「ふむ……念能力者の存在については我々の専門外のうえに資料不足となると推測するしかないのだ、今のところは我々の知らない技術が管理外世界にあるという真実で十分ではないか?追々分からないことがあれば調査、又は取り調べすれば良いし、今のところはレアスキル扱いで良いだろう?」
魔法とは違う技術のため、専門外であるということで念能力の存在はとりあえずレアスキルとして認知すれば良い、という上層部の一人の言葉に他の皆が賛同の空気を出す……
「そうですな。だが、リンディ提督……その念能力者、固導新が我々時空管理局に対し技術提供をする気がないというのは本当かね?」
「はい。真実です」
が、リンディの返事に会議室がざわめいてしまった
新の意見としては、「魔法技術を中心に栄えた管理局に……というよりミッドチルダに広まってしまったら今迄築いた文化等に悪影響……
最悪戦争の引き金になってしまうのではないか?」という懸念から、
只し、そちらで解析は勝手にしてもよい、ということになっている
これにはリンディも賛同し、その旨をこの会議で配っている資料にも載せてあるし、話してもいるのだが、やはりその意見は大きく二つに別れていた
一つは管理外で魔法技術とは違うが下手すれば同類の力を持つ技術を有しているのだから管理局に従うべきだと声を荒げるいう者
もう一つは表向きには魔法が存在しない管理外世界の技術で、なおかつ魔法ではないのだし当の本人が拒否してるのだから仕方がないという者
そして、ごく少数ではあるが意見を発さず黙っている者もいるが、意見を発している人数としてはお互いの数はほぼ同じ……
そして、その意見を出しあっている人物たちの立場が見事に別れていた……
「(やっぱり、地上側は新くんを欲しがってる一方で本局側はいれたくないみたいね……?)」
万年人手不足、その中でも優秀な人材を取られる為にさらに深刻な人手不足に陥ってしまっている地上本部は、魔法やレアスキルとは違って
その一方で、魔法技術でのしあがってきた本局側は念能力の介入により立場が危うくなるのを恐れているのか入れたくないという意見を出している……
―これ、下手したら新君地上側からスカウトが、来るかもしれないわね……
会議が終わり、部屋に戻ったリンディはそう思いながら自身の作った新に関する資料に目を向いて読み直す……
その書類上の最後に、『管理局に関わる意思について』という一ページしかない資料があるのだが、そこには
『習得方法が容易のため、むやみやたらに念能力者が増えるのを防ぐため極力関わるつもりはない』
という一文のみがある
これのお陰かどうか解らないが、管理局に取り入れることに反対の派閥……で良いのだろうか?
それらは新にたいして何かしよう、という動きは今のところ無さそうである
ただ、問題は……
「レジアス・ゲイズを初めとした地上本部側……なのよねぇ……」
意外というべきなのか、やはりというべきなのか、地上本部側がとても積極的だった……
なにせ会議が終わったあと、部下を通してだが本人と是非話をさせて欲しい、と言ったほどなのだから
だけど積極的になる気持ちもわかる
「人手不足の解決になるかもしれないものね……」
誰にでもできて、魔法と互角になるかもしれないものの存在が見つかったのだ
欲しいと思うのは当然である
―とりあえず、しばらくは何もなければ良いのだけれど……
リンディは少し不安になりながらも手が届くところに置いておいたお茶とお茶菓子に手を伸ばすのであった……
何方の投稿ほうがいい?
-
今の作品を削除して書き直す
-
今の作品を改稿する形