雷帝の英雄譚   作:Rain one

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今回で古代遺跡編を終わらせます。次回は幕間か主人公と同級生が進学後のストーリーのします。多分戦闘は余り行われません。この作品は原作との時代のズレがございます。誤字脱字に関してと説明を活動報告であげさていただきました。


古代遺跡編story3

2013年1月13日日本皇国関東州川越市郊外

此処にある遺跡があったのだ。そう、先日発見された遺跡だ。しかし、此処は皇国軍と国家警察と関東州警察が周囲を警備して居たのだ。簡単な話だ。此処では貴重な遺物や宝があるからだ。そんな時に魔法協会の十師族の代表が一人やって来たのだ。

 

 

「此処の調査及び発掘に関して、我々十師族を中心にして魔法協会が行います。どうか、お引き取りをお願いします。」

 

とその代表が言ったのだが、軍の兵士が彼に対して言ったのだ。

 

 

「それは、出来ません。」

 

と返答して、拒否をしたのだ。すると、その代表が言い返したのだ。

 

「何故、出来ないのですか?」

 

と代表が言うが兵士がこう答えたのだ。

 

「皇国七武海、犬塚孝一殿が此処の最優先調査権を保持しております。彼の許可無く此処の調査は出来ません。お引き取りをお願いします。」

 

と言われてその代表はこう言って立ち去ったのだ。

 

「その様な事をして許されると思うなよ?」

 

 

と言って立ち去ったのだ。その場に居た兵士や警官達は呆れつつ言ったのだ。

 

 

「お前らこそ何様のつもりだ?偉そうにしているのも今の内だぞ?」

 

と言ったのだ。その言葉はまさに一部の者達の魔法協会への不満と不信感を代弁して居たのだ。今日の出来事が報告された孝一は魔法協会に抗議の声明を出したのだ。簡単な話だ。自分が優先的に調査する遺跡に関して横槍を入れらたも同然なのだ。この声明の後、魔法協会は今回の事で音沙汰も無くして居たのだ。

 

それから、月日が経ち2月11日。この日は、皇国にとって大事な日なのだ。そう、紀元節なのだ。皇国全土でどこも休みなのだが、孝一や彼の父である総一を初めとした貴族や内閣の国務大臣及び皇国両議会議員は皇室主催の祝賀会に来ていた。その後、祝賀会は無事終わり出席者全ては帰路に着いたのだ。家に帰宅した総一と孝一。

前々から計画して居た遺跡調査の日を父から伝えられて、明日遺跡の調査をする様に言われたので明日、学校を公欠として姉の咲と弟の紅音と夏を連れて行く事になったのだ。

翌日、孝一達は川越市郊外にある遺跡に来ていた。そして、警備の兵士や警官達は彼を通したのだ。そして、入口付近までやって来たのだが孝一は足を止めたのだ。すると、紅音が口を開く。

 

「兄貴?どうしたんだ?」

 

と尋ねる紅音。

 

「ああ、気を付けろ。魔法協会の奴らが居るからこの先に二手に分かれる場所がある。そこで二手に分かれるぞ。俺は左に行く。三人は右へ行ってくれ。それと、左の方は壁を崩壊させて塞ぐ。三人は右の方で待ち構えて居てくれ。」

 

と言い三人は頷いたのだ。そして、四人は遺跡のある程度入った時に孝一は姿を変えて魔人態になって左に入ってそのまま壁を崩壊させたのだ。そして、残った三人は右の通路で彼等魔法師達を待ち構えたのだ。

 

それから、10分後。十師族を中心にした魔法協会があの四人が分かれた場所に来たのだが、左側が孝一の手により壁が崩壊して居たので右側の方に行く事にしたのだ。因みにメンバーの中には彼等の同じ第一高校の生徒達や全国にある魔法大学付属高校の生徒も何人か居たのだ。それから、彼等はある程度進むといきなり長髪の少女が魔法協会の調査団を攻撃して来たのだ。そう、孝一の姉である咲だ。そして、体の一部が鱗になって居てそして片方は背中から翼が生えてもう片方は所々炎が出ているのだ。よく見ると翼が生えているのが夏で炎が出ているのが紅音だ。渡辺摩利が口を開いたのだ。

 

「お前達!何故私達の邪魔をするんだ!」

 

と摩利が言うが咲が口を開いて言い返したのだ。

 

「此処から先へ行かせないは。遺跡の調査が終わるまで此処で止まってもらうは!」

 

と言い咲の同学年の一人である桐原が咲に斬りかかると夏がそれを防いで蹴り上げたのだ。三人は調査団を妨害したのだ。

三人が調査団を止めている一方、孝一は遺跡の最深部に来ていたのだ。よく見ると左手にはダークリングを持っていたのだ。そして、六枚の何か生き物の様な物を書かれていたカードを右手に持っていたのだ。

 

「これであいつを、マガオロチを封印して此処を破壊する。」

 

と孝一は言ったのだ。カードをリードしたのだ。すると、六つの光の玉が浮かび上がり、奥にあった石像に入ったのだ。そして、孝一は刀を抜刀したのだ。孝一は抜刀した刀で蛇心剣新月斬波を放ったのだ。だが、その斬撃が届かなかったのだ。否、正確には防がれたのだ。後ろに気配を感じた孝一は振り向いたのだ。そこには、四葉達也と十文字克人が居たのだ。

 

 

「そこまでだ。お前は何者だ?」

 

と達也が尋ねたのだ。そして、十文字克人が口を開く。

 

「お前は何が目的はなんだ?犬塚は何処に行ったのだ?」

 

と克人が言うと孝一は変身を解除して姿を見せたのだ。

 

 

「俺だ、達也。後、邪魔しないで下さいよ十文字先輩。」

 

と孝一が言ったのだ。そして、自分の目的を言ったのだ。

「俺の目的は此処に眠る大魔王獣を封印する為だよ?」

 

と孝一が答えたのだ。達也が尋ねたのだ。

 

 

「大魔王獣?なんだそれは?後、何を封印するんだ?」

 

と達也が聞いたのだ。

 

「魔王獣は太古の地球に居た怪物で光の巨人に封印された、怪物達だ。そして、大魔王獣はその魔王獣の頂点に立つ怪物だ。俺はその大魔王獣を封印する為に此処にしに来たんだ。」

 

と孝一は答えたのだ。すると、克人が聞いたのだ。

 

「まさか、その為にこの遺跡の調査権を要求したのか?」

 

克人が言ったのだ。そして、孝一は答えたのだ。

 

 

「ええ、そうですよ?まあ、封印が終われば後はそっちに調査権を譲るつもりでしたけど、貴方方が勝手に来たせいで封印が出来ませんけどね?」

 

と孝一は言ったのだ、達也が言ったのだ。

 

「では、此処でそいつの封印が終われば調査権を譲るのか?」

 

と達也は聞いて来たのだ。孝一は頷いたのだ。すると、石像から光弾が出て来たのだが孝一は魔人態になってそれを防いだのだ。その石像が動き出したのだ。

 

「まさか、奴の封印が解けたのか!?」

 

と孝一が言ったのだ。それを聞いた達也は尋ねたのだ。

 

「奴の封印とは、大魔王獣の事なのか?」

と達也が言ったのだ。そして、孝一は答えたのだ。

 

 

「ああ、早く此処から出た方がいいな。」

 

と言い三人は脱出を図ったのだ。

一方その頃、咲達三人は調査団を止めていたのだが、遺跡全体が揺れ始めたので三人と遺跡内に居た調査団のメンバーが遺跡の入口から出たのだ。外に居た調査団の面々は三人に驚いていたのだ。彼等は三人に質問攻めをしたのだが、咲は言ったのだ。

 

「此処から早く逃げて下さい。早く逃げないと死にますよ?」

 

と言ったが一人の調査団メンバーが言ったのだ。

 

「何故だ!此処には何かしらの過去の遺物があるのだぞ?分かっているのか!」

 

と言った瞬間、遺跡が揺れ始めたのだ。そして、遺跡の天井を壊して巨大生物が出て来たのだ。すると、三つの影が上空から降りて来たのだ。そして、調査団と咲達の近くに降り立ったのだ。すると、真由美が口を開く。

 

「達也君、十文字君。大丈夫?それに、貴方は一体何者なの?」

 

と真由美が尋ねたのだ。すると、孝一は魔人態の変身を解除したのだ。

 

 

「俺ですよ?七草先輩。」

 

と孝一が言ったのだ。そして、それを見た調査団のメンバー全員が驚いて居たのだ。

「どう言う事だ!犬塚、お前。」

 

と口を開く一条将輝。

 

「君は一体何者なの?」

 

と吉祥寺真紅郎が言ったのだ。すると、孝一は答えたのだ。

 

「今はそれどころじゃない筈だ。あれを叩かないと被害が出るぞ。これじゃ、オロチの封印は失敗だ。これで、マガオロチが成体になって、五つの血脈が刺激されてマガタノオロチが復活する。」

 

と孝一が言ったのだ。

 

「マガタノオロチ?何だそれは?」

 

と一条将輝が聞いたのだ。そして、孝一は答えたのだ。

 

 

「あれの、成体だ。だが、奴が町に行く前に俺が止める。」

 

と孝一は言い瞬時に場所を転移させて。別の場所に来た、孝一。しかし、左手にはダークリングに似た別の道具を持って居たのだ。それは、オーブリング。彼はそれをかざして光に包まれたのだ。

 

インナースペース内

孝一が一枚の人の様な物が描かれたカードを取り出してオーブリングにリードしたのだ。

 

「ゾフィー!」

 

「ゾフィー!」

 

そして、もう一枚のカードもリードしたのだ。

 

「ベリアル!」

 

「ウルトラマンベリアル!」

 

そして、孝一はある台詞を言って、両手を振り始めてオーブリングが掲げたのだ。

「光と闇の力、お借りします。」

 

「フージョンアップ。ウルトラマンオーブサンダーブレスター」

 

とオーブリングは言い孝一は光に包まれてゾフィーとベリアルが彼に合体して姿を変えて巨大化したのだ。

 

そして、ウルトラマンオーブサンダーブレスターに変身してマガオロチに立ち向かったのだ。そして、マガオロチに攻撃を続けて最後に光線を放ってマガオロチに直撃してマガオロチは爆発したのだ。そして、オーブは空に飛びだったのだ。そして、遺跡が崩壊したので調査は中止になったのだ。これによって遺跡の調査の事は有耶無耶になったのだ。

 

2月14日

この日はバレンタインデーだ。孝一と達也は恋人と同学年の女子生徒全員からもらって居た。ちなみに咲は許嫁の啓に大きめのチョコを渡していた。それから数週間後の3月上旬。第一高校で卒業式が行われ、今の三年生は卒業してそれぞれの進路に向かっていったのだ。

 

余談だが。遺跡調査の件で魔法協会の暴走は目に余る所があった為、政府と議会からは今回の事で糾弾されて来年の魔法協会関係の予算を国と議会から削ることを言い渡されたのだ。

 

 

3月某日

 

その日、孝一は崩壊した古代遺跡の近くに居たのだ。

 

「封印は失敗したが奴らのおかげでマガオロチの尻尾を手に入れる事が出来たから今回は良しとしよう。」

 

そして、孝一はそう言うとダークリングを持ったまま魔人態になって居るとそこには切られたマガオロチの尻尾があったのだ。すると孝一がダークリングの力で次元の穴を開けるとマガオロチの尻尾を次元の穴に回収したのだ。


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