ニューマコーニオシス 〜塵肺戦線〜 解体新書 作:イエローケーキ兵器設計局
「あぁ…〇〇様よ…我に力を授け給え。」
実験部隊(わかっている範囲で)
B-24
兵種…重爆撃機
性別…女
星屑連邦学連所属の第2世代DOLLS。廃都事変までは学連側で普通に運用されていたが…代理人の負傷によりフリーになった所を実験部隊に買われ、参戦。極東での大爆発で負傷したあと行方不明になる。第251部隊に似たやつがいるがはたして…
兵種…詳細不明
性別…不明
所属学連も不明、どんな姿をしているかも不明な謎のDOLLS。存在が噂されている程度。
特徴としては災獣を呼び出すことができるらしいが…
字数が余ったので…
ある少年の過去
そもそも彼はDOLLSに最初から成りたかったわけではない。が、護るためにならざるを得なかった。
あれはおよそ100年と少し前。私がまだ古びた橋の下で時が流れるのをぼーっと見ていた頃である。
「我に力を授け給え…我に…護る力を…」
『少年、何をそんなに祈る?』
「どうか家族を…」
『少年!』
「…?」
麦わら帽子を被った色白、目が赤い少年があたりを見渡している。
『我はここだ。』
橋の脚、橋脚に備えられた謎の祭壇(私は頼んだ覚えは無い)の空いた場所を左手で軽く叩く。
『参れ。』
「…??橋姫様の御祭壇から音が?」
そういやそう呼ばれてたっけね?
復興の遅れた極東の方から復興支援のお礼として送られてきた(らしい)祭壇…そこに宿ったと言うわけで。
『少年、名は何と申す?そして汝は何を望む?』
せっかくなので最近覚えた化身を使ってみる。それは色白の片眼を隠した女であった。
「わ、私は…ツェッペリンと申します…」
『ほう…ツェッペリン…よい名前じゃ。大事にせよ。』
「有難きお言葉。」
『そう堅くなるな…もっと…こう……柔らかく行こう。で、お主の希望は?聞くだけ聞いてやろう。』
(作者の語彙力的問題…)
「はい…私は…家族とこの地域を守りたいのです。」
『はて…敵意を抱く者は何者もこの街に入れた覚えは無いのじゃが…』
「災獣から家族を守りたいのです。将来的にこの地域も呑み込まれるでしょう。私は時間稼ぎをしたいのです。」
『自分ではできぬのか?』
「私の力では精々、鹿を狩る程度しかできません。力が欲しいのです。」
『…駄目だ。力は持てば持つほど正気を喪う。かつてこの地域を守りたいと名乗り出た者が居たが…そやつは力に呑まれた。お主も同じ道を辿るか?』
笑いながら言う事ではないが、結論を言えば生半可な覚悟では力を制御しきれないのは自明である。
「私は…覚悟があります。この命、惜しくはありません。」
『…ふむ。何故、覚悟があると申せるのか?』
「それは……私は姉達に守られてばかりでした。自分は弱くて逃げてばかりでした。でも逃げてばかりでは恩を返せません。私は…人間である事を失ってでも守りたいんです。」
『仇する者から?』
「はい。」
ふーむ…説得力は皆無だが決意表明はしている。人間である事を捨てると言った奴はいなかったな。
『…お主を試そう。これはできるか?』
右手にナイフを生成し左手を刺す。かなり痛いが…できるのだろう?
ナイフを差し出し、じっーと見ていると…
「承知しました。致しましょう。」
とだけ言ってナイフを受け取り…一瞬の逡巡も無く左手の甲を貫いた。その顔は苦悶も含まれていたが…決意は硬いようだ。……私もだいぶ甘くなってしまったな。
『わかった。ナイフを抜け。』
ナイフを抜こうとして四苦八苦しているのを見て少しだけいじらしく感じた。何なんだろうか…この感覚は。
『抜けぬのか。どれ抜いてやろう。』
勢い余って深く刺したらしく刃の半分程が貫通していた。これは即、止血が必要だ…口調が崩れてきたのは何故だろう?
『抜くぞ。歯を食い縛れ。』
一気に抜き、止血。軽く処置をして本人に任せる。処置をどうするか見てみたい。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
慣れた手付き…には程遠いが的確に処置ができている。及第点と言うには少し足らないけど。
通称"ルビコン川"に架かる橋の橋の下、彼は祈った。自分と引き換えに暫くの安寧を。
そして彼は…"天使"になった。
"悲しみがただ 降り続く街で 生きることさえ 戦いだけど"
彼はそう呟いた。
(椎名へきるの"PROUD OF YOU R-TYPE FINAL ENDING VERSION"の歌詞をお借りしました。作品コードあってるよね?)
彼はR-TYPERだったのか…