その後の公聴会はいろいろと酷かった。
クロノは嘔吐して、フェイトとヴィータは卒倒した。
ちなみに、二人が今までなのはに近づいた男性をボコボコにしたこともバレた。
二人はもちろん逮捕された。
はやてはシャマルに尻を叩かれ、それと同時にカリムから平手打ちを何発も食らった。
「もうこりごりやあ」
さて、羅輯はというとティアナに逮捕されていた。
「あの時、君がぼくの家に来なかったら、こんなことにはならなかったな」
「そうでしょうね。そして、羅輯さんはずっと罪の意識に苦しんでいたと思いますよ」
今回の羅輯の汚点の発見はティアナの貢献が大きかった。
彼女は墓地であの良酒があちこちに供えられているのを何度も見ていた。
その死んだ者たちの情報から、今回の暴露につながったのだ。
「・・・やり直しましょう。そうすれば、兄も喜ぶと思います」
「そうだね。やり直すことにするよ」
はやてはついにスターライトブレイカーを食らうことになった。
守護騎士を除いて、誰もはやてに同情することはなかった。
ついでに、フェイトとヴィータもスターライトブレイカーを食らった。
さらにそれからも色々とあった。裁判だ。
まず、羅輯には保護観察処分が下された。
「いやいや、生ぬるい。ぜひ、私のところに寄こしてくれ」
どこかのマッドサイエンティストが怖い表情でそう言ったが、無視された。
誰も羅輯を見殺しにする気はなかったからだ。
八神はやてには異性刑というものが下された。これは度の過ぎた同性愛者に下される罰だ。
ミッドは同性愛にだいぶ寛容だが、今回ばかりはそうはいかない。
刑罰の内容は非常に簡単だ。異性を数年間愛さなくてはいけない。
「なのフェイはいいが、はやて系は駄目だ」
それが司法の判断だった。
「ふざけんな!これは何かの陰謀や!」
ヒステリックに叫ぶ彼女を警備員が連れていく。
さて、羅輯はまだ正式には司令官としての地位を剥奪されていなかった。
そこで彼は最後の命令を裁判中に出した。
「ぼくの親友のアイザワに彼女ができるようにしてくれ。ちょうどいいのがいるだろ?」
確かにちょうどいいのがいた。
「こんなの嫌や!やめ・・・」
クロロホルムはうるさい者を黙らせるのにぴったりだった。
フェイトには無罪が下されたが、お説教が延々と繰り返された。
ヴィータもまた同様であった。
ちなみに、フェイトとヴィータという邪魔者がいなくなったのでユーノとなのはの仲は深まった。
さて、ちなみに羅輯は保護観察下に置かれるのだが・・・。
「ようこそいらっしゃいました、中将」
「今のぼくは中将ですらない。ルオと呼んでくれ」
「わかりました、ルオさん」
アインハルトによって保護されることとなった。
羅輯はリビングに案内された。
「アイスティー持ってきますね」
「ありがとう」
疲労感が羅輯を襲う。当たり前だ。ここ連日は法廷やら何やらを行き来していたからだ。
サッー!という音が聞こえた。おそらく、砂糖を入れているのだろう。
アイスティーはおいしかった。
「ルオさんの目、良くなりましたね」
アインハルトはそう言った。
「そうかい?君の目も、あの時よりかはいい感じになってるよ」
それからアインハルトはこう言った。
「ルオさんが先生の時、私、あなたの目を見て気づいたんです。私と同じなんだって」
「そうだったのか?まあ、確かにクラウスも多くの人の死を経験しただろうし」
「ええ、でも私はそれでも自分を保っているルオさんに惹かれて・・・」
その時、羅輯は眠りに落ちてしまった。
眠りに落ちる直前、羅輯はあのサッー!という音が気がかりだった。
あれは本当に砂糖を入れていた音だったのか?
しかし、考える間もなく睡魔に屈してしまったのだ。
そのころ、八神はやてはというと・・・。
「むう、負けた。美味しいやん」
「そうか?最近、自炊したことなかったけど」
案外、上手くやっていけそうだった。
アイザワは思った。
あのような悪友は二人といらないが、それでもありがたい。
さて、この物語はここでおしまいだ。
最後に、後日談を少しだけ話すことにしよう。
一連の裁判が終わってから、一か月くらい経ったときのことだ。
それはユーノとなのはとヴィヴィオが一家団欒を楽しんでいるときであった。
こんな速報テロップが流れたのだ。
ジェイル・スカリエッティ中将が地上本部総司令官に就任
三人とも、コーヒーを吹き出した。
ミッドに安息の日は来るのだろうか?それは誰も知らなかった。
ちなみに、あの前衛極まりない本のアニメ版は打ち切りとなった。
小説のタイトルは『三体星人はソラリス羊の夢を見るか?V×V』というものだった。
デスバレー編から地球文明と三体文明の融合までを描いたこのSF小説は歴史にその名を遺した。
おしまい