けいおん 恋の物語   作:ロックpm

7 / 15
7話

かれこれ1週間が経った。

あの後、秀真とヤンキー達は病院に運ばれた。

ヤンキー達はもう退院のようだ。

 

 

 

 

だが……秀真は目を覚まさない。

 

 

 

 

 

けいおん部の部室は静寂に包まれている。

みんな視線は下を向いている。

 

「……今日も梓来なかったな…」

 

静寂を破ったのは、澪だ。

梓はあの事件があってから、1度も学校に来ていないのだ。

 

「そうね…何度も家に行ったのだけれど、全部追い返されたわ」

 

「はぁ。どうすればいいんだよ」

 

「やっぱり………私のせいだ…私があの時…ヤンキーに…」

 

「唯……お前のせいじゃないよ。」

 

「そうだぞ。唯」

 

律に続き澪も言う。

 

「で、でも…」

 

「でもじゃない。秀真の意識が戻ることを信じるんだよ。

それとも信じれないか?」

 

「あ…そうだね。信じてあげなきゃね。ごめんねりっちゃん」

 

「いいってことよ!今日はどうする?」

 

「…………もう一回、梓ちゃんの家に行ってみようと思うの」

 

「でも、また追い返されちゃうぜ?」

 

「でも…でも私納得いかないの!!!」

 

紬の声が大きくなる。

 

「むぎ…」

 

「よーーっし。分かった。梓の家に行こう。

今度は粘るぞ!!」

 

みんな律の言葉に、賛同した。

みんなで梓を…あの元気だった梓を取り戻すと…

みんなの目がそう語っている。

 

 

 

 

 

 

「よ、よし。鳴らすぞ?心の準備できたか?」

 

律がインターホンに指を起きながら、みんなに問う。

 

「大丈夫だよ」

 

「私も」

 

「わ、わたしもよ」

 

みんなの顔を見てから、インターホンを押す

 

ガチャ

 

玄関から梓の母が出てきた。

 

「あ、けいおん部の……」

 

「梓の調子はどうですか??」

 

「まだ……ずっとあの調子で…私もどうしたらいいか…」

 

「そうですか…」

 

「とりあえず、上がってください!」

 

そう言い、梓の母は家にみんなを招く。

 

みんなでテーブルを囲んで座っている。

雰囲気は暗い。

 

「………やっぱり納得行かないよ!!私、あずにゃんに行ってくる!!」

 

「…唯」

 

唯が席を立ち、梓の部屋に向かう。

 

「私もいくよ」

 

澪も席を立つ、

 

「ここは私にやらせて…お願い…」

 

「……わかったよ。任せたぞ。」

 

「ありがとう。澪ちゃん。みんな」

 

「唯!!絶対連れ戻せよ!!」

 

「うん」

 

 

 

 

 

 

梓の部屋の前に立つ。

ぅぅぅちょっぴり緊張してきた……

トントンとドアをノックする。

 

「あずにゃん…?私、唯だけど…」

 

「……………………何しに来たんですか…」

 

少し間が開き、梓がドア越しに返事をする。

 

「帰ってください…」

 

「話をしよう!私が来たのはそのためだから…」

 

「私は、話す事なんて何もありません」

 

「私はあるの!!!!」

 

梓の返事を待たずに唯が喋り出す。

 

「しゅうくんの事なんだけど…あずにゃんのせいじゃないよ。

だからそんなに思い詰めないでね……しゅうくんも笑ってるあずにゃんの方が好きだと思うから…」

 

「…唯先輩に…………唯先輩に何がわかるって言うんですか!!!!」

 

ドアを開けて、梓が出てくる。

 

「あずにゃん………」

 

「私のせいじゃない?でも私が風邪を引かなければ、あんな事にはならなかった。先生も先生だ。なんで秀真にプリント渡すのを頼んだの!!?

コンビニに居たあのヤンキー集団も、普通そこまでする!!?

もう…みんないなくなればいいのに。ぅぅぅう」

 

梓が泣きながら言う。

 

パチン!!!!!!!

 

唯が梓にビンタをかます。

 

「ねぇ。本気でそれ言ってるの?もし本気だったら、私許せないよ……」

 

「ゆ………唯先輩…」

 

「私だって、あの時絡まれてなかったら、あんな事にならなかったってずっと考えてたんだよ?だけどね私はしゅうくんが目を覚ますことを信じてる。

しゅうくんだって泣いて欲しくない、笑って欲しいって思ってるよ…

あずにゃんはそんなにしゅうくんを信じれないの?」

 

「わ、私は………」

 

「風邪を引くことなんて仕方ないよ。けいおん部のみんなも待ってるよ。

戻ってきてよ…………あずにゃぁぁぁん!!」

 

泣きながら唯はあずにゃんに抱きつく。

 

「………ご、ごめんなさい…私ってば本当にバカ…

信じてあげなきゃダメなのに、勝手に目を覚まさないなんて思っちゃって、みんなに迷惑をかけて……」

 

「うん…うん。みんな下にいるから、いこ?」

 

「はい!!!」

 

 

 

 

 

 

 

「みなさん。心配をかけてごめんなさい!!!!!」

 

みんな涙ぐんでいる

 

「いやー良かったよ。戻ってきてくれて」

 

「梓ちゃん……おかえり。」

 

「た、ただいまです!」

 

「それにしても〜あずにゃん?」

 

ニヤニヤしながら唯が近ずいてくる。

 

「な、なんですか??」

 

嫌な予感しかしない…

 

「本当にしゅうくんのことが好きなんだね!」

 

ポンッ。顔が沸騰したみたいに熱くなる。

 

「べ、べべべべべつに……あんなやつ」

 

「じゃぁ。私が告白しようかな〜?」

 

「ムッ。ダメです!!!!……………あ」

 

「可愛いな〜あずにゃーん」

 

「だ、抱きつかないでください!!」

 

「えーー?1週間分のあずにゃん分だよ!」

 

みんな笑っている。

あーやっぱりけいおん部っていいな…

 

「よし。2週間後の文化祭ライブの練習頑張るぞ!」

 

急に立ち上がり、澪が言う。

 

「あと2週間しかないんですか!!?」

 

驚く。もっと先だと思ってた。

 

「よーーっし!!明日は、練習をやってから秀真のお見舞い行くぞ!!」

 

 

 

 

いつ起きるか分からない秀真をみんなで信じて待っている

 

 

 

 

だから早く起きてね?佐藤くん……いや…秀真君。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この話1話にまとめようと考えていたけど、思ったより長くなっちゃいました。
この後の秀真君どうなるのか…………
それではまた!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。