RE:LyricalxHunter   作:ティファールは邪道

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二十話:戦闘

クッキースワップ……

ハロウィンが終わった時期にカナダやアメリカで行われるクッキーを交換し合う会である……

 

そのイベントがあると言うことを知ったとき、新の頭のなかでとある漫画のキャラクターの能力を思い出したのである

 

そして、作り上げた発が"ここには貴方、そこには私(クッキースワップ)"である

 

簡単に言えば、対象と対象の位置を入れ換えると言うシンプルな能力である

 

シンプルである分、誓約(ペナルティ)なしの

制約(ルール)が3つしかないというコストパフォーマンスの良い能力なのだ

 

その制約(ルール)の一つに、こんなものがある……

 

ー入れ換えた対象同士は、対象同士の地点から1メートルの範囲内でずれが起こる(ただし、余地のあるところのみとする)

 

つまり、将棋などのボードゲームでいう一マスずれるということである……

 

そしてそれは、

 

「あ、危な……!?」

 

対象を、攻撃から助ける為に入れ換える時の回避に役立つということでもある……

 

ーくっそ……!?少しかすった……!

 

脇腹にかすったことで白い羽衣(グレースコート)に血が染み込んでいくのを感じながら、自身をかすったアームから距離をとる新……

 

「なのは、大丈夫か!?」

 

一方で、赤い服の子がなのはに近付きながら声をかける

その顔は慌てている様に見えた

 

「う、うん……でも、新くんが……」

 

「!?そうだ!…おいお前!大丈夫か!?」

 

なのはの声に新のことを思い出したのだろうその子が新に声をかける……

 

それにたいして、新は

 

「かすり傷だから平気!」

 

そう答える

実際かすり傷だし、この程度ならオーラを脇腹に集中させてしまえばすぐに治る……

 

しかし、向こうはそう思えなかったようで……

 

「血ぃ出した奴が何言ってんだ馬鹿!!」

 

赤い服の子がそう叫び新のもとに向かおうとする

しかし、

 

「くっそ!てめぇら邪魔だ!!」

 

機械がそれを阻む……

しかも、不調気味のなのはを狙おうともしているので、動けなくなっているらしい……

 

「…ショット!!」

 

それを見た新は新しく魂の提灯(ソウルキャンディ)を4つ召還…

 

それらから遠隔兵器よろしく念弾を放って機械から伸びていたアームを壊す…

 

「ねぇ、一応確認で聞くけど」

 

赤い服の子にそう言いつつ、自身に向けられている機械の攻撃を躱す新…

 

背後からの攻撃すらも避けている辺り、恐らく"円"を使っている…

 

「この機械達って全部壊して良いの!?」

 

その問いに答える赤い服の子…

先ほど機械を壊したことに驚いていたが、戦い慣れているのかすぐに落ち着き、答えてくれた

 

「敵だ!出来れば確保が望ましいけど、それが無理なら破壊ってことにしていた!」

 

「…わかった」

 

―じゃあ、全部壊していいな

 

そう新が言った瞬間

 

「邪魔切り(ケーキカット)」

 

ソウルキャンディの一つが砕けて、なのは達を囲んでいた機械全てが両断された…

 

「「…は?」」

 

それを見て固まるふたり…

そんな二人を無視して、新は魂の提灯(ソウルキャンディ)を一つ掴んで握り潰す

 

それによって新のオーラがかさ増しされた

 

「ほいほいほいほいほいほいほい!!」

 

多数の機械のアームが襲い掛かるも慌てずに避けながら接近する機械の一つに接近する…

 

瞬間、伏せたと思いきや彼が接近していた機械が別の機械から放たれたレーザーに貫かれる

 

「伸縮自裁の愛(バンジーガム)」

 

それを見た新はチャンスとばかりに三度ソウルキャンディの一つを消費して原作の念能力を再現…

 

機械の残骸にくっつけて即席の鎖分銅にしてしまう

 

「せぇ、のっ!!」

 

それを振り回して機械を破壊、付着させてさらに振り回すスピードをあげる新…

 

振り回していく内に、残り一つとなった機械…

 

それに向けて振り落とそうとしたが、突然力が抜ける感覚を覚えてしまう…

それを好機とみたのかレーザーなどを放ってくる機械…

 

だが

 

「チェックメイト」

 

力が抜けた瞬間にタイミングを見計らってバンジーガムを解除したことでガラクタが散らばり、それらが機械の攻撃を防いでしまう

 

そして、新は最後に残ったソウルキャンディを…  

 

「横向きの竜巻(ブッシュ・ド・ストーム)」

 

オーラの奔流として放つ

 

それによって穿たれる機械…

竜巻が収まる頃には、既に機械はものいわぬガラクタと化し…

 

「…よし、これでよかった?」

 

それを見た新はにこりと二人を見て、それを見た二人は唖然としていた…

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