―タベタイ……
ソレは、腹をすかせていた……
長い間、狩りを失敗してしまい、食べる機会が無かったから……
―タベモノ、ドコ……?
ソレは歩く、食べものを求め、只管に……
しかし、ソレは才能がなかったのか、運が悪かったのか……
むしろ自分が食われかけるわ逃げられるわで、全く食べ物にありつけなかった……
ソレは、他のモノからすれば知能はあった……
つまり、死にたくないという生存欲求も強く、ソレ特有のジャンプ力も勢い余って死にたくないという理由から十全に発揮されず、食べられそうになったときも逃げることを優先してしまっていたからだ……
しかし、ソレに変化が起きたのは、それからしばらくしてからだった……
―タベモノ……?
ソレが目にした、それは食べ物の集まりだった……
大きな木から出てきている液体……
それを食しに来た、様々な生き物達……
それは、ソレの意識を食べることのみに向けることに十分だった……
―タベモノ……
ソレは始めて、死ぬことを厭わずに、跳んだ……
―タベモノ……!
ソレは、その気になれば自身の体長の数十倍の高さまで跳べるという……
しかも、ソレは空腹の余り無意識にかけていたリミッターも生存本能と共に捨てていた
その跳躍力も凄まじいものとなっていた……
―タベモノォォォォォォォッ!!!!!!!!
そして、ソレは食にありつけた……
しかし、代償も大きかった……
_____
―グジュ……ッ……ジャリ……ッ
ソレは、今までの空腹を紛らわせるかのごとく食べる……
同じく食べ物を食らいに来た、ソレと同種のものもふくめ……
自身が喰われていくことすらも厭わずに……
―グジュ……バリッ……
自身の足が食われ、跳べなくなっても……
自身の体が喰われて、空腹という感覚が無くなってきても……
その顎を停めることはなかった……
―タベタイ……
薄れ意識の中で、ソレはただただ闇雲に……
顎を動かす、エモノヲ食べる……
食べる……
タベル……
―タベタイ……
そして、頭まで食われ始めたソレ……
しかし、そんな意識も認識もなく、ただ食べたいという思いのみがソレの意思を……
思いを残す
―タベタイ……
タベタイ……
タベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイタベタイ
そして、その強い意思を、意識を……
思いを残して、ソレは肉体を失った……
そしてこの数日後……
それは新たな肉体と共に目を覚ますこととなったのである……
_______
「だぁぁッ!?もう、一旦落ち着けよ!?」
カマドウマ型のモンスターの突撃を、再び躱す新……
躱されたモンスターは再び木をへし折りながら止まり、新のほうをむく……
そして再び突撃し、また躱す……
これの繰り返しが、五分以上続いていた……
「もうすぐ三十分……!!ギリギリ俺と同量……!!」
―そろそろ、攻める…!
そう思った新は、今度はオーラを纏っていない木すらも食べ始めたモンスターを睨むと、接近する……
ジャンプによる突進しかしてこないのを見て、離れるのは寧ろ危険と判断したのだ
「さい、しょはグー!!」
―ジャンプさせなければ危険はない
そう判断した新は、掛け声と共にバットをもっていない、右の掌を握り拳にして全てのオーラを込める……
"硬"……
生み出したオーラ全てを一点に集める技である……
集めた場所以外は防御力が皆無だが、それを差し引いてもお釣りが来る……
それを
「ジャン、ケンッ!!」
―ドッ!!
モンスターに撃ち込む
モンスターはそれを危険と判断したのか、オーラを放出する事で防ごうとするが……
「(甘い!!)グー!!」
新の方が上手だった
撃ち込んだ拳を中心にオーラをモンスターに注入……
さらにそのオーラに干渉してモンスターを高速回転させながら、上空に飛ばす……
それにより起きた風は、竜巻を彷彿とさせた……
「(よし、あとは)……魂の飴細工(ソウル·クーレ)」
落ちていったのを確認した新は、今度はバットを金属ブーツに変えて両足に装着した新……
「最、初は……グー!!」
そのまま両足のブーツからオーラを放出させて跳躍、モンスターの落ちた場所を確認すると
「ジャン、ケンッ!!」
今度は両足をモンスターに向けて両掌からオーラを放出させてモンスターに向かう
「キィィィックッッ!!!!」
その言葉と共に、頭を踏み潰してしまった……
もろに食らったモンスターは、ピクピクと痙攣した後動かなくなり、光の粒子となって新のそばを漂っていたカボチャノランタンに吸い込まれていった……
「……よし、俺の八割分ゲット……!!」
勝利の余韻に浸かる暇無く、カボチャノランタンに入っていったオーラ量を感覚で確認した新は、そう言って内心計算する
―俺が消費したオーラは、ソウルキャンディ一個分と、自前のオーラ七割……ソウルキャンディは俺の総合オーラ一つ分だから、今回得たオーラは、大体ソウルキャンディ2個分、ソウルキャンディ一個分の黒字
よっし!!とガッツポーズした新……
今回、ハロウィンパーティーには蠱毒と同じ効果もあると解った為、かなりの収穫だった
―明日は学校も休みだけど、そろそろ帰ろう……
一通り、落ち着いた新はそう思って帰ろうとしたら
「あの……?新君……だよね?」
突然、声をかけられてしまった……
それを聞いた新は固まる……
いや、正確には、その声を聞いて固まった
「(……へ、嘘……?何でいるの……?)」
ギギギ……っと油の切れた機械のような動きで振り向く新……
そこにいたのは……
「えっと……ちょっとお話ししたいんだけど、良いかな?」
この前、仲良くなったばかりの少女……
高町なのはの他に、フェイトとはやてもいたのであった……
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