RE:LyricalxHunter   作:ティファールは邪道

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書き直すのに時間がかかってしまい、申し訳ありません!!
少しずつ投稿していきますのでよろしくお願いいたします!


プロローグ:絶交

「新、ほーんと使えないね。それで私の幼なじみとかありえないんだけど」

 

「そう、なら幼なじみ辞めてもいいわな」

 

「へ?」

 

それまで自信満々に腕を組んで、上から目線で新を馬鹿にし続けていたセラの口元がヒクリと引き攣った

 

彼が反抗するなんて微塵も思っていなかったらしい…

それもそうだ…

彼はもう、固導新(こどうあらた)であって固導新では無いのだから…

 

青天の霹靂を食らったような顔をしても、ちゃんと年相応に可愛く見えるところはさすがと言える

 

伊達に同級生で一、二を争う美少女と呼ばれているわけじゃないようだ

 

大きくて小動物のような瞳と、形のいい唇、猫を思わせる切れ長の目と眉…

水泳をやっているためにこんがりと焼けた肌はニキビひとつない…

 

腰まで伸ばしてある黒い髪をツインテールに結んでいるからこそ映える、華奢な体型…

まぁ、10歳で華奢じゃなかったら逆に恐いが…

 

そんな彼女…

成宮セラは固導新とは幼なじみである…

いや、()()()

 

何故ならコイツ…

 

「ちょっと待ってください。何言っちゃってるんですか?辞める?幼なじみを?あははっ! 冗談はその間抜けな顔だけにして欲しいんだけど?」

 

顔がいいだけの性格ドブスなのだ…

新は幼稚園の頃から彼女からの悪口を受け続けていたせいで、ストレスが異常に増していた…

 

感情の起伏が激しい幼稚園からそれなのだ…

下手したら死にかねないものを記憶が無かったとはいえそこは転生者…

 

それを我慢をしていたのだが、とうとう耐えきれ無くなり胃に穴が空きまくって、入院してしまった…

 

学校から帰る途中で何時ものようにセラから暴言を吐かれている内に意識が遠くなった彼は、倒れてしまった…

 

その後に目を覚ましたときは病院の一室…

 

意識を失ってる間に走馬燈を見た彼はつぶやくと同時に理解した…

 

「こんな理由で、思い出したくなかった…!!後、あいつとこれ以上いたら…死ぬ!!」

 

そしてその後に本人はお見舞いに来るやいなや

 

―使えない、役立たず、幼なじみ失格、見捨てないでいてあげてるのは私の優しさ――

 

そして飛び出したのが、冒頭のセリフである

 

―……良く耐えてたな、俺……いや、耐えきれなくなったから前世の記憶がよみがえったのかな?

 

と、割と本気で思ったのは可笑しくない

 

「だいたい新の分際で勝手に幼なじみ辞めるとか偉そうにしないでよ!!あんたみたいな役立たず、私以外に相手してくれるはずないでしょ!」

 

「…お前さ、何で俺が入院したか解る?」

 

「はぁ!?そんなのあんたが弱いのが悪いんでしょうが!?」

 

新の問いにそう返すセラを見て、新は理解した…

 

―あぁ、コイツと仲良くしていたのは間違いだったんだな

 

と…

 

「そう、俺が弱いのが悪いのか…」

 

そう言う新の言葉を聞いたセラはほくそ笑むような顔で再び言う…

 

「そうよ、あんたが弱いのが悪いのよ、あんたのために時間を割いてやっているんだから、有り難く」

 

「そうか…じゃあ、もう関わらなくて良いですよ?」

 

「思いなさ…へ?」

 

突然の口調の変化と、他人行儀な喋り方に困惑するセラ…

そんな彼女の背中を押すようにして病室から追い出したのは、新だ

 

「へ、ちょ…新?」

 

「こんな雑魚の私めに時間を割く必要は御座いません、早急にお帰りください、あ、謝罪もいっさいいりませんよ?()()()()()()()()()()()()♪」

 

ニコニコとそう言う新だが、全く目が笑ってない…

それを見たセラは、ヤバいと思ったのか、顔を青くして謝ろうとするが…

 

「さっき言いましたよね?()()()()()()()って…あ、もう幼なじみでは無くなってもいますので来なくて結構ですから、それではさようなら」

 

そう言って頭を下げると、ピシャリと扉をしめたのだった…

__________

 

「ふぅ…」

 

ようやく自由だ…

と、新は思うとボスンとベッドに横になった…

 

「…っと、こんなことしてる場合じゃ無いな」

 

そう呟くと、新は特典をもう一度確認する

 

「確か俺の特典は…」

 

1、HUNTER×HUNTERの念能力に関する知識と才能

2、いくら食べても太らない体質

3、虫歯や水虫を含めたあらゆる病気にならない体質

 

この三つだ…

そして自分自身が転生してきた世界は、“魔法少女リリカルなのは”…

 

前世でかなり人気のアニメだ

因みに作者は劇場版派です

見れなかったけど…見れなかったけど!!

 

「魔力はどのくらい…てかあるかどうかは解らないから、魔力に関する鍛錬は諦めるとして…」

 

―今自分がすべきことは…

 

「『纏』を身に着けること…」

 

これである  

 

ここで、念能力について説明しよう…

全ての生き物は「オーラ(生命力)」という力を持っておりそのオーラを自在に操ることを「念」…

 

この「念」によって生まれた能力を「念能力」といい、そういった能力を持つ人を「念能力者」という…

 

原作HUNTER×HUNTERでは、ハンター試験に合格してハンターになれたとしても、念能力を手に入れてなければプロとして正式には認められず、「裏試験」なるもので念を習得していないハンターはそこで修行して念を習得する必要がある…

 

念を身に着ける方法は、二つ…

ゆっくりか(瞑想、座禅など)、無理矢理か(念能力による攻撃)

これだけである…

 

尚、その二つの中間であるオーラをぶつけてもらって開けてもらう、

死ぬ瀬戸際に目覚める、というのもあるがそれらは先ず起こることが少ないため割愛する…

 

そのため新は二つの内どちらかで念を手にするしかないのだが…

 

「瞑想でしか覚えられん…てか、どのくらいで覚えられるかわからない…!!」

 

新はそう言うと、どうすれば良いか解らずふてくしてしまい、横になってしまう…

 

瞑想で目覚めるとなると、新のもらった才能がどの程度かわからないので、いつ開くかわからないのである…

 

-五歳頃に思い出していたならなぁ…

 

そう思いながらゴロゴロしだす新…

 

暫くすると…

 

-あ、やべぇ…眠くなってき、た…

 

入院したり、前世の記憶を思い出したり…

そして幼なじみと絶交したりと、環境が目まぐるしく変わったからか、新は眠りについてしまうのであった…

 

 

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