まあ、古都内乱編は実質タイトル詐欺みたいになっちゃいましたけど。
もし本編や設定で気になる事があれば活動報告の方で質問を受け付けてます。
2013年9月25日
この日、孝一は校内を歩いていた。すると、前からエリカが歩いて来たのだ。すると、エリカが孝一に対して喋りかけて来たのだ。
「ねえねえ、孝一に頼みたい事があるんだけど良いかな?」
エリカが孝一に聞いて来たのだ。しかし、孝一は少し不安が頭によぎったのだが気にせずに聞くことにしたのだ。
「何だ、エリカ?頼みたい事は?」
孝一がエリカに聞いたのだ。そして、エリカが答えたのだ。
「孝一って、京都の事、詳しいんでしょ?ちょっと、京都の案内をして欲しいの、お願い?」
エリカが孝一に頼んで来たのだ。この時、孝一は自分の予想の的中率の高さを恨んだのだ。しかし、孝一は悩んだのだ。簡単な話だ。孝一にとって京都に行くと色々厄介な事になるからだ。だが、恋人のエリカの頼みでもある為、断れないと言う理由もある。そして、孝一は答えたのだ。
「分かった。案内をしよう。但し、俺の目の届く範囲と提案した場所以外はお断りだからな?それと俺の都合もあるから休みを確認したら後日、追って伝える。」
孝一がエリカに言い彼女が言ったのだ。
「ええ、分かったわよ。今年の論文コンペの会場とその周辺よ。お願い出来るかしら?」
エリカが答えて孝一は頷いたのだ。そして、数日後。
2013年10月6日午前9時
関西州京都市京都駅
孝一はエリカと同級生の吉田幹彦と西城レオンハルトと柴田美月ら六人で京都に居たのだ。そして、彼らは会場とその周辺を中心に孝一は案内をしたのだ。
それから、3時間が経ち正午になったので全員は昼食を取る事にしたのだ。すると、一人の男性が近づいたのだ。
「やあ、貴方達は第一高校の生徒さんだね?」
孝一達は声のした方へ顔を向けたのだ。そこには天使のような容姿をした少年が立っていた。そして、彼が口を開いたのだ。
「初めまして。僕は九島光宣。魔法大学付属第二高校の一年生だよ。」
光宣が自己紹介をして来たのだ。すると、孝一が口を開いて言ったのだ。
「お前が、九島光宣だな?リーナから話を聞いている。俺達に何か用か?」
すると、光宣が口を開いて言ったのだ。
「僕も祖父から貴方の事を聞いています。リーナは元気ですか?」
光宣が孝一にリーナの事を聞いて来たのだ。そして、孝一はその事を答えたのだ。
「ああ、リーナは元気にしてるよ。まあ、そっちが原因で俺達の所で過ごす事になってるがな。」
孝一が言うと光宣が答えたのだ。
「それに関しては僕達の責任でもあるから謝罪するよ。貴方と言い合っても色々問題になりますからね。それに僕はこの後、用事があるからこれにて話を終わらせてもらうよ。」
と光宣が言うと孝一が頷いて答えたのだ。
「ああ、その方が良いかもな。俺の方も政府や皇国議会から言われかねんからな。」
孝一が言い光宣は
「では、これで。」
と言い立ち去ったのだ。そして、孝一達は光宣が見えなくなるまで彼を見ていた。そして、レオと幹比古が孝一に聞いたのだ。
「なあ、さっき問題が起きるっていて言ったが何かあるのか?」
「確かに、なんでそんなに君は以前から魔法協会や十師族と距離を取ってる様に見えるから。」
そして、孝一はそれに答えたのだ。
「まあ、俺や姉貴達は貴族の生まれだからな、政府と魔法協会の取り決めで貴族に関しては政府の管轄になるからな。だからこそ、俺達は基本的には政府側の人間になってしまうからな。色々面倒な事になるんだ。まあ、そろそろ時間だ。切り上げるぞ。」
と言って孝一達は関東州に戻ったのだ。それから数日後、孝一は学校側から京都の会場と会場周辺の立地や警備の配置を決めなければならないからだ。そして、孝一は後日、学校が休みの日に再び京都に向かったのだ。
2013年10月13日午前10時25分
日本皇国関西州京都市京都駅
孝一はこの日、再び京都に来ていた。そして、論文コンペの会場とその周辺を見て周り警備の配置をどう報告するかを考えていた。すると、前から第三高校の生徒であり十師族の一条家の次期当主、一条将輝が歩いて来るのに気付いた。そして、向こうもどうやら自分に気付いたのか此方に話しかけて来たのだ。
「犬塚孝一。お前も警備の配置確認か?」
と彼が言ったので孝一は答えたのだ。
「ああ、そうだ。」
手短かに孝一は答えたのだ。そして、孝一は将輝に聞いたのだ。
「一条。お前は貴族と魔法協会の対立をどう思う?答えてくれ。」
と孝一に聞かれた当の将輝本人は答えたのだ。
「ああ、この対立はどの道、解決をしなければならない。長い道のりだがな。お前はどう思ってるんだ?」
彼に聞かれた孝一は自分の胸の内を語ったのだ。
「俺もどうにかしなきゃいけねーのは分かっている。しかし、あいつらは何だ!何故、我ら貴族があの、成り上がりの奴らに頭を下げねばならんのだ!少しは自分達の横柄な態度を改めん限り、俺達は未来永劫、相反する存在としていがみ合いを続けるのだぞ!」
孝一は将輝に言ったのだ。すると、それまで黙っていた将輝が口を開いたのだ。
「確かにそうだな。俺達も少しは態度や自分達の考えを改めて貴族に接し無ければろくな事にならんからな。」
将輝が言うと二人は京都市内を歩いて居たのだ。すると、孝一は何か人が路地裏に入ったのを見つけたのだ。しかし、その服装は本土では見ない服装だったのだ。
「一条。見たか?」
孝一が将輝に聞いたのだ。
「ああ、余り見ない服装だな。しかも、この時期で偉く薄着だな。」
将輝が答えたのだ。しかし、孝一はその服装に見覚えがあったのだ。
「あれは、恐らくカトヴァーナ系の人間だな、ありゃ。」
孝一は言ったのだ。それを聞いた将輝を口を開いたのだ。
「カトヴァーナ系だと?何故、連邦構成国の大公国の人間がここに居るんだ?」
「一条。余り追いかけても意味がないぞ。ここで奴らを刺激しない方が良いぞ。」
孝一が言ったので、将輝もそれに賛同したのだ。
「そうだな。此処は追いかけない方が良いな。」
二人はその場を離れたのだ。二人はそれぞれ金沢市と東京特別市に帰って行ったのだ。その翌日、孝一は学校に例の人物の事を伏せて報告をしたのだ。それから数日後。
2013年10月20日午前8時30分
この日、まさに論文コンペが行われる当日である。その後、各学校が順番にそれぞれの発表をしたのだ。まず、午前の部が開かれてから、その後、昼休憩を挟んで午後の部が開かれたのだ。
最終的に審査が行われる事になったのだ。結果、第二高校の優勝になったのだ。
その日、夜。孝一はある路地裏に居たのだ。ある目的で此処に居たのだ。その目的とは、以前、京都市内で見た連邦構成自治体の大公国の人間を始末する為に居たのだ。路地裏を歩いていたら目的の人物を見つけたのだ。そして、孝一は魔人態になってその人物に近づいたのだ。
「よお。お前ここで何してんだ?もし、よかったら俺と遊ぼうぜ?」
と緑髪の男に声を掛けたのだが、男は驚いて孝一に言ったのだ。
「お前は、何者だ!何処から現れたのだ!」
すると、孝一は答えたのだ。
「お前に答える義務は無い。お前の目的は大方、反乱を起こす事だろ?カトヴァーナ人。まあ、お前を此処で始末させて貰う。」
すると、孝一は刀を振り上げてそのまま緑髪の男を刀で斬殺したのだ。そして、その場で男の死体を燃やしたのだ。そして、孝一はこれから起きる反乱を予期して行動を開始したのだ。まず、自宅にその事を自分の父に報告してなるべくこの事を秘密裏に事を運ぼうとしたのだ。