マンガ版GXしか知らない遊戯王プレイヤーが、アニメ版GX世界に跳ばされた話。なお使えるカードはロボトミー縛りの模様   作:黒月天星

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 注意! 今話は独自設定タグが結構仕事します。

 こんなセリフ神楽坂は言わないと思う方や、貪欲の王はこんなんじゃないと思う方は、こういう捉え方もあると寛容に受け止めてもらえると幸いです。




 次回は三日後投稿予定です。……急な仕事が入って少し投稿ペースが落ちます。

 今回もまたあとがきに幻想体の能力と感想を載せておきます。よろしければご一読ください。



VS遊戯デッキ 遊児対神楽坂 その五

 遊児 LP950 手札7 モンスター 貪欲の王 魔法・罠 ロボトミーコーポレーション

 神楽坂 LP2400 手札1 モンスター カオス・ソルジャー ブラック・マジシャン・ガール

 

 

 

「スタンバイフェイズ時。ロボトミーコーポレーションの効果発動! デッキから3枚めくり、幻想体があれば1枚手札に加える。……幻想体は無し。だが、今の手札で十分だ!」

 

 手札はドローした分を合わせて7枚。これだけあれば事足りる。

 

「俺は魔法カード『魔法少女の誓い』を発動! このカードは場に“幻想体 魔法少女”が存在し、墓地にそれとは異なる魔法少女が2種類以上存在する時に発動可能! 墓地から2枚を選択し、1枚を手札に、1枚を場に特殊召喚する。ただしこのターン、俺は魔法少女以外では攻撃できない」

 

 まず最初に俺が取り出したのは、ステッキと剣、そして拳が交差した絵柄のカード。……ステッキと剣は分かるけどなんで拳?

 

「何をバカな。お前の墓地にあるのは絶望の騎士のみ。墓地にそれ以外の魔法少女なんて」

「……いいや。それが居るのさ。さっき()()()()()()()()()()()()()()()()()()『幻想体 魔法少女 憎しみの女王』がなっ!」

 

 奇しくも最初に神楽坂にやられた手をやり返した形になり、どこか向こうも悔しそうだ。まあそれはともかくとしてデュエルを続けよう。

 

「俺は憎しみの女王を手札に加え、絶望の騎士を守備表示で特殊召喚!」

 

 俺の場に、再び悲しみと絶望を漂わせる女騎士が出現する。

 

「まだまだ行くぜ! 俺は手札の『幻想体 赤ずきんの傭兵』の効果発動! 場のPEカウンターを4つ取り除くことで、このカードを手札から特殊召喚することができる。俺は貪欲の王のPEカウンターを4つ使う」

 

 貪欲の王 PE8→4

 

 赤ずきんの傭兵 星6 ATK2100 DEF1500 戦士族 闇 CC3

 

 続けて現れたのは、暗い色の服を身に纏い、目元まで覆う赤いフードを被った長身の女性だった。顔を隠すように鋭い牙を模したマスクで口元を覆い、隙間から垣間見える肌は古い傷だらけ。

 

 両手にショットガンのような銃器と、折り畳み式の鎌に近い手斧を持って油断なく佇む様は、歴戦の戦士という風格を醸し出している。

 

 見るからに強そうだ。だけど、今回はこのカードが主役というわけじゃない。

 

「さらに俺は赤ずきんの傭兵を生け贄に、『幻想体 魔法少女 憎しみの女王』を攻撃表示で召喚!」

 

 出たばかりで悪いけど赤ずきんを生け贄に、俺の場に3体目の魔法少女を召喚する。

 

 憎しみの女王 ATK2300 CC2

 

 憎しみの女王は場に出た瞬間ステッキを軽く手前でバトンのように回転させ、そのままステッキ片手にピースサインを決めてみせる。……やっぱり魔法少女系演出凝りすぎじゃね?

 

「お~っ! すっげ~! 一気に上級モンスターを場に3体も並べた!」

「う~ん。ブラマジガールに憎しみの女王。僕はどっちを応援すれば良いんだろ?」

 

 素直に驚いている十代はともかく、大真面目に悩んでいる翔は放っておこう。次が最後のキーカードだ。

 

「手札から装備魔法カード『幻想体 狂研究者のノート』を発動! このカードは、クリフォトカウンターかPEカウンターを乗せたカードにしか装備できない。これを貪欲の王に装備!」

 

 何かの研究ノートのようなものが貪欲の王の元へ飛んでいく。……しかし毎度思うけど、こういう装備カードってどう装備するのだろうか? 特に人型以外の奴。

 

「そして、絶望の騎士の効果発動! 貪欲の王を選択。このターン攻撃力・守備力を500アップし、1度だけ破壊されない」

 

 貪欲の王 ATK2800→3300 DEF1500→2000

 

 絶望の騎士の加護が、貪欲の王に力を与える。

 

「終わらせるぞ。バトルだ! 貪欲の王で、ブラック・マジシャン・ガールに攻撃!」

 

 効果により手札を1枚捨て、貪欲の王の攻撃力はさらに上昇する。

 

 貪欲の王 ATK3300→3800

 

 黄金の卵から照射された光が、展開された魔法陣を通して女魔術師を襲い、ブラック・マジシャン・ガールは光の粒子となって消滅する。

 

 神楽坂 LP2400→900

 

「……さよなら。ブラック・マジシャン・ガール」

 

 翔がどこか名残惜しそうな顔をしているが、これもまたデュエルと諦めてほしい。

 

「ふっ! 勝負を焦ったな! 残ったのは攻撃力2300の憎しみの女王。攻撃力3000のカオス・ソルジャーは倒せない」

「確かに憎しみの女王じゃカオス・ソルジャーは倒せないな。だが、そもそも戦うのはそっちじゃないんだよ。貪欲の王に装備した狂研究者のノートの効果発動! 1ターンに1度、装備したモンスターの攻撃終了時、乗っているカウンターを全て取り除くことでもう一度攻撃できる」

 

 貪欲の王 PE4→0 CC1→0

 

「自分からカウンターを0にっ!? そんなことしたらっ!?」

「またさっきみたいに暴走するぞっ!」

 

 再び貪欲の王の琥珀部分にヒビが入り、先ほどと同じく暴走の前兆を見せ始める。だが、

 

 スッ!

 

「なっ!? 憎しみの女王と絶望の騎士がっ!」

 

 俺の場の二人の魔法少女が、まるで寄り添うように貪欲の王に歩み寄る。そして、先ほどとは違い()()()()()()()が砕け散った。

 

 中に封じられていた褐色の少女はそのまま解き放たれ、その両の足でしっかりと場を踏みしめると、開かれた赤い瞳で戦うべき相手を鋭く見据える。

 

「魔法少女シリーズの効果。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。たとえどんなに荒れ狂おうと、引っ張り戻してくれる仲間が居る。大切なことだ」

「で、では!? このターン俺が守り切ったとしてもっ!?」

「そう。暴走しないからダメージも発生せず、俺が負けることもない。……だから相手の自滅頼りなんて戦法は()()()()()って言ったんだよ」

 

 神楽坂が愕然としている。さあ。あとはもう押し切るだけだ。

 

 貪欲の王は、いつの間にかその両腕に黄金に輝く手甲を装着していた。手甲の中心には先ほど自分が入っていた琥珀が埋め込まれており、それをガツンガツンと音を立ててぶつけ合わせる。

 

「手札を1枚墓地に送り、貪欲の王でカオス・ソルジャーに攻撃っ! そしてダメージステップ時、効果によりさらに攻撃力500アップ!」

 

 貪欲の王 ATK3800→4300

 

「攻撃力4300だとっ!?」

 

 攻撃宣言と共に、先ほども使っていた魔法陣が貪欲の王の前面に展開される。だが今回はそこから光を照射するのではなく、驚くべきことに()()()()()()()()()()()()()()

 

 その瞬間カオス・ソルジャーの前面に同じ魔法陣が展開され、そこから貪欲の王が躍り出る。

 

 カオス・ソルジャーが反応して迎撃態勢に移るまでの僅か一秒足らずの間に、貪欲の王の拳が剣を弾き飛ばし、そのまま渾身の右ストレートで鎧ごとカオス・ソルジャーを破壊していた。

 

 ……予想よりも武闘派の魔法少女だったよ貪欲の王! ってかもうどこが魔法だか分からんぞ! 魔法陣による短距離ワープだけじゃん!

 

「ぐっ!? 手札のクリボーの効果! このカードを捨てることで、戦闘ダメージを0にする!」

「だろうな! だけど、残った憎しみの女王の攻撃は防げないっ!」

 

 カオス・ソルジャーを倒した勢いで神楽坂に向かっていく貪欲の王だが、そこは神楽坂の出したクリボーが壁となって食い止める。

 

 しかし貪欲の王の攻撃に合わせるように、憎しみの女王も同じく魔法陣を展開して詠唱を開始していた。

 

「終わりだっ! 憎しみの女王で、神楽坂にダイレクトアタックっ!」

「ぐっ!? ぐわあああっ!?」

 

 ステッキから放たれた星形のエネルギー弾が神楽坂に直撃し、そのまま残っていたLPを削り切った。

 

 神楽坂 LP900→0

 

 

 デュエル終了。遊児WIN!

 

 

 

 

「この俺が……負けた?」

 

 神楽坂はがっくりと膝をつく。そのはずみに、使っていたデッキのカードが数枚岩場に散らばる。

 

「俺は、こんな強いデッキを使っても勝てないのか? 俺にはやはり、才能がまるで無いんだ」

 

 神楽坂は、ポタリポタリと涙を流しながら嘆く。……いや、それは

 

「いいや。そうでもないさ」

「カイザー!」

「明日香! どうしてここに?」

 

 俺が神楽坂を止めようとした時、同じタイミングで明日香と共に現れたカイザーと言葉が被る。……俺が言うよりはカイザーが言った方が影響力があるか。ひとまず様子を見よう。

 

「俺達も、一足早くデッキを見たくてね」

「会場に行ってみたらケースの蓋が壊れてて、デッキは消えていた。それで辺りを探してみたら、貴方達を見つけたわけ」

 

 やはり皆して考えることは一緒だったってわけか。

 

「止めようと思ったが、止めるにはあまりにも惜しいデュエルだったんでな」

「そりゃそうだ」

「おいおい。必死に戦った翔や遊児の身にもなってくれよ」

 

 そうだ十代。もっと言ってやってくれ! さっきのは結構きつかったんだから。

 

「それにどうやら、見ていたのは俺達だけじゃないようだ」

 

 その言葉に辺りを見渡すと居るわ居るわ! 俺達以外にも少なく見積もっても二十人以上あっちこっちで見ていた。どんだけ皆フライングしてんだよっ!?

 

「いやぁ。凄いデュエルだったぜ!」

「良いもん見させてもらった。勉強になったよ」

「皆……」

 

 そう言っているのは、今日購買部でのデュエルの時に神楽坂に陰口を叩いていた奴ら。ああは言っていたが、今のデュエルを見て何か感じるものがあったのだろう。

 

「確かに、他人のデッキを勝手に持ち出したことは許されない行為だ。しかし、その武藤遊戯のデッキが戦い力を発揮する姿を、皆が見たがっていたことも事実。故に、ここは大目に見るべきだろうな」

 

 カイザーはそう言うが、実際にガラスケースをぶっ壊してるしクロノス先生も容疑者にされかけたわけだし、何らかの処罰はありそうなんだよな。

 

「キングオブデュエリスト。武藤遊戯のデッキをあれだけ使いこなすなんて」

「凄いぜ神楽坂!」

「けど俺は負けた。……どうして?」

「それは簡単さ! お前にはなくて、遊児にはあったものの違いだぜ!」

 

 皆から称賛されるも、何故負けたのか分からず悩んでいる神楽坂。そこへ十代が自分なりの意見を述べる。頼むぞ十代(主人公)。ここで神楽坂にバシッと決めてやれ!

 

「俺にないもの?」

「それは、デッキを信じる気持ちさ。確かにそのデッキは強い。けど所詮お前のアイデアが詰まったデッキじゃない。それじゃあデュエルには勝てないんだ。……なんつったら良いかな?」

「自分が時間と労力をかけたからこそ、デッキを心の底から信じることができる。そして、その信念がデュエリストに気迫を与え、ギリギリの戦いでは勝敗を左右する。今のデュエル、本物の武藤遊戯であれば、遊児はそのプレッシャーに負けていたかもしれない」

 

 十代のどこか感覚的な説明に、カイザーが補足説明をする。……まあ神楽坂からはそこまでのプレッシャーを感じなかったのは事実だ。

 

 少なくともチュートリアルデュエル百連戦の時のディーはこんなもんじゃなかった。もし神楽坂からディーくらいのプレッシャーが出ていたら、もう少し苦戦したかもしれないな。

 

「やっぱり、そのデッキの本当の力を引き出すのは、遊戯さんにしか出来ないことなのさ。……遊児も何か言ってやれよ!」

「俺が? ……別に俺は言うことはないんだけど」

 

 このまま十代達に任せようと思っていたのだが、最後の最後で俺に振ってきたよ!? ……仕方ない。あまりためになるかどうかは分からないが、素直に思ったことを言っておくか。

 

 俺は軽く髪を搔きながら、岩場をトントンと渡って神楽坂の居る岩場まで跳ぶ。そしてまだうなだれたままの神楽坂に向けてゆっくりと話しかけた。

 

「……はっきり言って、俺がデュエルを仕掛けた理由は単にムカついたからだ。何の覚悟もなく自分は誰にも負けないなんて、ただ強いデッキを持っただけで言い出したから。……だけどまあそれはもういい。俺が言いたいのはその後のことだ」

「……何がだ?」

「今回の勝負。仮に俺が負けていたとしても、お前に負けた気にはならなかったと思う。負けたのはあくまで()()()()()()()()、そして()()()()()()()()()()()()にだと思っていただろうな」

「俺じゃなくて、俺が演じる影?」

 

 神楽坂は少しだけ不思議そうに俺の方を見る。

 

「ああ。正直な話、自分のじゃないデッキで戦うことを咎めるつもりはない。それを言ったら……いや。何でもない。俺が言いたいのは、借り物のデッキだろうが自分の心まで借り物にしなくてもいいだろうってことだ」

 

 借り物云々で言ったら、このデッキだってディーから借りているようなものだしな。

 

 話を戻すと、さっきの戦いで神楽坂は遊戯のデッキを使いこなしていた。だけどそれは、あくまで遊戯だったらどう動くかという流れを忠実に再現していただけだ。

 

「だからさっき神楽坂が遊戯らしくない手を使った時、ああは言ったけど実はちょっとだけ嬉しかったんだ。やっと遊戯じゃなくてお前と戦ってるって思えてさ」

「俺と?」

「ああ。どんなに自分の作ったデッキが誰かのデッキに似ようが、()()()()()使()()()()()()()それは間違いなく神楽坂の力だよ。だから次は誰かが使う誰かのデッキじゃなくて、お前の使うお前のデッキでまたやろうぜ!」

「ああ。……ああ!」

 

 神楽坂は涙を拭い、俺の差し出した手をガシッと掴む。……これなら約束通りデッキは返してくれそうだな。

 

 こうして、伝説のデッキを巡る一夜限りの騒動はやっと幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

 翌日。

 

「よかったよかった! 無事デッキが戻って」

「まったくだ」

 

 デッキが戻ったことにより、デッキの特別展示は予定通り開催された。俺達は昨日しっかり見れなかったデッキをじっくり観賞すべく、少し用があって遅れるという翔を除いた面子で整理券組として再び展示会場にやってきていたのだ。

 

 本来なら整理券を持っていない俺は入れないのだが、今回の一件の功績から特別に入らせてもらった。それくらいの役得はあってもいいと思う。

 

「武藤遊戯のデッキは、デュエリスト全員の財産なんだな。それはそうと、十代何持ってるんだ?」

「これか! これはなぁ……へっへ~ん!」

 

 十代が大事そうに抱えていたのは、以前購買部でも見たこの展示会のポスターだ。この一件のささやかな報酬として、十代が購買部のトメさんから貰い受けたらしい。

 

 それを自慢げに見せる十代だったが、突如走り込んできた翔の言葉で状況が一変する。

 

「アニキ大変だよ~! 久城君の偽物が現れた!」

「何っ!?」

「俺のっ!?」

 

 偽物は展示会場の外にいるとのことで、慌ててどういうことかと走り出す俺達。そして会場の外で目にしたのは、

 

「待ってたぞ」

「わっ!? 神楽坂!? 何やってんだよ?」

 

 そこにいたのは昨夜俺と戦った神楽坂。しかしあの時とは少々雰囲気が違うな。服装もオシリスレッドのものだし、髪型も逆立ちが落ち着いている。

 

「俺は分かったんだ。なぜデッキを信じることができなかったか。……それはつまり、俺のなり切り方が半端だったからだっ!!」

「全然分かってねえ。こいつ」

 

 十代が呆れたように額に手を当てるが、神楽坂は少しだけ違うとばかりに首を横に振る。

 

「まあ待て。十代とカイザーが言った言葉だけなら俺も今の言葉で終わっただろう。しかし、そこの久城からの言葉を受けて、俺ももう少し深く考えてみた。その結果出した結論は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 神楽坂はそこで言葉を切り、姿勢を正して俺の方を見た。……なぜ俺?

 

「俺はもっとなり切りを極める。様々な使い手になり切り、そして持ち主の使い方を完全に再現し、その上で俺だけのより良い使い方を見つけてみせる!」

 

 それは神楽坂なりの決意の表れ。今はただ強者を真似るだけのコピーであっても、いずれはオリジナルを超えるコピーになるという宣言。

 

「というわけで、まずは俺を倒した久城になり切ろうとしたわけだ。デッキもお前に似せて作り直そうとしたが、幻想体は非常にレアなため手に入らなかった。なので、ひとまず恰好からなり切ることにした。さあ! もっと普段の動きや癖を観察させろ!」

「だからってなんで俺なんだよぉっ!?」

 

 純粋だがはた迷惑な決意を前に、俺の理不尽に対する叫び声が響き渡ったのは言うまでもない。

 




 神楽坂戦完結! 過去一番に長い話になってしまいました。どうしても嫌いになれないんですよね神楽坂って。

 今回の貪欲の王の設定は大半が独自設定です。原作では他に魔法少女が居ても暴走抑制等はありません。

 ただこっちはあくまで本体の影であるという点と、カードの効果上互いに抑制しあうという関係からこのような展開となりました。

 拳で語る系魔法少女。これも独自設定ですが、こうだったかもしれないと思っていただければ幸いです。



 以降は幻想体の説明となります。


『幻想体 赤ずきんの傭兵』

 星6 ATK2100 DEF1500 戦士族 闇

 効果
 ①このカードの召喚、特殊召喚、リバース時、このカードにクリフォトカウンターを3個乗せる。
 ②このカードが戦闘を行ったバトルフェイズ終了時、このカードにPEカウンターを4個乗せる。
 ③このカードは、フィールド上のPEカウンターを4つ取り除くことで手札から特殊召喚できる。
 ④自分フィールド上に『幻想体 大きくて悪いオオカミ』が居る時、このカードは召喚・特殊召喚ができない。
 ⑤相手フィールド上に『幻想体 大きくて悪いオオカミ』が居る時、このカードを手札、墓地から特殊召喚し、攻撃力を500アップする。この効果で特殊召喚した場合、①の効果は無効となる。この効果はデュエル中1度だけ使用できる。
 ⑥自分のターン終了時、このカードに乗っているクリフォトカウンターを1つ取り除く。
 ⑦自分のターン終了時、このカードにクリフォトカウンターが乗っていない場合、互いのプレイヤーに800ダメージを与え、このカードにクリフォトカウンターを3個乗せる。

 プロの傭兵。オオカミの被害者にして復讐者。

 互いの身体中に刻まれた傷跡は、幾度となくぶつかった殺し合いの歴史そのもの。

 互いが互いの天敵であるため、出会って1秒で殺し合いに発展する仲の悪さ。

 ただし、対価さえ払えば傭兵としてしっかり働く面も。オオカミがいなければギリギリ話の分かる常識人。



『幻想体 狂研究者のノート』

 装備魔法

 効果
 ①このカードは、クリフォトカウンターかPEカウンターを乗せたカードにしか装備できない
 ②1ターンに1度、このカードを装備したモンスターの攻撃終了時、乗っているカウンターを全て取り除くことでもう1度攻撃できる。
 ③効果ダメージが発生した時、このカードを装備しているモンスターを破壊する。
 ④このカードの効果で装備モンスターが破壊され墓地に送られた時、このカードは手札に戻る。

 なぜか身に着けると強くなる不思議なノート。対象が文字の読めないものでも効くというから実に不思議。

 ただし持ち主が一定以上のダメージを受けるとなぜか爆発四散するという不思議ノート。ホントに訳が分からない。

読者の皆様が主に楽しみにしているのはどれですか?

  • 遊戯王のデュエル描写
  • ロボトミーの幻想体の様子
  • 遊児とそれぞれの原作キャラの絡み
  • どれも同じくらい楽しみ

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