【完結】がっこうぐらし!RTA/卒業生チャート+α 作:兼六園
そろそろ終わる大学編はーじまーるよー。
前回はくるみ姉貴の捜索に出たところで終わりましたね。今回は古木くんとゆきちゃんの視点から再開です。
現在、くるみ姉貴を追って外を走り回っている古木くんですが、ゆきちゃんの遅さに合わせないといけないので少し遅いですね。
今は色んなところでイベントが同時進行しているため、恐らくみーくんは武闘派のリーダーとこの事態が空気感染によるモノだというところに行き着いてる頃でしょう。
すると、時間経過で感染の進んだリーダーがヤケクソで正門を開けて『やつら』を中に招き入れるので……おおっとシャベル姉貴のくるみ……ではなく、くるみ姉貴のシャベルを発見伝。
つまり──くるみ姉貴は近くにいる……ってコト!?(ガバ推理)
というわけでやつらをぶちのめしながら進軍する、カァ……といきたいところですが、そうは問屋がおろしません。
やつらを招き入れるリーダーを見た武闘派壊滅の原因の7割ことアヤカ姉貴が──なんと見切りをつけて更にやつらを招き入れようとして、放送室で警報を鳴らしてきます。
ほうらお聞きなさい、ウー☆ウー☆というやかま【ドン!!!】しい音が────なんて?
…………?????*1
ん? え? は? なんで?
なに今の……爆発音は……。
──タイミング的に、放送室で警報を鳴らしたアヤカ姉貴が爆発したのでしょうが……あの人リア充でしたっけ。……まま、ええわ。
たぶん椎子姉貴がレインボーなシックスよろしく罠を仕掛けておいてくれたのでしょう。
味方NPCのAIが優秀で助かりました、これで一人減りましたね……(蟹刑事)
んだらば行動再開。
警報がフラグとなって画面端ィにくるみ姉貴が現れるため、ゆきちゃんと一緒に追いかけます。やつらの数が徐々に増えていくので、頃合いを見て塀の上に登ってから追跡を続行しましょう。
──ここからは選択肢を間違えないように。塀の上を走ってくるみ姉貴を追いかけていると、選択肢が数回出て来ます。【声を掛ける】と【諦める】が出て来るのですが、ここでは三回連続で【声を掛ける】を選んでください。
するとイベントが進行して……はい、ゆきちゃんが足を滑らせて落下します。ここでも選択肢がありますが、【助けに行く】と【くるみに任せる】でも【くるみに任せる】を選択。
やつらから庇うべくゆきちゃんに覆い被さるので、そのままイベントムービーへ。
これでくるみ姉貴を引き留めることに成功したので……あとは武闘派の残りをチェスト関ヶ原して行くだけですね。
などといったところで短いですが今回はここまで。次回、大学編最終回。お楽しみに。
──美紀と椎子に逃げられ、感染が進行し、おぼつかない足取りでふらふらと、頭護
居ない犯人を探し、存在しない解毒薬を求め──リスクを恐れて散々人を切り捨ててきたが故の、自分の番が来ることへの恐怖。
それが、タカヒトの掠れた視界にかつての仲間の幻覚を生み出す。
「……お前らか。俺が憎いか……?」
ひゅうひゅうと辛うじて酸素を取り込みながら、タカヒトは声を荒らげる。
「──くそっ! 何のために俺は生き残った! 何のために俺は殺した!?
──生きるためだ! 生き残る為だ!! 俺は……絶対に諦めん……!」
タカヒトは半ば自棄になりながら、正門を塞ぐ土嚢を退かし、釘を捩じ込んだバットで門を叩いて鳴らす。
「ここも面白かったけど、そろそろ潮時かな」
踵を返して、アヤカは放送室へと足を運ぶ。タカヒトの行動に便乗して場を荒そうと、室内にある警報のスイッチに指を伸ばし────押すと同時に、足がセンサーに引っ掛かる。
「……ん?」
けたたましい警報が鳴る音に紛れて、足元で動体検知により起動したカメラのフラッシュが光り──それが信管となって液体爆弾を起動。意図的に量を減らしたそれが炸裂し、アヤカを壁まで吹き飛ばしていた。
──ゆきを庇うくるみの周りから『やつら』が消え、古木は塀から降りて二人に近づく。
くるみもまた二人に意識を向けながら、呟くように口を開いた。
「……お前ら、本当に馬鹿だなあ。こんなんじゃ……安心していけないだろ」
「どこへ行くの?」
「どこだろうな。もう、意識があんまりないんだ。今だっていつまで保つかわからないし……だからこれでいいんだ……ごめんな」
力無く微笑を浮かべるくるみに、ゆきは起き上がって言葉を返す。
「──ごめんじゃないよ! それってつまり……自分が足手まといとか、居ない方が良いとか……そういうことだよね? そんなの許さないよ!」
「……聞き分けの悪いこと言うなよ。あたしだって…………好きで逃げたいんじゃねえよ!! 今日は大丈夫だから明日も大丈夫だなんて確証もない、いつかは駄目になる、だから出ていこうとしたけど出ていけなくて……っ!!」
感染の進行を感じ、自分が自分では無くなって行く感覚を覚え、それでも尚、くるみは全てを切り捨てることは出来なくて──ゆきはそれに、あっけらかんと言い返す。
「じゃあ逃げなきゃいいよ!」
「無理だろ!」
「無理じゃない!」
「わかってねえんだよ!!」
「──わかってるよ!」
くるみの否定的な声に被せるように、ゆきは大きく言って、それから優しく続ける。
「ずっと同じ日は続かない、いつかお別れだってある。でもさ……知らないうちに居なくなって、生きてるかどうかも分からないなんて、そんなの──ズルいよ」
「────!」
「みーくんもりーさんもめぐねえも、けーくんもるーちゃんも皆も心配してるよ。くるみちゃんがどうなっても、ぐるぐるに縛ってでもつれてくからねっ!」
「お前物騒になったな」
だから──と続けて、ゆきはひやりとするくるみの頬に手を添えて締めくくった。
「だから、絶対……最後まで一緒だよ」
「……わぁーったよ、あたしが悪かった」
意固地になることを諦めたように、くるみはため息混じりに表情を緩める。──そんな二人を、背後で見守っていた古木が声をかけた。
「そろそろいいか」
「うわ──っ!!?」
「うおおおっ!!?」
完全に存在を忘れられていた古木に驚いて体を跳ねさせる二人。その内のくるみは、おずおずと古木に向けて言葉を投げ掛けた。
「……悪い、気付かなかった」
「この空気に割り込む度胸は無いからな。意図的に気配を消していた」
「気配って意図的に消せるんだ……」
相変わらずの仏頂面。しかしてどこかホッとした様子の雰囲気を見せる古木は、二人を立ち上がらせると腰の刀に手を添えて続ける。
「さて……武闘派もやってくれたな。警報まで鳴らすとは、よほど追い詰められているのか」
「ああ、なんか爆発もしてたし」
「あれは武闘派の仕業ではない」
「えっ?」
くるみとゆきは、古木の否定に疑問符を浮かべる。正門の方へと向かいながら続けた古木の言葉に、二人は口角をひくつかせた。
「恐らく椎子が爆薬でも仕込んでいたんだろう。まあ、殺傷力は落としているはずだ」
「…………はい?」
「ごめんなんて?」
「………………。ほら、行くぞ」
──いや誤魔化すなよ……というくるみの言葉を背中にぶつけられながら、古木は先導して、駆け足気味にその場を後にするのだった。
次→3月3日00時00分(予定)