僕は正義の味方になりたかったんだ   作:ロリッカ

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サブタイ通り、アルトリアとの戦闘です。
近いうちにこのアサシン切嗣のステータス等をあげたいと思ってます。
もし、あがってるのを見たら鼻で笑ってやってください。
それでは、どうぞ。


初戦、騎士王

全マスターとサーヴァントが出揃った。

そう聞いて僕達アサシン陣営は冬木の教会へ向かった。

僕は知らなかったが、イリヤが今日、2人のマスターとサーヴァントが魔術教会へ訪れるのだという。

今の神父は誰なのだろうか?

10年前は言峰璃正だったが、彼はケイネスに殺された。

ならば、その息子、言峰綺礼がなるのが通例なのだろうが、生憎と奴は僕が殺した。

まぁ、誰であろうと問題無い。

イリヤが世話になることは無いのだから。

 

 

暫くイリヤを抱きかかえて教会へ向かうと、3人の人影が見えた。

恐らくマスターとサーヴァントだろう。

もう1人はよく分からないが、無関係の人物でないことは確かだ。

暗がりということと少し距離があるせいで顔は見えないが、それだけは確かだ。

徐々に近づくにつれ3人の姿がハッキリと見えた。

もし、、今僕の顔に隠すものが無ければ僕の顔は驚愕という表情を彼等に見せつけていただろう。

それほどに僕は動揺していた。

3人の内1人は黄色のレインコートを身に纏い顔は窺えない。

そして、もう1人、赤い服を着た少女は遠坂凛だったかな?

遠坂時臣の娘の面影がある。

名前は合っていると思う。

でも、僕が驚愕しているのは2人にでは無い。

もう1人の少年。

間違いようもない。

衛宮士郎、僕の息子だった。

 

 

 

 

 

 

切嗣side out

士郎 see side

 

 

 

 

教会で遠坂と言峰の話を聞いたあと、門を出ると小さな子を抱えた人がやって来た。

顔を隠しているから性別や人相は分からない。

しかし、抱えられている少女に見覚えはあった。

数日前に意味深なことを言って消えた少女だ。

少女は腕から降りるとスカートの端を摘んで上品に挨拶をした。

 

 

 

少女「こんばんは、私はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。イリヤと呼んで。アサシンのマスターよ」

 

 

こんな幼い少女まで参加しているのか。

そんなことを考えているとセイバーが俺の前に出てきて、剣を構えた。

 

 

セイバー「アサシンのマスターよ。どうやら、共闘という雰囲気でもなさそうですね。私が受けて立ちます。士郎と凛は下がっていてください」

 

 

 

そう言うとセイバーはイリヤに向かって跳躍し、剣を振り下ろした。

 

 

 

 

士郎 side out

切嗣 see side

 

 

危なかった。

士郎だけでなく、今回のセイバーは前回と同じ騎士王だとは思わなかった。

少し動くのが遅れ、イリヤに聖剣が当たる直前でナイフで止めることが出来た。

聖剣と僕のナイフはギチギチギチ、と嫌な音を立てる。

 

 

切嗣「随分な挨拶じゃないか。まぁ、イリヤに傷は付けさせないけどね」

 

 

僕がそう言うとセイバーは顔を顰めながら、僕から離れる。

セイバーなんてどうでもいい。

士郎だ。士郎が居るのだ。

息子と戦わなくてはいけないなんて。

でも、それもいいかな。

イリヤを護るのは僕。

救うのは士郎。

ならば、僕程度軽く超えてもらわなくちゃ困る。

まぁ、その前にこの小さな騎士王をどうにかしなくちゃね。

 

 

 

切嗣 side out

アルトリア see side

 

 

イリヤスフィール。

10年前の聖杯戦争において、私のマスターだった男の娘。

士郎と凛の話を聞く限りに私を知る人物は全員死んだものと思っていたが、前回のアサシンのマスターである、言峰綺礼は生きていたし、イリヤスフィールも居た。

もっとも、イリヤスフィールは私の顔を知らないが。

そして何より、このアサシン。

気のせいだと思うが、あの男に似ている。

顔は見えないが、雰囲気がなんとなく似ている。

もし、何らかの理由であの男がアサシンになっているのならば、それは私にとって悪くない。

再びあの男と顔を合わせることになるのは癪だが、私を裏切り、この地に災禍を齎したあの男を私の手で葬る。

そうしよう。今回の聖杯戦争における私の願いはアサシンを殺すこと。

二度と戦闘なんて起こせないように、徹底的に叩き潰す。

そう考えた私は再度アサシンに向かって剣を振りかざした。

 

 

 

アルトリア side out

士郎 see side

 

 

 

激しく、金属同士がぶつかる音が響く。

セイバーは剣を使い、アサシンは2本のナイフでそれに応戦する。

セイバーがアサシンを吹き飛ばし、マスターであるイリヤに剣を振り下ろすと再び2本のナイフによって防がれる。

間に合うような位置じゃなかったはずなのにアサシンの動きが急加速してイリヤを守る。

こんな時、俺が戦うことが出来たら、そうじゃなくても遠坂のサーヴァントの、アーチャーが居れば。

無いものねだりをしても仕方が無いと分かっているものの、割り切ることは出来ない。

そんなことを考えているとアサシンの動きが更に早くなり、セイバーが遅れる。

すると、アサシンは懐から銃を取り出した。

それを見ていた俺は気付けば走り出していた。

 

 

 

 

 

士郎 side out

切嗣 see side

 

 

 

固有時制御2倍速で動き続け、急に3倍速にすると、セイバーは反応が遅れた、その隙にサブマシンガンを取り出し、セイバーに向かって引き金を引く。

 

 

 

士郎「固有時制御2倍速!」

 

 

 

しかし、放たれた銃弾はセイバーではなく、割り込んできた士郎の腹部に吸い込まれた。

士郎は腹部から血を流しながら前のめりに倒れる。

倒れた士郎を中心に血の水溜まりが出来上がる。

その程度ではイリヤを救うことは出来ないよ、士郎?

僕くらい超えなくちゃ。

僕は覚悟出来ている。

士郎も覚悟を決めるんだ。

死にはしないだろう。

士郎には僕が渡した遥か遠き理想郷がある。

セイバーも近くに居るし、傷はすぐに塞がるだろう。

今は戦えないだろうけどね。

僕は振り返り、イリヤに近づき、抱きかかえてセイバー達から離れる。

 

 

切嗣「今回はここまでのようだ。せいぜい足掻くといい」

 

 

 

そう言って僕はイリヤと共に離れる。

後ろから引き止める声が聞こえるが無視する。

士郎?この聖杯戦争でさらに強く、磨きがかかることを期待しているよ?

イリヤを、皆を救う。

そんな正義の味方になるのならね。

 

 

 

 




今回はここまでです。
また暫く投稿が空くと思います。
気長に待って頂けると幸いです。
それでは、また。
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