【完結】がっこうぐらし!RTA/卒業生チャート+α 作:兼六園
武闘派壊滅RTAな大学編はーじまーるよー。
前回は聖イシドロス大学にて二つに別れた派閥の一つ、穏健派の方々と出会ったところで終わりましたね。今回はその続きからです。三人は……どういう集まりなんだっけ?
そんなわけで大学のとある個室へと案内されました。ボクっ娘メガネ曰く、サークルにようこそ~とのこと。最初は『自堕落同好会』とか呼んでたけど最終的にサークルになったらしいです。
中は……彼女の自室なようで、なんかこう汚な……掃除しがいのあるお部屋でした。
メガネの部屋ではなんとゲームで遊べるらしく、早速とくるみ姉貴がイカがナワバリバトルするアレで遊ぼうとしています。
……楽しそうなところ悪いんですが、話を進めたいので電源をオフッさせてもらいます。*1
メガネは大学の電気が生きていることを自慢しますが……高校も電気点くし水道生きてるしでドヤ顔も丸つぶれですね。
とはいえシャワーを浴びる機会が高校脱出以降無かったので、温水を浴びることが出来るのはいいのでは? (適当)
──それはそれとして、改めて別のお部屋に集まって自己紹介となりました。
ボクっ娘丸メガネがサークル代表の
お次はギャルっぽい雰囲気の明るいお姉さん、彼女は
最後が内気っぽい感じの
そんでもってこちらも自己紹介。俺が鎧の巨人で、こいつが超大型巨人ってやつだ……この自己紹介はステまの方でやったので割愛。
……と、どうやら穏健派のうち、桐子と比嘉子は古木くんのことを知っているようですね。友好度も結構高いな……。キャラ設定の段階で勝手に決まるバックボーンによって、二人は古木くんに良い感情を抱いているのでしょう。
ついでに桐子とスミコも顔見知りらしいっすね。まあ片やオタク、片や中二病。相性も悪くなさそうだし、原作でもサークルのノートでよくお話ししてますしね。
自己紹介も終えると、晶から高校での生活について聞かれるので、ここで緊急避難マニュアルを読ませましょう。高校編で読むとストレスが上がる魔導書ですが、生活水準が他より安定している大学編で穏健派トリオに読ませる場合はそこまで気にしなくて大丈夫です。
逆にこちらからも今までどうやって生活していたのかを聞き返しましょう。武闘派も悪いやつらじゃないんだけどね~と擁護する桐子の話では、大学も最初は電気なんかが無く、人がどんどん犠牲になっていってヤバかったそうです。
そこで規律第一で仕切り始めたのが武闘派なんだとか。戦える人間は優遇するけど怪我をしたら…………という厳しい所みたいですね。そんなんだから残存してるメンバー5人しか残らなかったんじゃないの? というマジレスはNG。
──この話、原作ではパンデミックから数ヶ月経ってるから悲惨さが垣間見えるけど、ゲーム版だとほんの十数日で壊滅した間抜けなグループになるんですよね。
それに大学編に教師が登場しないのもまあまあ謎ですが、めぐねえレベルの人気キャラになるか死ぬかのどちらかだろうし、その代役ならあの人が居ますし、まあいいでしょう(マスロゴ)
そんなこんなで嫌気が差して武闘派から離れたあと、いよいよ食料や水が無くなりかけた頃に比嘉子が非常用電源を見つけて使えるようにしてくれたのだとか。そのお陰で地下の食料庫も見つかったそう、はえーすっごい有能……。
──とまあ、水も食料も電気もどうにかなって、ゲームをする余裕も生まれたということですね。
その余裕にあやかって武闘派も休めばいいのに……とゆきちゃんや圭が語りますが、そう簡単に始めたことは曲げられませんからねぇ。
biimシステムRTAの投稿を始めたが最後、完結を義務付けられるようなもんです。
とかなんとか言いつつ、時間も経過し夜。穏健派のテリトリーにある個室を賜った高校組とめぐねえ、スミコ、古木くんはお部屋で休みます。そんなわけで初日が終了した辺りで今回はここまで──なわけねーだろぉい!!(修造)
大学に来た古木くんがやらなければならないことがまだ一つ残ってるでしょうが! ……そうだね、幼馴染の勧誘だね!
勧誘イベントは来週に回すので、大学編初日はもうちょっとだけ続くんじゃ。ではまた。
──夜も更けてきた頃、聖イシドロス大学の一角、穏健派のテリトリーである個室の一つにノックの音が響いた。部屋の主こと出口桐子は、遠慮無く開けられた扉の奥から顔を覗かせる晶と比嘉子、そして──慈とスミコを見る。
その手には、酒と菓子が握られていた。
それから一時間と経たずに宴会場と化した桐子の部屋で、正座をしながら握られたコップに注がれている酒を呑み進める慈が、おもむろに口を開くと桐子に問いかけた。
「…………ところでその、出口さん?」
「んー、トーコでいいですよ。なんですか?」
「いえ……古木くんとは、どういった関係なのかな~と。ほら、裏門で会ったとき、嬉しそうに………………抱きついてましたよね」
「ヒエッ」
一拍置いて続けられた言葉だけが、氷点下のように冷えきっていた。酔っぱらいの戯言と切り捨てようにも、晶、比嘉子、スミコも気になっているのか、爛々とした視線がぶつかる。
「……あ~~~、いやあまあ。生きてて良かったー! ってなって勢いでやっただけだよ。てゆーか狼のことは人として好きってだけだし。
……それを言うならヒカもでしょ、お熱い視線をチラチラ向けてたじゃん」
「……私も、トーコと同じ。あの人は……私の鈍くささを馬鹿にしないから」
もごもごと言い淀み、誤魔化すように比嘉子は酒を呷る。ふと、桐子の古木の呼び方に違和感を覚えた慈は、更に質問を飛ばした。
「……狼? 大上、では?」
「そりゃ狼は大上でしょ。……ああ、この辺はスミコのが詳しいよ。──あ、やべっ」
「ふむ……古木くんの名字の話だね。彼の名字の【大上】は、元は動物の【狼】だったと言われているんだ。その理由は戦国の時に活躍していた武人、或いは忍の名を時代の変化に伴い世に残さないようにした──という説がある」
酒が回って舌が滑らかに動くようになったスミコが、空の酒瓶をマイク代わりに使い、立ち上がりながら演説のように話始める。
「なんかこの人急に饒舌になったんだけど……トーコ、トーコ? この人なんなの?」
「スミコは…………なんだろう、ボクもこの人のことよくわかんないんだよね」
「古い歴史書には【狼】と名乗る凄まじく腕の立つ忍が居たとされ、また別の歴史書には【狼】という名前の武将が居たともされている。
真偽はどうあれ、古木くんの家系は武家の繋がりがあるんだ、とどのつまり……、……? 何の話をしていたのだったか。ああそうだ、世界の名酒についてだったね」
「全然違いますよ?」
「……トーコの同類、ってこと?」
「まあ、そんな感じ」
酔いから色白の肌を朱に染めているスミコは、ふらふらと室内を歩き、やがて壁に額をぶつけながら誰に言うでもなく会話を再開していた。
「──そんで、佐倉せんせは愛しの狼に告らないの?」
「いいい愛しの!?!?」
「トーコじゃないにしても、たぶんみんなわかってますよ。ねえヒカ?」
「……うん、先生、わかりやすい」
スミコとは違う理由で顔全体を茹でられたように真っ赤に染める慈を見て、三人はおもちゃを見つけたように口角を緩める。そんな折、ふと、慈は影も形もないくだんの相手を思い出す。
「──あの、ところで古木くんはどこに?」
「さあ……? もう寝てるんじゃない?」
首をかしげる桐子に、慈も釣られて首をかしげる。──届きそうで届かない慈の恋路が更に遠退くことを、本人はまだ知らない。
──同時刻、トイレから戻ったくるみを、廊下に立っていた古木が見つける。
「くるみ」
「お、古木さん。どしたん?」
「少し、付き合ってもらいたくてな。部屋に行っても居ないから、探す手間が省けた」
「ああ
「そうか」
与えられた部屋に居なかった理由が可愛い気のあるモノで、古木は小さく笑みをこぼす。
それから手元に畳んでいたコートを投げ渡すと、外に繋がっている方に指を向けた。
「行くぞ。夜は寒いからそれを羽織れ」
「いいけど……どこに?」
「幼馴染を誘いにいく」
「マジ? それを先に言えよ」
年頃の乙女は、その手の人間関係に敏感である。乗り気になったくるみを連れて、古木は、理学棟にいるだろう幼馴染の元に向かうのだった。
次→11月18日00時00分(予定)