってある?」
僕は霊夢に声をかけた
「あるけど…もしかして、攻略法が見つかったの?」
「多分…動きさえ封じれば、何とかなるはず…」
僕は霊夢に、僕の考えを耳打ちした
「…なるほど、そういうことね。わかったわ!あんたの推測が正しいことにかけてやろうじゃない!夢符『封魔陣』!」
霊夢は二枚のスペルカードを宣言し、全方向に向かってお札を飛ばす
「…まだ倒れませんか、しつこいですね。幻世『ザ・ワールド』!」
咲夜さんも二枚目のスペルカードを宣言して、ナイフを飛ばしてきた
さっきのナイフは規則性があったけど、今回のナイフには規則性がないように感じる
そして、霊夢が拘束するのが役目なら、僕の役目は弾幕を相殺することだ
「その弾幕、綺麗に撃ち落としてあげます!国符『三種の神器 玉』!」
僕は慧音さんに教えてもらったスペルカードを宣言した
三種の神器の玉とは八尺瓊勾玉のことで、このスペルカードは慧音さんが寺子屋の教材としてたまに使っているスペルカードだ。慧音さん曰く、慧音さんのスペルカードは成り立ちなど、歴史を知れば扱えるらしい
こうして、僕は攻撃を弾き続ける
「私の攻撃を弾くだけでも、意味のない攻撃をしても結果は同じです---
---って、これは…!動きが…封じられて…!」
そして、咲夜さんの動きが止まった。どうやら成功したようだ
「…どうやら何とかなったようね。私達の目的は、最初からあんたの動きを止めること!あんたの動きを封じるためのお札を私のスペルに混ぜて飛ばしていたのよ!」
そう、僕達の最初の目的は咲夜さんの動きを止めるために行っていたのだ
「これでとどめです!恋符『マスタースパーク』!」
僕は木刀を咲夜さんに向けてスペルカードを宣言する
木刀の先端に力を集中させて、一気に放出する
「っ…きゃぁっ!」
僕の放ったマスタースパークは咲夜さんに命中し、咲夜さんは壁に激突して気を失った
「ふぅ、なんとかなったわね。あんた、結構やるじゃない」
「ありがとう。霊夢もすごいよ!」
「当り前よ。さぁ、こんなに強い奴がいたし、そろそろ黒幕の場所にたどり着くはずよ!」
「うん!頑張ろう!」
僕達は先へと進んでいく
この異変の黒幕との対面まで、あと少し…
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