―ボフッ!!
「!?……冷たっ!!?」
光に飲まれ、意識を落としそうになった新は、突然の冷たさに襲われて驚きながら飛び上がる……
ひゃっこいひゃっこい……!と騒ぎながら立ち上がった彼は、自身の周りを見て驚く……
「…どこここ?」
そこは一面が雪に覆われたところだった…
「(いや、今雪の降る季節じゃないよね……?なんならもうすぐ夏休みだよね?)」
そう思いながら辺りを見渡す新……
因みにこの作品のなかでは6月の下旬……
もうすぐ夏になるところである…
つまり、服装も其なりに薄くなっていると言うことであり……
―ヒュウッ
「!?寒っ……!?」
風の運んできた冷気に体を震えながら、辺りを見渡すのをやめて自身の影から魂の蝋燭(ソウルキャンディ)を一つ出す……
そして、それにオーラを流して火をともし
「えっと……白い羽衣(グレーズコート)」
そう言った瞬間、魂の蝋燭(ソウルキャンディ)は形を変えていきながら新に纏わりつく……
「よし、こんなで良いだろ」
そして、それは白いコートとなった……
「……いざとなれば転移系の発を作ればなんとかなるだろうし、見て回るか……」
そう言った新は、人がいそうな場所に向かおうとする……
その前に
―コツンっ
「?…あっ…」
落ちていた本が足に当り、それを拾う…
自身をこんなところに飛ばした本だ
警戒すべきなのだろうが……
「……手がかりみたいなもんだし、持ってくか」
そう言いながら拾い、新は歩き始めるのであった…
_____________
「?……なんだ?」
歩いて数十分…
何やら空が騒がしいことに気付いた新は上を見上げる…
そこには
「…へ?」
銀色のボディを持った大きな羽虫のような機械と戦う少女の姿が見えた……
その少女は、新がよく知ってる人物……
「高町さん!?」
高町なのはだった……
「(そういえば、今日任務があるって……)ん?ちょっと待て……?」
ふと、なにかを思い出しそうになる新…
「(雪の降る世界での任務、様子のおかしいなのは、そして虫のような機械と戦闘……)……これって……」
そう呟いていると、その子が一気に羽虫との間合いを詰めるように飛行する。だがそれに合わせるように羽虫は身体から板状のアームのようなものを二つ出現させ、それを一度なびかせた後になのはめがけてそれぞれ間を置きながらも高速で伸ばしてきた
「っ!?」
それに対してその子は直進を止めて上昇をかけ、一本目を回避する。そしてそのまま上昇を続けて二本目も回避しようとするが――
「なのは! 危ない!」
「きゃっ!?」
突然、飛行速度が減少しその動きがゆっくりとしたものになってしまう。その為本来なら回避できたはずのアームを避ける事が出来ず、結果腹部にアームの一撃を受けてしまう。一撃を受けた女の子は飛行状態を維持する事が出来ずに地面へと落ちてしまい、それが結果大きな隙となる
「おいなのは! 早くそこから逃げろ!」
明らかに動揺しているのが分かる声色の赤い服の子の叫びがその場に響くが、どうやらその子はすぐには動ける様子ではなく、その間にも羽虫は森から移動しながら先程は板のようだったアームの先端をとがらせて再度その子めがけて伸ばそうとする
それを見た新は、
「…思い出した…!」
―これ、なのはが墜落されたエピソードじゃん!!
原作知識のことを思い出し、なのはの元へオーラを広げながら走り出す……
―かかった!!
オーラを広げる……いわば"円"の範囲内になのはが入ったのを確認した新は、すぐに魂の蝋燭(ソウルキャンディ)を新しく取り出してオーラを流して火をともす……
そして、それを握りつぶして自身に還元し
「クッキースワップ!!」
―パンッ!!
手を柏手した瞬間、自身の体に強い痛みが走ったのだった
_________
~なのは視点~
「(くっ……身体が……重い……)」
相手の攻撃を受けて地面へと墜落してしまった私は急いで再度空中へと飛び立とうとする。だけどいくら魔力を集中させて飛行魔法を使おうとしても上手く魔力を集中させる事が出来ずにもたついてしまう
「(確かにここ最近色々と魔法を使うのが難しくなっていたけど……こんな時に……)」
ここ最近、教導や訓練中にいつもの感覚で魔法を使おうとした時に上手く魔法が使えない時があった。それでも普通の時よりも集中して使えば魔法は使えていたので特に誰に相談する事なく過ごしていた
だけど今日は足をもつれさせてしまった時くらいから急激に身体が重く感じられるようになり、今に至ってはまともに魔法を行使することさえできない
「(このままだと……攻撃されるっ)」
視界の片隅に私を墜落させた羽虫が現れたかと思うと、先程のアームをゆっくりと振りかぶって再度私に向けて振り下ろしてくる。その一撃は確実に私に向かってくるのが分かり、私はいずれ訪れるだろう痛みに耐える為に身体に力を込めた
けど、いつまでたっても来ない痛みを不審に思い、目を開けると…
「……へ……?」
何故か、私の離れたところで機械のアームに貫かれた新君が……
ここにはいないはずの、私の友達がいた……
~なのは視点終わり~
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