本日から紅霧異変に入ります
…と言ってもプロローグなので短いですが…それでは、どうぞ!
プロローグ
明久side
幻想郷にやってきて数ヶ月が経ち、季節は夏になっていた
「明久、買い物に行ってきてくれ」
もはや日常と化した言葉が妹紅から出る
妹紅がおつかいを頼むのは基本的にお昼ご飯が終わった頃で、今日もその時間だ
「わかったよ。買ってくるのはいつもの?」
妹紅がこうやって頼むのは、大抵が食材が切れた時で、慣れたものだ
「ああ。それと、最近おかしな雰囲気があるから、気をつけるんだぞ。近いうちに何かが起こるかもしれない。霧も濃くて天気はあまりよくないし…」
妹紅が言うには、ここ数日で大きな力が感じ取られるらしい
もしかしたら、大きな異変が発生するかもしれないということだ
「わかったよ!それじゃ、行ってきます!」
僕はそう言って、家を出た
妹紅の忠告をあまり重く受け止めずに、軽い気持ちで…
少年移動中…
迷いの竹林にもだいぶ慣れて、人間の里に向かう
人間の里へのおつかいは、基本的に寺子屋に行って慧音さんに挨拶をすることから始めるのがいつもの事となっていて、僕はいつも通り寺子屋に来ていた
「明久か。この時間ということは、いつものお使いか?」
「はい、いつも通りです」
「そうか。気をつけて行ってくるんだぞ」
「分かってます!」
そう言って僕は寺子屋を出ると、そこに見慣れた姿があった
「魔理沙?」
「お、明久!」
そこに居たのは霧雨魔理沙、普通の魔法使いと名乗っている人間だ
そして、僕の魔法の師匠でもある
「魔理沙がここに居るなんて珍しいね。何かあったの?」
「買い物をしに来たんだ。そしたら明久っぽい気配を感じたから、こっちに来た」
どうやら魔理沙は、買い物ついでに僕が寺子屋に居ることに気づいてここへ来たようだ
そこへ慧音さんもやってきた
「明久がまだ外にいると思ったら、魔理沙か」
「慧音先生、こんにちはだぜ」
出てきた慧音さんに、魔理沙が挨拶をする
そんな感じで話をしていると、霧が一層濃くなっていった
「あれ?霧が濃くなっていってない?」
「…この霧、普通のきりじゃないな。濃くなったことで分かったが…わずかに妖力を感じる」
「妖力だって!?ってことは、妖怪の仕業だな!この霧雨魔理沙がとっちめてやるぜ!」
慧音さんの言葉に魔理沙が食いつき、箒にまたがって空へと飛ぼうとした
僕の腕を掴んで
「さぁ、行くぞ明久!」
「えっ、ちょっ、どういうこと!?」
「結構鍛えてやったんだ。後は実践あるのみ!この異変を解決しに行く!」
「明久!」
「おぉっと、これは…?」
魔理沙につかまれて飛び立った僕に、慧音さんが何かを投げてきた
「そうなった魔理沙は止められないから、それを渡しておく。何度か見せた私のスペルカードだ。明久なら使いこなせるだろう。妹紅には私が伝えておくから…生きて帰って来いよ」
「…はい!」
「安心しろ、明久は私が絶対死なせないからな!」
こうして魔理沙はスピードを上げる
「そうだ、香霖からこれを預かってたんだ」
人間の里を抜けたころに、魔理沙が僕にナイフくらいの大きさの木刀(?)を渡してくる
「これは?」
「みての通り木刀らしいが、力の伝達効率?を上げてくれるらしい。まぁ、私は前も見せた『ミニ八卦炉』で『マスタースパーク』を使ってるんだが、明久の場合それをベースにして『マスタースパーク』を使うって感じにするのがいいんじゃないか?ってことだと思うぜ」
『ミニ八卦炉』とは、魔理沙の持つマジックアイテムの一つで、小さいけどとんでもない火力が出るアイテムだ
そしてその『ミニ八卦炉』を用いた魔理沙の十八番が『マスタースパーク』である
僕も真似すればできないこともないが、木の棒などの先端に霊力を集めて砲撃のように撃ち出す感覚だったので、どうも発動までに時間がかかる
恐らく、それを知った霖之助さんが作ってくれたのだろう。ありがたい
「それは…今度お礼を言いに行かないとね」
「だな。さて、こっちの方に行くと霧が濃くなっているから、多分こっちだろうな。ここからは何が起こるかわからないから、気を引き締めておけよ?」
「…わかった」
これが、僕の初めて体験する異変解決の始まりだった
誤字脱字ありましたら、報告お願いします
ということで紅霧異変のプロローグになります
始まり方が少し雑ですが、明久を介入させるためとなるとこうするしか…
次回からは戦闘が多少は入る…はず