RE:LyricalxHunter   作:ティファールは邪道

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二十七話:拒絶

「ちょっと新!!」

 

ゴールデンウィークの予定として、ミッドチルダに行くことを決めた新…

彼は、放課後すぐに家に帰って母にゴールデンウィークの予定はあるか聞きに急いで帰ろうとしていた…

 

そんな彼に、突然話しかける少女…

 

「…何?成宮」

 

話しかけて来たのは、"元"幼なじみの成宮セラだった…

今まで、前世の記憶がなかったとはいえ入院するまで追い詰めておきながら謝りもしなかった奴が、高圧的な態度で話しかけて来たことに呆れと共に怒りが生まれた新は、少しなげやりな態度で言葉を返した

 

「…っ!……何よ、その態度!!偉そうに…!!」

 

今まで自分に対する態度とは違うことに驚いたセラは、その感情を隠すかのように声を張り上げて大股で近寄る

そんな彼女の顔を、新はむんずと掴んで軽く握る…

 

俗に言う梅干し…もしくはアイアンクローと言った方が解りやすいか?

 

「!?痛い痛い痛い!?放しなさいよ!?」

 

「?痛みはない筈だけど?」

 

喚くセラに新は呆れながら解放してそのまま鞄を背負い、「用がないなら失礼するよ?」と言いながら去ろうとする

 

「だから待ちなさいってば!!」

 

それに対してセラが回り込んで足止めする

そんな彼女に、ため息をつきながら対応することにする新

 

「…で?何?…下らない理由なら帰るからな?」

 

-どうせ下らない理由だろ?

 

と、冷たく言い放つとセラは、

 

「あんた何で謝りに来ないのよ!!」

 

そう言った

 

「………は?」

 

あまりの言葉に目が点になる新…

そんな彼に更に言葉を放つ

 

「何よ?今までこっちは大変な思いしたんだから、とっとと謝りなさいよ!!」

 

そう言うと、こんどは今まで何があったか話し出す

 

曰く、新が入院した原因を知った新の両親が訪ねてきて事情を説明し、それを聞いた家族に怒られた

曰く、自分と話さなくなってすぐに学校でも可愛いと有名な一つ上の女子達と仲良くなってるせいで「新は本当は凄い奴なんじゃないか?」と、話題になっている

曰く、そんな彼に距離をおかれているセラは、実はヤバイ奴なのではないか?と話題になってしまい、自分まで距離をおかれてしまっている

 

ということらしい…

 

「いや、全部自分の自業自得じゃん?おまけに最後は当たってるし」

 

-何処に俺が謝る要素あんの?

 

思わず突っ込みを入れてしまう新…

しかし、その言葉は、彼女にとって火に油処かガソリンだった

 

「はあっ!?なにそれ私が悪いって言うの!?」

 

「うん」

 

迷い無くそう答える新

それを認識したセラは更に言おうとするが

 

「だって下手したら死んでたんだから、お前が悪いのは当然だろ?」

 

それを聞いて固まるセラ…

興味本位で教室にいたクラスメート達もその言葉に固まっていた

 

「…へ?…ちょっ…!?なに言って…」

 

「俺が入院した原因って"急性胃潰瘍"って言ってな?…簡単に言えば強いストレスで胃に穴が空いたものなんだよ?」

 

因みに、新撰組の斉藤一や、作家の夏目漱石も胃潰瘍が原因で死んだのだそうだ

 

「医学が進歩した現代でも死ぬこともあるものに俺はかかっていたの、解る?どういうことか?」

 

-お前、間接的に人を殺しかけたんだよ?

 

「ち、違…私…そんな…」

 

それを聞いてパニクったのか、しどろもどろになるセラ…

人殺し、というのを聞いて一気に自分のやらかしたことに対して罪悪感が生まれたのだろうか…?

 

-そうだったら良いんだが…

 

そう思いながらも新は続ける

 

「そんな、殺しかけた奴に何で俺が謝らなくちゃ行けない?話しかけなきゃならない?……そもそも何で友達を続けなきゃいけない?」

 

正論である…

ショックを受けたセラは、更にその言葉にうちひしがられる…

 

-だから、お前とは幼なじみ以前に関係をたったんだよ、ご近所付き合いもあるから、お前との関係だけをたつけど、俺に関わらないでね?解った?

 

そこまで一息で言い切って、固まってしまったセラを素通りして教室を出る新…

 

それに対して、瞳から光が消えたセラは、何も出来なかった…

 

――――――――――――――――――――――――

 

「…少し大人げなかったかな…」

 

教室を出て、廊下を歩きながら新はそんなことを呟く…

言いたいことを全部言ってスッキリしたことはスッキリしたのだが、少し言いすぎた気がしないでもない…

 

―明日あたり、クラスの女子に御願いしてケアさせるか…

 

そう思った新は、適任がいたかクラスの女子を、思い出そうとして行くのであった…

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