明久side
僕、吉井明久はある日突然、幻想郷という場所にたどり着いた
そこで出会ったのは、藤原妹紅という女性
そして、いろいろあって妹紅さんの家に住むことに
その日、僕の幻想郷での生活が始まった
~明久が幻想入りした翌日~
「明久、お前にはまず、幻想郷についていろいろと教えておく」
妹紅さんは、僕に幻想郷について教えてくれるそうだ
「わかりました、妹紅さん」
「あー…その妹紅さんってのと丁寧な言葉遣いはやめてもらえる?
私としては、実質家族になるんだし、ある程度砕けた話し方の方が助かるからさ」
どうやら、僕の話し方を妹紅さんは気に入らなかったようだ
「うん、わかったよ。妹紅」
「んー…まぁいいか。まず、幻想郷だけど、昨日ここには人々に忘れられた神や妖怪が住む場所って言ったでしょう?なんでだかわかる?」
妹紅は僕にこう質問してきた。うーん…なんでだろう…
でも、家にあった本で、昔の本には比較的妖怪とか、神様とか多かったし、もしかして…
「幻想郷でいう外の世界の人々が神様とか、妖怪とかを信じなくなった…とか?」
「うん、かなり鋭いね。ホントに12歳?
まぁ、大体あってるよ。妖怪やお化け、神様みたいな存在は、存在するためには忘れられないこと、成り立ちとかがしっかりしていることが大事なんだ。だから、存在を否定されたり、空想だと思われたりするほど、存在することが難しくなる。だから、昨日会った妖怪の賢者『八雲紫』は、特殊な結界を作って、幻想郷を忘れられたものが存在することの楽園として、存在を隔離したってところ」
「うーん…じゃあ、日本中を探したら実は幻想郷を探すことができるってこと?」
「そうだねぇ、普通じゃ認識されないけど、大体そんな感じだね」
なるほど…
「例えばだけど、昨日明久が言った『かぐや姫』。あれも、言い伝えられたのはおとぎ話としてだろう?」
「うん、そうだね」
かぐや姫は有名なおとぎ話だと思う
「だけど、その話が本当だとしたら、どうなっていると思う?」
『かぐや姫』がおとぎ話じゃなくて本当の話だったとしたら…
「うーん…驚くかな?でも、妹紅が昨日言ってたよね?『幻想郷にかぐや姫がいる』って」
昨日、妹紅は僕にそう言ったはずだ
「そう、言った。でも、明久はおとぎ話としてしか知らないだろう?言い伝えられているとしても、その物語にはモデルがいる、みたいな感じで」
「…確かに」
確かに、童話『かぐや姫』は『竹取物語』という原文があって、そのモデルになったとされる人物がいる作り話だって、いろんな本に書いてあった
「でも、実際にそんなことが起こっていたら、いろいろとパニックになるだろう?だから、語り継いだ人はおとぎ話として事実を捻じ曲げ、隠したんだ。それによって、本当にあった話は作り話になった」
ふむふむ
「つまり、本当の出来事を知っているのは、当事者たちだけで、語り継がれたのは空想の産物である『かぐや姫』。つまり、本物は存在を忘れられたことによって、存在をまともに保つことができないんだ。だけど、幻想郷にある結界『博麗大結界』の内側は外の世界にとっての非常識の塊だから、存在を保つことができる…長くなったけど、伝わったか?」
「うーん…だいたいは…」
すごく難しい…
「まぁ、順応性を高めるんだ。あるがままを受け入れろ
短く言うと、幻想郷に外の世界の常識は通じないから、考えるよりも慣れろ」
「うん、わかったよ」
とりあえず、考えすぎないようにしよう。ここでは外の常識は通用しないというのはわかった
「ここからは幻想郷でのルールだけど、幻想郷の中では妖怪と人間の数は決まっているんだ」
「?決まっている?」
どういうことだろう
「んー…?決まっているというよりも、幻想郷ができるころから『人間の里』っていう幻想郷にある人の集落に住んでいる人間と、幻想郷の妖怪の数のバランスは保たれないといけない…って感じかな?」
「そういうことか。つまり、その『人間の里』に居る人が減りすぎると幻想郷の維持が難しくなる…?」
「そうそう、そんな感じ。だから、今の幻想郷は人間と一部の妖怪の友好関係はいい感じなんだよ」
なるほど…
「これによって妖怪が人を襲うことが少ないんだが…これで妖怪の力が少し弱くなってね。それに付け込んだように最近ある事件が起きたんだよ」
「ある事件?」
「そう、それが『吸血鬼異変』」
吸血鬼異変…?
「幻想郷の外から力のある妖怪…吸血鬼が幻想郷にやってきて、幻想郷の妖怪をたちまち部下にして幻想郷の支配をもくろんだってところだね」
「それって大丈夫だったの?」
「事件自体は解決したけど、これによって一部の妖怪たちが危機感を覚えたみたいで、幻想郷に新しいルールが生まれたんだ」
「新しいルール?」
「そう、それが『スペルカードルール』。これが今の幻想郷の戦い方だよ。これがそのルールの内容」
そう言って、妹紅が一枚の紙を渡してきた
-----スペルカードルール-----
・スペルカードとは自分の得意技に名前を付けたもので、使うときは宣言してから使う必要がある
・お互いカードの枚数は予め決闘前に掲示しなければならない
・手持ちカードがすべて破られると負けを認めなければいけない
・勝者は事前に決めた報酬以外は受け取らない。相手が掲示した報酬が気にらなければ決闘は断れる
・勝者は敗者の再戦の希望を、積極的に受けるようにする
・不慮の事故は覚悟しておく
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「これは知り合いがざっとまとめたものなんだが、これによって妖怪が人間を襲っても不慮の事故以外で死人が出ることはないってわけだ」
「なるほど…」
「で、明久にはこのスペルカードルールでの戦い方を覚えてもらう」
「…えっ?待って、僕は普通の人間だよ!?」
ぼくが戦い方を覚える必要があるの!?
「大丈夫だ。明久には戦う力が眠ってるし、私がいつでも近くに居るとは限らないからな、自衛手段を持ってるのはいいことだ」
「ぐぬぬ…って、僕に戦う力があるってどういうこと!?」
「あぁ、それも説明してなかったな」
そうやって妹紅は忘れてたといいながら説明を始める
「明久がここに連れてこられた理由には明久の潜在能力がすごいものがあるんだって八雲紫が言ってたんだ」
「そうなの?」
知らなかった
「あぁ、幻想郷の能力的に言うと『学習能力を強化する程度の能力』。それから、スペルカードや弾幕を扱うために使う『霊力』は幻想郷でも高い方みたいだ」
「学習能力を…強化?」
どういうことだろう
「自覚はないかもしれないが…同世代の他の人から『勉強ができる』とか、『物分かりがいい』とか言われたことはあるか?」
「あるよ」
そういえば僕は小学校でよくそんなことを言われた
「つまりはそう言うことだ。能力によって明久の学習能力はかなり高い。そしてその能力は使い方次第でもっと強くなれるそうだ」
「そんな能力が…」
「ってことで、明久には今日から体と能力を鍛えてスペルカードルールで戦うようになってもらう。時間はかけてもいいから、焦らずやっていこう」
そういうことなら…やるしかないか
「わかったよ!」
こうして、僕の特訓と幻想郷での一日目が始まった
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