【完結】サメMODで歩むFallout   作:MrR

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なんとなくハーメルンに掲載してみた。


どうしてこうなった

 どうも赤城 シンヤです。

 

 社会人三年目ぐらいです。

 

 気がつけば俺はFallout4の世界に迷い込んでいました。

 

 パチパチ。

 

 間違っても死亡転生とかじゃないよ。

 

 今自分は真っ昼間の空の下、核シェルターボルト111の一番近くにあるアメリカの元住宅街の廃墟、サンクチュアリにあります。

 

 もっと具体的に言えばアメリカの東海岸の北東部にあるマサチューセッツ州の北西あたり。

 

 異世界行くなら世界は美少女だらけのファンタジー世界とかがよかったな。

 

 何が悲しくて放射能で汚染されきった世紀末世界に転移されにゃならんのだ。

 

 しかもゲームの序盤で敵に核爆弾撃ち込まれるような世界だし。

 

 オマケにMODも適用されてるっぽいし。

 

「どうも」

 

 俺がこの世界で最初に出会ったのは大型犬ぐらいのサイズのサメだった。

 

 空中に浮遊している。

 

 最初に見た時は心臓飛び出るかと思った。

 

 だけど、とてもフレンドリーで「こんにちわ」、「僕はジェームズです」、「サメなので驚かれるのは仕方ないですよね」、「だけど信じて欲しい」と紳士的な態度で接してくる。

 

「あぶない!!」

 

 途中、人の頭よりも大きな通りすがりのハエを目から放ったレーザーで灰にしたりもしたが。

 

 彼はこの世界の本来の住民ではない。

 

 俺がMODを適用したことで――まあゲームのファンが作った一種の改造パッチだか追加パッチだと思ってくれればいい――で、追加したキャラクターだ。

 

 他にもネタMODとか色々と適用している。

 

 左腕には赤いヌカ・コーラカラーのピップボーイが取り付けられていた。

 

「取り合えずMODが適用されているのならチートルームに向かうのです」

 

「ああ。なろう系主人公になれって奴だな」

 

 なろう系主人公は批判が多いが実際問題同じような立場になればなろう系主人公目指すのがいい。

 

 それが一番だ。

 

 それにMODの影響で最初の町がゾンビだらけになっていたりするのもこのゲームでは日常茶飯事みたいなもんだ。

 

 平和なファームに突然パワーアーマーを着込んだレイダ―達が数十人現れてもMODの影響で説明される。

 

 そもそもこのゲームMODの使用が前提のゲームだ。

 

 普通にプレイするためにバグ修正系MODを導入しなくちゃならんのも宿命みたいなもんだ。 

 

 だが問題があった。

 

「今回チートルーム導入してないんだ」

 

「それは困りましたね」

 

「だけど武器はあるんだよな」

 

 そう、武器はあるのだ。

 

 

☆ 

 

 

 俺はシェルターの入り口に近くにMODで追加したバンカー・・・・・・まあパワーアーマーが置かれた秘密基地みたいなもんに向かう。

 

 衣食住の拠点として使えるだけでなく武器も置いてある。

 

 そこにXー01アーマーと言う宇宙人みたいな顔したアーマーを取る。

 

 実物を見ると童心に返ったような感覚に陥ったりしたが武器弾薬を取り、サンクチュアリに向かった。

 

「おや、来客ですか?」

 

 三つ目、三つ足の銀色のタコ型ロボット、Mrハンディと呼ばれているタイプのロボット、コズワ―ズであり、ゲーム中の登場人物である。

 

「最近の、その・・・・・・サメは喋るんですか?」

 

 コズワ―ズは当然なツッコミを入れるが「僕が特別なだけです。ジェームズです。こちらはシンヤです」と丁寧にサメのジェームズが挨拶をする。

 

「これはご丁寧に。コズワ―ズです」

 

 コズワ―ズはロボットである。

 稼働時間二百年単位であり、核兵器による爆発を生き延び、廃墟と化したサンクチュアリヒルズでずっと取り残されていたのだ。

 

「それでどのような用件ですか?」

 

「この家の車のガレージの裏手にある物を取りたいのだとか」

 

「? 確かになんか赤い箱が置かれていましたが――」

 

 と、こんな感じで何故かジェームズがコズワ―ズと交渉をしているサメと三つ目のロボットがだ。

 

 なんだこれ?

 

 

 

 

 そして新たな仲間も増えた

 

「どうも」

 

 大きなマグロだ。

 

 喋る。

 

 人の背丈以上――大剣並のでかさの打撃武器だ。

 

 軽くて攻撃力はクソ高い。

 

 ゲーム中でも一番威力高いので――パラ―メーターの上昇具合などで変動するが、MAXで総合数値が500越えるかぐらいなのに、このマグロはそうでもないのに1000越えと言うチート武器だ。

 

 さらにスタン効果も込みでの数値だ。

 

 完全にネタ武器である。

 

 他にもサメバズーカ(核バズーカ)やサメシューターなどのオリジナル武器を手にする。色々と思うところもあるがヘタなレジェンダリ武器より強いからだ。

 

「コズワ―ズ、彼は一体――それに――サメにその魚は?」

 

 ふと青いピッチリとしたツナギ、ボルトスーツを着込んだ金髪ショートヘアの美人な人妻女性が現れた。

 エロMODの影響で胸も大きい。

 彼女は連邦と名前を変えたこのマサチューセッツ州で神か悪魔になるか分からない女性である。

 

「サメのジェームズです」

 

「マグロのサイトウです」

 

「ど、どうも。わ、私はノーラです・・・・・・その、まだ色々と混乱していて・・・・・・コズワ―ズ、何があったの?」

 

「実はですね奥様――」

 

 

 

 

 人妻、そして今は未亡人の女主人公ノーラと世界がこうなる前に深い関わりがあったコズワ―ズが話し込んでいる間に俺はX-01パワーアーマーを脱ぎ、サメとマグロで色々と今後の方針を話し込む。

 

 ちなみにマグロのサイトウもサメのジェームズと同じように空中浮遊して話しかける事が出来るらしい。

 

 どうなってんだお前ら。

 

「それはそうとどうするよ? ヌカワールド支配人ルートとかインスティチュートルートとか進んだらどうなるんだ? もしくはその両方」

 

 最大の懸念を話す。

 

 ヌカワールド支配人・極悪人プレイルート→世紀末の悪党ととして君臨するルート。

 インスティチュートルート→人造人間を使って極悪非道な行いをしている組織が勝利するルート。

 両方→この土地は地獄になる。

 

 が、実現する可能性だ。 

 特にインスティチュートルートへ突入する可能性は高いと考えている。

 なにしろインスティチュートは主人公の年老いた息子が支配している組織だ。

 親の情などで手を貸す理由は十分考えられる。

  

「その前に両方とも滅ぼすのも手ですな」

 

「物騒だなサイトウ・・・・・・」

 

 このマグロ、サラッととんでもないこと言い出したぞ。

 

「この世界はゲームではありません。現実です。もう入り口は分かってますから手順すっ飛ばして滅ぼしにいけるかと」

 

 サメのジェームズもマグロと同意のようだ。

 

「この世界でRTAやれってか? 確かにチート武器はあるが問題は俺自身だ。レベルとか防具とかアイテムとかないと滅ぼせないぞ」

 

 せめてレベルは30~40は欲しい。

 

 回復アイテムも三桁とまではいかないが、五十ぐらい。

  

 そうこうしているウチにノーラさんはコズワ―ズと一緒にチュートリアルクエストを開始したらしい。 

 

 コールドスリープされていた彼女の体感時間ではまだ一時間も経ってないのに世界の崩壊や夫の死、息子の誘拐、滅んだ世界を目の当たりするなどを経験しているはずだ。

 

 逆の立場だったなら心がへし折れてがち泣きするだろうに。 

 

 最悪精神がいかれる。

 

 どうしたもんかと思う。

 

 

 

 

『で? どうして俺は昼間からパワーアーマー着たガンナー(ゲーム序盤でまず遭遇しない傭兵くずれ)とサンクチュアリで撃ち合いしてるんだ?』

 

 

 サンクチュアリの住宅街に進入してきた敵と撃ち合いしていた。

 こっちはX-01アーマーでサメシューターとマグロを持って対抗している。

 マグロは盾としても使える優秀な奴だ。

 相手の攻撃を全て防いでくれる。

 

 ジェームズは肌に展開しているらしいサメフィールドで敵を防いで逆に目からのサメレーザーで敵を次々と灰に変えていく。 

 

 いや、問題はそこではない。

 

 どうしてこんな序盤の序盤でガンナーが?

 

 そう言うMODいれてたっけなぁ?  

 

「ともかく排除しなければ話になりません」

 

『それもそうだな』

 

 そしてサメを模した水鉄砲のような銃、サメシューターを廃墟の物陰から放つ。

 レーザーピストルぐらいのサイズのレーザーガンだが威力は馬鹿みたいに高い。

 射撃武器でもっとも高い火力を誇るレールガンでも400半ばぐらいだったはず。(関係する強化系スキルマックスの場合)

 だがこいつはそれ抜きでも500の威力を誇るレールガン並みの破壊力を持つレーザーガンなのだ。

 一発でガンナーの一人が灰になる。

 吐きそうになるが今は我慢だ。

  

「Oh・・・・・・苦戦しているようだね。ジョージィ」

 

『どうしてペニー・ワイズがいるんだ・・・・・・後、俺はジョージじゃない』 

 

 そして何故か背後には赤鼻で赤い髪の毛で白化粧の不気味なピエロがいた。

 名前はペニー・ワイズ。

 めっちゃ昔の映画のキャラクターだがとある動画サイトで一躍人気になり、知名度が爆発的に高まってブームがある程度落ち着いた今でもコアなファンがいる。

 確かMODでコンパニオンに出来る奴があったので導入してみたんだっけ。  

 ペニー・ワイズは物陰に隠れてこちらに話しかけてくるが今は相手している場合ではない。 

 

「僕はただの踊るピエロさ。いや、マジで。何が悲しくてこんな神も仏もいない世界で戦わなきゃいけないんだ?」

 

『お前なら大丈夫だ』

 

「いや、Fateみたいにサーヴァント化してるとかならともかく俺そんなにチートじゃないからね? すぐ死んじゃうよ?」

 

『すぐに復活するだろお前』

 

「君冷たくないか?」

 

『それがペニー・ワイズの宿命だろ。おら、誰か排水溝に引き摺り込んでこい』

 

 どうでもいいがマジでこの状況なんなんだ。

 

「死ねぇ!!」

 

「え?」

 

 そしてペニー・ワイズの後ろに迫ったガンナーの小型軍用チェーンソー、リッパーが直撃する。

 

 

 ペニー・ワイズは死んだ。

 

 ガンナーのリッパーの直撃を受けてB級だかZ級だかみたいな死に様晒して死んだのだ。

 

 クソ雑魚ピエロの面目躍如である。

 

 まあゲームシステム的な都合ですぐに生き返るけどね。

 

 

 

『くそ!! よくもペニー・ワイズを!』

 

「よそ見している場合か!!」

 

『はっ!?』

 

 背後からごつい軍用のT-45パワーアーマーを身に纏ったガンナーが迫り来る。

 手にはジェットブースターを取り付けたハンマーを持っていた。

 ジェームズは他の敵と戦うので手一杯のようだった。

 

『あぶね!?』

 

 俺は咄嗟にマグロでガードした。

 相手のハンマーが砕け散った。

 一瞬の間が出来たのでマグロをスイングした。

 攻撃力1000越えのマグロの威力は凄かった。

 相手は胴体が空間を抉り取られるように消滅していき、肉の塊やパワーアーマーの鉄部品が周囲に飛び散っていく。

 振り抜き終えると上半身がなくなり、下半身の断面図が見える状態のガンナーが立っていた。

 

「おぇええええええええええええええええええええええええええええええ!!」

 

 思わずヘルメットを脱いでゲロを吐いた。

 

 結論、マグロは最強である。

 

「大丈夫でしたか? 唐突かつ初めての戦闘なので今日はゆっくり休むといいでしょう」

 

 サメのジェームズが駆け寄ってくる。

 あらかた敵を掃討したらしい。

 モグモグと何か食べているが気にしないでおこう。

 

「いや、だけどコンコードのプレストン達が助けを待っている筈。いかないと」

 

「そうですか。無茶は禁物です。今は他力本願ぐらいで丁度いいでしょう」

 

 と、ありがたいアドバイスを受ける。

 

「そう言えば奥さんは?」

 

「コズワ―ズに守られながらでしたがどうにか生き延びたようです」

 

「さすが主人公」

 

「あとペニー・ワイズは復活しました」

 

「うん。知ってた」

 

 ペニー・ワイズはそう言うキャラだからな。

 

 それはそうとこれからどうなるのやら……俺には分からなかった。




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