RE:LyricalxHunter   作:ティファールは邪道

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六話:過去

「へぇ…なのはちゃんに会ったんだ?」

 

その日の朝食……

現在、出張でいない父を除いた固導家の食卓……

 

そこでトーストにミルクバターを塗りたくっている母……

 

固導エレナが「懐かしいわねぇ…」と言っていた

 

「?知り合いなの?」

 

其を聞いて、そう疑問を口にする新……

それなら、自己紹介していないのに自分の名前を知ってる事にも納得がいく…

 

そんな様子を見せる新に、エレナは頭に?を浮かべる

 

「?何言ってるの?…貴方が紹介したのよ?小さい頃に」

 

「へ?」

 

その言葉を聞いて、固まる新……

 

「あぁ、そういえば聞いたことあるよ、その時の話」

 

そして、その話を聞いて、同じテーブルについていた女性……

 

いや、年齢的に言えば少女だろうか…?が目玉焼きの黄身をパンに付けながらそう言う……

 

「?あら、早姫は知ってるの?」

 

エレナは不思議そうにその少女…

娘である固導早姫(こどうさき)に問い掛けた

 

「うん、だって私翠屋でバイトしてるもん」

 

「へ…」

 

其を聞いてさらに固まる新……

バイトしてるのは知ってたが、まさか翠屋でやってるとは思わなかったのだろう……

 

普通、そう言うのは気にしないし……

 

「んでね?なのはちゃんが私が新の姉ってことを知った時に色々話してくれたのよ、その時の話とかも」

 

ーまぁ、昔の話だから新は忘れてたみたいだけど

 

苦笑しながらそう言う早姫…

それを見て、新は問い掛けた……

 

「…ごめん、覚えて無い…その話教えてくれない?」

 

良いわよ?

 

と、新の頼みを聞いた早姫は、当時のなのはの言葉を思い出しながら話すのであった…

 

_______

 

なのはside

 

はじめまして、私の名前は高町なのはです

そして、新君のお姉さんです

 

といっても、新君自身は覚えてないみたいだけど…

やっぱりあの娘の所為かな?

 

O☆HA☆NA☆SHIしておこうかな?…とっ、今それは置いといて…

 

私たちがどこで出逢ったかお話ししたいと思います

 

えっ、O☆HA☆NA☆SHIじゃ無いのかって?

 

違うよっ!ちゃんとしたお話しだよ!!フェイトちゃん酷くない!?

 

もう~・・・それじゃ話すね?

 

あれは、まだ私が五歳の時公園で一人で遊んでた時なんだけど…

 

お母さん達に嫌われたくなくて、良い子で居続けなくちゃ、って思っていたんだ

 

お父さんが仕事で大怪我をして入院しちゃって…

そのせいでお店が凄く忙しくなったから、お母さん達も忙しそうにしていてとてもじゃないけど構って貰える状況ではなかったんだ…

 

お兄ちゃんもお姉ちゃんもお店のお手伝いで遊んでもらえなかったし…

 

それで、私はこの状況で構ってなんて言ったら嫌われると思って良い子にしなきゃ、良い子にしなきゃって思ってずっと一人で公園で遊んでいたの

 

そんな時、私の前に男の子が現れたんだ

 

私よりも少し小さい男の子

それが新君なの

 

公園で遊ぼうと来てみたら、一人で遊んでいた私に興味をもったみたいで、近付いて来たんだ…

 

-おねえちゃんだぁれぇ?

 

ってトテトテって近付いて来てね?

 

……すごい可愛かった、本当に……

 

それから、私はその子と遊んでたの

 

滑り台とかブランコとかの遊具で遊んだり、

おいかけっこしたり

砂場でお城作ったり

 

そんなことしてたら、新君が帰る時間になっちゃって私泣いちゃったんだ……

 

遠くから見ていた新君のお母さん、それ見てびっくりしちゃって、私のことなだめてくれてね?

 

だからかな?私、新君のお母さんに泣いちゃった理由を話したの……

 

そしたら、それを聞いた新君が、ムギュ~って抱き付いてきたんだ……

 

私、ビックリしちゃってね?新君の顔を見たの、その時見た新君ね…泣いてたの

 

泣きながらね……新君、こう言ってくれたんだ……

 

「ねぇね、いいこ~だいじょうぶだよ?あ~ちゃんがいるから、なかないで?」 

 

って……

それでね?

 

新君のお母さんも言ってくれたんだ……

 

「そうだよ、なのはちゃんは十分いい子だから、家族の人が嫌いになんてならないよ!!」

 

―ずっと我慢してたんだよね?偉い偉い

 

そう言って、頭を撫でてくれながら言ってくれたんだ……

 

「子供はね?迷惑を掛けるのがお仕事なのよ?

 

迷惑をかけられて怒る親なんてまずいないんだから」

 

―まあ、叱ることはあるけどね?

 

そう言って、笑ってくれたの…… 

 

「もし、それでも心配なら家に来なさい!!そしたら、寂しくないでしょ?」

 

「?ねぇね、おうちくるの?」

 

それを聞いた新君がね?すごい目をキラキラさせて聞いてきてくれて……

 

それを見て私はまた泣いちゃったんだ……

 

寂しさじゃなくて、嬉しさで……

 

それから、私はお母さん達に自分の気持ちを素直に伝えたの、そしたら、お母さん達は私の事を抱きしめてくれて……

 

しばらくの間、新君のお家でお世話になってたんだ……

 

新君のお父さん、凄かったよ、本当に……

素手で大きな丸太を切ってブランコとか椅子とか作ったりしたんだよ?

 

まぁ、子供の頃の話だから、何か見間違えたのかもだけど……

 

それから数日が立ってお父さんが意識を取り戻してやっと家族が元に戻ったんだ……

 

それで、一度新君たちのことを家にお父さんの退院祝いと私の世話をしてくれた事へのお礼として、招待したんだ……

 

それで、その時公園での新君と遊んだ事や私を励ましてくれた事とかをお母さん達に話したらお兄ちゃんとお父さんが

 

『新君、ちょっとその事詳しく教えてくれるかい?(くれるか?)』

 

木刀を持ちながら聞いてきてたの……

 

その後?

 

お母さんにO☆HA☆NA☆SHIされてたよ?

後、新君のお父さんとお母さんからはお説教されてたはず……

 

まぁ、「もし新君に何かしようとしたら嫌いになるからねっ!!!」

 

って泣きそうになってる新君のことをあやしながら言った私の言葉が一番効いて、しばらくの間真っ白になってたけど……

 

まぁ、自業自得だよね?

 

なのはside終わり

 

______

 

「それで、私が小学校に上がるまでの間家族ぐるみで付き合ってたの」

 

『へぇ~…』

 

ここは、なのはの家族が経営している喫茶店、"翠屋"……

 

そこでなのはは、遊びに来ていた友達のフェイト·テスタロッサ·ハラオウン、八神はやて、アリサ·バニングス、月村すずかを相手に新との出会いを話していた……

 

そして、過去の話を終えて、乾いた喉をオレンジジュースで潤すなのは……

 

その時、明るめの金髪のツーサイドアップと呼ばれる髪型にしているアリサ·バニングスが気になっていたことを聞く

 

「じゃあ、私達は会ってないんだ?」

 

「どんな子なのか楽しみだね?」

 

「でも、たまに会ったりとかもせぇへんかったんか?」

 

紫色の髪に白いヘアバンドをつけた月村すずかと、茶色のセミショートヘアピンをつけた八神はやてがそう言う……

 

「うん、新君のお母さんはたまにシュークリームを買いに来るし、お姉さんに至ってはここでバイトしてるし……」

 

「?お姉さんいたの……?でも、さっき思出話では……」

 

出てなかったよね?

 

と、淡い金髪をツインテールにしたフェイト·テスタロッサ·ハラオウンがそう問いかけると、なのはは軽く説明した

 

「お姉さん……早姫さんって言うんだけど、去年倒れていたところを保護して、記憶も無くしてるから養子として引き取ったって話だよ?」

 

今日はシフト入ってないみたいだから、来てないけど……

 

そう言うなのは……

 

『……へ』

 

そして、それを聞いたアリサたちは、思っていた以上の理由に、思わず絶句してしまうのであった……

 

___

 

~おまけ~

 

一方で、固導家では……

 

「新、そろそろ行ってきなさい?」

 

「うぅ……恥ずかしくて行けねぇ……」

 

「早く行かないともっと行きづらくなるわよ?」

 

早姫から聞いた話に思わず恥ずかしくなり、新が行きたくないと駄々を捏ねていた……

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