【完結】がっこうぐらし!RTA/卒業生チャート+α 作:兼六園
なんで続編を作っちゃったんだ……な前人未到の大学編はーじまーるよー。失踪したい(本音)
前回はバイオゴリラことくるみ姉貴の感染が治っていないことが判明したところで終わりましたね。今回からは新たな舞台、『これ高校編とランダル編の間に急遽挟まった話だよね』と噂の聖イシドロス大学から再開です。
本来ならこの時点でGNめぐねえと部活ごっこをしていたゆきちゃんの幼児退行が治ってくるのと、小学生の『やつら』とエンカウントしたことで、本格的にりーさんのメンタルが壊れちゃ^~う寸前まで行ってる筈なんですよね。
小学校に行くイベントを経て今度はりーさんがGNるーちゃんと姉妹ごっこを始める……というのが大学編で乗り越える課題の一つなんですが────高校編RTAの時にフラグ全部へし折ったので単行本6巻の半分が消し飛びました。
……はい。古木くんとスミコの第2の母校であるイシドロス大学も、今では無惨な姿になっています。ショーモン……正門も塞がれており、壁に梯子が立て掛けられていますね。*1……*2
んだらば偵察にイキましょう。メンバーはいつもの古木くんとくるみ姉貴とみーくんです。
ハンバーガーにコーラくらいの鉄板パーティと化していますが、戦力的にこの三人で十分すぎるんですよね。他が弱すぎるとも言えます。
ちなみに古木くんと同級生であるスミコを連れていかないのは、テストプレイの時に10回中10回スミコが射られたからです。
普段から言動と行動がアッパラパーだからだと思うんですけど(名推理)。私が武闘派だったら躊躇い無く撃ちますよそりゃあねえ。
とか言いつつ行動開始。みんなも忘れてると思いますが、古木くんはジャンプ力強化+落下ダメージ軽減が複合された人権スキル【跳躍】を持っているので、壁くらいは余裕で乗り越えます。
古木くんを操作して、先に壁の上に登ってから二人を引っ張りあげましょう。
ヒロインのパンチラを拝みたい田舎少年がプレイするときは、警戒しておくとかそれらしい言い訳をして最後に上るといいと思います。
先んじて降りて辺りを見渡し、二人が降りてくると、フラグの進行でイベントが発生。
草むらから拡声器で、こちらに動くな!(イシドロス板倉)と警告してくる声が。
持ってるものを捨てろと言われるので、大人しく古木くんの装備から刀を外して地面に置きます。横ではくるみ姉貴とみーくんがシャベルやバールのようなものを置いていますが…………あ、ベルトのペグを仕舞うの忘れてた。
どうやら向こうにとっては言うことを聞かなかった判定になるようで、容赦なく撃ってきましたね。フン、カスが効かねえんだよ! ──二指真空把ァ! とタイミングよくボウガンの矢をキャッチして、その辺に投げ捨てます。*3
向こうもドン引きしてますが横の二人もまあまあ引き気味だからいい勝負してますよ。
あとはパパッと会話イベントを挟んで装備を広い素直にこの場をあとにします。
──古木くんって大学生だし向こうも知ってるのでは? とお思いのホモも居るでしょうが、よくも悪くも目立つスミコはともかくとして、古木くんは別に大学で暴れてるわけでもないから、そんな皆が皆知ってるとかではないです。
なので、武闘派のホモ達も知ってるかどうかは運です。今回のデータでは知らないみたいなので中吉ですかね、それではアイウィル撤収。
ではハイエースとキャンピングカーを停めている所に戻って情報共有しましょう。
やっぱり話し合いした方が良いよなぁ~という方向性になるので、じゃあ誰が行くかという流れになるのですが……同じ大学生ということもあって、余計な警戒心を呷るだろうということで古木くんとついでにスミコは却下。
ゆきちゃんと圭はトロいしめぐねえは論外だしりーさんに何かあったらるーちゃんが悲しむので、今度はくるみ姉貴とみーくんの二人だけで行くことになります。
ブラック企業も真っ青な酷使具合ですが、わりと真面目に、RTA・通常プレイ問わずこの二人が使いやすいのも悪いんですよ。まあゾンビアポカリプスには家庭的なスキルも必要なので、戦えれば良いというわけでもないのですが。
そんなこんなで改めて二人に行かせます。暫くすると『みんなー』のAAみたいな動きの武闘派コンビに追いかけられながら戻ってくるので、スミコにハイエースを運転させてめぐねえにキャンピングカーを動かしてもらいます。
……はい、二人が乗り込んだのを確認して逃走。向こうも負けじと車を出して追ってくるので、ちょっとしたカーチェイスになりますね。
では、おもむろにキャンピングカーの天井から外に出て車を確認して──ペグを投擲します。
タイヤを狙ってスリップさせれば武闘派の後々死ぬやつと最終的に死ぬやつを今殺せますが、今回はRTAじゃないし穏健派の好感度がぶっちぎりで低下するのでやめましょう。どのルートでも死ぬくせに厄介な連中だよ君らは。
そいだば動きを止めるために、フロントガラスの真ん中を狙って弱めに……弱めに……ヨシ! 流石にペグがフロントガラスにぶっ刺さってる状態でも追い掛けてくるほど殺気立ってるわけでもないので、武闘派たちも車を止めました。
ペッ、甘ちゃんが! と吐き捨てつつキャンピングカーの中に戻ります。
そんなことをしている裏で時間経過のイベントが発生していたようで、謎の音声をラジオが受信していました。女性の声で『裏門に来い』とお誘いされたのでホイホイ乗っかりましょう。
先行しているハイエースの方でもラジオを聞いたのか、キャンピングカー共々裏門に向かってくれていますね。などといったところで今回はここまで。次回、自堕落同好会。お楽しみに。
──急発進するキャンピングカーの中で、慣性によって体が傾く古木は、たたらを踏んだ美紀の肩を支えて倒れないようにする。
「っ、ありがとうございます」
「ああ」
「……あれ、ゆきと圭とるーちゃんはどこ行った? もしかしてハイエースの方か?」
キョロキョロと車内を見回すくるみが小脇に太郎丸を抱えて言うと、突然の行動とはいえなんとかハンドルを握る慈の横で悠里が返答した。
「ええ。すぐに車を出さないといけないとなったときに、近くに居た二人とるーちゃんをスミコさんが引っ張り込んでいたのを見たわ」
「なら大丈夫だろう、俺は少し上に出る」
「は?」
「なんて?」
刀をキャンピングカーに備え付けられたソファに置いて、天窓を開けながらそう言った古木に、くるみと美紀はすっとんきょうな声を出す。
「先の矢も俺だから止められたが、二人に向いていたらどうなっていた? それに、連中の縄張りに踏み込んだ俺たちも悪いが、それにしたって車で追いかけてくるとはやりすぎだな。だから、少しばかりお灸を据える」
「…………なるほど」
何か上手い返しで古木を止めようとしたくるみだったが、その前に外に出ていったためそれ以上何も言えなかった。
「……タイヤパンクさせたりしないよな」
「流石にしないと思いますよ…………多分」
キャンピングカーの天井で片膝を突いて座り、古木はベルトから金属製のペグを取り出す。
ゆえに、わざとフロントガラスの真ん中を狙う。タイヤでもなく運転手でもないが、当てることは出来るぞと、威嚇するために。
「すぅ────、ふっ」
息を吸い、吐きながら腕をしならせる。
『投げる』という動作は、なにも腕だけで行うものではない。不安定な体勢でも腰から肩、腕と力を伝達して、それからペグの着弾地点を予想してやや手前に投げた。
──ドッ、と鈍い音を奏でて、ペグは丁度フロントガラスの真ん中、運転席と助手席の中間に突き刺さっていた。追い掛けてきていた車は急停車し、キャンピングカーはどんどん距離を空けて行く。中に戻った古木が車内に着地すると、後ろの窓から車が停まる様子を見ていたくるみ達が振り返って彼を見る。
「古木さん……殺っちまったのか?」
「お前は俺をなんだと思ってるんだ」
「あだっ」
おずおずと問い掛けたくるみに、古木はため息をこぼしながらデコピンで返した。そうしていると、おもむろにラジオが電波を受信する。
「──! ふ、古木くんっ、皆さん!」
「慈さん、どうしました」
「ラジオが音を……」
運転席に向かった古木達が、慈の言うとおりにラジオに注目する。代表して悠里がダイヤルを回してチャンネルを合わせると、ノイズが鮮明になり、若い女性の声が聞こえてきた。
『ねえ、ハイエースとキャンピングカーの人~。聞こえてるー? 聞こえてたら裏門に来てくれない? 待ってるよー』
「……裏門か」
「古木くん、どちらに行けば?」
「次の角を右……いや、スミコがこれを聞いているならそちらに向かうはずなので、着いていってください。──無線でもあればな」
「車が2つだと、連絡が難しいですよね……」
慈は古木と会話をしつつ、前を走るハイエースの動きに合わせて右へ左へと曲がる。
門のある所へと出た車2台を迎え入れたのは、古木と年代の近い三人の女性だった。
「お疲れ様、大変だったっしょ」
「……あの、貴女方は?」
ハイエースとキャンピングカーを並べて停めて、古木を先頭に慈達が表に出ると、門を閉めた女性が待っていた。古木の背後から顔を覗かせて問い掛ける慈に、女性たちは困ったように返す。
「うーん、生き残り?」
「違うっしょ。アタシたちはさっきの車のグループとは別の……派閥? 的な」
「そそ、武闘派の連中とはどうもねぇ~、合わないっていうかさ」
飄々と語る眼鏡をかけた女性と派手な雰囲気だがフランクな女性、そして内向的なのか無口な女性と、それぞれが古木の横に集まっていたくるみたち高校組を見やり、それから眼鏡の女性が一歩近づくと、ニッと笑いこう言った。
「そんなわけで、ようこそ聖イシドロス大学へ」
「──あっ、私は巡ヶ丘高校の教師をしている、佐倉慈です。これからお世話になります」
「おー先生かぁ、こっちはもうそういうの居ないから新鮮だなあ」
珍しいものでも見るように慈を観察する女性。恥ずかしさが勝ったのか、慈は古木に目線を送り──古木が代わって女性に対応する。
「……出口、あまりジロジロ見るな」
「おっとゴメンゴメン、ほら……もう女教師って属性だけで色々と盛り上がるから」
古木が女性の名前らしい言葉を放つと、ピシリと慈が固まる。──知り合いなんですか? そう問い掛けるよりも早く、出口と呼ばれた女性は、感極まったように古木へと抱き付いた。
「──
「
「ヌッッッッッ────」
「めぐねえ? めぐ……し、死んでる……」
次→11月11日00時00分(予定)