Welcome!! to the fog of world... 作:Rat man
archive 内気な少女
File 006
小さい頃の私は、同学年の子たちと一緒に遊ぶことが殆どなかった。いつもおじおじしている
私と、遊ぶのを避けていたわ。その寂しい思いから毎日、綺麗に咲き誇る植物を眺めているのが
日課になってその内、植物の事について色々調べるのが好きになった。自然溢れる場所で持参
してきた図鑑のページを捲って、目的の花や植物を見つけては観察して楽しんでいたわ。
だけど、お母さんは私の趣味を好ましく思っていなかったの。いろんなお友達ともっと関わって
いきなさいって。...どうやって関わっていけばいいの?見知らぬ子供たちに親近感が湧く話も
持ち合わせていないし、話しかける勇気も無いのに...
そう思っていたら、お父さんがお母さんに、こう言ってたわ。
"まぁまぁ、そう急かさなくても友達は自然と出来るものだよ。寧ろ、植物好きの素敵な友達に
出会える機会があるんだよ。今は、娘の好きな趣味を続けさせてくれないかな?"
お母さんは、お父さんの話を聞いて少し顔を曇らせていたけど、納得してくれた。何だかんだで
お母さんも心配してくれていたの。同学年の子たちと上手く馴染めているかどうかを。
???「危なかったわ・・・メグ、もう大丈夫?」
メグ「・・えぇ、大丈夫よ。貴方がライトを照らしてくれたお陰でね。」
メグは先程の儀式の時、ゲートから脱出しようとして殺人鬼に捕まりもう少しで処刑される
寸前、ライトの光を殺人鬼の顔に当てて怯んだすきに脱出チャンスを作り出した女子大学生
クローデットにお礼の言葉を述べていた。
メグ「あの時は、本当に死ぬかと思ったのよ。全身の力が抜けきってね・・」
クローデット「そうね。メグの悲鳴が聞こえたから私も顔真っ青にしちゃって。でも、たまたま
近くの茂みに潜んでいたから直ぐに駆け付けて救助できたのよ。」
メグ「本当貴方には感謝しているわ。それに比べてあの男どもは・・」
クローデット「まぁまぁ、仕方ないじゃない。あの二人も既に二回も肉フックに吊られて後が
無かったのよ。真っ先にゲートの扉を開放しただけでも感謝しないと。」
メグ「ゲート解放の時間を稼ぐために、命がけで殺人鬼とチェイスしたのよ。帰ったらあの
男二人に労いの一言でも言わせてやるわ!」
クローデット「あ!ちょっと待ってよ!」
そういってメグは自分たちの拠点にいち早く戻っていき、その後を追うようにクローデットも
早足で駆け出した。
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ドワイト「う~ん。この人、まだ目を覚まさないな・・」
先程の儀式からいち早く脱出して拠点に戻ってきたドワイトは、少し前にこの霧の森に訪れた
老人の様子を確認していた。
ドワイト「あれから一週間は経過して体調も回復しているはずなんだけどなぁ・・」
老人の容態を心配していると、ジェイクが訪れて丸太に腰を下ろし、ドワイトに話掛けた。
ジェイク「未だに眠っている状態だな。まぁ、心配してもしょうがないし、老人が起きるのを
待つしかないだろう。」
ドワイト「・・そうだね。」
ジェイク「それに、もし起きたのなら彼に色々聞きたいことがあるからな。」
ドワイト「聞きたい事って?」
ジェイク「それは「おーい!!(溜息)・・あぁ、来たか。あのじゃじゃ馬娘。」
ジェイクがドワイトに自身の質問についてを話そうとした時、青年にとっては聞きたくない声を
聞いてしまったのか苦い顔を浮かべていた。
ドワイト「あ、メグ!おかえり。」
メグ「おかえりじゃないわよ!!あんた達、私が危険な目に遭ってるってのによくも真っ先に
"ガミガミガミガミ・・・・"」
ジェイク「(あー、これ長くなるな。)」
暫くはメグの愚痴が続くだろう、そう思ってジェイクは話半分聞き流しながら老人のことに
ついては、また今度にしようと考えたのであった。