明久side
僕と魔理沙は異変の原因を探るべく、濃い霧の発生源へと向かっていた
「霧はこの湖の方から発生してるみたいだぜ」
「ってことは…この湖の奥に何かがあるってこと…?」
たどり着いて目の前に広がるのは、大きな湖。霧で視界が悪いからか元からなのかわからないけど、かなり大きく見える
「とりあえずまっすぐ行ってみるぜ!」
「わかった、行こう!」
魔理沙がそう言って、僕達は湖の中心の方へ向かって飛んでいく
「うーん…何もないね…」
「霧で視界が悪いからそれもうっとおしいぜ」
湖を少し飛び回ったけど、何も見つけることができない
…ここじゃないのかなぁ…?
ドオォォン!
そんなことを考えると、違う方角から大きな音が聞こえてきた
「この音…そしてこの感じ…そうか、あいつも来てたのか。明久、こっちだ!」
「わかった!」
魔理沙はその音と少し感じ取れた霊力でそこに誰がいたのか感じ取ったようで、その方角に向かって飛び立つ
僕は慌ててそれを追いかけた
そこからしばらくすると、湖の畔に大きな建物の陰と、その入り口に二人の人(?)を見つけた
片方は勝負に負けたのか倒れている
「霊夢、やっぱり来てたのか!どおりでこの辺に居るはずの妖精とかがいないと思ったぜ」
「ん?あぁ、魔理沙ね。それと…」
「こっちは吉井明久。私の弟子の人間だぜ」
「よ、吉井明久です!」
魔理沙に霊夢と呼ばれた少女は、赤と白の巫女服を身にまとっていて、頭には大きなリボンをつけていた
「私は博麗霊夢よ。博麗神社で巫女をしてるわ
…って、人間!?ちょっと魔理沙!なんで普通の人間なんて連れてきてるのよ!?殺す気!?」
「そ、それはだな、そろそろ明久にも実戦経験を積ませた方がいいと思ってだな…」
霊夢の気迫に圧されて少し詰まりながら説明する魔理沙
まぁ、そうなるだろう
「アンタねぇ…はぁ…明久は私と一緒に行動しなさい?この
「おい霊夢!バカとはなんだバカとは!」
「バカに決まってんでしょ!鍛えてるとはいえ、いきなり実戦経験なんて!」
「二人とも落ち着いて!とにかく、異変を止めないと!」
この二人…このまま放ってたら止まらないよね…
「わかったわ、さぁ行くわよ!」
「おま…明久もそらすなよ!」
「二人ともこのままだとそれどころじゃなかったでしょ…」
うん、やっぱり止めて正解だった
二人は言い合いを止めて建物の中に入っていく
「…もしかしたらだけどこの館、空間を操作してあるな?
一階から入ったはずなのに、ここはたぶん地下だ」
建物に入ると、魔理沙がそう呟く
そういうものって、感知できるものなのだろうか?
「…確かに、そのようね。入り口から入ったはずなのに、後ろに扉がないわ」
魔理沙の言葉に後ろを振り向きながら霊夢がそう続ける
確かに、さっき入ったはずの扉がない
これはもう、先に進む以外の選択肢は無くなった
「さぁ、行くわよ。特に明久は、気を引き締めてね」
霊夢が僕の方を見ながら、そう告げてくる
「…うん!」
僕の返事と同時に、僕達は先へと進む
しばらく歩いても廊下のままだ
「どうなってるのよこの館、外から見た時はこんなに広くなかったのに…」
「それも入り口から入ったのに地下にたどり着いたのと同じだぜ。館の内側を広くしてあるんだろう」
「…ってことは、それだけのことができる能力の持ち主がいるってことだね」
凄く広く感じる。この館の人はそれだけのことができるのか
「能力で思い出したわ。明久は能力を持ってるの?」
「うん。『学習能力を強化する程度の能力』って言うんだって」
霊夢が質問をしてきたから、僕は素直に返す
「『学習能力』、ねぇ。役に立つの?それ」
「明久の能力の根本はそこじゃないぜ、霊夢。明久にいろいろ教えて二ヵ月ほどしか経ってないんだが、私の魔法もかなり習得したし、純粋に霊力が多いんだ。タイプ的には『幽香』に近いな」
「『幽香』に似たタイプ…まぁいいわ。とりあえず気をつけなさい。『スペルカードルール』とはいえ、当たりどころが悪ければ死ぬし、相手が乗ってくるかもわからないわ」
魔理沙から僕の能力について聞いた霊夢は、僕に改めて注意をしてくる
確かに、比較的平和な『スペルカードルール』とはいえ、相手がそれに乗ってなかったら意味がないからね…
「さぁ、黒幕かはわからないけど、最初の部屋よ!二人とも、覚悟しなさい!」
「「うん(ああ)」」
そういって扉を開ける霊夢
そこにあったのは、とても大きな書斎だった
初めての戦闘は近い…
誤字脱字ありましたら、報告お願いします
すみません、戦闘入れてないです
次回こそは戦闘を入れます
そして風見幽香の名前は出しただけで、まだまだしばらく出てきません
また、紅魔館に入ると突然地下というのも捏造設定です(というか、原作でも紅魔館に入ると突然、地下にあるはずの図書館スタートっていったいどういう…)