突然だが、新の義理の姉こと"固導早妃(13)"には記憶がない…
正確には、新に拾われるよりまえの記憶がない…
一時期施設に預けられていたが、新や彼の両親が親身になって勉強や常識を教えてくれたおかげで何とか年齢通りの学力と常識を身に付けている…
が、何故か食事のマナーや目上に対する話し方、っといった一部の知識は固導家の中では一番詳しかったりするが、それでも一般常識の範囲内だろう…
だが…
「……」ジィィィッ
「……義姉ちゃん、なにしてんの?」
時々突拍子もないことをやろうとすることがある…
帰り道の途中の橋の上で、なにかをじっと見ていた早妃を帰宅中に見つけた新は話しかける…
「あ、新」
ー鷺(さぎ)を見てたんだ
「鷺を?」
早妃の言葉に、つられて視線を向ける新
見ると確かに、鶴のような見た目の鳥が二匹、なにかをパクパクと食べていた
「ちょっと前に、川が綺麗になったのをアピールするために鯉を放流したんだけど…」
「食われてるね」
「うん、今ので全滅した」
最後の一匹であろう鯉を鷺が食べたのを見て、飽きたのか歩き出す早妃…
そんな彼女を追いかけるかたちで歩く新
「で?義姉ちゃんは何でこっちにきてんの?…帰り道逆じゃない?」
歩きながら問い掛ける新
早妃は、記憶喪失によって学力に不安があるため、通信教育にして貰ってるのだが、二、三週間に一度電車で学校に課題の受け渡しに行かなくてはならないのである
今日がその日なのは知ってるが、駅から家までの帰り道とは真逆の方向にいたのである
ーまさかサボり?
瞬時にそう思った新は早妃の事をジト目で見つめる
それに気づいた早妃が、苦笑しながら説明する
「sign(この世界で言うLINEのポジション)でお母さんから醤油と胡麻油買ってきてって頼まれたのよ…
折角だし、新のことも迎えに来たのよ」
「なんだ、そういうこと…てっきりサボったのかと」
「サボれないからね?レッスンもあったし」
「?(ダンスでも習ってんのか?)」
そんなこと言いながらスーパーに到着する二人…
「えっと、メーカーってどこの使ってるっけ?」
「醤油は…」
いつも使ってるメーカーの醤油と胡麻油を籠にいれていく新
「お菓子買っても良い?」
「会計別だからね」
さりげなくお菓子を籠にいれようとする早妃を牽制する新であった
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「新、緊急事態です」
「へ?…どしたの急に…?」
買い物を終えて、家に帰った新と早妃にたいして「おかえり」と言いながら出迎えた母、エレナ…
「とりあえず、上がって…着替えたら降りてきて…ダイアモンドの査定が出たみたいだから」
それを言われた新は納得して着替えるために部屋に向かう
「あ、母さん…私が変わりに作る?…なに作る予定だった?」
なにか察知した早妃がそう言いながら台所へ向かう
因みに、今夜は肉じゃがだそうだ…
「あ、そだ…お母さん、例の件なんだけどゴールデンウィークの最終日に決まったよ」
「あら?そうなの?楽しみにしてるわね?」
早妃の言葉に、エレナは少し固くなってた表情を柔らかくするのであった…
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「……百万……」
「えぇ、小粒のものが中心で、カットも少し荒いせいで価値がそのくらい…それでも量もあるし、加工し直せる大きさだから、価値としてはこのぐらい…だそうよ?鑑定書がないのも理由みたい」
「それでも百万なの?」
「鑑定書がなくても大丈夫なのよ」
「へぇ…」
「で、新…この百万円、どうする?」
ーあなたが作ったモノを売ったんだから、これはあなたのモノよ?
そう言って新の前に百万円の札束を置くエレナ…
因みに、父は一度この札束をおきに帰った後に残りの仕事を片しにまた仕事場へと向かった
「う~ん…貯金しておく…ってのも考えたけど、ミッドチルダの旅費になりそうだしなぁ…」
「?ミッドチルダ?」
新の呟きに?を浮かべる母…
それを見た新が、そう言えば言ってなかった…と、なのは達からの話を持ちかける
「つまり、新の念能力を説明するために旅行に行きたいと」
「うん、良いかな?」
「そうね…別にゴールデンウィークは予定ないし、大丈夫だと思うわよ?」
ー早妃、ゴールデンウィークあんた予定ある?どこかに行きたいとか
肉じゃがを煮込んでいた早妃に母は問い掛けると、「アレ以外の予定はないよ~?」と、返す早妃
「私達は予定はないから、お父さんに聞いてOK貰ったら良いわよ?」
「わかった」
母からそう言われた、頷くのであった
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