ギアもどきでノイズ倒したら、不良娘に懐かれたのだが 作:翔星/とあ
あと私情で投稿遅れてすみません!出来る限り早く投稿するのでこれからもよろしくお願いします!
それではどうぞ!!
響side
時は少し遡り
「えっ……嘘…でしょ………」
少し家を出て戻ってきた彼女が見たのは、轟々と燃え盛る自宅だったものであった呆然としていた彼女だが、家に居た家族を思い出し声を掛けてようとする
「おとー」
「おー燃えてる燃えてる」
「っ!!」
しかし誰かの声を聞き隠れ息を潜めた、彼女自身何故そうしたか分からない、だが本能か何かが見つかったら駄目だと警鐘を鳴らしていた、声の主は男性で他に二人男がいた、彼らの手には燃料やライターを持っており、燃え盛る家の前にいる燃料や火種になりそうなものを持つ男性達、何が起きたか誰の目から見ても明らかだった
(アイツらが家に火を?もしそうなら今見つかったら私は……!)
見つかればどうなるか想像し、背筋が凍り心臓も今までにないくらい音を立てる、見つからないように必死に息を潜めた、彼等は響に気付いてないのか、まるで少年が欲しいものを手に入れたかの様に話す
「いや〜やっとくたばったな、アイツら」
「ああ、本当に精々するわ」
「確かになwあの犯罪者とその家族が俺達と同じ街に住んでるのが気に入らなかったんだよな」
「そうそう、なんで犯罪者が俺達と同じように普通に暮らしてんだよってな、ここを通る度に何回腹が立ったことか」
「まあ、これでそう思うこともないだろ」
「それもそうだな」
「「「ハハハハっ!」」」
(なんでこの人たち笑っているの?怖い、怖いよ…)
放火という犯罪を犯したのにも関わらず、それを感じない振る舞いが理解できず、さらに見つかればほぼ殺されるということに凄まじい恐怖が彼女を襲った
(に、逃げないと……殺される、見つかったら間違いなく……!)
彼女は命の危機を感じ、無我夢中で逃げた、どうやって逃げてどんな道を通ったのか覚えておらず、気づけば大通りに出ていた
「はぁ…はぁ……」
息を整え、なんとか落ち着くことが出来た、だが冷静になって彼女は猛烈な罪悪感を感じ始めた
(私、最悪だ……家族を見殺しにして逃げてきた……)
中学生の彼女があの異常な事態に冷静さを失うことは仕方がないことだが、彼女の性格上それで自分が悪くないと言えるわけがなく、激しい自責の念が押し寄せてきた、しかしそんな彼女に畳み掛けるかのように不運が重なる
「おい、人殺しなんでこんなところにいるんだよ」
「あっ……」
そう彼女がいじめられるきっかけを作り出し、特にいじめてくるグループと出会ったのだ
「聞いてんのか、なんでいるんだって言ってるんだよ」
どうしようと考えていたその時だった
ビィイイイイイイーーーーー!!!!
ノイズの出現を知らせるアラームが辺りに鳴り響いたのは……
「ーとこんな感じ……これで分かったでしょ……」
「…………」
「最悪だよね私……家族を見捨てて……」
「い、いやそうじゃなくて、正直な話想像してたより衝撃的な事情で少し面食らってた」
響は正直に話したあの惨劇のことも含めて、それを聞いた和也はあまりの衝撃からか固まっていて、響はそれを軽蔑か何かと受け取ったが、すぐに彼が否定してくれて安心するが、それと同時に疑問に思った
(なんで私はこの人に全部話したんだろ…それにどうしてこの人は何も言わないのだろう?)
今まで彼女はあの惨劇でずっと生き残ったことを責められ一人だった、それを話して目の前の彼和也が彼女を責めてもおかしくないのにも関わらず、不思議と彼女は全て話そうと思った、それに実際彼は驚いているがそこに軽蔑や侮蔑と言った類のものはなく、何故彼が事情を知って、尚態度を変えないのか分からなかった
「なんとも思わないの?私があのライブで生き残ったこととか……」
「うーん……確かに人の手によって亡くなった人はいるけど、響は故意にそんなことをしたのか?」
「いや、していないけど……」
「なら、俺が思うのは無事で良かったってことだけだ、そんなことをした証拠とかあって責められるならまだしも、生き残っただけで責められて命を脅かしてもいい理由にならない」
「でも、それだけじゃなく私はお父さん達を……」
「そんな状況なら普通は逃げる、それにまだ響の家族が死んだと決まった訳じゃないだろ?今は無事を信じて待っておこうぜ」
「………っ!」
(ああ、そうか、私は誰かに言って欲しかったんだ……あの時生き残って良かったって)
今まで彼女が心の奥底で求めていたもの、それは家族も勿論言ってくれたが申し訳ないという思いが強くそれを気づけなかった、家族を除いた心を許せる人が親友しかおらず、その親友も引っ越してしまって一緒に居られなくなり孤独だった、その内にいつしか他人の存在はいらないと思っていた、だが彼女は本当は誰かに支えて欲しかった、自分が生き残って良かったと言って欲しかった、目の前の初めて会った彼だから、事情を知って尚そう言った彼だからこそ、気付くことができた、それを自覚すると色んなものが胸に込み上げてきた
「えっ!ちょっ!ど、どうしたいきなり泣いて?何か傷付けること言っちゃってたか!?それとも、何処か痛めたとか!?」
「えっ……な、なんでだろ、涙が止まらない……っ」
「本当に大丈夫か?響」
「うん、そういうのじゃない……っ……けど、ちょっと耐えられないかも」
「気にすんな、俺しかいないし我慢する必要もないしな」
「ごめん……っ…ちょっと胸、借りても…っいい?」
「俺で良ければいくらでも」
「う、うあぁぁぁっーー」
響はひたすらに泣いた、それも今までで一番と言えるくらいに、彼女を支えてくれた人たちへの思い、彼が自分を肯定して助けてくれたこと、様々な思いをただひたすらに吐き出した、同時に彼女は自分が何故彼に全て話したのか分かった
(私はこの人を信じたかったんだ、こんな自分を助けてくれた人を、この人なら信じれるって思いたかったんだ)
響は誰かとの繋がりを求めていた、だがその誰かはほとんどが自分を責める人ばかりで信じれる人がいなかった、知らず知らずのうちに限界だった彼女はこの人ならと思って全て話した、実際彼は自分に胸を貸してくれてくれて自分を受け止めてくれた、しばらく触れてなかった人の暖かさが彼女の限界だった心を暗く辛い所から救っていた
(この人なら信じれる、私を助けてくれたこの人なら……)
それから落ち着くのに十数分くらい要した、それまで和也は響が落ち着くまで黙って受け止めていた
和也side
「その……ごめん、恥ずかしいとこ見せて……あと、ありがとう……///」
「どういたしまして」
落ち着いた響は冷静になって恥ずかしくなったのか、耳まで顔を赤くしていた、相当我慢していたんだろうな、さっき泣いていた響はすごく辛そうな思いを吐き出していたのが、俺でもよく分かったそれくらい溜めていたのだろう
「にしても、響これからどうするつもりだ?」
「これからって言われても…考える暇なかったし」
「うーん、響の家族と連絡が取れるか分からないし、家も燃えたから寝るところも考えないと」
響の家族が無事だとしても怪我の類が全くないわけではないはずだ、そもそも今何処にいるか分からないのでは最悪響一人で夜を過ごさないといけなくなるかもしれない
「とりあえず、避難所で情報を集めるしかないと思う…」
「そうだな、ひとまず避難所にたどり着くのが先か」
そう言い向かおうとした時、奇妙な音がした
『パリン』
「?ガラスでも割れたのか…っな!」
「な、なんで……!?」
振り向いたところにいたのは、さっきまでいなかったノイズがいた、ノイズはこちらに気づいて近づいてくる
「っ!レーヴァテイン展開!はあぁっ!」
即座にRN式を展開し、近づいてくるノイズを斬り伏せて、大盾を響に預けた
「響!それで身を守ってくれ、すぐに終わらせるから!」
「う、うん…和也、気をつけて」
「ああ」
ノイズの方を向き構える、ノイズは数体で倒すのは容易、だがこいつはどう見てもアルカノイズだ今の時期で出てくるとは考えにくいが、攻撃を貰えば一撃でアウトだ、錬金術の対策なしではいくらRN式でも分解されてしまう、今俺が使える最高の技で一気に決める!俺は剣に気を纏わせれるだけ纏わせて、一気に放つ!
「喰らえっ!ヒートウェイブ!!」
剣筋と同じ形のエネルギー波がノイズに当たり爆発する、これは最初のやつを改良して周りにあまり影響を出さないようにし、追尾も出来るようにした、ただマシになったとはいえ相変わらず相当の気を消費するが、喰らったノイズは一匹残らず赤い粒子となり消滅した、やっぱり消滅の仕方からやっぱりアルカノイズだ、でも一体なぜアルカノイズが?時期的に考えるとまだ存在していないはず……とりあえず、RN式を解除すると、響がさっきのノイズについて聞いてきた
「今のって……ノイズだよね?でも警報が全くなかったし、アレはなんなの」
「俺もよく分からないが、恐らく人工的に作られたノイズだろう、警報も恐らく反応する前に倒したから反応しなかっただけだと思う」
「人工的って……あんなものを人が作ったの!?」
「多分な、大方紛争地帯で売り捌くとかそんなとこだと思う、ノイズが兵器として使えるなら相当な戦力だしな」
「でも……それって……」
「ああ、人が人を殺す為だろうな」
「そんな……」
響はショックを受けていた、まあそれもそうだ響は優しいそれも誰かの為にならすぐに動くくらい、並行世界だから多少違っても根っこはおんなじだ、そんな彼女がこんな話を知れば当然だろう
「とりあえず、避難所に行こう」
「…うん、分かった」
そうして俺たちは避難所に向かった……俺たちを隠れて見ていた奴らに気付かずに……
???side
「あちゃ〜やっぱりやられたか」
あるビルの上から、さっきの戦いを見ていた人がいた、その人は深く被ったフードを除けば何処にでもいそうな格好だった、戦いを見て残念そうな言葉とは裏腹にまるで想定通りみたいな調子で呟いた
「やっぱり彼は、ボクと同じかな?まあいいや、テストは出来たし」
彼の手には、中が奇妙に光る結晶のようなものを持っていた、そしてその場を離れ闇に紛れる
「出来ればシンフォギアとやらせたかったけど、彼女達に勘付かれるのも面倒だしね」
存在どころか、去り際の呟き一つも誰にも捉えられずに去った、最後に自分と同じように彼らを見ていた彼女の方を向いて……
同時刻、別の場所では……
『どうだ、彼の様子は』
「それなりに鍛えているみたいだけど結構無駄が多い、動きから見て独学でしょうね、そちらは?」
『問題ありませんよ、彼が持っているのはやはりあのレーヴァテインのようですね』
同じように先程の戦いを見ている者がもう一人いた、いや者達という方が合っているかもしれない、実際現場で見ているのは一人だがそこから何人かが見ているからだ
『しかし、拍子抜けですね、救世主と言われる存在がこの程度とは』
『ですがこの状況、あの言い伝えとほぼ一致しています、これを偶然とは思えません』
『ああ俺も同感だ、ましてやあんなもんまで出てきたなら、本当だと思って動く方が良いだろう』
「ええ、アレはどう見ても従来のノイズじゃない、状況的に人の手で作られたと考えた方が良いでしょうね」
『ともかくこのまま見つかるとまずい、得たいものは全て得た帰投してくれマリア』
「了解、今から帰投するわ」
『気をつけなさいマリア、くれぐれも帰りに気を抜いて見つかったなんてことにならないように」
「分かってるわマム、そんなヘマはしない」
そう言い彼女、マリア・カデンツァヴナ・イヴはその場から消える、和也の知らない所で確実に何か動き始めていた
翼side
翼はバイクで現場に向かう最中、突如連絡が入った
「ノイズの反応が消えた?本当ですか司令」
『ああ、先程確認した、同時刻に例の反応が検知された』
「例の反応……あの謎の聖遺物の使い手ですね」
『そうだ、今回の規模は比較的小さいものだったからな恐らくもういないだろう、だがこちらで足取りは調べる』
最近ノイズが現れる所に突如現れる謎の聖遺物を纏った青年、翼が所属する二課はその聖遺物の正体まで掴めていないが、彼の用いるものがRN式を応用しているものであることは掴んでいた、接触を図るがその前に逃げられ、翼が接触こそ出来たが協力はやぶさかではないが出来ないと言われよく分からない存在だった、害を成す存在ではないが色々と疑問が残るので、放置は出来ない問題であった
「被害の状況は?」
『避難はほぼ完了している、だが少女が躓いてそのまま襲われていたというのと、一件火災があったという報告が出ている』
「その少女と火災はどうなりましたか」
『少女は避難する集団の最後尾で助けようにも危険だったらしくその後どうなったか分からない、火災についても似たような状況だ』
「そうですか……ならその少女は……」
『状況からして手遅れだろうな……だが、今は悔いている時じゃない、火災の方を確認してくれ怪我人がいるかもしれない』
「了解、今から向かいます」
本部から場所を教えてもらい現場に向かう、そこで見たのは未だ燃えている建物だった
『翼、状況はどうなっている』
「未だに燃え続けています、今から周辺を調べる所です」
『分かった、気をつけて調べてくれ、いざというときはギアの使用も構わない』
「はい、心得てます防人としてこれ以上犠牲者を出すわけにはいきません」
翼は周辺の捜索を始めた、最も捜索といえどもあくまで燃えてないところに限られるが、すると庭の方に気絶する女性と老女を連れ出して倒れる男性がいた
「っ!大丈夫ですか!しっかりしてください!」
「うっ……きゅ、救助の……人か……?」
「はいそうです!一体何があったのですか」
「急に……火が……つ、妻と義母が煙を吸って…ゴホッゴホ」
「分かりました、すぐに救助隊が来ますあと少しの辛抱です」
「む、娘が……家に…いなかったから…巻き込まれてはいないが……恐らくこの周辺に……」
「大丈夫です、娘さんも我々が保護します今はご自分の身を優先してください」
「そ…ですか、ありがとうこざいま……」
「っ!どうやら、気を失っただけのようだ、だがこのままでは危険だ」
安心からか男性は糸が切れたように気絶した、だが火災は勢いをどんどんと増しておりこのままじゃ巻き込まれる可能性がある
「本部、火災の被害者を発見、女性2人と男性1人、女性2人の内1人は高齢者です」
『状態はどうだ?』
「女性2人は煙により気を失っており、男性が火が回ってない庭まで連れ出して怪我や体力の低下からか気を失いました、このままだと危険です」
『分かった、至急救助隊を送る、彼らを安全な所に運んでくれ』
「了解」
翼はなんとか安全な所に運び、救助隊が到着し無事に搬送された、火災も消防隊により無事鎮火した、そこに二課の司令風鳴弦十郎も到着した
「叔父様?一体なぜここに」
「少し気になることがあってな」
「風鳴司令!」
火災を調べていた二課の職員が報告に来る
「どうだった?」
「やはり、ノイズによる可能性は低いかと寧ろ人為的なものの可能性が高いとのことです、それと被害者の身元です」
「どれ……っ!これは!」
「どうしたのですか一体何が……っ!まさかこれは!」
彼らは被害者の身元の書類を見て驚愕した、被害者の姓は立花と書かれていて、彼らは考えたくもない最悪の事態にたどり着き、無情にもそれは紛れもないない真実であった……
いかがでしたか?
これでプロローグは終わり本編に入っていきます。
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ここまでの閲覧ありがとうございました!!