そして、異変の黒幕戦なのに短いです…
明久side
紅魔館のエントランス部分で『十六夜咲夜』を撃破した僕と霊夢は、黒幕の居る場所を目指していたーーー
「多分こっちね」
ーーー霊夢の勘を頼りに
ここにきている間に聞いたことだけど、霊夢の勘は結構当たるらしい
霊夢について行って辿り着いたのは、いかにもな雰囲気を出している扉の前だった
「…ここよ。この扉の奥から、とんでもない気配を感じるわ
明久は不味いと思ったらとにかく回避に専念しなさい。ただでさえ実戦経験の少ない人間がこの重圧の中、まともでいられ続けるのは難しいと思うわ。わかった?」
「…わかった」
確かに、なんだか重圧のようなものを感じる…
「さぁ、行くわよ!」
霊夢はそう言いながら、扉を開いた
「あら…珍しい客ね」
そこにいたのは、翼の生えた一人の少女
…いや、普通の少女じゃない。扉越しでも感じたとてつもない重圧は、この少女から出ている
「博麗の巫女と普通の人間ね?ここまで来るなんて、何の用かしら?」
「アンタが邪魔だから、退治しに来たのよ!さぁ、覚悟はできてる?」
そう言いながらにらみ合う二人。空気がなんだかピリピリしている
「突然やってきて迷惑だなんて、随分と横暴な巫女ね。ここは私の家よ?」
「そんなことは関係ないわ!異変の黒幕なら退治するだけよ!」
霊夢が少女に向けてお祓い棒を向ける
「博麗の巫女と言えど、所詮は人間!この誇り高き吸血鬼、レミリア・スカーレットには敵わないわ!」
少女---レミリアも威圧するように先頭の態勢に入った
…僕はこの重圧の中、立っているのが精一杯だ
「こんなに月も紅いから本気で殺すわよ」
「こんなに月も紅いのに---」
「楽しい夜になりそうね」
「---永い夜になりそうね」
そう言いながら、霊夢とレミリアが動き出し、弾幕を展開する
僕も必死に足を動かし、弾幕を撃ち出す
「さぁ、我が弾幕の前に散りなさい!天罰『スターオブダビデ』!」
先にスペルカードを宣言したのは、レミリアだった
レミリアを中心にレーザー弾と、輪っかのように並んだ丸弾を放ってくる
僕は木刀で弾きながら、霊夢に言われた通り必死に回避行動をとる
「…明久の方は…やっぱりここじゃ無理そうね(ボソッ)。仕方ない、早めに終わらせてもらうわ!霊符『夢想封印』!」
霊夢は僕の方を見ながら何かを呟き、パチュリーさんを相手に使っていたスペルカードを使う
色とりどりの光弾はレミリアのレーザーを打ち消しながら、レミリアに迫る
「流石は博麗の巫女、なかなかやるようね。でも、そっちのお荷物の人間をかばいながらじゃ、厳しいんじゃない?冥符『紅色の冥界』!」
レミリアはそう言いながら、二枚目のスペルカードを宣言する
米粒弾がレミリアを中心に回転しながら打ち出される
その弾幕の速さは先ほどの弾幕よりも早く、回避し辛い。それに、弾幕は僕の方に多めに飛んできた
「っ!明久っ!」
霊夢はとっさに僕の名前を叫ぶ
「…っ!まずいっ…」
僕は何とか第一波を回避したが、続けて第二波が飛んでくる
その時、僕の頭の中で変化が起きた
なんだ?相手の攻撃が…どうやって飛んでくるかが見えるぞ…?さっきまでは何とか回避していただけなのに、視界がクリアに…
さっきまでは必死に回避していたのに、弾幕の軌道が見える。相手がどこに向かって弾幕を飛ばそうとしているかがわかるように
そして、さっきまで感じていた重圧も少し軽くなったように感じる
もしかして、重圧に慣れてきた…?それとも…
とにかく、僕は弾幕の薄い場所へ移動するように攻撃を回避して、反撃に出る
「!明久!?(嘘…動きがさっきとは別人みたい)」
「どうしてっ…!?なぜ貴方の運命が見通せないの…!?貴方は一体…何者なの!?」
動揺しているのか、レミリアからそんな言葉が投げかけられる
「僕は吉井明久!普通の魔法使いの弟子で、普通の人間だ!そして、これが貴女を倒すスペル!恋符『マスタースパーク』!」
僕はレミリアにそう返して、スペルを宣言して木刀を構える
「普通の人間ごときに…負けてたまるかっ!神槍『スピア・ザ・グングニル』!」
レミリアは三度目のスペルカードを宣言する
そしてレミリアの手には深紅の槍が握られており、その槍をマスタースパークめがけて投げてくる
「霊夢っ!今っ!」
それを見た僕は、とっさに叫んだ
「わかってるわ!これでとどめよ!霊符『夢想封印 集』!」
霊夢の二度目のスペルカードの宣言、先程の夢想封印よりも大きそうな光弾が、レミリアに向かって集中して飛んでいく
「…っあぁっ!」
レミリアは頭に血が上っていたのか、回避することなく光弾がレミリアに命中し、レミリアはその場に倒れた
「…ふぅ、これで黒幕は倒せたわね。なんなのよ、結構動けるじゃない」
「いや…僕も何が何だか…実は…」
レミリアが倒れたのを確認した霊夢は、僕の方にやってくる
僕は霊夢に先ほどの出来事を説明した
「ふーん。敵の動きが急に見えるように…ねぇ。もしかしたら、明久の能力が関係してるんじゃない?相手の攻撃パターンを学習した…とか?」
「うーん…どうなんだろうね?」
僕と霊夢はそんな会話をする。結局はよくわからなかったけど、とにかくこれで異変解決のはずだ
「さて、異変の黒幕も倒したし、魔理沙のとこに向かいましょう?」
霊夢は窓から外を見て、霧が晴れていくのを確認して、そう言った
「うん、そうだね」
こうして、僕達は来た道を引き返し、魔理沙と別れた場所に向かった
だけどそれは、新たな戦いの始まりだった…
誤字脱字ありましたら、報告お願いします
レミリア戦なのに短くてすみません…
そして、申し訳ないですけど今週は用事が色々ありまして、もう投稿できそうにありません
次の投稿は来週の月曜日となります
楽しみにしてくださっている皆様、申し訳ありません…