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やり直したいと何度も後悔した人生。
その後悔の理由なんて、僕の前の人生を知れば、誰でもいくつか思い浮かべられるほどの黒歴史。でもその一番の理由だけは、誰もわからない。きっとわかるのはアストリアだけ。
きっとあいつだけは
「はいはい。ハリーポッターと友人になりたかったことでしょう。きっとあなたなら次の人生でできますよ」
といって慰めているのか呆れているのかわからない様子で。だけれど優しい音で笑うのだろう。
さて、僕の二度目の人生は、晴れてあのハリーと友人になっているのだけれども。自分の家に招待したり、プレゼントを送りあったり,学校生活も一緒にいることが多い。前の世で彼ら三人が経験した、「アレら」についても僕も仲間にいれてもらっている。そう、僕らの関係はとてつもなく良好だとは、思っているのだけれども。
けれどもそれって、結局のところ、僕が記憶持ちだからってだけじゃないか?と思い立ってしまったのは、二年生が終わり三年生になる夏休みの最中だった。彼にとって僕が記憶持ちだったらから、ほかの人たちよりはスタートの時点でいくらかポイントがあっただけじゃないか。と考えては、いや一年生のことはお互いそのこと知らなかったし、あれはあれで真の友情だ。いやまてよ。そうはいっても……の繰り返し。
「僕は君への愛を保証に、僕は君を信用していると、保証する。」
彼は、僕に真実を言わない。
嘘をつくというより、隠し事をしているという感じだ。
それは、僕を巻き込みたくないからなのか。
それとも、僕を友人として信用していないからなのか。
そもそも、あいつ僕に愛などないだろう。
つまりそれは、信用してないと同義なのではないだろうか。
いや、しかし、
『言葉によって,左右され,いろいろなことに思考を巡らすというのは,それはそれで人間らしいとは思うが,今ここでもし君に危険なことが起きれば、僕がハリーに消されてしまうので、ひとまず辞めにしておかないか。』
僕は、声がした方に顔をあげる。
ここは、マルフォイのお屋敷にある、僕が父上に頼んで作ってもらった、実験室だった。
勿論いろいろ加工済み、最新鋭の完璧な部屋である。
この部屋に、目の前のリドルを連れてきたとき、「恵まれた人間、腹立つ」と呟かれたのは聞こえなかったことにした。無理怖い。
キングクロス駅で別れた時、この日記はハリーの持ち物だった。
それが、このあいだ僕の家にふくろう便で送られてきたのだ。「一応、無闇矢鱈に魔力すわなくても、実体化できるぐらいになったから、ドラコに渡すね。危険なことしろって意味じゃないよ!汽車の中で話してた例の薬のことで役立ててねって意味だよ!」
最初送られてきたとき、本当どうしてやろうかと思った。無用心すぎないか?手紙の二枚目にメモのように添えられていた言葉も紹介しておこう。
「P.S. もう僕は君なしでは生きていけません。早く迎えに来て」
どんな顔をして書いたのだろうと、心の底から心配になった。
ということで、僕は今,彼の監修のもと人狼症の薬について研究を進めているところだ。大釜をぐるぐると煮立たせながら、考え事をしていたから、見かねたリドルが僕に声をかけたという状況らしい。
『あんまり、あいつのことで悩むのは僕はおすすめしないね』
「心を読んだか?」
『まさか、読まなくてもわかるレベルだということだ。君はハリーの足でまといにはなりそうにはないが、弱点にはなりそうだね』
「よく意味がわからないが」
それで結構。とでもいうかのように彼は肩をすくめて、椅子に座り直した。
『あと一応言っておくけど、時計の短針が何周回ったか確認しておくといい』
くそったれが…!!!!
***
あのあとハリーには誕生日の朝に迎えに行くと連絡をした。すると、すぐに「その日は10時にバーノンおじさんがマージおばさんを迎えに行く」と帰ってきたので、いろいろと予定を変更することにする。
ちなみに盛大に祝ってやるといった誕生日だが、まさかのロンやハーマイオニー達の日程が合わなかった。ロンはエジプトでハーマイオニーはフランスだそうだ。(ちなみにロンは新品の杖を買ってもらったらしい。例のふくろうについては、さすがにひと騒動あったことは明記しておこう)母上がそれを聞いて,どこかジャパンの方にでも旅行にいきましょうか。と提案してくれたけれども、またの機会にした。いや、まぁハリーが行きたいのならそれでもいいけど、僕としては色々と頼まれていることを、せっかくの長期期間に勧めておきたいのだ。
「そう?」といった母上は、その後「じゃぁ誕生日パーティを盛大にしましょうね」とにっこりと微笑んだから、とりあえず一任した。文句は受け付けない。あの母上の楽しみは誰も奪えないぞ。
母上と父上のいるフロアに上がると、そこには、サジッタがいた。母上のいれたお茶とお気に入りの茶菓子で、何やら団らんをしているようだったが、サジッタは僕を見つけて、席をたつ。「兄様」と駆け寄られたら、もう可愛いことこの上ない。かわいい。
「兄様。今から、ハリーをお迎えにいくのですよね!父上から伺いました!」
「あぁ。サジーもついてくるのか?」
「いいえ!私は母上とパーティの準備をしていようかと。お気をつけてくださいね!」
父は、すでに支度を済ませていたようで「行くぞ」と声をかける。ロンドンまでポートキーで移動しそれからは、車での移動だ。どうハリーを迎えに行こうかと父上がこぼしていたから「あの一家は権力に弱いそうですよ」とだけ言っておいた。
マグルであることに必死のあの家にどうスムーズに話をして迎えに行こうかと思っていたが、考えようとしたところで父上に丸投げしておいた。ちなみに誕生日パーティも母上に丸投げしている。使えるものは親でも使えとは、よく言ったものだ。
おかげでハリーの回収は、一瞬で終了した。
どんな表情がみられるだろうか。と楽しみにしていたのだが、まぁダーズリー一家は予想していたもの以上のものはなかったし,当のハリーは普通だった。むしろ荷物を車に入れたあと、僕のとこに寄ってきて,ワントーン高めの声で「ずっと待ってた」と呟いて腕を絡ませたのは、向こうへの挑発にもなっていたし、僕への嫌がらせとしては100点だっただろう。ほらみろ、紳士の父上が隣で笑いをこらえるのに必死である。そのあとの、僕のダーリンというあいつのつぶやきは恥ずかしすぎて顔が真っ赤になってしまった。
とまぁ、そんな感じで我が家に帰ると、とりあえず熱烈な歓迎をハリーは母上たちに受ける事になる。「明日はパーティの予定よ。夏用にまた、一つ仕立てているから、それを着てね。私からのプレゼント」と言われていた。
「はー!相変わらずの歓迎に僕は戸惑いしか覚えないよ!」
「明日のパーティはもっとすごいぞ。」
「ホームパーティ?」
「まさか」
ホームパーティじゃないの!?とハリーが叫ぶ。いやホームパーティだけれど。けれど、ハリーが想像している身内だけで…のレベルは超えているだろうな。招待状リスト見たけど、結構スリザリン生とか、普段仲良くしているメンバーが入っていた。
「パンジーとか、ミリセントとか?」
「そうそう、クィディッチ関係もよんでいたかな。マーカスとか」
「ダフネとか、アストリアとか?」
「たしかそこの姉妹も名前に入っていたような」
「君の奥方の初対面が、僕の誕生日パーティとか…。」
はぁ?奥方ではないし、君の言葉をかりるなら「元」がつく。
可愛いの?とひたすら聞かれるからうっとおしくなって「かわいいにきまっているだろう!」と叫んだら静かになった。さて、積もる話もあるんだ。さっさとそれについて話し合っておこう。
「はいはいはいはい。え?なんだっけジニーの話?かわいいよね。かわいい。どこにだしても恥ずかしくないよね」
「誰がそんな話をしていた。シリウス・ブラックの話なんだが」
「はいはいはいはい。」
「予定通りという言葉が正しいのか知らないが、無事脱獄を果たしているようだな」
「はいはいはいはい。」
ええい。もう鬱陶しい。
話を聞く気がないなら僕だって話す気はない。僕の実験室もとい研究室に、先ほどの実験を放置してきている。どうせならあの続きをしてこよう。僕は、椅子から立ち上がりそのまま部屋を出ようとする。
すると、扉に手をかけたところでハリーの「ごめんってばぁあああ」という声が聞こえてきた。
「いじけモードは終わったか」
「僕がなんでいじけたか、知らないくせに」
「そうか、じゃ」
くるりとドアに手をかける「うそうそ嘘!で、シリウスがなんだって!脱獄したって!?」
「……まぁ。そうだな」と、椅子に座り、ハリーに向き直った。
話し合いをする前に、とハリーは前置きをして、リドルの日記に呼びかけて彼を実体化させる。「二度手間は避けたいから」といいながら、部屋にしっかりと防音呪文などをかけていった。
「僕としてはね。三年次については、君がハグリッドのことで裁判を起こしたり、なんだりしたことは、捨てておこうと思うんだ、正直知ったこっちゃない」
ハグリッドが死んでしまうとかになれば、勿論話は別だけどそういうわけじゃないし、彼とは仲良くさせてもらっているけど、前回ほどではないしね。そういいながら、ナチュラルに僕の傷をえぐる。
「今回の目的はただ一つだ。シリウスの保護,そしてできることなら無実の証明」
だから、スキャバーズをとっ捕まえて、魔法省につきだす。ただ、13歳の子供の僕がそれをしたところで、ではあるからそれなりの準備はするけどね。
「ロンから送られてきた手紙に写真がついていた。スキャバーズをちゃんと連れて行って、ご丁寧に写真をとってそれが新聞記事に載っていた」
「そう。その写真をみたシリウスが彼の生存を確信するんだから、物語はやはり予定通りにすすんでいるね。」
「でも、準備するにしても、やはりとっとと捕まえて、姿元に戻して送りつければ解決するんだからそうすればいいのに。と僕は思う。」
「ドラコのいうこともごもっともなんだけどね。僕はね。みんなと楽しく学校生活を過ごしたいんだよねぇ。ぶっちゃけね?世界平和とかヴォル戦は僕にとって二の次なの。ドラコと、ホグズミードいったり、ダンスパーティーに参加したり、アニメーガスってやっぱ難しいねー、きゃっきゃうふふってしたいだけなんだよね。だから、できる限り、僕が知っている通りになぞってイレギュラー回避で!」
ハリーとホグズミード行ったり。
ホグワーツのダンスパーティに参加したり。
ともに、学校の勉強について切磋琢磨する…!良い!
「なるほどな!」
「だろう。僕たちそれでなくでも前回悲惨だったんだからさ。そのぶん余裕ぶっこいて楽しもうよ」
目の前に、すでにトム・リドルがいることがイレギュラーであるという問題にはあえて触れない。というより、僕たちが友情関係育んでる時点でもう、最大のイレギュラーだがな!6年次7年次の展開が変わっていることまったなしだ!
『君たちが、気持ち悪い関係をどこまで引きずっていくのかという問題はこの際置いといて、『前回』だとか、その予知的な物の見方について、僕は説明願えるのかな』
あぁ、そこらへんの事情はまだハリーは話していないのか。「そうだったね!」といってハリーは簡単に、ごくごく簡単にリドルに僕たちの状況について説明をした。
『それについては、深く考えない方がいいのか。それとも、』
「深く考えなくていい。」
「考えなくていいよ。リドル。そんなことよりも重要なのは、僕とドラコがハッピーに暮らすこと、そのためには腹が立つことにヴォル戦を終わらせなきゃいけないんだよね」
そう、僕たちがいかに幸せな未来を望もうとも、ヴォルデモートについてはなんとかしなければならない。そうして、ハリーは、驚きの事実をリドルに告げる。リドルがヴォルデモートとつながっていないという保証はない。もし外部に漏れたらどうするんだ。
「まぁヴォルを倒すにしても色々問題はあるんだよね。リドル、君。分霊箱のことは覚えている?君自身もあいつの分霊箱だけどさ、あれからあいついくつか分霊箱を作ってるんだよね。」
『なるほど、それの破壊が必要だということか。』
「さっすが、リドル。そういうこと、何が分霊箱かについては、君に伝えちゃうとドラコが泣きそうだから言わないけど、いくつかは見当つくでしょう。」
「このことは、僕とドラコと君しか知らない。壊す時期も僕が決める。意味、わかるよね」
『僕は忠実なる君の下僕という役回りだからね。とりあえず理解したと伝えておこう』
それを聞いてハリーは目を伏せたあと、僕を見つめる。
「まぁ、三年のときは、ヴォル戦とは関係ないし、特別警戒することもないです!次話ですでに、シリウスとリーマスとペティグリューとin暴れ柳のシーンでもいいくらいにね!」
メタ発言やめろ!
「そういえばドラコ、頼んでいたあれできそう?」
「あぁ、そっちは双子に投げた。ものづくりする暇があれば人狼症の薬やっておきたかったしな」
「ああ」