地上本部を導くことになった男   作:ryanzi

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羅輯と八神はやての終幕

物事には終わりがあるものだ。

さて、公聴会はやはり羅輯にとって残酷なものだった。

次々と羅輯が司令官になってからの、私欲の証拠が暴露される。

豪邸、美食、高い酒・・・。

かつてのレジアスも暗い部分はあった。だが、それは全て地上のためだった。

しかし、羅輯は違った。自分のためだけにそんな私欲を満たしたのだ。

 

「それだけじゃありません。この男はそもそも管理局員として相応しくありません」

 

八神はやてによって社会的な死刑宣告が次々と言い渡される。

例えば、あのフッケバイン壊滅の経緯はついに白日のもとにさらされた。

羅輯は次元の裂け目で壊滅させるだけでは飽き足らず、生き延びた船でさえも次々と撃ち落としていった。

その事件だけではない。ある事件では部下を大気圏に突入させ、見殺しにした。

またある事件では、約束を破り、その犯罪者グループのメンバーを虐殺した。

ついには惑星一つを住民ごと爆破したこともあった。

もちろん、女性関係のことでさえも暴露されてしまった。

あのJS事件の首謀者グループの一員だったウーノとも身体関係があった。

これはウーノ本人の自白によって裏は取れている。

教会の外からは怒号が響いていた。

公聴会は通常通りに全管理世界に放送されている。

それを見た近隣世界の市民たちが大挙してきたのだ。

ミッドチルダの市民たちは気にしてすらいなかった。

 

「レジアスでも暗い部分はあったのだ。羅輯にもあって当然だろう」

 

そういうわけで、ミッド市民たちは自分たちの生活さえ維持されればどうでもよかった。

こうしている間にも次々と羅輯の汚点が白日のもとに晒されていった。

管理局員をターゲットにした投資詐欺、ルーフェンの食品偽装、上級局員の謀殺・・・。

両手両足の指を使っても数えきれないくらいの汚点。

羅輯は終わりだ。本局は勝利を確信した。

 

「ええ、全て正しいです。ぼくは、人間としても失格です」

 

羅輯は俯きながら言った。

外の怒号はついに歓喜の叫びに変わった。

はやてたちも声には出さなかったが、大いに喜んだ。

 

「・・・では、最後にささやかなプレゼントを贈りましょう」

 

羅輯は顔を上げる。その顔にペテン・スマイルを浮かべて。

その時、数枚の写真が立体映像として空中に浮かんだ。

そこには八神はやてと女性局員が写っていた。

八神はやてが女性の胸を揉むのは有名な話だ。

しかし、この数枚の写真では彼女は胸どころか、本格的な行為に及んでいた。

相手の女性の表情から察するに、同意なしで無理矢理しているのだろう。

 

「せめて、ぼくの後継者はまともな人がいいですからね。そうじゃない人には退場願います」

 

同時に、なぜか羅輯側の席に座っていたヴィヴィオがスピーカーを取り出す。

はやてはその時、ようやくそれを疑問に思った。

なぜ、聖王が羅輯側にいるのか?

はやてはカリム・グラシアの方を見る。彼女は落胆の溜息をついていた。

 

「・・・ええ、急に茂みの方に連れ込まれて、それから・・・」

 

スピーカーからは女性の声が流れてくる。

はやては今まで襲ったことのある人間はきちんと覚えている。

だから、その女性が過去に襲ったことのある聖王教会のシスターだとわかった。

 

「うう、今思い出しても悔しいっす・・・」

 

次はウィンディの声だった。あの時は無防備だったので襲ってしまった。

スピーカーから次々と性被害にあった女性の声が流れてくる。

 

「わ、わたしは無罪や!」

 

思わずそう叫んでしまった。そんな彼女を羅輯は笑った。

 

「やり直しましょう。ぼくも、あなたも」

 

教会の外からは歓喜の声と怒号が響いていた。

歓喜の声は主に男性から発せられていた。いいものが見れたからだ。

怒号は、もちろん女性からだった。ただし羅輯ではなく、はやてに向けられたものだった。

この最後の羅輯の一撃によって、両陣営は共倒れとなった。

あの前衛極まりない小説が終わりを迎えたように、羅輯もはやても終わりを迎えたのだ。

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