「……あった……!!」
放課後……
家の中にある物置の中でそう言いながら何か小さくて細長い木の箱を片手に持ちながら這い出る新……
「へ?嘘!?もう見つけたの!?」
それを聞いた、物置の外で新が出した荷物を整理していた早妃が驚いたような声で問いかける……
聞き付けた母が夕飯の支度を一度やめて二人の元へ駆け付ける
「あった?」
嬉しそうな、不安そうな声で聞く母に、新はこれで良かった?と聴きながら差し出す……
「そうそう、これよこれ!」
―こんなすぐに見つかるなんて思わなかったわ~!
と、言いながら箱を開ける母……
実は、次の休みに探すことになっていたのだが、新が"円"で探知できるかもしれないと思い、放課後軽く探してみると言ったのである
意外と奥にあったため、少し時間がかかったが、それでも早い方である
「?……うわぁ、綺麗……」
中には何が入ってるんだろう?と思った早妃が開けた箱を見ると、そう呟く……
そこには、綺麗な簪が収められていた‥
形状から見ると、一本挿しと呼ばれる髪を束ねる用の物で、玉簪と呼ばれるタイプの物らしい‥
玉と呼ばれるところには青い瑪瑙が使われており、涼しげな印象を持たしている……
装飾がそれしかないシンプルな物だが、その分普段使いがしやすそうではある……
「これね、私のお母さんがお父さんにプロポーズされたときに渡されたものなんだって……」
―指のサイズがわからなかったから、君の髪に合いそうな簪にした、今度一緒に指輪を買いに行かないか?……って正直に言って来たから、困っちゃったわ……って笑ってたのよ?
そう言いながら、愛おしそうにそれを撫でる母……
「婚約指輪ならぬ婚約簪ってこと?」
―お爺さんって随分ロマンチストなんだね?
と、目をキラキラさせながら言う早妃……
「(かっけぇな、お爺さん……)」
それを聞いて新は感心する……
簪は江戸時代から「あなたを守ります」という意味を持ち、男性が好きな女性に対してプロポーズや告白をする際の贈り物としてよく選ばれていたものである……
一生を共にしたい女性にお守りとして贈ったり、魔除けとしての意味も込められている、女性がもらってうれしいロマンチックなギフトだ……
そして、青い瑪瑙……
ブルーメノウは古くから、明るい未来を導いてくれる幸運のお守りとして古くから重用されている……
古来においては神の石とまで呼ばれていた……
……あれ?お爺さんって確か……
「……もうすぐお父さんたちの命日だから、これを持っていってあげたいと思ってね……」
あ……
それを聞いて、新と早妃は察する……
そう、当の母の祖父母は既になくなっているのだ……
だからだろう、簪を探したいと言っていたのは……
「……さ!夕飯、作ってしまいましょう!」
一頻り思い出に浸った母は、簪を箱ごと棚に大切にしまいながらそう言って台所に向かう……
「!姉ちゃん、手伝いに行ってあげて……これは俺が片付けるから」
「?そう?…わかった」
それを見た新は早妃にそう言って、それを聞いた早妃は母の元へ向かう……
「……さて、片付けるか……」
それを見送った新は、荷物を整理し始める…
使う機会がなさそうなものは奥に、近いうちに使いそうなものは手前に置くように…
そんなときだった
「……ん?」
ふと、何かが目に入った新……
それは、一冊の本だった……
「……こんなのも持ってたのか?」
そう言って手に取ってまじまじと見る……
表紙には字が書いていないが、金属製の十字架がはめ込まれている…
又、勝手に開かないようにかなぐまでついていてアンティーク感のみならず、高級感溢れるデザインの物だった……
-あれ?このデザイン、何処かで……?
それを見て首をかしげながら思う新……
その時だった
―見つけた…
「!?」
突然の声に固まる新…
「新~?何か食べたいのある?ってお母さんが」
そのタイミングで、一度戻ってきた早妃……
―やっと、見つけた…
「!?んなっ!?」
その声と共に、新の足元に魔法陣のようなものが出てくる……
「!?……新っ!?」
「姉ちゃん、来るな!!母さんを呼んできて、なんかヤバい!!」
そう言いながら被害を自分だけにとどめようと近付こうとする姉から離れようとする新……
そして、光が強くなり早妃は目を守るために瞑り、しばらくして開けると……
「…新?」
彼の姿は無くなっていた…
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