幼なじみの彼女は   作:有機物

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彼と彼女が考えることは似ている

 

京都へ着いて、まず最初に行くのは清水寺らしい。クラスごとにバスに乗り込む。しばらくぼーっとしていたら、直ぐに着いた。

仁王門をバックに集合写真を撮る残念ながらこれは強制発生イベントなのでスキップ出来ない。

 

「ヒキタニくん、一緒に撮るべ!」

 

「お、おう……」

 

いきなり肩を組むなよ。心臓に悪いだろ。最近戸部に懐かれて困っている今日この頃です。

 

 

 

 

 

写真を撮り終わると、神社に行く。縁結びとして大変名高く、恋愛成就を願う参拝客で人気のスポットだ。

まずはお参りを済ませ、それからみな気合いを入れて、お守りとおみくじを買う。

戸部は張り切っておみくじを買いに行っていたので、俺は一人でぼーっとしていた。

おみくじ、か。

買おうかな。いや、いらないかな。雪乃は買うのかな。きーにーなーるー。

 

「っしや、きたっ!」

 

近くで三浦がやけに男前なガッツポーズで喜びを露わにしていた。

 

「うわっ!優美子すごっ!」

 

「大吉って出るんだねー」

 

どうやら三浦は大吉を引いたようだ。でもよくおみくじなんて引けるな。俺だったらちょっとでも悪いの引いたら落ち込んで立ち直れなくなって雪乃に慰めてもらっちゃうぞ。え、なにそれご褒美じゃん。さあおみくじひくぞぉー。

 

「…………」

 

……………。で、でてしまった。大吉、だと!?え、これ大吉だよね?俺、ツイてるんじゃね?今度からもっと積極的に行こうかな。

一人密かに喜んでいると、次の場所へと移っていった。

 

 

 

 

縁結びの神様、ね……。クラスの女子たちはおみくじの結果にわーきゃー騒いでいる。

買おうかな。いや、いらないかな。比企谷くんは買うのかな。……気になる。

もし買ったとして、それで悪い結果が出たら絶対に落ち込む。で、勝手に話しかけづらくなったり、会いづらくなって、でも理由を聞かれても上手く答えられなくて疎遠になってしまうかもしれない。ダメだ!絶対に買ってはいけない!そう、ダメなんだ……。

 

「雪ノ下さんは買わないの?」

 

近くにいた子から聞かれる。周りは興味深そうに私のことを見ていた。

 

「か、買わないわ」

 

私がそう言うと、周りはがっかりした顔になる。いや、そんな顔されても……。

だが、確かに周りがそういう反応になるのは分からなくもないこともない、わけでもない、こともない、かもしれない。思った以上に話題として取り上げられていることが多かった気がする。

考えているだけで恥ずかしくなってきた。いや、嫌だったわけではないのだ。むしろ嬉しい…けどそれでも恥ずかしいのだ。特に周りの反応が。

 

「はぁ」

 

小さくため息をついてしまう。色々と面倒くさいことを抱えているのだ。これ以上何事も増えてほしく無い、そんな事を思いながら誰にも見られないように、こっそりおみくじを買った。

 

 

 

 

 

「大吉!?」

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