マンガ版GXしか知らない遊戯王プレイヤーが、アニメ版GX世界に跳ばされた話。なお使えるカードはロボトミー縛りの模様   作:黒月天星

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 注意! あらすじなのでこんな事もあったなあと思い出すための物です。


閑話 大体3000文字で分かるこれまでのあらすじ

 

 やあ。俺の名前は久城遊児。中身24歳だが肉体年齢15歳にされたお兄さんだ。

 

 俺はある時、仕事中に死にかけた所をディーという自称“元”神の胡散臭い奴に命を助けられた。

 

 いや、正確に言えばまだ助かってはいないか。ディーは死ぬ直前で時間の流れをとんでもなく遅くしてこう聞いてきた。『君は異世界転生という奴を信じるかい?』と。

 

『君に、これから二つの選択肢を挙げよう。一つ目はこのまま流れに身を任せること。そのまま死んじゃうけど、君の魂をちょっと弄って別の世界に送る。今流行りの異世界転生って奴だよ』

『二つ目は僕の暇つぶしに付き合ってもらう事。課題を出すからクリアして欲しい。無事クリア出来たら……そうだね。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。課題に失敗したらそれまでだ』

 

 滅茶苦茶な二択を迫られたもんだが、まだ死んでないのに異世界転生というのも筋が違う。まずは今をしっかり生き抜いてからだ。

 

 という事で二つ目を選んだら、何故か若返った状態で遊戯王GXの世界(ディー曰くシミュレーション)に送り込まれ、デュエルアカデミアを卒業しろなんて課題を出される。

 

 使えるデッキは俺の物ではなく、“幻想体(アブノーマリティ)”と呼ばれる別世界のキャラクターをモデルにしたデッキ。それ以外のカードは数枚の入れ替えしか許されない縛りプレイな上、カードの大半が精霊化出来るという問題まで抱えていた。

 

 

 

 

 デッキに慣れるためディーとの百連戦デュエルを敢行し、餞別だと特製のペンダント(俺にこれから縁が出来る何枚かの幻想体をモデルにしたらしい)を受け取り、この世界への第一歩を踏み出す俺。

 

 しかしこの学園での穏やかな卒業を目指すのだが、ここは毎日が刺激的過ぎた。

 

 なにせ俺のクラスは原作主人公である遊城十代と同じオシリスレッド。さらにカードでイベントの席順から世界の命運まで決まる遊戯王世界だ。

 

 肝試しで今は使われていない特待生寮に行ったら闇のデュエリストとの戦いに巻き込まれ、冬休みはカードの精霊と闇のデュエルをし、無印主人公武藤遊戯のデッキを盗んだ奴と戦ってデッキを取り戻したりもした。それに、

 

『ねぇねぇ遊児お兄ちゃん。誰とお話してるの?』

〈ピピっ! あなたのお供、ヘルパーロボットだよ! 何をお手伝いしようかな?〉

「ああ。あとで話すから、今はちょっと離れててなレティシア。ヘルパーも今は大丈夫だから待機だ。罪善さん。二人を頼む」

 

 カタカタ!

 

 この通り、原作では非常に珍しい筈のカードの精霊だが、俺のデッキからは割とちょくちょく出てくる。短時間であれば普通に実体化して物理的に干渉できるので、一歩間違えば大惨事だ。

 

 幸い温厚かつ一応俺の言う事を聞いてくれる精霊が多いので何とかなっているが、これから何が出てくるかと思うと胃が痛い。

 

 おまけにここは俺が知っているマンガ版ではなくアニメ版の世界。キャラクターの大まかなプロフィールは知っているが、これから何が起こるかまるで分からない。

 

 だけど、()()()()()()()()()()()()()()()()()()だと割り切り、俺はどうにか危険だけどそれなりに楽しい学園生活を過ごしていた。

 

 

 

 

 しかし当然アニメならではのイベントが起こる訳で、俺は厄介な事件に巻き込まれた。後にディーから聞いたが、通称セブンスターズ編という事件だ。

 

 学園の地下にある七精門という七つのロック。そこに封印されているカードこそ、無印にある神のカードを明らかに意識したと思われる三幻魔と呼ばれるカード。

 

 無闇に解き放ったら世界が大変な事になるという触れ込みのカードを、セブンスターズとかいう集団が狙っているという。

 

 学園側はそれに対抗して七人の七精門の鍵の守り手を選出し、迎え撃つという計画を立てた。我らが主人公十代や、俺の押しキャラである万丈目もその一人だ。

 

 ……えっ!? 俺はどうなんだって?

 

 

 俺は…………()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 だってしょうがないだろ!? セブンスターズの一人、錬金術師アムナエルの正体がオシリスレッドの寮長大徳寺先生で、もうその身体は余命いくばくもなく。精神を自分の作ったホムンクルスに移し替えて延命していたけどそれも限界。

 

 しかしセブンスターズの黒幕であり自分の支援者であった影丸理事長を諌めるべく、表向きは従いながらも理事長に対抗できるよう十代に試練を課して鍛えようとしていたのだから。……自分の残り僅かな余命を削って。

 

 流石に命を懸けた覚悟を止める訳にもいかないが、少しでも長生きしてほしいのも事実。仕方なく俺は正体を隠し、アムナエルの代理のバランサーと名乗って学園側との戦いの調整役をすることとなった。ようするにスパイ活動だ。

 

 

 

 

 個性豊かなセブンスターズの面々にはかなり振り回された。

 

 何故かダークネスと言う名前の闇のデュエリストになっていた天上院吹雪とは、入団試験で闇のデュエルをさせられ酷い目に遭った。

 

 三幻魔ではなく婿探しが目的だったアマゾネスのタニヤには、すっかり恋仲になった三沢とのイチャイチャを見せつけられた。

 

 腕は良いがどこか雑な黒蠍盗掘団は、デュエルではなく直接鍵を奪ったり七精門を爆破して壊そうとしたりとやりたい放題。

 

 古代エジプトの生涯無敗とされた王アビドス3世は、実はデュエルの腕はあんまりだったので学園に短期留学させて一から鍛え直した。カイザーと引き分けまで行ったのはスパイとしてちょっとやり過ぎたかもしれないが。

 

 自称から本物の闇のデュエリストになった仮面の巨漢タイタンは、何故か罪善さんに浄化されてすっかり真っ白の完善体に。穏便にセブンスターズを辞めるべく、一か八かの大芝居を打った時は苦労したな。

 

 そして、吸血鬼一族の末裔カミューラ。こいつがこの濃い面々の中でも一番の曲者だった。

 

 なにせ決戦場に城を造った上、秘密裏にセブンスターズを裏切って別ルートから三幻魔の力を独り占めしようとしたのだから。

 

 おまけに決行は学園祭の日。祭りの中で幻想体達が普通に実体化し、マンガ版の重要人物である元世界チャンプ響紅葉がやってきたりとお祭り騒ぎ。

 

 鍵の守り手、セブンスターズ、幻想体の一日限りの共同戦線により、どうにかカミューラを追い詰めたと思ったら、トドメは暴走する魔法少女の乱入と言う特大のハプニング。

 

 ……学園祭が無事に終わったのがもう奇跡レベルの激闘だった。

 

 

 

 

 結果もうセブンスターズで残るはアムナエルのみ。後は最後に直接デュエルで十代の仕上がりを見届けるだけという所で、バランサーにとんでもないお達しが理事長から下った。

 

 なんとカミューラの除名によって空いた席に座ってセブンスターズとなり、残った鍵の守り手と戦えと言うのだ。それも闇のデュエルで。

 

 前々から考えていた手はあるが、どうしても一人では限界がある。どうしたものかと頭を抱える俺だったが、幻想体達に背中を押されて遂に腹を括る。そして、

 

 

「ちょっと()()()()()()手を貸してもらってくる」

 

 

 という訳で、俺は早速その一人目である天上院吹雪の所に向かい、仮面を外して事の経緯を話すことになった。

 

 

 

『改めて書き出してみると、なんとも滅茶苦茶だね久城君』

「言うな。自分でもそう思ってるから」

 




 本当に長らくお待たせいたしましたっ!

 突然スランプになって書く気が失せて不貞寝しまくっていた不甲斐ない作者でございます。

 書こう書こうと思っても筆が乗らず、いつの間にか数か月もほったらかしにしてしまいました。

 こんな作品ではありますが近々また本編を進める予定です。気が向いたらで良いので、また読んで頂ければ幸いです。




 それはそれとして久しぶりのおねだりを。

 この話までで面白いとか良かったとか思ってくれる読者様。完結していないからと評価を保留されている読者様。

 お気に入り、評価、感想は作家のエネルギー源です。ここぞとばかりに投入していただけるともうやる気がモリモリ湧いてきますので何卒、何卒よろしく!
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