雷帝の英雄譚   作:Rain one

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久しぶりの幕間です。この幕間は本編での出なかった話や裏話などが中心です。


幕間2

2012年5月某日

 

その日、孝一はある場所に居たのだ。そこは、恋人の一人である千葉エリカの実家である千葉家である。今日はエリカの頼みでこの千葉家に来ていたのだ。

 

「ごめんね、孝一。私のわがままで。」

 

とエリカが孝一に言ったのだ。すると孝一が答えたのだ。

 

「構わねーよ。エリカ。今回ばかりは。」

 

そう、孝一はエリカとの付き合いを報告する為に千葉家に来ていたのだ。そして、孝一はエリカの案内で本邸の客間に座って居たのだ。それかられ五分位たった時にエリカの父である、千葉丈一郎がやって来たのだ。そして、後ろには三人の男女が立っていた。すると、いきなり丈一郎が孝一に対してある事を言ったのだ。

 

「やれやれ、エリカめ。とんだ、小童を連れて来おったは。」

 

と丈一郎が孝一に対して言ったのだが、それを聞いたエリカは怒鳴ろうとするが、孝一は止めたのだ。

 

「エリカ、良いんだ。この馬鹿共は何れ自分達が痛い目を見ないと学習をしないかたな。」

 

と強気の口調で言い放ったのだ。それを聞いた女性が孝一に食ってかかったのだ。

 

「貴方こそ何様のつもりよ!良い気にならないで!どうせ私達、千葉家のコネが欲しくて此処に来たのでしょ?」

 

彼女の名前は千葉早苗、25歳。エリカの異母姉だ。エリカと彼女は昔は折り合いが悪く仲が悪かったが、昔ある事件がきっかけで仲が良くなったのだ。すると、孝一が彼女に言ったのだ。

 

「俺は千葉家のコネが欲しいわけではありません。第一、俺には当の昔に進路を決めています。ですので千葉家のコネで出世など考えて居ないですよ。それに俺は彼女を千葉の娘としてでは無く一人の女性として心から愛しています。ですのであなた方がなんと言おうと俺は彼女を愛します。」

 

と孝一が言うと、少し癖っ毛の男性が口を開いたのだ。彼の名前は千葉修次、千葉丈一郎の次男だ。

 

「孝一君、気を悪くしないでくれるかな?父も姉もエリカを大事にしてるからこう言ってしまうんだ。」

 

と言うと孝一が答えたのだ。

 

「いえ、お構い無く。俺も少し腹を立ててしまったので、すみません。」

 

と言うと、ボサボサ頭の男性が口を開いたのだ。彼の名前は千葉寿和で千葉家の次期当主で今は皇国連邦警察庁の警部をやっている。

 

「まあ、しょうがないけどな。あんま、気にすんな。」

 

と寿和が言うとそれまで黙っていた丈一郎が口を開いたのだ。

 

「流石、正一殿のお孫殿にして、総一の息子だな。」

 

それを聞いた孝一が反応したのだ。

 

「祖父と父を知っているのですか?」

 

と孝一が尋ねたのだ。すると、丈一郎は頷き答えたのだ。

 

「ああ、君の父とは同じ小中の同輩でね。彼とは良くいろんな事を競い合った仲でね。君が生まれたと聞いた時は嬉しかったよ。それにまさか自分の娘が親友の息子を連れて来るとは驚きだよ。」

 

と言うと兄妹達は驚いた表情をしていた。そして、修次が丈一郎に尋ねたのだ。

 

「父さん。彼の事を知ってるんですか?」

 

その問いに丈一郎は答えたのだ。

 

「まあな、彼は現在、内閣で大蔵大臣をされている犬塚正一閣下の孫にして、陸軍大将にして陸軍参謀本部長にして犬塚公爵家の現当主の犬塚総一の嫡子だ。」

 

それを聞いてエリカは勿論の事その場に居た三人も驚きを隠せなかったのだ。簡単な話だ。今、自分達の目の前に居る少年があの名門貴族である犬塚公爵家の次期当主なのだからだ。しかし、本人はこう言ったのだ。

 

「余り、家の事は人にベラベラ喋らないので良く驚かれますよ。」

 

と言い孝一はその場を収めたのだ。そして、丈一郎の意向で今日はエリカは孝一の家に泊まって行く事になったのだ。

 

「驚いたわよ。孝一。貴方が貴族の生まれなんて。」

 

とエリカが歩きながら孝一に話しかけたのだ。すると、孝一はエリカに言ったのだ。

 

「まあな。昔、それでロクな目に遭わなかったからな。余り周囲には貴族の生まれである事を言わな様にしてるんだ。」

 

と孝一が答えたのだ。それから孝一の家に着いた二人は家に入り家族に紹介したらこれまた一悶着が起きたのは別のお話。

 

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これは、2012年の九校戦の最中の話である。

 

九校戦の会場のホテルの一室に二人の男女が居たのだ。男性の方が九島烈。十師族、九島家の前当主だ。女性の方は犬塚真夜、旧姓四葉真夜。四葉家現当主の四葉深夜の双子の妹だ。

 

「それでだ、真夜。そろそろ彼の事を教えてくれないかね?彼と彼の弟達は少し秘密が多すぎるのだよ?」

 

と烈が言うと真夜が答えたのだ。

 

「あら?先生。あの子達はあの子達、なりに考えて行動をしているのですよ?余り変な事を言わないで下さい。それに秘密の一つや二つくらい、誰にだってあるのですから先生も人の事を言えませんよ?」

 

と言うと烈が口を開いたのだ。

 

「確かにそうだが、彼らの場合は話が違うのだよ。真夜。魔法師でありながら魔法に頼らない魔法師。それでは、魔法協会の権威に関わる事なのだよ。」

 

と烈が言うと真夜がさらに答えたのだ。

 

「確かにそうですね。でも、あの子達の場合は秘密にしなければこの国を狙う国々からしてみればあの子達は格好の的なのですよ、先生?ですので、あの子達は余り魔法協会に関わろうとはしないのですよ。それと何れ言う時が来ますのでそれまではお待ち下さいね。」

 

と言うと烈は納得した様な顔で真夜に言ったのだ。

 

「分かった、真夜。何れ時が来た時に話をしてもらうとしようでは無いか。」

 

と二人は席を立ちそのまま部屋を出たのだ。

 




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