色々と展開を考えてたので、もしも好評であれば、彼らのストパン世界に引きずり込まれたお話を書こうと思います。
二人はメビウスと黄色の13に連れられて501統合戦闘航空団基地の少し離れたところにある小島にやって来た。
「ここは......?」
「ここは私たちエースの根城、001統合戦闘航空団エイセスの基地です」
「Aces。エースたち、か」
「その通りです。ついて来てください」
「メビウス、私はスカイアイを待ってから行く」
「了解です」
その間に13は整備士たちにキビキビと指示をだし、四機の戦闘機を牽引させる。と言いたいところだが、この時代の整備士が新鋭戦闘機を整備できるわけではないので、自分でトーイングカーで牽引する。
「さて、私たちの仲間を紹介します。どうぞお入りください」
メビウスの案内でいくつかある内の一つの部屋に入る。そこには何人かの少女がいた。
「みなさんに紹介します。右がアンタレスさん、左がスレイマニさんです。自己紹介をお願いします」
その前に黒髪の少女が手を挙げた。アンタレスくらいの身長の少女だ。
「その前に一つ質問いいですか?」
「なんでしょう」
「彼女らは我々の仲間になるのか、ということです」
「それは、彼女らにも自分の意思がありますから。まだわかりません」
「了解です。メビウス中佐」
少女が一人一人立ち上がった。
「私は元ユージアの"統合軍"のスカーフェイス」
「俺は元ウスティオ空軍第六航空師団のガルム1。サイファーと呼んでくれ」
「同じく元ウスティオ空軍第六航空師団のガルム2。俺のことはピクシーとでも呼んでくれ」
「私は元オーシア空軍サンド島分遣隊のブレイズです」
「わ、わたしは、元え、エメリア共和国空軍の東部防空軍の、第8航空団第28飛行隊の、が、ガルーダ1、タリズマンです」
「私は、元UPEO (ユーピオ:Universal Peace Enforcement Organization)のレナ。それとこの子がnemo」
短髪の少女が差し出した携帯電話のようなものの画面に一人の青年が映っていて、深々と頭を下げた。
「私は元NATO連合軍タスクフォース108、ウォーウルフ隊のウォーウルフ1、ビショップだ」
「あんたがあのアメリカの英雄か! ワシントンを守った英雄殿に会えるなんて、光栄だ」
「久しぶりだな、ウォーウルフ。会えて光栄だ」
「僕は元オーレリア連邦共和国空軍グリフィス隊のグリフィス1です。グリフィスって呼んでください」
「私はグリフィス先輩と同じく、元オーレリア空軍の技術評価試験飛行部隊、ファルコ隊のファルコです」
「私はさっき自己紹介しましたが、元ISAF空軍第118戦術航空隊のメビウスです」
ここで 二人の少女が遅れて入って来た。黄色の13と、知らない少女だ。おそらくAWACSのスカイアイだろう。
「私は元エルジア空軍第156戦術戦闘航空団アクィラ中隊の13。黄色の13でも、13でも好きなように呼んでくれ」
「おいおい、俺が最後か? 私もISAF空軍AWACSのスカイアイだ。よろしく頼むぞ」
「元マーティネズ・セキュリティー社及びゴールデンアクス計画軍ヴィルコラク遊撃隊のスレイマニだ」
「マーティネズ・セキュリティー社M42飛行中隊のアンタレスだ。まだ仲間になるかどうかわからないがよろしく」
この中で二人が知っているのはNATOの英雄ウォーウルフ1こと、ビショップだけだ。バーフォードとはイラク戦争の頃に割と親しい関係だったらしい。スレイマニもビショップとは知り合いのようだ。
「え? まさか知り合いいないの俺だけ?」
「最初はそんなものさ。元傭兵同士仲良くしようぜ」
「ああ、よろしくな、ピクシー」
アンタレスとピクシーが握手をすると、サイファーやスカーフェイスとも握手をした。
「傭兵同士仲がいいんだな。さて、今から本題を話す。皆座ってくれ」
スカイアイの号令で全員が適当な椅子に座り、nemoとともにディスプレイを操作する。映し出されたのは何枚かの写真。スピリダス、オルゴイ、フレスベルグ、エクスカリバー、ストーンヘンジ、グレイプニル、SOLG、アークバード、アイガイオンなどの彼らが戦った数々の超兵器だ。他にも、ヴィルコラク、モルガン、フェンリア、Z.O.Eファルケン、ナイトレーベン、CFA-44、XFA-27などの機体も映っている。
「これらは我々がこの世界に来てから確認された超大型及び大型のネウロイだ。今回、スピリダス級は撃墜した。だが、他のネウロイはまだ残っているうえに、交戦しても逃げられている。また、厄介なことに現実でそうだったように、複数存在する可能性もある」
スピリダス、オルゴイ、リムファクシなどは確かに複数存在していた。アンタレスもブレイズもあれらがどれだけ厄介だったかよく覚えている。
「そして、空を飛んでただ消える程度の能力しかないグレイプニルはまだいい。一番厄介なのはエクスカリバー、バラウール、ストーンヘンジだ。奴らは地中に隠れて移動するせいでうまく補足できない」
サイファーによると、ベルカの王剣なのだとか。厄介なビーム兵器だったそうだ。スピリダスに搭載されていたモデルではなく、セルビア・ルーマニアで撃破したバラウールと似たような特徴の兵器のようだが、機体をホームランされることはなかったようだ。どちらかといえば見た目はユリシーズとかいう隕石迎撃用に建造されたらしいストーンヘンジに似ている。
「それに、気になることもある。ガリアやカールスラント近郊でヴィルコラクやナイトレーベンの出現情報が、オラーシャ極東部でファルケン、リベリオンではSu-33と多数のUAVを率いたCFA-44が発見されている。アフリカでもタイフーンとグリペンの編隊を確認したそうだ」
「おいおい、冗談キツイぜスカイアイ。ベルカのアイドルロトに騎士団インディゴもいるのか」
「ということは、ゴルトにゲルプ、ソーサラーたちもいる可能性があるということか」
「ディジョンも、いるかも......」
「い、イリヤさんも、かなあ」
「Z.O.Eもか」
「ヴィルコラク遊撃隊、も、生きてるのか。ということは、あいつらも......」
アンタレスは明るい顔になったが、タリズマンやレナは暗い顔になる。スカーフェイスやガルムは苦笑したが、次の瞬間には獰猛な笑みを浮かべていた。
「それで---」
「なんだって!?」
ガタンッ、と椅子を跳ね飛ばすようにしてアンタレスが立ち上がる。
「どうした、アンタレス?」
「大変だ、俺のストライカーが、シャーリーに壊されちまった!」
『な、なんだってー!?』
「話の途中で悪いけど、帰らせてくれ!」
「待ってください」
走り出したアンタレスをブレイズが引き止めた。
「なんだよ! 俺は姫を助けに行くんだ!」
「だからこそです。私は元々整備員ですし、ついて行きます」
「本当か!?」
「はい。ちょうどいいので後席に乗せてください」
「了解!」
ハンガーをタキシングしてブレイズと工具を乗せたF-15S/MTDが飛び立つ。スレイマニはともかく、なぜか後ろにスカーフェイスとガルム隊がくっついて来ているのはなぜだろうか。
「なんでついて来てるんだ?」
『『いや、なんとなく』』
『相棒がついて行ったからな。ガルムは二機で行動するのさ』
「まあいいけど。ちゃんとついて来てくれよな」
三人のウィッチと一機の戦闘機はこの世界ではまだ出すことのできない超音速で大空を飛ぶ。
超兵器って他にもありましたっけ。