RE:LyricalxHunter   作:ティファールは邪道

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二十五話:裏:会議·二

「……ヤバイな」

 

「ヤバイね」

 

「ヤバイわね」

 

「……そんなにヤバイ?」

 

数分後……

リビングのテーブルの上に置かれたモノを見て呟く家族と、それに疑問を浮かべる新……

 

その問いにたいして、父はテーブルに置かれていた宝石を手にしながら、言い返す

 

「寧ろ、なんの変哲もない割りばしとか新聞紙、バーベキュー用の炭なんかでダイヤモンドを作れることがヤバくない事だと思うか?」

 

その言葉に同感とばかりに頷く母と義姉の女性陣……

 

確かに、ダイヤモンドは炭素で構成された宝石である……

理論上は木炭、というより燃えるものならダイヤモンドは作ることが出来る……

 

理論上は、だ

 

実際は超高熱、圧力……様々な要因を持って作られる筈なのだ

 

間違っても一般人が簡単に作れるものではない……

 

それを材料を放り込むだけで作り出せるということは、新はイメージが出来て、材料があれば何でも作れるということである

 

それも、直径約30センチほどの巨大ダイヤモンドを、である

 

ちゃっかりブリリアントカットの形にしているのがムカつく……

 

「……これ、新が凄いのか?それとも念能力が凄いのか?」

 

「……どっちもじゃないかな?」

 

父の言葉にそう言う母……

もう、深く考えたくないようだ

 

「これ、下手したら犯罪者に狙われるよね……?」

 

顔を引くつかせながら言う義姉……

 

「……その気になれば、粗大ゴミの中にある家電から金のみ出して延べ棒みたくして吐き出せると思う……」

 

「「「…………………………」」」

 

新の言葉に固まる三人……

 

そして

 

「……よし、今日はもう寝ようか」

 

「「賛成」」

 

「そうだね」

 

そう言って席を立つ固導家の面々……

 

この時、家族全員同じことを考えていた……

 

ーもう、考えたくないです!

 

そりゃあ、魔法に管理局、念能力とファンタジー要素が一気に来たらそうなるだろう……

 

おまけに、新の能力が、リサイクル、端的に言えば資源チート……異世界だけでなく、全世界から狙われる可能性があるのだから尚更だ

 

とりあえず、どうするかは明日決めることにした

 

お疲れ様でした……

 

______________________

 

「新、ダイヤモンドとか延べ棒とかは極力作るな」

 

翌日……

朝食時に父からそう言われた新は「まぁ、そうだよな」と呟く

 

「分別とかはOK?鉄屑とか、家のごみとか」

 

「それはやっても良い……なんなら鉄屑とかアルミとかは俺が製鉄所で売って、そのお金をお小遣いとして渡しても良い」

 

「解った……今度時間が出来たら不法投棄されてるゴミとか拾ってくる」

 

「あるの、そんなの?」

 

「海のなかに捨てられた自転車とか、道端の空き缶とか……結構あるよ?」

 

「小銭とかは自分で持っておきなさい」

 

姉の言葉にそう返しながら父の言葉に解った、と呟く新

 

そこで、母が徐に昨日作ったダイヤモンドを持ってくる

 

「……で、これどうするの?」

 

「……忘れていたかった……!!」

 

それに対して頭を抱える父……

 

「……売る?」

 

「どこで手に入れたか説明するの、難しくない……?」

 

「新、これ小さく作り直せない?」

 

「作り直せるけど、勿体無くない?」

 

「……いや、こんな大きさのものは売れないだろう……」

 

「そう?……それなら小さくしておくよ」

 

新が作ったダイヤモンドをどうするかに議論がシフトしていく……

 

「……姉さん、持ってく?嫁入り道具として」

 

「持ってくわけないでしょ!?阿保か!!」

 

ーしかも結婚する予定もないよ!?

 

と、新の提案を拒否する姉……

 

「……一応、査定だけしてもらってどうするかは後で考えるか……?」

 

「じゃあ、細かくするよ?……一カラットぐらいで良い?」

 

「もっと小さくても良い……0.5カラット前後だ」

 

りょうかーい、と父の言葉に従って一度カボチャの創り手(ジャックオランタン)にダイヤをいれて小さなダイヤを作り出していく……

 

数分もたたずに、小さなダイヤがこんもりと山のように積もった

 

「……新、あんた将来廃品回収業者やってみたら?」

 

「念能力見せびらかすことになるから、それはやだ……お小遣い稼ぎと自衛意外に使うつもりもないし」

 

「……まぁ、まだ小学校卒業もしてないんだ、ゆっくり決めなさい……」

 

「おーい、そろそろ行かなきゃ遅刻するわよ?」

 

母の言葉に時計をみる……

確かにもういい時間である

 

「ホントだ……じゃあ、行ってきます」

 

「「「行ってらっしゃーい」」」

 

弁当を受けとりながら、その言葉を聞き、新は学校に向かうのだった……

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